45 / 101
45
しおりを挟む
「今、何時だ?」
体を動かすのが億劫だ。
百目鬼はタオルを手に持ちながら洗面所の場所を聞くので教えてやる。
二十一時半。確認した時刻は思ったより遅かった。
両親と妹は母方の祖父母の家に出かけているがもうすぐ家についてしまうかもしれない。
百目鬼が濡らしたタオルを持って戻ってくる。
下だけ着なおして上半身裸の百目鬼は顔も洗ったらしく前髪が少し濡れている。
ホカホカの濡れタオルで体を丁寧に拭かれ、着ていた服を丁寧に着させられる。
お互い性行為の後の甘だるい余韻が残っていて、何もしゃべらない。
腰が変なのもまあ、起き上がれない事もないという感じでベッドの淵に座って、手で髪の毛を整える百目鬼に好きにさせる。
「もうすぐ両親帰ってくるけど泊まってくか?」
「いや。」
百目鬼は髪の毛を撫でながら薄く笑ってそう言う。
「じゃあ、送っていく。」
少しの時間で腰のあたりは大分いい気がする。
それに、やっぱり少し離れがたい。
甘ったるい感覚にもう少しだけ浸っていたいのだ。
ちゅう。と音を立ててキスをされる。
「体大丈夫なのか?」
「鍛え方が違うので」
ニヤリと笑うと、百目鬼はまたため息をついた。
「それ、やめねえ?」
「それ?」
「ため息。」
俺が言うと百目鬼は困った様な顔をする。
「今すぐ犯したい位可愛いっていちいち口に出さない方がいいだろ。」
百目鬼は相変わらずらしい。
「まあ、人目のないところだけだなあ。」
それだけ言って立ち上がる。
尻のあたりがまだ変な気もするけどまあ大丈夫だろう。
体を動かすのが億劫だ。
百目鬼はタオルを手に持ちながら洗面所の場所を聞くので教えてやる。
二十一時半。確認した時刻は思ったより遅かった。
両親と妹は母方の祖父母の家に出かけているがもうすぐ家についてしまうかもしれない。
百目鬼が濡らしたタオルを持って戻ってくる。
下だけ着なおして上半身裸の百目鬼は顔も洗ったらしく前髪が少し濡れている。
ホカホカの濡れタオルで体を丁寧に拭かれ、着ていた服を丁寧に着させられる。
お互い性行為の後の甘だるい余韻が残っていて、何もしゃべらない。
腰が変なのもまあ、起き上がれない事もないという感じでベッドの淵に座って、手で髪の毛を整える百目鬼に好きにさせる。
「もうすぐ両親帰ってくるけど泊まってくか?」
「いや。」
百目鬼は髪の毛を撫でながら薄く笑ってそう言う。
「じゃあ、送っていく。」
少しの時間で腰のあたりは大分いい気がする。
それに、やっぱり少し離れがたい。
甘ったるい感覚にもう少しだけ浸っていたいのだ。
ちゅう。と音を立ててキスをされる。
「体大丈夫なのか?」
「鍛え方が違うので」
ニヤリと笑うと、百目鬼はまたため息をついた。
「それ、やめねえ?」
「それ?」
「ため息。」
俺が言うと百目鬼は困った様な顔をする。
「今すぐ犯したい位可愛いっていちいち口に出さない方がいいだろ。」
百目鬼は相変わらずらしい。
「まあ、人目のないところだけだなあ。」
それだけ言って立ち上がる。
尻のあたりがまだ変な気もするけどまあ大丈夫だろう。
6
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
貞操観念が逆転した世界に転生した俺が全部活の共有マネージャーになるようです
卯ノ花
恋愛
少子化により男女比が変わって貞操概念が逆転した世界で俺「佐川幸太郎」は通っている高校、東昴女子高等学校で部活共有のマネージャーをする話
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
理香は俺のカノジョじゃねえ
中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
俺の家には学校一の美少女がいる!
ながしょー
青春
※少しですが改稿したものを新しく公開しました。主人公の名前や所々変えています。今後たぶん話が変わっていきます。
今年、入学したばかりの4月。
両親は海外出張のため何年か家を空けることになった。
そのさい、親父からは「同僚にも同い年の女の子がいて、家で一人で留守番させるのは危ないから」ということで一人の女の子と一緒に住むことになった。
その美少女は学校一のモテる女の子。
この先、どうなってしまうのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる