33 / 34
逆行後
二度目25
しおりを挟む
ノヴァ様の指が僕の中から抜けたのは、僕がもうドロドロのぐちゃぐちゃで快楽以外のなにも追えなくなった後のことだったと思う。
体をうつぶせにされて尻を引き上げられる。
後孔に当たる熱さにに体が悦んでいるのが分かる。
これがオメガとしての喜びなのだと本能で分かる。
後孔がノヴァ様の昂ぶりを受け入れようとうねっているのが自分でも分かる。
――ズプリ
音は多分しなかったのかもしれない。
だけどそういう体を拓かれる感覚がした後は、中を圧迫される快楽と内側をこすられる快感でいっぱいだった。
ずっ、ずっ、っと最初はゆっくりと体を揺さぶっていたノヴァ様がだんだん動きを激しくしていき僕の尻たぶに体が当たってパンパンと音がする。
それに体が喜んで、あふれさせた愛液が掻き混ぜられるぐちゃぐちゃという音、それから僕とノヴァ様の荒い呼吸ばかりが聞こえる。
気持ちいい。気持ちいい。
限界まで高められるその寸前でノヴァ様が僕に覆いかぶさって耳元で「いい?」と聞いた。
快感に塗りつぶされた頭では一瞬何を聞かれたのか分からなかったけれど、すぐに彼の聞きたいことは分かった。
夢中で頷くとともに思わず中を締め付けてしまう。
う、と短く唸った後、ノヴァ様は僕の耳元を舐めあげた。
まるでお返しだと言っているみたいだった。
それから一際中を強く穿つと、ノヴァ様は僕の項に強くかみついた。
視界が一瞬白む。それで自分が達したのだと気が付く。
刹那一気に体中に広がる多幸感を僕は一生忘れないだろう。
一拍遅れて、ノヴァ様の昂ぶりが一際大きくなって中に白濁をぶちまける。
それを塗り込むようにノヴァ様は二度、三度腰をゆるす。
その度に僕は甘い声を上げ続けてしまった。
ノヴァ様の匂いが一段と濃く感じる。
この匂いを感じることが僕だけになったことがただ嬉しかった。
振り向くようにしてノヴァ様を見上げる。
「番になれて幸せです」
僕が言うと、中に入ったままのノヴァ様の昂ぶりが、更に高度を増した気がした。
「発情期間は三日ほどだったか」
「僕の場合多分そうです」
前回の記憶だとそうだけれど本当のところはよくわからない。
だけど、この幸せな時間を少なくとももう少し味わい続けたい気持ちだった。
体をうつぶせにされて尻を引き上げられる。
後孔に当たる熱さにに体が悦んでいるのが分かる。
これがオメガとしての喜びなのだと本能で分かる。
後孔がノヴァ様の昂ぶりを受け入れようとうねっているのが自分でも分かる。
――ズプリ
音は多分しなかったのかもしれない。
だけどそういう体を拓かれる感覚がした後は、中を圧迫される快楽と内側をこすられる快感でいっぱいだった。
ずっ、ずっ、っと最初はゆっくりと体を揺さぶっていたノヴァ様がだんだん動きを激しくしていき僕の尻たぶに体が当たってパンパンと音がする。
それに体が喜んで、あふれさせた愛液が掻き混ぜられるぐちゃぐちゃという音、それから僕とノヴァ様の荒い呼吸ばかりが聞こえる。
気持ちいい。気持ちいい。
限界まで高められるその寸前でノヴァ様が僕に覆いかぶさって耳元で「いい?」と聞いた。
快感に塗りつぶされた頭では一瞬何を聞かれたのか分からなかったけれど、すぐに彼の聞きたいことは分かった。
夢中で頷くとともに思わず中を締め付けてしまう。
う、と短く唸った後、ノヴァ様は僕の耳元を舐めあげた。
まるでお返しだと言っているみたいだった。
それから一際中を強く穿つと、ノヴァ様は僕の項に強くかみついた。
視界が一瞬白む。それで自分が達したのだと気が付く。
刹那一気に体中に広がる多幸感を僕は一生忘れないだろう。
一拍遅れて、ノヴァ様の昂ぶりが一際大きくなって中に白濁をぶちまける。
それを塗り込むようにノヴァ様は二度、三度腰をゆるす。
その度に僕は甘い声を上げ続けてしまった。
ノヴァ様の匂いが一段と濃く感じる。
この匂いを感じることが僕だけになったことがただ嬉しかった。
振り向くようにしてノヴァ様を見上げる。
「番になれて幸せです」
僕が言うと、中に入ったままのノヴァ様の昂ぶりが、更に高度を増した気がした。
「発情期間は三日ほどだったか」
「僕の場合多分そうです」
前回の記憶だとそうだけれど本当のところはよくわからない。
だけど、この幸せな時間を少なくとももう少し味わい続けたい気持ちだった。
63
お気に入りに追加
217
あなたにおすすめの小説
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
【完結】真実の愛の物語~転生先の女神の願いはおれと弟の子作りでした?~
べあふら
BL
「二人でじっくりと子作りしようね?」
ある日おれは、突然に、弟テオドールからそう告げられた。ダメだ。俺は弟テオドールのお願いに弱いんだ。
テオドールと血の繋がりは無い。だけど、おれはそれ以上の絆で繋がっていると思っていたのに!違う意味で繋がるなんて、そんなの全く想定外なんだよ!!
