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2章
館長と変化
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ハァ……
「2週間たっても全然決まんねぇ……こんなので本当に完成できるのか?」
「クエーッ」
「ああ、大丈夫だヒデリ。お前たちのためにも絶対に商品にして見せるからな」
「クエッ」
「お前も早くその怪我を治さないとな」
数日前にアデリーペンギンのヒデリの左足に引っかかれたような傷を見つけた俺は、終業後にバッグヤードに来ていた。
普段は来館者で賑わうガラスの水槽の裏には、動物たちの住居とも呼べる水槽が無数にある。そこで動物たちは閉館後に休息をとったり、病気やケガをした際は治療用の水槽で安静にするようになっている。怪我をしたヒデリもこの治療用の水槽で数日間安静にすることになっていた。
(とはいえ、こう何も決まっていないと焦りだけが募るばかりだ)
ハァ……
「どうしたもんかな……」
「ほお、その様子だと商品開発は難航しているようだね」
「島原館長?」
俺がヒデリを見ながらぼやいていると、背後から声をかけられた。
振り向くと、島原館長がいつもの質の良いスーツではなく職員用のツナギを着て立っていた。
「お疲れ様です。その恰好は……」
「ああ、閉館後にたまに館内を歩くのが私の日課でね。お客様も帰った後だしいつもこの格好で見回っているんだよ。もしなにか異変を見つけたら、すぐに動物たちに近づけるようにね」
「そうだったんですね」
(俺たちが帰った後に見回りをしているなんて、よっぽどこの水族館に思い入れでもあるんだろうか?)
ヒデリのいる水槽の前に立つ俺の隣に立った島原館長は、俺の顔を見てニコリと笑った。
「不思議そうな顔をしているね。確かに他の水族館の館長が見回りをしているのは珍しいかもしれない。でもね、私はこの水族館を誰よりも愛しているし、私の残り短い生涯をかけてでも発展させていきたいと思っているんだよ」
「……どこか悪いんですか?」
「心臓を少し。医者には無理をしないでくれと言われているんだけどね」
島原館長はそう言うと、ばつが悪そうに笑った。
「私がこの青海シーパラダイスの館長になったのは3年前だった」
「元々動物が好きだった私は、「館長になったのだから今までよりももっと動物たちと触れ合えるだろう」と考えていたんだ」
「だけど、現実は全く違ってね。部下の指導に企画の決裁に事務処理……動物たちと触れ合う機会はとても少なくなってしまったんだ」
「それでもお客様が喜んでいるのを見るのは嬉しかったし、やりがいも感じていた。そんな時にこの老いぼれの心臓は弱ってしまったんだよ」
そう言うと、館長はそっと自身の胸に手を当てた。
「医者にも妻にも館長の席を譲るように言われたよ。だけど、私にはまだやり残したことがあった」
「それは、私が館長になって感じていた「もっと動物に触れあいたい」ということだった。私が館長になって動物に触れあえなかったもどかしさを、お客様には感じてほしくなくてね。それで展示を一新してみたり私自身も館内を歩き回り、少しでも同じ気持ちを持った人がいないか見て回った。改善できるところは全て改善しようと思ってね」
「そうだったんですね……」
「今回の商品企画も私のワガママから始まったものなんだよ。少しでも楽しかった気持ちを、この青海シーパラダイスの事を思い出してほしいというね。だからこそ、星川君にも無理を言ってお願いしたんだ」
「だけど、君には負担をかけてしまっているみたいで悪かったね」
「い、いえそんな事は……確かに大変ですが、ヒデリや他のペンギンたちの事を知ってもらういいチャンスだと思っています」
「俺もこの水族館は好きですし、少しでも力になれたらいいなと思っています」
「そうか……そう言ってくれて嬉しいよ」
島原館長は俺の顔を見ながら嬉しそうに笑うと俺の肩をポンポンと叩いた。
「今はどこまで進んでいるんだね?」
「実はまだ香りも決まってません。ペンギンらしさを出そうとするとペンギンの匂いぐらいしか思いつかなくて」
「それは……生臭そうだね」
「星川さんにも言われました」
島原館長は星川さんの顔を思い浮かべたのだろう、苦笑しながらヒデリを見つめた。
「柳瀬君は普段香水を使ったりしないのかい?」
「休日には付けますが、それもいい香りだなと思って買った程度なので参考にはならないかと」
「なるほど。それなら、この老体の話を聞いてくれたお礼に一つアドバイスをしてあげよう」
「そうだね……私も普段香水を付けることはあるが、それは自分自身のためではないんだよ」
「自分自身のためではない?」
「私がつけている理由は妻のためなんだよ」
「妻は花が好きな人でね、結婚した時から自宅でいつも趣味のガーデニングをしていたんだ。だけど、最近は身体が昔のように言うことを聞かなくなってからは、満足にガーデニングもできなくなってしまった。それで、少しでも花を思い出せるように、私は妻が好きな花の香りのする香水を付けるようになったんだ」
「自分ではなく他の人のために付けるもの……」
(館長の上品な香りは花の香りだったのか)
「香水は思い出や記憶を思い出させることが出来る。君がペンギンたちが好きな気持ちをおすそ分けする気持ちで香りを決めるのはどうだろう?」
「おすそ分けですか。確かに、いい考えかもしれません」
「期限は残り少ない。だけど、君にも星川君にもぜひとも納得が出来るものを作ってもらえればと思っているよ」
「頑張ってみます」
島原館長は水槽をそっと触りながらそう言うと、ゆっくりと去っていった。
「自分のためではなく他人のための香水、か……」
「もう少し頑張ってみるか」
「クエッ」
「ああ、ヒデリも応援してくれるのか。俺も頑張ってみるよ」
俺は水槽越しに鳴くヒデリを見ながら、そう決意した。
バンッ
「柳瀬君、これは?」
シェアハウスのリビングにあるダイニングテーブルに置かれた、大量の本とそれを読む俺を交互に見ながら、仕事から帰ってきた八代さんが首を傾げた。
「香水の本です」
「帰りがけに本屋に寄って、片っ端から買ってきました。俺に知識がないから中々決まらないんじゃないかって思ったらいてもたってもいられなくなって……」
「へぇいいね~!それにしても、「誰でもわかる簡単調香術」に「楽しい香水作り」なんて本真である。あ、こっちには「香水全集」まである」
「よっぽど悠貴君にけちょんけちょんに言われたのが堪えたの?」
「それもあるんですけど……やっぱり関わる以上、中途半端はいけないと思ったんです。俺に知識がないからといって星川さんに借りをいつまでも作るのも嫌なんで」
「へえ~悠貴君にねぇ……」
「八代さん?」
八代さんは玄関の方をちらりと見ながらニヤリと笑った。
「なんでもないよ。それで勉強の成果は?」
「う……今読んでるんですけど、花一つとってもこんなにも種類があるなんて知らなかったです。バラにミュゼ、あとはジャスミンが三大フローラルと呼ばれてて、それ以外にも複数の香料を合わせて作るらしいです」
「へぇ~勉強になるなぁ」
「明日は休みなので、勉強するのにちょうどいいと思ったんです。それにしても、ジャスミンなんて茶ぐらいしか知りませんでしたよ……」
「俺も悠貴君にもらうばかりだから詳しくはないんだよね。いつも「やる」って言ってくれるからさ」
