死に戻りオメガと紅蓮の勇者

渡辺 佐倉

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逆行後

二度目15

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家族が僕を探している様子は無かった。
曰く付きの男のオメガが消えたという事実が残っただけだった。

* * *

その人が訪ねてきたのは二人で暮らし始めて少し経った頃だった。
前回と一緒ならばもう少しで最初のヒートが来るかもしれない。
そんな時期だった。

自分がオメガではなくなる方法はいまだ見つかっていない。
だからこうやって人里離れた場所で暮らすしかない。

「転移魔法があるから何も困ることはありません」

そうきっぱりとノヴァ様は言ってくれていたけれど、それでも申し訳ない気持ちだった。

そんな時だ。
誰にも教えてないこの場所に一人の男の人が訪ねてきた。
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