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獣王国ヴァイス編
決着、そして荒んだ心
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※前回に引き続き、シリアス&グロ注意です。
情けないことに、俺は攻めあぐねていた。オオカミ族のゾンビ達が奴の周りを固めており、攻撃することができない。
あの野郎を倒さないといけないのに、彼らを盾にされると手を止めてしまう。
例えあの中に、幼い頃のアドルフを傷付けた獣人がいたとしても、それは変わらない。どんな相手であろうと、獣人族であれば俺が恩を返すべき対象なのだから。
「ふふふっ、ひひひひ! さっきまでの威勢はどうしたぁ!」
「ぐっ……!」
「ほら、殺してみろ! こいつらの体は脆くなっているんだ。その半獣の爪で頭を潰せば、すぐに殺せるだろう! ……やれるものなら、な」
あぁ、そうだ。今の俺は、獣人族の力を持っている。やろうと思えばいつでも殺せるんだ。この手で、同胞を、殺す。
「――タス、ケテ」
「!」
「シニタク……ナイ……」
「……くそっ!」
また、手が止まる。冷静に考えれば、死体が口を利く訳が無いのだから、これはロタールの仕込みだということが分かる。分かっているが……!
「オォォォッ!」
突然、雄叫びを上げて突っ込んで来たゾンビが、俺の片腕を両手で掴んだ。慌ててそれを振り払い、飛び退く。……血飛沫と共に、ゾンビが悲鳴を上げた。
「ガ、ア、アァァッ!」
「あぁ、やってしまったねぇ! あまりに力が強かったから、両手がもげてしまった!」
「イタ、イ……イタイ、ヨォ……!」
両手が無いゾンビを見て、息が詰まった。声にならない。奴への怒りが恐怖へと変わる。
俺の手が、あれをやったのか。できる限り加減したのに、両手が取れた。それ程に脆いのか、今の彼らは!
「次はどうする? 腕ごともぎ取るか、両足を千切るか、腹に穴を開けるか……おっと。腕が取れたゾンビと、腹に穴があるゾンビはもういるな! これはうっかり! ふひひ……っ!」
最早、怒りを露にする気力も無かった。頭の中では、どうやって同胞達を傷付けずに奴を倒そうかと、考えが堂々巡りしている。
ルベル王国の神殿で、教祖に追い詰められた時を思い出した。
あの日は、第一旅団の皆が奴隷達を解放してくれたおかげで助かったが、今回もそんな奇跡が起こってくれるとは思えない。それを期待したら駄目だ。
俺一人で、決断しなくては。
――その時。大きな音と共に、黒い何かがアンデッドの群れを巻き込みながら吹っ飛んで来た。
それは、俺の横を通り過ぎて地面を転がり、止まる。……黒騎士だ! うつ伏せで倒れている奴の鎧は、あちこちがボロボロになっていた。
「うおおぉぉぉっ!」
さらに次の瞬間。銀色のオーラを纏ったアドルフが、黒騎士が通り過ぎた道を走り抜けて来た!
黒騎士のロングソードを手にしたまま跳び上がり、奴の真上から下に落ちる。剣の切っ先は奴の胴体に深く刺さり、地面に釘付けにされていた。
「はっ! ざまぁみやがれ。これなら動けねぇだろ」
鼻で笑ったアドルフの下で、黒騎士がジタバタしている。うつ伏せで上からあんなに深く刺されてしまったら、動けなくて当然だ。
「ギフトのおかげなのか、お前の感情が離れていても伝わって来たぜ、レイ。珍しく本気で怒ったかと思いきや、今度は急に怯えやがって……一体何が――」
「げ、下僕共! 狂狼を止めろ! 合流させるな!」
言葉の途中で、あの男が慌てて雑魚共を動かす。……だが、アドルフは襲って来るアンデッドを、次々と倒していく。
黒騎士が動けない今、雑魚だけでは彼を止めることは不可能だ。俺も同じようにアンデッドを倒し、彼と合流を果たした。
「で、どうした。何でそんな情けねぇ顔してんだよ」
「あの男の周りの、ゾンビ」
「ん? ……おいおい、オオカミ族のゾンビじゃねぇか!」
「…………」
「なるほど、事情は分かった。あれを盾にされているから、奴を殺せないんだな?」
「そうだ。……俺には、できなかった」
俺達を囲むアンデッドを倒しながら話していると、アドルフがため息をついた。
「――甘ったれるな」
「!」
「俺を頼るつもりか? 鎧野郎はもう動けねぇから邪魔も入らねぇし、確かに俺が動けば、すぐに終わるだろう。だがそうなると、お前はいつまでも経っても成長しない。……あの人間は、お前が倒せ」
アドルフの感情が……呆れと、少しの苛立ちが伝わってくる。先程アドルフが言っていた、感情が伝わって来たというのは、これのことだろうか?
「恩返しのために獣人族を助けよう、守ろうという、お前の気持ちは立派だ。同胞としても、心友としても誇りに思う。だがな……その全てを救うことは不可能だ!」
「…………」
「より多くの獣人を救うためには何を優先するべきなのか、お前なら分かっているはずだ!」
確かに、頭では理解していた。今、この場で優先しなくてはならないこと。そして、俺が何をすべきなのか。
「迷うなレイモンド! もう死んでいる同胞と、まだ生きている同胞。どちらを選ぶのか、答えは一つしかねぇだろ!」
あぁ、その通りだよアドルフ。でも、感情が追い付かないんだ。……だが、そんな弱音を吐いている場合ではない。感情を整理し、覚悟を決める。これは、俺が乗り越えないといけない壁だ。
それにしても、我ながら臆病者だな。
イルミナルで、同族である人間を相手にした時。俺は、獣人族と人間を天秤に掛けることになった。そして、獣人族を選んだ。
アドルフやヴェーラ達と共に、生きたいと思ったから……いや、それ以前にイルミナルの人間達よりも、獣人達の方が大切だったから。
しかし今、獣人族が相手になった途端に躊躇している。
イルミナルで同族を何人も殺したくせに、今さら善人ぶってどうする? 相手は、もう死んでいるんだ。何をしても、生き返ることは無い。
もしも俺が迷っている間に、後ろで戦っている誰かが死んでしまったら? それこそ、目も当てられない状態になる。
それに、別の村では死人が増えているかもしれない。――優先するべきは、生きている同胞達だ。
覚悟が決まり、天秤は傾いた。
「……アドルフ」
「!」
「ありがとう。行って来る」
「……よし。行け! ――弱い奴なりのプライドって物を、俺に見せてみろ!」
その言葉を聞いた俺は目を見開き、思わずアドルフの顔を凝視した。彼はニヤリと笑う。……あぁ、そうか。だからお前は、あえて俺を突き放したのか。
リアムと一騎討ちをする前に、俺が特別扱いを望んでいないと言ったから。ただ守られるだけの弱者になりたくないと言ったから。
こいつは、俺の願いを叶えてくれたんだ。
「……分かった。見せてやるよ! その代わり、背中は任せる!」
「おう! この俺がいる限り、お前の背中を狙う雑魚共は絶対に通さねぇ!」
アドルフに背を向け、ロタールのもとを目指して突き進む。後ろには常に、アドルフの気配を感じていた。こいつが側にいれば、先程のように分断される心配も無い。
しかし、群れから抜け出した瞬間。ゾンビ達が俺を囲み、一斉に襲い掛かって来た!
(――同胞達よ、すまない!)
心中で深く謝った俺は、彼ら全員の頭を容赦なく爪で切り裂き、拳で潰した。同胞達はバタバタと倒れていく。
涙をぐっと堪えて、辺りを見回した。……走って逃げて行く男の姿が、遠くに見える。
「アドルフ!」
「おう! 行くぞ!」
ギフトで強化された俺とアドルフが本気で走れば、すぐに追い付く距離だ。そして、雑魚共の群れから脱出してしまえば、奴らが俺達の足の速さに敵うはずが無い。
あの男を止めるのは簡単だった。奴を追い越したアドルフが立ち塞がり、男の足が止まったところで背後から飛び掛かる。
爪で首を切ろうとして……咄嗟に、別の技に切り替えた。
「ぐぇ――っ!」
相手の首に両腕を回し、二の腕で絞め上げる。裸絞という柔道の絞め技だ。これで即座に気絶させた。
相手を気絶させる絞め技は他にもある。三角絞とか、禁止技の胴絞とかな。
しかし、三角絞は落とすまでに少し時間が掛かるし、胴絞だと今の強化された俺がやったら、相手が死ぬだろうと確信していた。それは駄目だ。
「……何で殺さなかったんだ?」
「こいつは、あの教祖へと繋がる手掛かりだ。殺すよりも、後で尋問して情報を絞り出す方が、有効活用できるだろう?」
そう。殺したら勿体無いのだ。とは言え、実際の尋問は、諜報部隊のようなプロに任せるしか無いが。……俺がそう言うと、アドルフは満足したように微笑んだ。
「いつもの冷静さを取り戻したようだな。それで良い。……そいつ、俺が運んでやろうか?」
「……頼む」
ギフトの発動を解除した後、俺はアドルフに男の身柄を渡した。それから彼に背を向けて、歩き出す。
男が気絶したことで、アンデッドの群れは全て消滅したようだ。仲間達が勝鬨を上げている。
情報を入手するために生かしたが、本当は同胞の死体を弄んだ野郎なんて、ぶっ殺してやりたかった。裸絞じゃなくて、胴絞を使いたかった。あれなら獣人の力で内臓破壊ができたのに。