この世界は、乙女ゲーム「育め!Love and Plant~愛と豊穣の女神に愛されし乙女~」の世界じゃなかったのか?!攻略対象者同士でBLしてるし、ゲームの主人公“恵みの乙女”は腐女子だし!
もっとも、その世界そのままならおれシリル・フォレスターは死んでるけどね!?今世こそやりたいことをやるって決めたのに!!おれは一体どうしたらいいんだ!?!?!
これは、おれと弟の、おれと弟による、おれと弟のための真実の愛の物語。………たぶん。
溺愛執着義弟(本来攻略対象者)×死亡フラグ回避済みの流され不憫な兄(転生者)の固定CP。
※義弟ですが主人公のこだわりで弟と表記されています。
※ときに虐待や残虐描写が入ります。
それが運命というのなら
藤美りゅう
BL
元不良執着α×元不良プライド高いΩ
元不良同士のオメガバース。
『オメガは弱い』
そんな言葉を覆す為に、天音理月は自分を鍛え上げた。オメガの性は絶対だ、変わる事は決してない。ならば自身が強くなり、番など作らずとも生きていける事を自身で証明してみせる。番を解消され、自ら命を絶った叔父のようにはならない──そう理月は強く決心する。
それを証明するように、理月はオメガでありながら不良の吹き溜まりと言われる「行徳学園」のトップになる。そして理月にはライバル視している男がいた。バイクチーム「ケルベロス」のリーダーであるアルファの宝来将星だ。
昔からの決まりで、行徳学園とケルベロスは決して交わる事はなかったが、それでも理月は将星を意識していた。
そんなある日、相談事があると言う将星が突然自分の前に現れる。そして、将星を前にした理月の体に突然異変が起きる。今までなった事のないヒートが理月を襲ったのだ。理性を失いオメガの本能だけが理月を支配していき、将星に体を求める。
オメガは強くなれる、そう信じて鍛え上げてきた理月だったが、オメガのヒートを目の当たりにし、今まで培ってきたものは結局は何の役にも立たないのだと絶望する。将星に抱かれた理月だったが、将星に二度と関わらないでくれ、と懇願する。理月の左手首には、その時将星に噛まれた歯型がくっきりと残った。それ以来、理月が激しくヒートを起こす事はなかった。
そして三年の月日が流れ、理月と将星は偶然にも再会を果たす。しかし、将星の隣には既に美しい恋人がいた──。
アイコンの二人がモデルです。この二人で想像して読んでみて下さい!
※「仮の番」というオリジナルの設定が有ります。
※運命と書いて『さだめ』と読みます。
※pixivの「ビーボーイ創作BL大賞」応募作品になります。
【完結】恋愛経験ゼロ、モテ要素もないので恋愛はあきらめていたオメガ男性が運命の番に出会う話
十海 碧
BL
桐生蓮、オメガ男性は桜華学園というオメガのみの中高一貫に通っていたので恋愛経験ゼロ。好きなのは男性なのだけど、周囲のオメガ美少女には勝てないのはわかってる。高校卒業して、漫画家になり自立しようと頑張っている。蓮の父、桐生柊里、ベータ男性はイケメン恋愛小説家として活躍している。母はいないが、何か理由があるらしい。蓮が20歳になったら母のことを教えてくれる約束になっている。
ある日、沢渡優斗というアルファ男性に出会い、お互い運命の番ということに気付く。しかし、優斗は既に伊集院美月という恋人がいた。美月はIQ200の天才で美人なアルファ女性、大手出版社である伊集社の跡取り娘。かなわない恋なのかとあきらめたが……ハッピーエンドになります。
失恋した美月も運命の番に出会って幸せになります。
蓮の母は誰なのか、20歳の誕生日に柊里が説明します。柊里の過去の話をします。
初めての小説です。オメガバース、運命の番が好きで作品を書きました。業界話は取材せず空想で書いておりますので、現実とは異なることが多いと思います。空想の世界の話と許して下さい。
運命の幼馴染み、αの双子とΩの俺
おはぎのあんこ
BL
オメガバース作品でよく見る(?)Ωが運命のαに無理矢理犯される展開。
その後、なんだかんだで2人は両思いになり、番になる…
そういう展開大好きですが、自分だったら無理矢理は嫌だなあ、と思います。
もし、Ωが運命のαに無理矢理犯されたことをずーっと根に持つタイプで恨み続けていたらどうなるだろう?
