26 / 57
【3章】補佐官のお仕事(その1)
26.焦燥感
しおりを挟む
王都の外れで二人は馬車を降りた。
「さてと、お腹が空いたね。まずは食事にしようか」
ヴァーリックはそう言ってオティリエに優しく微笑みかける。と、オティリエはあることに気づいて足を止めた。
「ヴァーリック様……今日は瞳の色がいつもと違うんですね?」
普段は紫と緑の神秘的なオッドアイなのに、今日は両目とも緑色だ。薄暗い馬車のなかではいまいちわからなかったが、太陽の下だと一目瞭然である。
「僕の瞳の色は目立つからね。街中に僕がどんな顔か知ってるものは少なくとも、オッドアイというだけで身分がバレてしまう可能性もある。だから、補佐官の一人に頼んで緑色に見えるように変えてもらったんだ。服装もいつもとはちょっとテイストが違うだろう? どう? 似合ってる?」
「はい、とっても素敵です」
王宮にいるときよりも少しカジュアルな街歩きにピッタリのファッション。醸し出す高貴なオーラから平民には当然見えないが、爽やかで格好よく、いつまでも見つめていたくなる。
(でも……私はいつものヴァーリック様が好きだな)
オティリエと同じ紫色の瞳――それが彼とオティリエを繋いでくれる絆のような気がしていた。だから、少しだけ寂しい……なんて、そんな本音はとても言えないけれど。
「――オティリエはいつもの僕のほうが好き?」
と、ヴァーリックが耳元で尋ねてくる。オティリエは驚きに息を呑み、顔を真っ赤に染めて視線をそらす。
「え? そんなことは……」
(なんで気づかれてしまったの?)
今はヴァーリックに能力の譲渡をしていないというのに。半ばパニックのオティリエを見つめつつ、ヴァーリックはクスクスと笑い声をあげる。
「ごめんね。……今のは僕の願望。そうだったらいいなって思っただけなんだ」
「え?」
「僕はね、オティリエとおそろいの紫色の瞳をとても気に入っているんだよ」
蠱惑的な表情。オティリエの心臓が小さく跳ねる。
おいで、と手を引かれ、オティリエはヴァーリックの腕に自身の手を添える。それから二人はゆっくりと街に向かって歩きはじめた。
「そういえば、今日はオティリエに一つ、お願い事があるんだよね」
「なんでしょう、ヴァーリック様? なんなりとお申し付けください」
どんなことをすればいいのだろう? 自分でも頼りにしてもらえることがあるのかと、オティリエは少しだけ気分が高揚する。
「今日は僕のことを『リック』と呼んでくれるかな? ほら、ヴァーリックって名前は珍しいからさ」
「えっ! さすがにそれはちょっと……」
王太子を愛称で呼ぶのは不敬がすぎる。エアニーにバレたら冷ややかに怒り狂う案件だろう。
「今日はできる限りお名前をお呼びしない方向で――」
「なんなりと、って言ってくれたのに?」
しまった。すでに言質をとられている。これでは断ることは難しい。
「……エアニーさんには内緒にしてくださいね」
「もちろん。二人だけの秘密ね」
ヴァーリックはそう言って上機嫌に笑った。
レストランに到着すると、美しい庭園が見渡せる個室へと案内される。街中の隠れ家――百年以上続く老舗店とのことだ。
(ここなら警備も万全にできるしヴァーリック様が人目にとまることもない)
離れた位置から二人を守る騎士に視線をやりつつ、オティリエはホッと胸をなでおろす。
「ここは王室御用達のレストランでね。幼い頃、父や母と一緒に食事に来たことがあるんだ」
「そうなんですか」
家族との思い出の店――オティリエにはそんなものは存在しないけれど、ヴァーリックの表情から、言葉から、ここが彼にとってとても大事な場所だということが伝わって来た。
と、前菜が運ばれてくる。「さあ食べようか」と喜ぶヴァーリックに、オティリエは待ったをかけた。
「あ、あの……まずは私が毒見をしないと」
城内で王族が口をつけるものにはすべて毒見がされていると聞いている。これまで毒見役が倒れたという話は聞いたことがないが、万が一ということもあり得るのだ。
