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第3章 新たな拠点
第64話 救荒
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僕は依頼で引き受けたエクトス村への救援物資の運搬に丁度良いと思って、エクトス村を救助・新しい拠点にすることを決めた。
帝国の郊外に一軒家を建ててはいるけれど、もしこの村を新しい拠点に出来れば、これ以上の便利さはないだろう。
という訳で僕はこの村を助ける第一の計画。食糧確保兼周囲の安全確保をする。ただ、周囲の安全確保のためと言えど安全対策もない村を離れるのはアレなので、ガラムラルクのレイク、コール、レイの3人を村に置き、レオン、テツ、コール、僕の4人が魔物討伐に向かう。
「村の警備。あの3人で大丈夫かぁ?」
「光輝は帝国に行ってるけど、茜と麗香も一応戦えるさ。それに村の警備と言っても村の周辺にはそんなに強い魔物がいるってこともないでしょ」
「そうか。なら心配いらねっか」
さて、最初は遠くの魔物より、村のすぐ近くを屯する魔物の撃破だろう。少しずつ村の安全圏を拡大させていく計画だ。
村周辺の魔物は吹雪が吹き荒れる寒い地域ということもあってか、魔物の生態が少し違った。もう見るのも飽きた狼も体毛は白く、身体は一回り大きく。
全身が既に凍ってもなお動き続けるゾンビのような魔物もいた。
「ウヴァァァッ」
「なんかっ、大迷宮のせいで手応えねぇなぁっ!」
「敵の動きが遅く見えるっす!」
それもそのはず、僕自身もガルムラルクレオンとかのサポート無しに、単身で魔物を次々と撃破していた。
大迷宮の連戦がおかげか、【回避】を使わずとも敵の攻撃が見え、確かにレベルは上がったが、本当の肉体的にも成長したように思う。
そうして暫く変わらない戦いを続けて、凍ったゾンビは置いといて、アイスウルフとでも名付けられる狼は解体して肉へと変える。
アイスウルフの肉は普通の狼の肉より、どこか冷凍肉のようで、普通より美味そうに見えた。実際は知らないけど。
「よし、そろそろ帰ってもいいんじゃねぇか?」
「そうだね。大丈夫だとは思うけど、村の様子も確認したい」
特に茜と麗香には村人の治療とまとめ役を任せたんだ。村人たちはまだ僕らを信用していない。そんな人らが僕らの治療を受けたりするだろうか?
そんなことを思って僕は村に帰ると、先程までの態度はなんだったんだと思えるような光景が広がっていた。
「女神、女神様だぁ」
「あぁ、この村にもついに女神様が降臨なされたのだ!」
「あわわわわ……」
茜が平伏す村人たちに囲まれ、女神の降臨だと崇められていた。一体なにをしたらこうなるのだろう。
「茜、何があったんだい?」
「えっとねぇ。影君の言う通りに、村人たちの怪我や病気を治していたらこうなっちゃった」
あぁ、本当に病気まで治すとは。茜の治癒力でも流石に病気の予防までかと思っていた僕の考えは間違っていたようだ。
一体どんな病気を治したのかは知らないけど、おそらく不治の病でも治さないとこうはならないだろう。
まぁ、村人がどんな形であれ信用(?)してくれるのは今後としてもありがたい。こうなったら僕らは決して美味しくは無い食糧提供だ。
「あーごほん。みんな聞いてくれ。この村をこれから僕は新たな拠点とする。
周囲の安全確保や食糧の調達が安定してきたら、この村をどんどん発展させて、僕にとって最も良い環境を作るつもりだ。
村の人達もこんな寒い村でいつまでも過ごすは嫌だろう?
だからノルデン皇帝を許してくれとは言わない。でも、建て直せる気があるなら立て直さないかい?」
「おぉ、女神様が共に行くなら、俺たちも手伝う!」
「えぇ、女神様が助けてくれるなら、私たちも応えなくちゃならないわ!」
なんかもう既に宗教が出来始めている。茜も元は勇者メンバーだ。光輝が魔王の討伐を諦めていない以上、この女神も出来る限り早く引き剥がさないといけないね。
こうして僕はエクトス村にたくさんの食糧と期間限定の女神を提供した。
まずは食糧と村の働き手の安定のために、レオンと暫く村の周辺の魔物だけを狩り続けた。
魔物討伐の報酬が貰えなくとも、その分村の人達が食糧庫の建設や村の家の補強などの仕事をしてくれて、なにかと良く回り始めていた。まぁ、光輝の仕事も無駄では無いけどね。
この上に報酬も貰えたら最高だよ。
そんなこんなで1週間経った所で光輝が帝国から帰り、エクトス村周辺の開拓と魔物討伐をエクトス村の依頼として、ギルドではなく帝国が請け負うという申請が通った。
これで暫くは魔物討伐するたびに帝国から固定報酬が貰えるようになる。
ただ光輝の話によれば、流石にいつまでも町にすら発展していないエクトス村の開拓に帝国が報酬を払う訳にもいかないらしく、帝国が払ったお金で早めに村を発展させて欲しいとのこと。
要は町として認められる最低ラインまで出来る限り早く発展させてくれという。
その最低ラインとは……。
食糧・資材の安定生産、医療・宿泊施設や警備の充実、特産品の選定、物品の売買とそのルートの確保。
という、これだけ有ればなんとか町として認められるらしい。
これから必要な物をざっと見れば分かるが、町へと発展させるには、相当な金が必要のようだ……。
「それとグレイブ皇帝から影に伝言なんだけど……『確かにハクは信頼におけるが、皇帝となった私の支援をさらに受けたいなら、それに相応する成果を見せてくれ』だそうだ」
「流石皇帝様だ。命を墓から吹き返した程度じゃまだ駄目か」
「は、ははは……」
「なら、グレイブにもう一度応えようじゃないか。僕は魔王討伐とかには興味ないけど、自由な暮らしを求めるのは本気だってことをね」
こうして僕は村人によって補強された村長の家をから拠点として、今後の作戦を練ることにした。
いやはや、気軽にやろうとしたことがここまで面倒なことになるとはねぇ。
帝国の郊外に一軒家を建ててはいるけれど、もしこの村を新しい拠点に出来れば、これ以上の便利さはないだろう。
という訳で僕はこの村を助ける第一の計画。食糧確保兼周囲の安全確保をする。ただ、周囲の安全確保のためと言えど安全対策もない村を離れるのはアレなので、ガラムラルクのレイク、コール、レイの3人を村に置き、レオン、テツ、コール、僕の4人が魔物討伐に向かう。
「村の警備。あの3人で大丈夫かぁ?」
「光輝は帝国に行ってるけど、茜と麗香も一応戦えるさ。それに村の警備と言っても村の周辺にはそんなに強い魔物がいるってこともないでしょ」
「そうか。なら心配いらねっか」
さて、最初は遠くの魔物より、村のすぐ近くを屯する魔物の撃破だろう。少しずつ村の安全圏を拡大させていく計画だ。
村周辺の魔物は吹雪が吹き荒れる寒い地域ということもあってか、魔物の生態が少し違った。もう見るのも飽きた狼も体毛は白く、身体は一回り大きく。
全身が既に凍ってもなお動き続けるゾンビのような魔物もいた。
「ウヴァァァッ」
「なんかっ、大迷宮のせいで手応えねぇなぁっ!」
「敵の動きが遅く見えるっす!」
それもそのはず、僕自身もガルムラルクレオンとかのサポート無しに、単身で魔物を次々と撃破していた。
大迷宮の連戦がおかげか、【回避】を使わずとも敵の攻撃が見え、確かにレベルは上がったが、本当の肉体的にも成長したように思う。
そうして暫く変わらない戦いを続けて、凍ったゾンビは置いといて、アイスウルフとでも名付けられる狼は解体して肉へと変える。
アイスウルフの肉は普通の狼の肉より、どこか冷凍肉のようで、普通より美味そうに見えた。実際は知らないけど。
「よし、そろそろ帰ってもいいんじゃねぇか?」
「そうだね。大丈夫だとは思うけど、村の様子も確認したい」
特に茜と麗香には村人の治療とまとめ役を任せたんだ。村人たちはまだ僕らを信用していない。そんな人らが僕らの治療を受けたりするだろうか?