どんなきっかけがあったら、そのΩは運命のαと番になっても良いと思えるのだろう?
…そういうことを考えて書いた、ひねくれ作者による、ひねくれΩのお話です。
以下あらすじです↓
南輝美(みなみ てるみ)は、双子の兄弟、土本累(つちもと るい)と蓮(れん)の幼なじみだった。
年上の輝美によくイタズラをする、生意気な双子に手を焼きながらも、輝美は2人と過ごすことに幸せを感じていた。
しかし、成長した輝美は、残酷な運命に直面する。
自分が被差別階級の性であるΩであることが分かったのだ。
自分の父親と同じΩであることを受け入れられない輝美。
αやβのクラスメイトに学校でいじめられた鬱憤を、父親をいじめることで発散しようとする。
さらに、累と蓮はともにαであることが判明する。
発情期を迎えた輝美に双子は近づき、関係を持ってしまう。
自分の意思と関係なく双子に犯された輝美は、深く傷つく。
その後、双子は輝美の「運命の番」であったことが判明する。
「運命」に抗って、1人で生きようとする輝美。
最後に輝美は「運命」の幼なじみを選び、結ばれることができるのか?
以下注意点です↓
◯前半で主人公が闇堕ちします
◯性的な描写があります。また、主人公が父親に性的なことをするシーンがあります。
◯主人公がいじめられるシーンがあります。
安心快適!監禁生活
キザキ ケイ
BL
ぼくは監禁されている。痛みも苦しみもないこの安全な部屋に────。
気がつくと知らない部屋にいたオメガの御影。
部屋の主であるアルファの響己は優しくて、親切で、なんの役にも立たない御影をたくさん甘やかしてくれる。
どうしてこんなに良くしてくれるんだろう。ふしぎに思いながらも、少しずつ平穏な生活に馴染んでいく御影が、幸せになるまでのお話。
運命なんて残酷なだけ
緋川真望
BL
「この人が本当に運命の番ならいいのに」
オメガである透はアルファの婚約者との結婚を間近に控えたある日、知らない男に襲われてむりやり番(つがい)にされてしまう。汚されたΩは家門の恥だと屋敷を追い出され、婚約も破棄され、透はその事件ですべてを失った。
三年後、母の葬儀にこっそり参加した透は参列者のひとりから強烈なアルファのフェロモンを感じ取る。番にされたオメガは番のフェロモンしか感じ取れないはず。透はその男こそ犯人だと思ってナイフで襲いかかるが、互いに発情してしまい激しく交わってしまう。
男は神崎慶という実業家で、自分は犯人ではないと透に訴える。疑いを消せない透に対して「俺が犯人を捕まえてやる。すべて成し遂げた暁には俺と結婚して欲しい」といきなりプロポーズするのだが……。
透の過去は悲惨ですが、慶がものすごいスパダリなのでそこまでつらい展開は無いはずです。
ちゃんとハッピーエンドになります。
(攻めが黒幕だったとかいう闇BLではありません)
エリートアルファの旦那様は孤独なオメガを手放さない
小鳥遊ゆう
BL
両親を亡くした楓を施設から救ってくれたのは大企業の御曹司・桔梗だった。
出会った時からいつまでも優しい桔梗の事を好きになってしまった楓だが報われない恋だと諦めている。
「せめて僕がαだったら……Ωだったら……。もう少しあなたに近づけたでしょうか」
「使用人としてでいいからここに居たい……」
楓の十八の誕生日の夜、前から体調の悪かった楓の部屋を桔梗が訪れるとそこには発情(ヒート)を起こした楓の姿が。
「やはり君は、私の運命だ」そう呟く桔梗。
スパダリ御曹司αの桔梗×βからΩに変わってしまった天涯孤独の楓が紡ぐ身分差恋愛です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる