アルケディア・オンライン ~のんびりしたいけど好奇心が勝ってしまうのです~

志位斗 茂家波

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ver.1.0 ~始まりの音色~

ver.1.0.1-11話 転べば案外、何かにぶち当たるものだった

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――ドドドドドド!!
ぺちぺちぺちぺちぺち‥‥‥

「っ‥‥‥うーん、何だこの音と、ぺちぺちしているのは‥‥‥」
【シャゲェシャゲェシャゲェ!!】

 頭がはっきりとしない中、大きな音と何かぺちぺちと頬を叩かれている感触を感じ取り、ハルは目を覚ました。
 少しだけ目を覚まして状況を認識すれば、どうやら音は滝の音のようで、ぺちぺちしているのはマリーが必死になって起こそうとして尻尾で叩いていたらしい。
 そこでふと、何故この状況になっているのかを思い出しつつ、周囲の景色を見て疑問も浮かんだ。

「‥‥‥あれ?滝から落ちたはずだよね?それなのにここって‥‥‥滝が後方に見えるけど、どうなっているの?」
【シャゲゲゲ!!】

 音が大きいし、そもそも言葉も良く分からないのだが、僕が起きて状況の理解をしきれないでいると、マリーがその辺に転がっていた石を拾い、地面に絵を描き始めた。
 どうやらしっかりとこの状況になるまで起きていたらしく、中々うまい絵を描くので何が起きたのかが理解できた。



‥‥‥あの河に流され、あわや滝つぼの中に突入しかけ、HP0となって始まりの街へ戻されるはずだった。
 だがしかし、偶然にも滝の中に出っ張っていた大きな岩に僕らの身体が当たり、HPが大きく削られはしたのだが、岩肌を伝っていた水の流れに流されてそのまま滝の奥の方に存在していた空間へ転がり落ちたようであった。

「だからこんな場所に…‥‥滝の裏の空間へ漂着したのか」
【シャゲェシャゲ】

 説明が通じて満足げにマリーが頷く。偶然とはいえ、こんな場所があった事には驚くが、こうやって説明してくれるマリーの知能の高さにもちょっと僕は驚いていた。いや、でも現実の蛇とは違うし、賢いのは当たり前‥‥‥なのかな?
 色々と思いつつも、たどり着いた空間を見渡すと、奥の方へ続く洞窟のような造りになっている。隠しエリアというべきか、運営が隠していた秘密の場所のようで、気絶前の恐怖から一転し、少しばかりテンションが上がった。なお、どのぐらい気絶していたのか確認したところほんの5分ほどらしい。思ったよりも短かった。


 何にしても、ここからどう行動すべきかを考えると奥へ進むしかないだろう。外に出ようにも入って来たのは滝であり、水が流れ込んでくるので外に通じるのは分かるが滝を通るのは流石に無理そうだ。
 だからこそ奥へ進むしかなく、洞窟となっている場所を歩んでいく。

「でも、滝の裏にこんな場所を作っても、普通は誰も入ってこないとは思うんだがな‥‥‥」

 マリーの説明を聞く限り、この場所にたどり着くには滝に流されて途中の岩にぶつかって転がる必要があり、普通にアルケディア・オンラインを楽しんでいても辿り着くことは無いだろう。
 精々、現実では旅行先の観光名所になりそうな凄い滝だという印象だけで、誰も中に突撃することもないだろう。修行僧のまねごとで滝行する人はいるかもしれないが。そもそも流されて滝に落下する前に、ログアウトして逃れるって手段も良く考えたらあったなぁ‥‥‥なんでそれに気が付けなかったのやら。
 それはともかくとして、わざわざ用意されているということは、何か秘密がある場所なのかもしれない。まぁ、別の可能性としては単純にデバック不足で出来上がってしまったバグ空間ってのがあるけどね。それはそれで運営へ連絡して知らせれば良い話か。


 
 そう思いつつ先へ進むと、暗くなることは無く、むしろだんだん周囲が明るくなってゆく。
 どうやら出口があるようで、外に通じているのかと思って見れば…‥‥これまた違う空間が広がっていた。

「なんだ、コレ‥‥‥神殿?」
【シャゲ‥‥?】

 出て見るとそこは、明らかな人工物となっていた。

 洞窟だった場所から切り替わり、あちこちにタイルが張り巡らされ、天井を支えるかのように白い立派な柱がそびえたっていた。そして奥の方には絵画などにありそうな芸術的と言えるような装飾が施された建物が存在している。
 どこかの神殿のような気がしつつも奥へ進むと、大きな石像が‥‥‥いや、これは石像と言えるのだろうか?どう見ても真ん丸な艶のある透明な球体というか、この丸っこさぶりはどこかで見覚えがあるような‥あ、そうか、思い出した。

