僕の輝ける伴星

渡辺 佐倉

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本編

閨でのこと2

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「あなたがそういう事したいと思っていて少しほっとしました」

俺が言うと、ルイスは少し驚いた顔をする。

「僕は今日のこの時をどれだけ期待したか……」

途中でルイスは言葉を詰まらせる。
それから、もう一度口づけをした。

今度は深いものになる。
ルイスの舌が熱い。

少しアルコールの香りがする。
ルイスが飲んだのだろう。

彼の舌が俺の口内を舐める。
上あごのぼこぼこしたところを舌で、撫でる様にされて思わず「んっ……」と声を上げる。

そのままルイスは俺の舌に自分の舌を絡める。
彼の方が慣れているみたいに思えてそれがちょっと気に食わない。

何とかルイスに応える様に俺も彼の舌に自分のそれを絡める。
唾液が上手く呑み込めなくて口の端を伝うのが分かるのにやめられない。

腕を伸ばして、ルイスの二の腕を握る。すがる様になってしまったけれど、あまりそのことについて考えられなかった。
思ったよりもルイスの二の腕はきちんと鍛え上げられている気がする。

ルイスが唇を離す。
彼の唇が唾液で濡れていて色気がすさまじい。


「俺初めてなんだから、手加減してくださいよ」

俺が言うとルイスは言い返す。

「僕も初めてだよ」

呪われた王子に触れられたいなんて人間いやしないでしょ。と言われて、そうかそうだったと思う。
じゃあ、単に俺が振り回されているだけなのか。

「気が急いているのは認める」

ルイスは言った。

「ずっと君こうしたかった」

そういいながらルイスは俺を抱えるとそのままベッドの中央におろして中央にのしかかる。

首筋に吸い付かれて、じゅっと音をたてる。
チクリとした感触がした。

「シキは色が白いからこういう印とのコントラストがたまらないね」
「なんですかそれ」

おっさんみたいな物言いに思わず笑ってしまう。

「僕のだって印をつけたかったんだ」
「それならもあるでしょう」

そういって指輪のはまった手を見せる。
ルイスはふわりと笑う。

それから俺の服を丁寧に脱がせた。

これでルイスが萎えてしまわないかと正直かなり不安だったけれど、ルイスは俺のことを情欲に揺らぐ目で見つめてそれから潤滑油をベッドサイドのテーブルからとると手に垂らした。
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