そんな荒んだ心を静めつつ、俺が向かった先は……先程まで、ゾンビになった同胞達の亡骸があった場所だった。
情けないことに、俺は攻めあぐねていた。オオカミ族のゾンビ達が奴の周りを固めており、攻撃することができない。
あの野郎を倒さないといけないのに、彼らを盾にされると手を止めてしまう。
例えあの中に、幼い頃のアドルフを傷付けた獣人がいたとしても、それは変わらない。どんな相手であろうと、獣人族であれば俺が恩を返すべき対象なのだから。
「ふふふっ、ひひひひ! さっきまでの威勢はどうしたぁ!」
「ぐっ……!」
「ほら、殺してみろ! こいつらの体は脆くなっているんだ。その半獣の爪で頭を潰せば、すぐに殺せるだろう! ……やれるものなら、な」
あぁ、そうだ。今の俺は、獣人族の力を持っている。やろうと思えばいつでも殺せるんだ。この手で、同胞を、殺す。
「――タス、ケテ」
「!」
「シニタク……ナイ……」
「……くそっ!」
また、手が止まる。冷静に考えれば、死体が口を利く訳が無いのだから、これはロタールの仕込みだということが分かる。分かっているが……!
「オォォォッ!」
突然、雄叫びを上げて突っ込んで来たゾンビが、俺の片腕を両手で掴んだ。慌ててそれを振り払い、飛び退く。……血飛沫と共に、ゾンビが悲鳴を上げた。
「ガ、ア、アァァッ!」
「あぁ、やってしまったねぇ! あまりに力が強かったから、両手がもげてしまった!」
「イタ、イ……イタイ、ヨォ……!」
両手が無いゾンビを見て、息が詰まった。声にならない。奴への怒りが恐怖へと変わる。
俺の手が、あれをやったのか。できる限り加減したのに、両手が取れた。それ程に脆いのか、今の彼らは!
「次はどうする? 腕ごともぎ取るか、両足を千切るか、腹に穴を開けるか……おっと。腕が取れたゾンビと、腹に穴があるゾンビはもういるな! これはうっかり! ふひひ……っ!」
最早、怒りを露にする気力も無かった。頭の中では、どうやって同胞達を傷付けずに奴を倒そうかと、考えが堂々巡りしている。
ルベル王国の神殿で、教祖に追い詰められた時を思い出した。
あの日は、第一旅団の皆が奴隷達を解放してくれたおかげで助かったが、今回もそんな奇跡が起こってくれるとは思えない。それを期待したら駄目だ。
俺一人で、決断しなくては。
――その時。大きな音と共に、黒い何かがアンデッドの群れを巻き込みながら吹っ飛んで来た。
それは、俺の横を通り過ぎて地面を転がり、止まる。……黒騎士だ! うつ伏せで倒れている奴の鎧は、あちこちがボロボロになっていた。
「うおおぉぉぉっ!」
さらに次の瞬間。銀色のオーラを纏ったアドルフが、黒騎士が通り過ぎた道を走り抜けて来た!
黒騎士のロングソードを手にしたまま跳び上がり、奴の真上から下に落ちる。剣の切っ先は奴の胴体に深く刺さり、地面に釘付けにされていた。
「はっ! ざまぁみやがれ。これなら動けねぇだろ」
鼻で笑ったアドルフの下で、黒騎士がジタバタしている。うつ伏せで上からあんなに深く刺されてしまったら、動けなくて当然だ。
「ギフトのおかげなのか、お前の感情が離れていても伝わって来たぜ、レイ。珍しく本気で怒ったかと思いきや、今度は急に怯えやがって……一体何が――」
「げ、下僕共! 狂狼を止めろ! 合流させるな!」
言葉の途中で、あの男が慌てて雑魚共を動かす。……だが、アドルフは襲って来るアンデッドを、次々と倒していく。
黒騎士が動けない今、雑魚だけでは彼を止めることは不可能だ。俺も同じようにアンデッドを倒し、彼と合流を果たした。
「で、どうした。何でそんな情けねぇ顔してんだよ」
「あの男の周りの、ゾンビ」
「ん? ……おいおい、オオカミ族のゾンビじゃねぇか!」
「…………」
「なるほど、事情は分かった。あれを盾にされているから、奴を殺せないんだな?」
「そうだ。……俺には、できなかった」
俺達を囲むアンデッドを倒しながら話していると、アドルフがため息をついた。
「――甘ったれるな」
「!」
「俺を頼るつもりか? 鎧野郎はもう動けねぇから邪魔も入らねぇし、確かに俺が動けば、すぐに終わるだろう。だがそうなると、お前はいつまでも経っても成長しない。……あの人間は、お前が倒せ」
アドルフの感情が……呆れと、少しの苛立ちが伝わってくる。先程アドルフが言っていた、感情が伝わって来たというのは、これのことだろうか?