「大丈夫。きちんと判別できる方法があるんだよ」
ヴァーリックはそう言って胸元についているブローチをおもむろに外した。
「オティリエにはこれがなんだかわかる?」
「え? えっと……」
ブローチに埋め込まれているのは水色の透き通った石だった。アクアマリンによく似ているが、色彩や光沢が微妙に違っている。
「もしかして水晶、でしょうか?」
「正解。だけどただの水晶じゃないんだ。この水晶にはエアニーの能力が込められている」
「エアニーさんの?」
ヴァーリックはオティリエからブローチを受けとると、料理の上にそっとかざす。すると、ブローチがほんのりと光り輝いた。
「エアニーは物事を識別する能力を持っているんだ。素材、産地、成分構成、良し悪しなど、いろんな情報を自由自在に読みとることができる。もちろん、毒が入っているかどうかもね」
「そ、そんなすごい能力をお持ちだったんですね……!」
さすがはヴァーリックの側近。ものすごい才能の持ち主だとオティリエは感嘆してしまう。
「オティリエの能力だってエアニーに負けない素晴らしい能力だよ?」
「え? 私? あ、ありがとうございます。だけど、私の能力はまだまだですし、これから先に活かせる機会があるかもよくわかりませんから」
唐突に褒められて、オティリエはちょっぴり動揺してしまう。
この一週間の仕事内容から判断するに、現在オティリエに求められているのは事務処理能力だ。それも十分とは言い難いが、今後、心を読みとる能力が必要となるかはわからないし、今のところ使いこなせる自信もない。
(……私ももっとヴァーリック様の役に立ちたいんだけどな)
誰にでもできる仕事なら、ヴァーリックがオティリエを拾ってくる必要はなかった。瞳の色を変化させたり、物から情報を読みとったり……エアニーや他の補佐官は立派にヴァーリックの役に立っている。
オティリエも、オティリエだからこそできるなにかがほしい。そうでなければ、ここにいていい理由がなくなってしまう。
「オティリエ、君を連れてきたのはこの僕だ。自分を――僕を信じて。今はまだ側にいてくれるだけで構わない。焦らないで。ゆっくり自分の能力を磨いていってよ」
「……はい、ありがとうございます」
ゆっくり、着実に。今は力をつける時期だ。――他の補佐官たちも同じことを言うし、オティリエ自身も自分にそう言い聞かせている。
それでも焦ってしまうのだからどうしようもない。一分が一時間に、一日が一週間に、一週間が一ヶ月になればいいのにと願ってしまう。早く成長したくて……ヴァーリックに追いつきたくてたまらなかった。
「さてと、お腹が空いたね。まずは食事にしようか」
ヴァーリックはそう言ってオティリエに優しく微笑みかける。と、オティリエはあることに気づいて足を止めた。
「ヴァーリック様……今日は瞳の色がいつもと違うんですね?」
普段は紫と緑の神秘的なオッドアイなのに、今日は両目とも緑色だ。薄暗い馬車のなかではいまいちわからなかったが、太陽の下だと一目瞭然である。
「僕の瞳の色は目立つからね。街中に僕がどんな顔か知ってるものは少なくとも、オッドアイというだけで身分がバレてしまう可能性もある。だから、補佐官の一人に頼んで緑色に見えるように変えてもらったんだ。服装もいつもとはちょっとテイストが違うだろう? どう? 似合ってる?」
「はい、とっても素敵です」
王宮にいるときよりも少しカジュアルな街歩きにピッタリのファッション。醸し出す高貴なオーラから平民には当然見えないが、爽やかで格好よく、いつまでも見つめていたくなる。
(でも……私はいつものヴァーリック様が好きだな)
オティリエと同じ紫色の瞳――それが彼とオティリエを繋いでくれる絆のような気がしていた。だから、少しだけ寂しい……なんて、そんな本音はとても言えないけれど。
「――オティリエはいつもの僕のほうが好き?」
と、ヴァーリックが耳元で尋ねてくる。オティリエは驚きに息を呑み、顔を真っ赤に染めて視線をそらす。
「え? そんなことは……」
(なんで気づかれてしまったの?)
今はヴァーリックに能力の譲渡をしていないというのに。半ばパニックのオティリエを見つめつつ、ヴァーリックはクスクスと笑い声をあげる。
「ごめんね。……今のは僕の願望。そうだったらいいなって思っただけなんだ」
「え?」
「僕はね、オティリエとおそろいの紫色の瞳をとても気に入っているんだよ」
蠱惑的な表情。オティリエの心臓が小さく跳ねる。
おいで、と手を引かれ、オティリエはヴァーリックの腕に自身の手を添える。それから二人はゆっくりと街に向かって歩きはじめた。
「そういえば、今日はオティリエに一つ、お願い事があるんだよね」
「なんでしょう、ヴァーリック様? なんなりとお申し付けください」
どんなことをすればいいのだろう? 自分でも頼りにしてもらえることがあるのかと、オティリエは少しだけ気分が高揚する。
「今日は僕のことを『リック』と呼んでくれるかな? ほら、ヴァーリックって名前は珍しいからさ」
「えっ! さすがにそれはちょっと……」
王太子を愛称で呼ぶのは不敬がすぎる。エアニーにバレたら冷ややかに怒り狂う案件だろう。
「今日はできる限りお名前をお呼びしない方向で――」
「なんなりと、って言ってくれたのに?」
しまった。すでに言質をとられている。これでは断ることは難しい。
「……エアニーさんには内緒にしてくださいね」
「もちろん。二人だけの秘密ね」
ヴァーリックはそう言って上機嫌に笑った。
レストランに到着すると、美しい庭園が見渡せる個室へと案内される。街中の隠れ家――百年以上続く老舗店とのことだ。
(ここなら警備も万全にできるしヴァーリック様が人目にとまることもない)
離れた位置から二人を守る騎士に視線をやりつつ、オティリエはホッと胸をなでおろす。
「ここは王室御用達のレストランでね。幼い頃、父や母と一緒に食事に来たことがあるんだ」
「そうなんですか」
家族との思い出の店――オティリエにはそんなものは存在しないけれど、ヴァーリックの表情から、言葉から、ここが彼にとってとても大事な場所だということが伝わって来た。
と、前菜が運ばれてくる。「さあ食べようか」と喜ぶヴァーリックに、オティリエは待ったをかけた。
「あ、あの……まずは私が毒見をしないと」
城内で王族が口をつけるものにはすべて毒見がされていると聞いている。これまで毒見役が倒れたという話は聞いたことがないが、万が一ということもあり得るのだ。
「大丈夫。きちんと判別できる方法があるんだよ」
ヴァーリックはそう言って胸元についているブローチをおもむろに外した。
「オティリエにはこれがなんだかわかる?」
「え? えっと……」
ブローチに埋め込まれているのは水色の透き通った石だった。アクアマリンによく似ているが、色彩や光沢が微妙に違っている。
「もしかして水晶、でしょうか?」
「正解。だけどただの水晶じゃないんだ。この水晶にはエアニーの能力が込められている」
「エアニーさんの?」
ヴァーリックはオティリエからブローチを受けとると、料理の上にそっとかざす。すると、ブローチがほんのりと光り輝いた。
「エアニーは物事を識別する能力を持っているんだ。素材、産地、成分構成、良し悪しなど、いろんな情報を自由自在に読みとることができる。もちろん、毒が入っているかどうかもね」
「そ、そんなすごい能力をお持ちだったんですね……!」
さすがはヴァーリックの側近。ものすごい才能の持ち主だとオティリエは感嘆してしまう。
「オティリエの能力だってエアニーに負けない素晴らしい能力だよ?」
「え? 私? あ、ありがとうございます。だけど、私の能力はまだまだですし、これから先に活かせる機会があるかもよくわかりませんから」
唐突に褒められて、オティリエはちょっぴり動揺してしまう。
この一週間の仕事内容から判断するに、現在オティリエに求められているのは事務処理能力だ。それも十分とは言い難いが、今後、心を読みとる能力が必要となるかはわからないし、今のところ使いこなせる自信もない。
(……私ももっとヴァーリック様の役に立ちたいんだけどな)
誰にでもできる仕事なら、ヴァーリックがオティリエを拾ってくる必要はなかった。瞳の色を変化させたり、物から情報を読みとったり……エアニーや他の補佐官は立派にヴァーリックの役に立っている。
オティリエも、オティリエだからこそできるなにかがほしい。そうでなければ、ここにいていい理由がなくなってしまう。
「オティリエ、君を連れてきたのはこの僕だ。自分を――僕を信じて。今はまだ側にいてくれるだけで構わない。焦らないで。ゆっくり自分の能力を磨いていってよ」
「……はい、ありがとうございます」
ゆっくり、着実に。今は力をつける時期だ。――他の補佐官たちも同じことを言うし、オティリエ自身も自分にそう言い聞かせている。
それでも焦ってしまうのだからどうしようもない。一分が一時間に、一日が一週間に、一週間が一ヶ月になればいいのにと願ってしまう。早く成長したくて……ヴァーリックに追いつきたくてたまらなかった。
33
お気に入りに追加
2,315
あなたにおすすめの小説
所詮、わたしは壁の花 〜なのに辺境伯様が溺愛してくるのは何故ですか?〜
しがわか
ファンタジー
刺繍を愛してやまないローゼリアは父から行き遅れと罵られていた。
高貴な相手に見初められるために、とむりやり夜会へ送り込まれる日々。
しかし父は知らないのだ。
ローゼリアが夜会で”壁の花”と罵られていることを。
そんなローゼリアが参加した辺境伯様の夜会はいつもと雰囲気が違っていた。
それもそのはず、それは辺境伯様の婚約者を決める集まりだったのだ。
けれど所詮”壁の花”の自分には関係がない、といつものように会場の隅で目立たないようにしているローゼリアは不意に手を握られる。
その相手はなんと辺境伯様で——。
なぜ、辺境伯様は自分を溺愛してくれるのか。
彼の過去を知り、やがてその理由を悟ることとなる。
それでも——いや、だからこそ辺境伯様の力になりたいと誓ったローゼリアには特別な力があった。
天啓<ギフト>として女神様から賜った『魔力を象るチカラ』は想像を創造できる万能な能力だった。
壁の花としての自重をやめたローゼリアは天啓を自在に操り、大好きな人達を守り導いていく。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
妹に全てを奪われた伯爵令嬢は遠い国で愛を知る
星名柚花
恋愛
魔法が使えない伯爵令嬢セレスティアには美しい双子の妹・イノーラがいる。
国一番の魔力を持つイノーラは我儘な暴君で、セレスティアから婚約者まで奪った。
「もう無理、もう耐えられない!!」
イノーラの結婚式に無理やり参列させられたセレスティアは逃亡を決意。
「セラ」という偽名を使い、遠く離れたロドリー王国で侍女として働き始めた。
そこでセラには唯一無二のとんでもない魔法が使えることが判明する。
猫になる魔法をかけられた女性不信のユリウス。
表情筋が死んでいるユリウスの弟ノエル。
溺愛してくる魔法使いのリュオン。
彼らと共に暮らしながら、幸せに満ちたセラの新しい日々が始まる――
※他サイトにも投稿しています。
辺境伯へ嫁ぎます。
アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。
隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。
私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。
辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。
本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。
辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。
辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。
それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか?
そんな望みを抱いてしまいます。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定はゆるいです。
(言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)
❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。
(出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)
すべては、あなたの為にした事です。
cyaru
恋愛
父に道具のように扱われ、成り上がるために侯爵家に嫁がされたルシェル。
夫となるレスピナ侯爵家のオレリアンにはブリジットという恋人がいた。
婚約が決まった時から学園では【運命の2人を引き裂く恥知らず】と虐められ、初夜では屈辱を味わう。
翌朝、夫となったオレリアンの母はルシェルに部屋を移れと言う。
与えられた部屋は使用人の部屋。帰ってこない夫。
ルシェルは離縁に向けて動き出す。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません。
10月1日。番外編含め完結致しました。多くの方に読んで頂き感謝いたします。
返信不要とありましたので、こちらでお礼を。「早々たる→錚々たる」訂正を致しました。
教えて頂きありがとうございました。
お名前をここに記すことは出来ませんが、感謝いたします。(*^-^*)
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
突然決められた婚約者は人気者だそうです。押し付けられたに違いないので断ってもらおうと思います。
橘ハルシ
恋愛
ごくごく普通の伯爵令嬢リーディアに、突然、降って湧いた婚約話。相手は、騎士団長の叔父の部下。侍女に聞くと、どうやら社交界で超人気の男性らしい。こんな釣り合わない相手、絶対に叔父が権力を使って、無理強いしたに違いない!
リーディアは相手に遠慮なく断ってくれるよう頼みに騎士団へ乗り込むが、両親も叔父も相手のことを教えてくれなかったため、全く知らない相手を一人で探す羽目になる。
怪しい変装をして、騎士団内をうろついていたリーディアは一人の青年と出会い、そのまま一緒に婚約者候補を探すことに。
しかしその青年といるうちに、リーディアは彼に好意を抱いてしまう。
全21話(本編20話+番外編1話)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる