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逆行後
二度目の誓い2 ※ノヴァ視点
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女神の加護があるのは俺だけのはずだ。
だからこうやって時を遡ったのは俺だけだと思っていた。
なので、そっと静かにあの人を見て、無事を確認するだけのつもりだった。
けれど、彼は俺のことを覚えていた。
俺の所為で死んだのに、俺のことを一番に心配していた。
自分が死んだことよりもあの後のことを気にしている。
まるで自分のこと等どうでもいいみたいじゃないか。
胸が締め付けられる様な思いがした。
なんで、そこで出会ったばかりの俺の心配をするんだ。
別に勇者の熱狂的なファンだった訳でもないのに。
大丈夫だというと、また、彼は困ったように笑った。
そういう笑顔じゃなくて、ちゃんとした笑顔を浮かべて欲しいと思った。
彼が幸せに笑顔を浮かべていたらどんなにいいだろうと思った。
彼に幸せになって欲しいと思った。
幸せにしたいと強く願った。
けれど、彼の望む幸せがよくわからないままだった。
自分がオメガだという事ですべてを諦めてしまっている様に見えた。
彼をオメガでなくす方法はあるのだろうか。
せめて、オメガで生きていく不利益をなくす方法はあるのだろうか。
平民はほぼベータだ。
俺はあまりにもオメガについて知らな過ぎた。
それでも、ユーリは旅に出たいと言った。外の世界が見てみたいのだと言った。
それなら何に変えてもそれを叶えたいと思った。
だからこうやって時を遡ったのは俺だけだと思っていた。
なので、そっと静かにあの人を見て、無事を確認するだけのつもりだった。
けれど、彼は俺のことを覚えていた。
俺の所為で死んだのに、俺のことを一番に心配していた。
自分が死んだことよりもあの後のことを気にしている。
まるで自分のこと等どうでもいいみたいじゃないか。
胸が締め付けられる様な思いがした。
なんで、そこで出会ったばかりの俺の心配をするんだ。
別に勇者の熱狂的なファンだった訳でもないのに。
大丈夫だというと、また、彼は困ったように笑った。
そういう笑顔じゃなくて、ちゃんとした笑顔を浮かべて欲しいと思った。
彼が幸せに笑顔を浮かべていたらどんなにいいだろうと思った。
彼に幸せになって欲しいと思った。
幸せにしたいと強く願った。
けれど、彼の望む幸せがよくわからないままだった。
自分がオメガだという事ですべてを諦めてしまっている様に見えた。
彼をオメガでなくす方法はあるのだろうか。
せめて、オメガで生きていく不利益をなくす方法はあるのだろうか。
平民はほぼベータだ。
俺はあまりにもオメガについて知らな過ぎた。
それでも、ユーリは旅に出たいと言った。外の世界が見てみたいのだと言った。
それなら何に変えてもそれを叶えたいと思った。
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