「そうなんですか?確かに八代さんいい匂いしますもんね」
「でしょ~お客さんにも好評なんだよね。柳瀬君も、結構周りから好評だったりしない?」
「俺、あの日以来一度も使ってないです」
「え、使ってないの?もったいない……」
「休みの日しか使わないですからね」
「なるほどねぇ」
チラッ
(さっきからチラチラ玄関の方を見てる気がする……)
「八代さん、玄関に何かあるんですか?さっきからそっちの方を見てますけど」
「え?ああ、何でもないよ。それよりも、そんなに勉強するなら悠貴君にも聞けばいいのに」
「……星川さんは俺以外のエリアの担当者とも話し合いをしてるんです。ただでさえ時間がかかっているのに、これ以上迷惑かけるわけにはいきませんからね」
「ふーん……でも、本人はどう思ってるかは分からなくない?」
「え?」
「そうだろ、悠貴君」
ガチャッ
八代さんの言葉に顔を上げると、八代さんの後ろに合ったリビングのドアが不意に開いた。そこには不機嫌そうに眉をひそめた星川さんが腕を組んで立っていた。
「星川さん?何でここに……」
「別に……俺は明日お前が休みだと思って、今日こそは香りを決めようと思ってきただけだ。そしたらお前が八代とペチャクチャ喋っていたから入る機会をうかがっていただけで……」
「そ、そうだったんですね」
「そうだ!悠貴君もいることだし、今日は柳瀬君の勉強を見てもらったらどう?」
「え⁉」
「だって現役の調香師だし、一緒に勉強しているうちにもしかしたら香りが決まるかもしれないよ?」
「た、確かにそうですけど……」
「なんで俺がそんな面倒なことを?」
「これ以上遅らせられないんでしょ?なら柳瀬君の勉強を見てあげて、そのうえで香りの方向性を決めた方がよくない?」
「ハァ……」
八代さんに説得された星川さんは、俺と本を見ながらため息をついた。
「……その本はあまり役に立たない。それならこっちの「香水全集」の方がお前にも分かりやすいはずだ」
「え?」
「俺が教えてやるのは不満か?それなら別にいいんだが」
「い、いえ!お願いします!」
「じゃあ俺は二人の飲み物でも作ってあげようかな」
こうして、八代さんに入れてもらった飲み物を片手に、俺と星川さんの香水勉強会が始まった。
「2週間たっても全然決まんねぇ……こんなので本当に完成できるのか?」
「クエーッ」
「ああ、大丈夫だヒデリ。お前たちのためにも絶対に商品にして見せるからな」
「クエッ」
「お前も早くその怪我を治さないとな」
数日前にアデリーペンギンのヒデリの左足に引っかかれたような傷を見つけた俺は、終業後にバッグヤードに来ていた。
普段は来館者で賑わうガラスの水槽の裏には、動物たちの住居とも呼べる水槽が無数にある。そこで動物たちは閉館後に休息をとったり、病気やケガをした際は治療用の水槽で安静にするようになっている。怪我をしたヒデリもこの治療用の水槽で数日間安静にすることになっていた。
(とはいえ、こう何も決まっていないと焦りだけが募るばかりだ)
ハァ……
「どうしたもんかな……」
「ほお、その様子だと商品開発は難航しているようだね」
「島原館長?」
俺がヒデリを見ながらぼやいていると、背後から声をかけられた。
振り向くと、島原館長がいつもの質の良いスーツではなく職員用のツナギを着て立っていた。
「お疲れ様です。その恰好は……」
「ああ、閉館後にたまに館内を歩くのが私の日課でね。お客様も帰った後だしいつもこの格好で見回っているんだよ。もしなにか異変を見つけたら、すぐに動物たちに近づけるようにね」
「そうだったんですね」
(俺たちが帰った後に見回りをしているなんて、よっぽどこの水族館に思い入れでもあるんだろうか?)
ヒデリのいる水槽の前に立つ俺の隣に立った島原館長は、俺の顔を見てニコリと笑った。
「不思議そうな顔をしているね。確かに他の水族館の館長が見回りをしているのは珍しいかもしれない。でもね、私はこの水族館を誰よりも愛しているし、私の残り短い生涯をかけてでも発展させていきたいと思っているんだよ」
「……どこか悪いんですか?」
「心臓を少し。医者には無理をしないでくれと言われているんだけどね」
島原館長はそう言うと、ばつが悪そうに笑った。
「私がこの青海シーパラダイスの館長になったのは3年前だった」
「元々動物が好きだった私は、「館長になったのだから今までよりももっと動物たちと触れ合えるだろう」と考えていたんだ」
「だけど、現実は全く違ってね。部下の指導に企画の決裁に事務処理……動物たちと触れ合う機会はとても少なくなってしまったんだ」
「それでもお客様が喜んでいるのを見るのは嬉しかったし、やりがいも感じていた。そんな時にこの老いぼれの心臓は弱ってしまったんだよ」
そう言うと、館長はそっと自身の胸に手を当てた。
「医者にも妻にも館長の席を譲るように言われたよ。だけど、私にはまだやり残したことがあった」
「それは、私が館長になって感じていた「もっと動物に触れあいたい」ということだった。私が館長になって動物に触れあえなかったもどかしさを、お客様には感じてほしくなくてね。それで展示を一新してみたり私自身も館内を歩き回り、少しでも同じ気持ちを持った人がいないか見て回った。改善できるところは全て改善しようと思ってね」
「そうだったんですね……」
「今回の商品企画も私のワガママから始まったものなんだよ。少しでも楽しかった気持ちを、この青海シーパラダイスの事を思い出してほしいというね。だからこそ、星川君にも無理を言ってお願いしたんだ」
「だけど、君には負担をかけてしまっているみたいで悪かったね」
「い、いえそんな事は……確かに大変ですが、ヒデリや他のペンギンたちの事を知ってもらういいチャンスだと思っています」
「俺もこの水族館は好きですし、少しでも力になれたらいいなと思っています」
「そうか……そう言ってくれて嬉しいよ」
島原館長は俺の顔を見ながら嬉しそうに笑うと俺の肩をポンポンと叩いた。
「今はどこまで進んでいるんだね?」
「実はまだ香りも決まってません。ペンギンらしさを出そうとするとペンギンの匂いぐらいしか思いつかなくて」
「それは……生臭そうだね」
「星川さんにも言われました」
島原館長は星川さんの顔を思い浮かべたのだろう、苦笑しながらヒデリを見つめた。
「柳瀬君は普段香水を使ったりしないのかい?」
「休日には付けますが、それもいい香りだなと思って買った程度なので参考にはならないかと」
「なるほど。それなら、この老体の話を聞いてくれたお礼に一つアドバイスをしてあげよう」
「そうだね……私も普段香水を付けることはあるが、それは自分自身のためではないんだよ」
「自分自身のためではない?」
「私がつけている理由は妻のためなんだよ」
「妻は花が好きな人でね、結婚した時から自宅でいつも趣味のガーデニングをしていたんだ。だけど、最近は身体が昔のように言うことを聞かなくなってからは、満足にガーデニングもできなくなってしまった。それで、少しでも花を思い出せるように、私は妻が好きな花の香りのする香水を付けるようになったんだ」
「自分ではなく他の人のために付けるもの……」
(館長の上品な香りは花の香りだったのか)
「香水は思い出や記憶を思い出させることが出来る。君がペンギンたちが好きな気持ちをおすそ分けする気持ちで香りを決めるのはどうだろう?」
「おすそ分けですか。確かに、いい考えかもしれません」
「期限は残り少ない。だけど、君にも星川君にもぜひとも納得が出来るものを作ってもらえればと思っているよ」
「頑張ってみます」
島原館長は水槽をそっと触りながらそう言うと、ゆっくりと去っていった。
「自分のためではなく他人のための香水、か……」
「もう少し頑張ってみるか」