「これ、もしかして女神様像?」

 初ログイン時に出会った、アバター生成やその他の説明をしてくれるアルケディア・オンラインでの女神様そっくりな石像。どこにでも丸いものはあるけれども、石像にするのならばこの女神様ぐらいなのではないだろうか?
 球体とは言えこんな像を作るのであればあの女神しかありえないし、そもそも球体なのに女神像とはこれいかにとも思うのだが、それでもこの世界の女神を表すのであればこのような像になるのは納得だろう。
 問題は何故、どう考えても人がやすやすと入ってこれないような滝の裏側に立派な神殿と像を構えたのかという部分だが、神の像であるならば何か意味があるだろう。

「神様の像ってことだし、祈ってみるか。マリー、一緒に祈ってみよう」
【シャゲェ】

 神というならば祈ってみる手段があるだろう。祈りの内容は迷うが、ひとまずは隠された場所を発見できたことに対する感謝をささげて手を組んで祈ってみる。
 マリーの場合は手が無いけれども頭を下げ、同じように祈りを捧げて数秒ほどで…‥‥

ポッペ~ン♪ペェンポンパンポォォン♪

―――――
>運営からの、ワールドアナウンスが全プレイヤーに向けて一斉に行われました!!

・プレイヤーの一人が、隠しエリア『女神の神殿(水)』にて初めての祈りを捧げました。
・祈りによって、新たなエリア『ゴロゴロ鉱山』、『猛獣の楽園』、『爆裂湿地帯』が解放されました。
―――――

「お?どうやら反応があったようだな」

 気が抜けるような音がしつつ、ワールドアナウンスが鳴らされた。神殿で祈りをささげるとどうやら隠されていた他のエリアが解放され、探索の幅が増えるようだ。
 しかも、一気に3つとは中々豪快だが神殿の名前に「水」とついており、他にもまだ神殿がある事を示しているだろう。

【シャゲ?シャゲシャゲ!!】

 っと、ここで祈っていたマリーが何かに気が付いたようで、声を上げた。何事かと思ってログを探ってみれば、神殿内で祈ったことによって何か与えられたらしい。

―――――
>プレイヤーに称号『女神に祈りし者』『水コンボ』、スキル『水の加護Lv.1』を獲得しました。

『女神に祈りし者』
・アルケディア・オンライン内で初めて女神像に祈った者に対してのみ与えられるレア称号。効果としてほんのわずかに幸運が舞い込みやすくなる。

『水コンボ』
・獲得条件として『急流落下、河流れ、滝落下、女神の神殿(水)到達』と続けてアクションを起こす必要がある特殊な称号。
・使用すると、水の攻撃を連続で使用時に威力が1.2倍から最大で3倍まで上昇する。

『水の加護』
・水の神殿で祈りをささげた者に付くスキル。水属性の攻撃が解放され、使用すればするほどスキルレベルが上昇する。
・水を使ったアイテムの精製や使用時に評価や効果が上がりやすくなる効果がある。

>祈りと特定スキルの獲得によって、テイムモンスターに新たな進化の可能性が開けました。
>神殿内での初めての祈りということにより、特別経験値ボーナスを獲得!一気に進化可能レベルに到達!
>進化しますか?
――――――

「‥‥え?マリーが一気にレベルアップしたのか?」

 プレイヤーの方には称号とスキルが与えられたが、どうやらマリーの方はここでの祈りによっていきなり進化が可能になったらしい。確認してみると色々と変わっていたことが判明した。


―――――
名前:『マリー』
種族:『ブラッディスネーク』Lv.15(進化可能ライン)
HP:60/60、MP:100/100
ATK:40、INT:80
DEF:40、MEN:80
「称号」
『ネームドモンスター』『ファーストテイムモンスター』『毒纏い生成者』『加護者の獣』

『毒纏い生成者』
・毒を使って衣服を染め上げ、新しい可能性を開かせたもの。毒攻撃の威力がわずかに上昇する。

『加護者の獣』
・何かしらの加護を得たプレイヤーにテイムされているモンスターに付く称号。特殊効果として進化の道が新たに解放される。

―――――

 どうやらレベルアップついでに神殿での祈りのおかげか回復し、一気にステータスが強化されている。一番最初に見た時よりもかなり強くなっているようだ。
 しかし、毒纏い生成者の方に心当たりが‥‥‥いや、あったな。うん、紅毒で染物をしたことがあったんだっけ。真っ赤に染まる衣装って、あれはあれでそんな効果があったのか。

 とにもかくにもステータスの強化もそうだが、新しい進化とやらが非常に気になる処。ネット情報ではテイムモンスターの進化条件は様々だそうで、一般的にはレベルアップ、次にプレイヤーの称号やスキルの獲得具合で変わっていたはずだが、今回はその条件がそれぞれそろったのだろう。
 早速、進化させてみたいところだが何が出るのか確認したところ、どうやら4つほどの分岐になっているようである。

