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ver.1.0 ~始まりの音色~
ver.1.1-25話 勘というのは、馬鹿にはできない
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「ほぅ、ふぅむ、へほぅ…‥‥あのガルバンゾリアの坊主が出してきたようだが、今年は出席ができないのか…‥‥むぅ、希少鉱石が手に入らぬなら、しょうがないねぇ」
ドワーフの村内、工房爆発事件現場の横にある一件家にて、ハルたちは親方から受け取っていた手紙を渡していた。部屋の隅っこの方には説教を終えつつもお仕置きなのか、漬物石みたいにされている昨日の黒焦げの弟子がいたが、それは見て見ぬ振りもしていた。
昨日は少々もめたものの、本日はしっかりと話を聞いてくれているようで無事に渡せたのは良いだろう。ついでに言うのであれば…‥‥
「しかし、何で工房が黒焦げになっているんだ?」
「昨日の爆発、覚えていないのか?」
「いや、なんかこう、激痛と何かで靄になっているようで覚えて無くてな‥‥‥」
同席している中三病さん、昨日の一部の記憶が消し飛んでいたようであった。まぁ、急所の上で混乱タップダンス攻撃上昇特攻倍増のものを受け、その精神的なショックから身を守るために忘れたのだろう。どれだけヤヴァイ一撃だったのかは大体わかるが、言わないほうがいいかもしれない。
ちなみにエルフのロティに関しては、現在同席中で同時に用事をこなしていた。彼女は彼女で昨日やり損ねた扇の新調の依頼をしているようで、その作業をしながらこの工房の主であるドワーフのべドランは手紙を読み終える。
「ふむ、大体わかった。ここから巣立った弟子からの手紙を届けてくれたことは感謝しよう。しかし、この内容だとルートの確保が出来ていなかったのか‥‥‥」
カァン、カァンっと槌を振り下ろしつつ、扇に使う金属を鍛えるべドランさん。手紙の内容を要約すると、この村では不定期にドワーフの鍛冶師たちによる競技会のようなものが開かれており、優れた技量をつぎ込んだ武器や防具などを見せあうらしい。離れた場所に住まうドワーフたちでも参加したくなるような景品も用意されているそうだ。
生憎まだプレイヤー向けには解放されておらず、存在自体は次のアップデートで正式に公表されそうなのだが、あの始まりの街の親方も参加しようとしていたところで、納得のいくものを作り上げるためには特殊な金属が必要になってしまい、入手できないから現状断念して今回の出席はやめたと伝えているようだ。
「惜しいな、競い合う事でも腕前を挙げられるのに、材料を得られぬとは。ふむ‥‥‥なぁ、お前たちは我が弟子から手紙を受け取ったようだが、それなりに鍛えているように見受けられるが、材料をそろえて持って行ってくれないか?」
―――――
>クエスト『鍛冶師の道』に追加依頼です。
>特殊金属『ドラメタル』の入手を行い、始まりの街の親方へ渡しに向かう事で、クエストが達成されることが確認されました。
『ドラメタル』
ライトメタルやヘヴィーメタルとは異なる、アルケディア・オンライン特有の特殊な金属鉱石。入手方法はクエスト受注によって発生するダンジョンでしか得られず、クエスト達成後も継続して入手できるようになります。
―――――
っと、どうやらこれでクエストに変化が現れたようで、隠しダンジョンのようなものが解放された。このクエストがないと得られないような鉱石とは、中々レアなお宝の予感がする。
ついでに今回のパーティとして登録されている中三病さんの方にも同じようなログが出たようで、おおおっと驚いたような顔になっていた。
「ええ、受けさせてもらいます。親方にはこちらもお世話になっていますから」
「特殊な鉱石を得られそうであれば、こちらからお願いしたいほどです」