そんなことを思って僕は村に帰ると、先程までの態度はなんだったんだと思えるような光景が広がっていた。
「女神、女神様だぁ」
「あぁ、この村にもついに女神様が降臨なされたのだ!」
「あわわわわ……」
茜が平伏す村人たちに囲まれ、女神の降臨だと崇められていた。一体なにをしたらこうなるのだろう。
「茜、何があったんだい?」
「えっとねぇ。影君の言う通りに、村人たちの怪我や病気を治していたらこうなっちゃった」
あぁ、本当に病気まで治すとは。茜の治癒力でも流石に病気の予防までかと思っていた僕の考えは間違っていたようだ。
一体どんな病気を治したのかは知らないけど、おそらく不治の病でも治さないとこうはならないだろう。
まぁ、村人がどんな形であれ信用(?)してくれるのは今後としてもありがたい。こうなったら僕らは決して美味しくは無い食糧提供だ。
「あーごほん。みんな聞いてくれ。この村をこれから僕は新たな拠点とする。
周囲の安全確保や食糧の調達が安定してきたら、この村をどんどん発展させて、僕にとって最も良い環境を作るつもりだ。
村の人達もこんな寒い村でいつまでも過ごすは嫌だろう?
だからノルデン皇帝を許してくれとは言わない。でも、建て直せる気があるなら立て直さないかい?」
「おぉ、女神様が共に行くなら、俺たちも手伝う!」
「えぇ、女神様が助けてくれるなら、私たちも応えなくちゃならないわ!」
なんかもう既に宗教が出来始めている。茜も元は勇者メンバーだ。光輝が魔王の討伐を諦めていない以上、この女神も出来る限り早く引き剥がさないといけないね。
こうして僕はエクトス村にたくさんの食糧と期間限定の女神を提供した。
まずは食糧と村の働き手の安定のために、レオンと暫く村の周辺の魔物だけを狩り続けた。
魔物討伐の報酬が貰えなくとも、その分村の人達が食糧庫の建設や村の家の補強などの仕事をしてくれて、なにかと良く回り始めていた。まぁ、光輝の仕事も無駄では無いけどね。
この上に報酬も貰えたら最高だよ。
そんなこんなで1週間経った所で光輝が帝国から帰り、エクトス村周辺の開拓と魔物討伐をエクトス村の依頼として、ギルドではなく帝国が請け負うという申請が通った。
これで暫くは魔物討伐するたびに帝国から固定報酬が貰えるようになる。
ただ光輝の話によれば、流石にいつまでも町にすら発展していないエクトス村の開拓に帝国が報酬を払う訳にもいかないらしく、帝国が払ったお金で早めに村を発展させて欲しいとのこと。
要は町として認められる最低ラインまで出来る限り早く発展させてくれという。
その最低ラインとは……。
食糧・資材の安定生産、医療・宿泊施設や警備の充実、特産品の選定、物品の売買とそのルートの確保。
という、これだけ有ればなんとか町として認められるらしい。
これから必要な物をざっと見れば分かるが、町へと発展させるには、相当な金が必要のようだ……。
「それとグレイブ皇帝から影に伝言なんだけど……『確かにハクは信頼におけるが、皇帝となった私の支援をさらに受けたいなら、それに相応する成果を見せてくれ』だそうだ」
「流石皇帝様だ。命を墓から吹き返した程度じゃまだ駄目か」
「は、ははは……」
「なら、グレイブにもう一度応えようじゃないか。僕は魔王討伐とかには興味ないけど、自由な暮らしを求めるのは本気だってことをね」
こうして僕は村人によって補強された村長の家をから拠点として、今後の作戦を練ることにした。
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