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壱、
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神童とまではいかないけれど、才女で鳴らしてきたから、当時、地元の進学校であるXX高校に入学したものの、クラスメートはおろか、学年で女子なんか数名しかおらず、そのうちのひとりは副知事になったんだから、まぁ、相当なもんだったんだろうね?中学時代は生徒会長までやって、中高どちらの同窓会にも頻繁に出席をしていたのだけれどもいつも幹事かなんかやってたな?だから、いつも、まわりには(会社)社長だとか、(事務所)所長だとか、(K察)署長だか副署長だとか、市議会議員(よく後援会の手伝いに駆り出されていた)、県会議員だとか(なんかトラブルとかあったら相談出来るからと言われていたのだけれども、勿論、一度も相談するようなことはしでかさなかった)、元;市長も同級生だったし、そーゆー感じで(どーゆー感じ?)、みんなから絶大な信頼を受けて、誰からも愛されて(いるように見受けられて)いた母親の具合が急に悪くなって、そして、自らの人生に絶望する瞬間をすぐ眼の前で目撃したという体験は、俺の人生に於いて本当にショッキングな出来事だった。人間という生き物は、どれだけまわりから強そうに見えていたとしても、それを支えていた精神性はふとしたきっかけで跡形もなく消え去り、呆気なく は、崩れ落ちる。人間とは、こんなにも脆く、そして、儚いものなのか?と、思い知らされた。大切に育てられたという意識(認識)があったから、最期まで本人の総て希望通りにさせてやったつもり、介護もそのようしたつもりなのだけれども、本当にそれでよかったのだろうか?そのときは正しいと思っていたことも総て間違っていたのではないか?と思うこともあるが、悔やんでも仕方がないので諦めるしかない。最後にうちに帰って来たときは、既に介護度;5で、食事は全介助、一日に十回以上行くトイレも全介助、褥瘡解除、数時間ぐらいおきに床ずれ予防の為に寝姿勢を改善、飯はスーパーの惣菜とかでなんとか賄い?補い?間に合わせていたのだけれども、そうすると、睡眠時間は、平均;二 ~ 三時間くらいでほぼ一日中ぼうっとしていて居眠りもよくして、それで週一のデイサービス?デイケア?泊まりに預けて、その日だけはちゃんと寝れるから睡眠時間の確保、寝だめをしてなんとかやっていた。やる気はあるにはある、やるならやる、やるならやらねばの精神でなんとか正常な精神を保っていたのだけれども、…でも、あなたが倒れたら元も子もないでしょう?一旦、預けたら如何ですか?ひとりは無理ですよ!ワンオペ不可ってことで、或る日、一泊か?二泊か?預けていたら急に熱を出して緊急帰宅の要請、万が一のことがあったらうちでは責任は取れないと、なにを言ってもとりつくしまがなく突ッ返されて、翌日、病院に診てもらいたいというから連れててって、結局、なんもなかったのだけれども、そのときにケアマネのひとに付き添いで来てもらっていて、その際、一度、特養にこのまんま預けてみたら?と、言われてその言葉に甘えてそのまんまその足で特養に預けてしまったものの、一晩、寝たら考えが急に変わり、数日後、特養の施設入所の手続きに行った際、本人と直戴交渉、寝不足で思考停止していたんだ!正常な判断が出来なかった!一晩、ぐっすり寝たらそのことに気づいた!まだ、サインもしてないし、帰るなら今だよ!これが最後のチャンスかも?帰って来たいのであるならば俺はちゃんとやるつもり!もう、怒ったりもしないから!如何する?と熱を入れて直談判したものの、いや、帰らない、と、言われ、これだけ言ってもダメ?と念を押したもののそれでも、いや、いい…。今、ちょっと考えてることがあるの…。 むげにでもないのだけれども断られた。…まぁどんなにやれることを総てやったとしてもきっとなんらかの後悔は残るだろうし、やれるだけのことはみんなやった!これでダメならもうお手上げさ!人生は遊び事ではない!しかし、勝負事でもない!これでいいのだ!これでいいのだ!と自分で自分を無理矢理に慰め励まし納得させていた。そのような思いがある一方で、それにしても、小・中・高と、私の人生、暗かった♪軽かった♪…いや、大人しかった♪それだから、同級生にちょっかいを出したり喧嘩だとか吹っ掛けて怪我とかさせちゃったりなんかして、親が学校に呼び出され三者面談したことなんか、ただの一度もなかったのだけれども、母親は入所入院中、看護士さんから、利用者から、理学療法士から、作業療法士から、お医者さんに至るまで、全天候型で全方位的にむかつき包囲網を張って、喧嘩売りをして歩いていたから、…いや、実際には歩けなかったのだけれども、そんで、話がややこしいのは、俺がその関係者各位に頭をさげてまわっているということを本人が知るとまた、あんな人間にあんたがあやまらなくてもいい!悪いのは向こうの方なんだから!と、今度は俺が反感とか反發とかむかつきなんかを購っちゃったりなんかして、だから、(本人には)内緒で、所謂、謂うところの謝罪行脚をしていたのだけれども、それにかんしては、俺、なんでこんなことしなきゃなんねぇんだろうな?冗談、血筋だけにしろよ?とかなんとか思っちゃったりなんかしていたことを思い出し、それについて勝手に精神分析みたいなことをしちゃったりなんかしてみると、それまで、所謂、知能レベルの高い人間としか付き合ったことがなかったから、自らの発言の真意を汲み取ることが出来ない人間がいること自体信じられず、しかし、実際のところ、そのようなひとたちは世の中には多く、寧ろ、その方が圧倒的多数であるもののそれを受け入れることが出来ず、悉く衝突してしまったのではないか?と、思われる。またそして、それまで付き合いのあった友達とかとみんな距離を置くどころか一気にシャットダウンして総決算、結界を張ったように 殻にとじ籠ったように貝になったように頑なに接触を拒み、哀れな姿を曝すくらいなら 自ら廃れる道を選ぶStyleを採択、 その後処理がめちゃくちゃ大変だったのだけれども、それにかんしても、俺、なんでこんなことしなきゃなんねぇんだろうな?とは、思ったりなんかしちゃったりして。また、付き合いのあったひとたちも付き合いのあったひとたちで、入院入所しているところは教えますけど、絶対、勝手に行ったりしないで下さいよ?と、仮令、そう強めに言ったとしてもその通り素直に言うことを聴くようなひとたちじゃないから、ほかのひとには内緒なんですが、あなただけには 教えます!…というようなことも一切せずに誰にも闘病していることを教えなかったら、そのようにして完全シャットアウト生活をしていたら、あまりにも連絡が取れず、もしかしたら俺の手によって本人があやめられているんじゃないか?と勝手に容疑者扱いをされて通報されたりもして危うくのK察沙汰。そんな地獄のような出来事も経験しながら、唯一、 さんにだけは話の流れでつい居どころを教えてしまうというような粗相をしでかしてしまい、 それでも、ちゃんと事前に私の承諾を得てからお見舞いに行くなら行って下さい。そうしないといろいろ困ったことになるので。本人も精神的にひどく落ち込んでいるんで。そのへんのとこよろしくお願いします!そのように念を押しとけば、急に、今、逢いに行きます!と、言われたとしても、今、これこれこーゆーよーなー状態だから、それで、本人、今日は如何しても、誰にも逢いたくないと言ってるんで、すいません!またの機会に如何かよろしくお願いします!みたいなテキトーな理由をつけて取り敢えずは危機回避をして、それでも何度もしつこく逢わせろ逢わせろ言って来るようであるならば、そのときはそのとき、また、改めて対策を講じようじゃないか?なんて呑気に構えていたら、そしたら俺の許可を得るもなにもいきなり勝手に特攻しちゃって、しかも、本人は絶対に逢いたくないと言っているのにもかかわらず、そして、俺に前もってここに来ることを言っていないのにもかかわらず、俺の許可を既にちゃんと得ているから!というような口ぶりだったから、俺のとこに連絡が来ないでそのまんま婦長さんの 判断で本人に さんを逢わせてしまい、それで本人はめちゃくちゃ落ち込んでいたから、あれは本当に俺の設定ミスだった。それにかんしては今でも後悔している。夢で逢えたらあやまりたい。そのときにも、一応、ちゃんとあやまったけど。そんで、そのとき、あとになって改めて考えたらあれはやっぱり失礼な行為だった。本当に申し訳ないことをしてしまった。だから、これは少ないけど、お見舞金を受け取ってもらえないか?と、 さんに呼び出されて行きそのようにあやまられたものの条件反射神経過敏に、…いやいや、いやいや、大丈夫です!大丈夫です!お気持ちだけで結構です!と 断り、その後も、母親の具合について詳しく話をしながら、場所は さんの家の玄関先だったのだけれども、ふと、靴箱の上に無造作に置かれた、先程、俺に渡そうとした見舞金、淡い色合いの風呂敷包みのようなものに包まれたものを横目でチラチラ見ると高さが約;2~3センチメートルくらいはあって、 いらないです!と言った手前、引っ込みがつがず、やっぱ、頂ー戴!なんてことは到底言えず、今になって思うとやっぱもらっとけばよかったかもなァあああああああああああ!!!!!????? ?
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