「クエッ」
「ああ、ヒデリも応援してくれるのか。俺も頑張ってみるよ」
俺は水槽越しに鳴くヒデリを見ながら、そう決意した。
バンッ
「柳瀬君、これは?」
シェアハウスのリビングにあるダイニングテーブルに置かれた、大量の本とそれを読む俺を交互に見ながら、仕事から帰ってきた八代さんが首を傾げた。
「香水の本です」
「帰りがけに本屋に寄って、片っ端から買ってきました。俺に知識がないから中々決まらないんじゃないかって思ったらいてもたってもいられなくなって……」
「へぇいいね~!それにしても、「誰でもわかる簡単調香術」に「楽しい香水作り」なんて本真である。あ、こっちには「香水全集」まである」
「よっぽど悠貴君にけちょんけちょんに言われたのが堪えたの?」
「それもあるんですけど……やっぱり関わる以上、中途半端はいけないと思ったんです。俺に知識がないからといって星川さんに借りをいつまでも作るのも嫌なんで」
「へえ~悠貴君にねぇ……」
「八代さん?」
八代さんは玄関の方をちらりと見ながらニヤリと笑った。
「なんでもないよ。それで勉強の成果は?」
「う……今読んでるんですけど、花一つとってもこんなにも種類があるなんて知らなかったです。バラにミュゼ、あとはジャスミンが三大フローラルと呼ばれてて、それ以外にも複数の香料を合わせて作るらしいです」
「へぇ~勉強になるなぁ」
「明日は休みなので、勉強するのにちょうどいいと思ったんです。それにしても、ジャスミンなんて茶ぐらいしか知りませんでしたよ……」
「俺も悠貴君にもらうばかりだから詳しくはないんだよね。いつも「やる」って言ってくれるからさ」
「そうなんですか?確かに八代さんいい匂いしますもんね」
「でしょ~お客さんにも好評なんだよね。柳瀬君も、結構周りから好評だったりしない?」
「俺、あの日以来一度も使ってないです」
「え、使ってないの?もったいない……」
「休みの日しか使わないですからね」
「なるほどねぇ」
チラッ
(さっきからチラチラ玄関の方を見てる気がする……)
「八代さん、玄関に何かあるんですか?さっきからそっちの方を見てますけど」
「え?ああ、何でもないよ。それよりも、そんなに勉強するなら悠貴君にも聞けばいいのに」
「……星川さんは俺以外のエリアの担当者とも話し合いをしてるんです。ただでさえ時間がかかっているのに、これ以上迷惑かけるわけにはいきませんからね」
「ふーん……でも、本人はどう思ってるかは分からなくない?」
「え?」
「そうだろ、悠貴君」
ガチャッ
八代さんの言葉に顔を上げると、八代さんの後ろに合ったリビングのドアが不意に開いた。そこには不機嫌そうに眉をひそめた星川さんが腕を組んで立っていた。
「星川さん?何でここに……」
「別に……俺は明日お前が休みだと思って、今日こそは香りを決めようと思ってきただけだ。そしたらお前が八代とペチャクチャ喋っていたから入る機会をうかがっていただけで……」
「そ、そうだったんですね」
「そうだ!悠貴君もいることだし、今日は柳瀬君の勉強を見てもらったらどう?」
「え⁉」
「だって現役の調香師だし、一緒に勉強しているうちにもしかしたら香りが決まるかもしれないよ?」
「た、確かにそうですけど……」
「なんで俺がそんな面倒なことを?」
「これ以上遅らせられないんでしょ?なら柳瀬君の勉強を見てあげて、そのうえで香りの方向性を決めた方がよくない?」
「ハァ……」
八代さんに説得された星川さんは、俺と本を見ながらため息をついた。
「……その本はあまり役に立たない。それならこっちの「香水全集」の方がお前にも分かりやすいはずだ」
「え?」
「俺が教えてやるのは不満か?それなら別にいいんだが」
「い、いえ!お願いします!」
「じゃあ俺は二人の飲み物でも作ってあげようかな」
こうして、八代さんに入れてもらった飲み物を片手に、俺と星川さんの香水勉強会が始まった。
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