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色は思案の外
終話
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「ねぇ、付き合おうよ裕太くん。俺、裕太くんの躰の味覚えちゃったもん、我慢するなんて無理だよ」
「て……めぇ……うっ、あっ、あっやめ……ッ」
ぐちゅ、ぐちゅ、とゆっくり腰を揺らしながら、的確に俺の良いところを擦っていくこの男は、どれだけ性悪なんだろうか。もう直ぐ三十路だというのに性に未熟な俺の躰は、しつこく愛され過ぎて悲鳴をあげている……が、樹はお構いなしだ。
眠っている最中に開かれた躰は、目が覚めてからも既に二時間以上、愛され続けている。まだ二度目だとういうのに男の味を知った俺の躰は、未熟ながらに貪欲らしく、樹を喜ばせる羽目になった。
「裕太くんも嫌でしょ? こんなセフレみたいな関係。だからさ、ね? 付き合いながら考えようよ、ね?」
「あっ! ぁあっ!」
ね? の度に強く腰をスライドさせるのを止めてほしい。
「そうする? そうするでしょ? 裕太くん、ねぇ?」
「分かった! 分かったから! も、腰止めてくれっ! やめっ、ひあっ、あぁあっ!!」
結局樹に言いくるめられた俺は、考える間も与えられずに樹の恋人になってしまった。
この男の恋人になるってことがどれほど大変なことなのか、モテる男の恋人ってやつがどれほど大変なものなのか俺が思い知る日は、案外近くに迫っている。
「俺たち、いま恋人になったんだよね?」
「そうそう、そう、そうね、あっ! ひっ!?」
「嬉しい……愛してる、裕太くん」
「もっ、たのむからっ、抜いてぇえぇええっ!!」
だが樹が与える快楽から逃げるのに必死な俺は、そんな日が足音を立てて近付いていることも知らなければ、飲み会の場所に樹が来られたのは、俺のスマホにGPSのアプリが仕込まれているからだなんて……全く、知る由もないのだ。
END
「て……めぇ……うっ、あっ、あっやめ……ッ」
ぐちゅ、ぐちゅ、とゆっくり腰を揺らしながら、的確に俺の良いところを擦っていくこの男は、どれだけ性悪なんだろうか。もう直ぐ三十路だというのに性に未熟な俺の躰は、しつこく愛され過ぎて悲鳴をあげている……が、樹はお構いなしだ。
眠っている最中に開かれた躰は、目が覚めてからも既に二時間以上、愛され続けている。まだ二度目だとういうのに男の味を知った俺の躰は、未熟ながらに貪欲らしく、樹を喜ばせる羽目になった。
「裕太くんも嫌でしょ? こんなセフレみたいな関係。だからさ、ね? 付き合いながら考えようよ、ね?」
「あっ! ぁあっ!」
ね? の度に強く腰をスライドさせるのを止めてほしい。
「そうする? そうするでしょ? 裕太くん、ねぇ?」
「分かった! 分かったから! も、腰止めてくれっ! やめっ、ひあっ、あぁあっ!!」
結局樹に言いくるめられた俺は、考える間も与えられずに樹の恋人になってしまった。
この男の恋人になるってことがどれほど大変なことなのか、モテる男の恋人ってやつがどれほど大変なものなのか俺が思い知る日は、案外近くに迫っている。
「俺たち、いま恋人になったんだよね?」
「そうそう、そう、そうね、あっ! ひっ!?」
「嬉しい……愛してる、裕太くん」
「もっ、たのむからっ、抜いてぇえぇええっ!!」
だが樹が与える快楽から逃げるのに必死な俺は、そんな日が足音を立てて近付いていることも知らなければ、飲み会の場所に樹が来られたのは、俺のスマホにGPSのアプリが仕込まれているからだなんて……全く、知る由もないのだ。
END
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https://www.pixiv.net/artworks/100148872
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