「おお、受けてくれるか。では、これがドラメタルが取れるダンジョンまでの地図だ」
断る事もないし、中々無い体験を出来そうなので僕らはすぐに受注し、ダンジョンまでの地図を受け取った。ここに向かえば良いようだが、ダンジョンとなると通常のエリアとかそう言う類とは異なる様子がうかがえそうだ。
「マリーもリンも、受ける用意は良いよね?」
【シャゲ!】
【ガウガウ!!】
テイムモンスターたちのやる気も十分そうで、僕らの気力がググっと上がるのであった。
「…‥‥って、一応ついてくるんですね、ロティさん」
「ええ、私もちょっと特殊な鉱石が欲しくてね。姉さんへの土産にはちょうどいいかなって」
ダンジョンへ向かう道中で思わず言ってしまったが、ロティさんは軽く返答する。
パーティメンバーって訳でもないはずだが、どうやら彼女は姉‥‥‥あののじゃロリに対しての土産を用意したいようで、そのためにダンジョンへ一緒に向かいたいらしい。
戦闘面は大丈夫なのかと思ったのだが、一応急所突きの腕前もあるし、基本的には全体のサポートをする人のようで、お邪魔にならないからと言っており、一時的なものだが仮のパーティとして組むことになった。
「ふふふ、でもドラメタルは絶対に手に入れたほうがいいわよ。あの鉱石はね、色々なものに使えるもの」
「そうなんですか?」
「熱に対しての耐性もあって加工がちょっと難しいらしいけれども、それでも鍛え方次第では面白い性質を持つ金属へ変化するそうよ。例えば磁石のようになったり、粘土のように柔らかくなったり、あるいは急激に冷えたりと、様々な性質になるからこそ、人気らしいのよね」
なお、本来であればその金属を入手できるルートもあるそうだが、今回はそれが使えなくなっているからこそ親方は困っているようなので、手助けにもなるのならば良い事なのだろう。
こちらとしては通常では得られないような方法で特殊金属を見る機会も得られたし、親方の手助けにもなるのであれば一石二鳥だろう。
【シャゲェ】
【ガウガウ‥‥】
「ん、どうしたのリン、マリー。何か警戒するような顔をしてさ」
【シャゲシャゲシャゲ】
【ガウガウガーウ】
ふと、何やら二人が警戒するような顔になっていたのだが、身振り素振り指差しなどで、その方向をさす。
「あら?私に対して?何もないのに、どうして警戒するのかしら?」」
【シャゲ、シャゲェ】
【ガウガーウ】
ロティさんを指し示しているようだが、何を言いたいのかが分からない。悪人でもなさそうな人というか、あののじゃロリと本当に姉妹なのかと疑いたくなるような人なのだが、何に警戒しているのか?
気になりはするけれども、特に攻撃するそぶりもないし、彼女達は彼女達で何かを疑ったようなまなざしを向けているようだが、よくわからない。
よく知らない人相手で人見知りのようなものでもしている‥‥‥いや、それもないか。人見知りとかはとくにしないし、何かが気になるってことだけのようだしね。
一応、背後からの襲撃にも備えて、状態異常の薬や女体化スキルの即使用も考えておいて、深く気にしないでおくのであった…‥‥
‥‥‥そしてダンジョンへハルたちは向かっていた丁度その頃、大樹の村では猛烈な勢いで飛び出す者がいた。
「よっしゃついに自由なのじゃぁぁぁ!!ついでに妹の方がしでかす前に、連れ戻しに向かうのじゃぁぁぁぁぁあ!!」
風になっているというか、凄まじい突風のように突き進むのはのじゃロリことレティア。
ついになんとか長からの許しを得て自由の身になり、自由になって早々自身が抱いている嫌な予感が的中しないためにも、全速力で彼女の妹がいるはずのドワーフの村へ向かって突き進む。
ズドドドっとものすごい勢いで、自身の速度を上げる舞をかけながら駆け抜け、突風から弾丸へとその速さを突き詰めていく。
後に、ネット上の掲示板では緊急突風事件として密かに話題に上るのだが、そんなことは気にせずに全速力で向かうのであった…‥‥
「のじゃのじゃのじゃぁぁぁあ!!妹の猫かぶりに騙されるな皆の衆ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
ドワーフの村内、工房爆発事件現場の横にある一件家にて、ハルたちは親方から受け取っていた手紙を渡していた。部屋の隅っこの方には説教を終えつつもお仕置きなのか、漬物石みたいにされている昨日の黒焦げの弟子がいたが、それは見て見ぬ振りもしていた。
昨日は少々もめたものの、本日はしっかりと話を聞いてくれているようで無事に渡せたのは良いだろう。ついでに言うのであれば…‥‥
「しかし、何で工房が黒焦げになっているんだ?」
「昨日の爆発、覚えていないのか?」
「いや、なんかこう、激痛と何かで靄になっているようで覚えて無くてな‥‥‥」
同席している中三病さん、昨日の一部の記憶が消し飛んでいたようであった。まぁ、急所の上で混乱タップダンス攻撃上昇特攻倍増のものを受け、その精神的なショックから身を守るために忘れたのだろう。どれだけヤヴァイ一撃だったのかは大体わかるが、言わないほうがいいかもしれない。
ちなみにエルフのロティに関しては、現在同席中で同時に用事をこなしていた。彼女は彼女で昨日やり損ねた扇の新調の依頼をしているようで、その作業をしながらこの工房の主であるドワーフのべドランは手紙を読み終える。
「ふむ、大体わかった。ここから巣立った弟子からの手紙を届けてくれたことは感謝しよう。しかし、この内容だとルートの確保が出来ていなかったのか‥‥‥」
カァン、カァンっと槌を振り下ろしつつ、扇に使う金属を鍛えるべドランさん。手紙の内容を要約すると、この村では不定期にドワーフの鍛冶師たちによる競技会のようなものが開かれており、優れた技量をつぎ込んだ武器や防具などを見せあうらしい。離れた場所に住まうドワーフたちでも参加したくなるような景品も用意されているそうだ。
生憎まだプレイヤー向けには解放されておらず、存在自体は次のアップデートで正式に公表されそうなのだが、あの始まりの街の親方も参加しようとしていたところで、納得のいくものを作り上げるためには特殊な金属が必要になってしまい、入手できないから現状断念して今回の出席はやめたと伝えているようだ。
「惜しいな、競い合う事でも腕前を挙げられるのに、材料を得られぬとは。ふむ‥‥‥なぁ、お前たちは我が弟子から手紙を受け取ったようだが、それなりに鍛えているように見受けられるが、材料をそろえて持って行ってくれないか?」
―――――
>クエスト『鍛冶師の道』に追加依頼です。
>特殊金属『ドラメタル』の入手を行い、始まりの街の親方へ渡しに向かう事で、クエストが達成されることが確認されました。
『ドラメタル』
ライトメタルやヘヴィーメタルとは異なる、アルケディア・オンライン特有の特殊な金属鉱石。入手方法はクエスト受注によって発生するダンジョンでしか得られず、クエスト達成後も継続して入手できるようになります。
―――――
っと、どうやらこれでクエストに変化が現れたようで、隠しダンジョンのようなものが解放された。このクエストがないと得られないような鉱石とは、中々レアなお宝の予感がする。
ついでに今回のパーティとして登録されている中三病さんの方にも同じようなログが出たようで、おおおっと驚いたような顔になっていた。
「ええ、受けさせてもらいます。親方にはこちらもお世話になっていますから」
「特殊な鉱石を得られそうであれば、こちらからお願いしたいほどです」
「おお、受けてくれるか。では、これがドラメタルが取れるダンジョンまでの地図だ」
断る事もないし、中々無い体験を出来そうなので僕らはすぐに受注し、ダンジョンまでの地図を受け取った。ここに向かえば良いようだが、ダンジョンとなると通常のエリアとかそう言う類とは異なる様子がうかがえそうだ。
「マリーもリンも、受ける用意は良いよね?」
【シャゲ!】
【ガウガウ!!】
テイムモンスターたちのやる気も十分そうで、僕らの気力がググっと上がるのであった。
「…‥‥って、一応ついてくるんですね、ロティさん」
「ええ、私もちょっと特殊な鉱石が欲しくてね。姉さんへの土産にはちょうどいいかなって」
ダンジョンへ向かう道中で思わず言ってしまったが、ロティさんは軽く返答する。
パーティメンバーって訳でもないはずだが、どうやら彼女は姉‥‥‥あののじゃロリに対しての土産を用意したいようで、そのためにダンジョンへ一緒に向かいたいらしい。
戦闘面は大丈夫なのかと思ったのだが、一応急所突きの腕前もあるし、基本的には全体のサポートをする人のようで、お邪魔にならないからと言っており、一時的なものだが仮のパーティとして組むことになった。
「ふふふ、でもドラメタルは絶対に手に入れたほうがいいわよ。あの鉱石はね、色々なものに使えるもの」
「そうなんですか?」
「熱に対しての耐性もあって加工がちょっと難しいらしいけれども、それでも鍛え方次第では面白い性質を持つ金属へ変化するそうよ。例えば磁石のようになったり、粘土のように柔らかくなったり、あるいは急激に冷えたりと、様々な性質になるからこそ、人気らしいのよね」
なお、本来であればその金属を入手できるルートもあるそうだが、今回はそれが使えなくなっているからこそ親方は困っているようなので、手助けにもなるのならば良い事なのだろう。
こちらとしては通常では得られないような方法で特殊金属を見る機会も得られたし、親方の手助けにもなるのであれば一石二鳥だろう。
【シャゲェ】
【ガウガウ‥‥】
「ん、どうしたのリン、マリー。何か警戒するような顔をしてさ」
【シャゲシャゲシャゲ】
【ガウガウガーウ】
ふと、何やら二人が警戒するような顔になっていたのだが、身振り素振り指差しなどで、その方向をさす。
「あら?私に対して?何もないのに、どうして警戒するのかしら?」」
【シャゲ、シャゲェ】
【ガウガーウ】
ロティさんを指し示しているようだが、何を言いたいのかが分からない。悪人でもなさそうな人というか、あののじゃロリと本当に姉妹なのかと疑いたくなるような人なのだが、何に警戒しているのか?
気になりはするけれども、特に攻撃するそぶりもないし、彼女達は彼女達で何かを疑ったようなまなざしを向けているようだが、よくわからない。
よく知らない人相手で人見知りのようなものでもしている‥‥‥いや、それもないか。人見知りとかはとくにしないし、何かが気になるってことだけのようだしね。
一応、背後からの襲撃にも備えて、状態異常の薬や女体化スキルの即使用も考えておいて、深く気にしないでおくのであった…‥‥
‥‥‥そしてダンジョンへハルたちは向かっていた丁度その頃、大樹の村では猛烈な勢いで飛び出す者がいた。
「よっしゃついに自由なのじゃぁぁぁ!!ついでに妹の方がしでかす前に、連れ戻しに向かうのじゃぁぁぁぁぁあ!!」
風になっているというか、凄まじい突風のように突き進むのはのじゃロリことレティア。
ついになんとか長からの許しを得て自由の身になり、自由になって早々自身が抱いている嫌な予感が的中しないためにも、全速力で彼女の妹がいるはずのドワーフの村へ向かって突き進む。
ズドドドっとものすごい勢いで、自身の速度を上げる舞をかけながら駆け抜け、突風から弾丸へとその速さを突き詰めていく。
後に、ネット上の掲示板では緊急突風事件として密かに話題に上るのだが、そんなことは気にせずに全速力で向かうのであった…‥‥
「のじゃのじゃのじゃぁぁぁあ!!妹の猫かぶりに騙されるな皆の衆ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
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