―――――
>『ブラッディスネーク』の進化先を選択してください。
1:『ポイズンアナコンダ』
・毒の使いに長けた、中型の蛇のモンスター。力が非常に強くなり、サイズは大型犬ほどまで大きく変化し、牙だけではなく目から毒の光線を発射可能になるスキルを所有する。
・紫色の鱗は、腐食・麻痺毒の二重の効果を持つ毒薬の材料になる。

2:『二首スネーク』
・頭がもう一つ生え、二つの頭を持つ蛇となるモンスター。片方が戦闘担当、もう片方が状況分析担当となり、より効果的な狩りを行う事が出来る。
・それぞれの牙が持つ毒は異なっており、戦闘担当は一気にHPを削る猛毒を、状況分析担当はHPを犠牲にして身体強化を行う毒をもつ。

3:『ウォータースネーク』
・水の扱いに長けた、中型の蛇のモンスター。よりしなやかな薄水色の体躯へ変化し、毒液を水鉄砲のように遠距離から放射して攻撃可能になる。
・拡散して広範囲への毒攻撃も可能であり、河や海から10メートル以内の範囲であればステータスが常に1.3倍に強化される。レベルが上がれば更に強化可能。

4:『???』
・開示不可能。進化しない限り説明することができません。
―――――

 1と2が通常のもので、3が多分この神殿内に来たことで得たスキルや称号で追加された進化先だと予想できる。でも、4は何だこれ?
 開示不可能というか、進化するまで分からないって、そんなのはありなのだろうか?なんかこう、選択するのが怖いが、通常では見れない姿を見ることが可能な事を考えるとこれも選びたい。でも、どれもこれも迷うというか、まだ先を見据えるのであればもっと慎重に選びたいが‥‥‥

ぺちぺちぺち!
【シャゲシャゲ!!】
「ん?マリーは4を選びたいの?」
【シャゲェ!!】

 っと、どれにしようかと迷っているとマリーが尻尾で叩いてきて注意を向けさせてきたと思えば、体を器用に曲げて数字の4を示した。
 どうやらマリーの方でも進化先がどの様なものなのか分かるようで、4番を選びたいようだ。でも、4番の情報が無いのは不安だし、出来ればもうちょっと考えたいが‥‥‥いや、思いついたが吉日、やってみるのであればさっさと試せばいい。人生どうなるのかもわからないし、こういうゲームの中でぐらい思いきった博打をやってみるのもありだろう。

―――――
>4『???』を選択しますか?
>‥‥受理いたしました、4の選択肢を確定。
>テイムモンスター『マリー』の進化が始まります!!
―――――

ぺカッペカッ!!
【シャァァァアゲェェェェェ!!】

 選択して進化が始まると同時に、マリーの身体が輝き始めた。念のために映像をすぐに録画し始め、その進化の軌跡を記録する。
 ぐぐぐっと全身のサイズが大きくなり、体の長さもそれにつられて伸びてゆく。またその変化に伴ってか脱皮も行うように皮がずるずると靴下を脱ぐように後方へずり下がってスポッと脱ぎ捨てられる。
 時間に直せばほんの数十秒ほどの短い間。けれども進化を終えて光が消えうせた時には、マリーの身体は大きく変化していた。

【シャゲ、シャゲェェ!!】
「おおっ…‥‥というか、でかっ!?」

 腕に巻き付くほどの小さな体から一変し、体長?メートルほどの人の腕の太さぐらいにまで大型化。そして鱗も真っ赤な体から脱色したのか白く変わっており、赤かった名残が目にあるぐらいだろうか。というか、アルビノの白蛇とかに見えなくもない。

―――――
>進化を確認。『ブラッディスネーク』⇒『パールスネーク』になりました。

『パールスネーク』
・大型化した蛇のモンスターであり、真珠のように美しい鱗をもつ。宝飾品としても利用可能だが、毒の牙も健在でありつつ毒性が変化し、調合次第では強力な回復薬の材料となる。
・大型化した割には素早さも上昇し、進化前以上の素早い動きが可能。またそのせいか体格で見せるほどの重さはなく、軽々と持ち上げることが可能だが、力が強くなっているので注意が必要。

>『紅毒』が『真珠毒』へ変質しました。HPを削る毒でもあり、条件次第では相手を数分ほど固める効果を持ちます。
>魔眼が開眼しました。『真珠化の魔眼』を獲得しました。

『真珠化の魔眼』
・石化させるのではなく、真珠に変える眼。光線を放ち、当たった個所から変質していく。
・効果はプレイヤー、モンスターで相手では5分間真珠像に。それ以外のアイテムであれば真珠質の膜に覆われます。
―――――

 色々と変貌したようだが、何やらかなり凶悪化したらしい。
 けれども、美しい茨には棘があるというように、美しい白蛇にはこのような物騒さがあってもおかしくはないかもしれないと、僕はそう思うのであった…‥‥
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