「恩返しのために獣人族を助けよう、守ろうという、お前の気持ちは立派だ。同胞としても、心友としても誇りに思う。だがな……その全てを救うことは不可能だ!」
「…………」
「より多くの獣人を救うためには何を優先するべきなのか、お前なら分かっているはずだ!」
確かに、頭では理解していた。今、この場で優先しなくてはならないこと。そして、俺が何をすべきなのか。
「迷うなレイモンド! もう死んでいる同胞と、まだ生きている同胞。どちらを選ぶのか、答えは一つしかねぇだろ!」
あぁ、その通りだよアドルフ。でも、感情が追い付かないんだ。……だが、そんな弱音を吐いている場合ではない。感情を整理し、覚悟を決める。これは、俺が乗り越えないといけない壁だ。
それにしても、我ながら臆病者だな。
イルミナルで、同族である人間を相手にした時。俺は、獣人族と人間を天秤に掛けることになった。そして、獣人族を選んだ。
アドルフやヴェーラ達と共に、生きたいと思ったから……いや、それ以前にイルミナルの人間達よりも、獣人達の方が大切だったから。
しかし今、獣人族が相手になった途端に躊躇している。
イルミナルで同族を何人も殺したくせに、今さら善人ぶってどうする? 相手は、もう死んでいるんだ。何をしても、生き返ることは無い。
もしも俺が迷っている間に、後ろで戦っている誰かが死んでしまったら? それこそ、目も当てられない状態になる。
それに、別の村では死人が増えているかもしれない。――優先するべきは、生きている同胞達だ。
覚悟が決まり、天秤は傾いた。
「……アドルフ」
「!」
「ありがとう。行って来る」
「……よし。行け! ――弱い奴なりのプライドって物を、俺に見せてみろ!」
その言葉を聞いた俺は目を見開き、思わずアドルフの顔を凝視した。彼はニヤリと笑う。……あぁ、そうか。だからお前は、あえて俺を突き放したのか。
リアムと一騎討ちをする前に、俺が特別扱いを望んでいないと言ったから。ただ守られるだけの弱者になりたくないと言ったから。
こいつは、俺の願いを叶えてくれたんだ。
「……分かった。見せてやるよ! その代わり、背中は任せる!」
「おう! この俺がいる限り、お前の背中を狙う雑魚共は絶対に通さねぇ!」
アドルフに背を向け、ロタールのもとを目指して突き進む。後ろには常に、アドルフの気配を感じていた。こいつが側にいれば、先程のように分断される心配も無い。
しかし、群れから抜け出した瞬間。ゾンビ達が俺を囲み、一斉に襲い掛かって来た!
(――同胞達よ、すまない!)
心中で深く謝った俺は、彼ら全員の頭を容赦なく爪で切り裂き、拳で潰した。同胞達はバタバタと倒れていく。
涙をぐっと堪えて、辺りを見回した。……走って逃げて行く男の姿が、遠くに見える。
「アドルフ!」
「おう! 行くぞ!」
ギフトで強化された俺とアドルフが本気で走れば、すぐに追い付く距離だ。そして、雑魚共の群れから脱出してしまえば、奴らが俺達の足の速さに敵うはずが無い。
あの男を止めるのは簡単だった。奴を追い越したアドルフが立ち塞がり、男の足が止まったところで背後から飛び掛かる。
爪で首を切ろうとして……咄嗟に、別の技に切り替えた。
「ぐぇ――っ!」
相手の首に両腕を回し、二の腕で絞め上げる。裸絞という柔道の絞め技だ。これで即座に気絶させた。
相手を気絶させる絞め技は他にもある。三角絞とか、禁止技の胴絞とかな。
しかし、三角絞は落とすまでに少し時間が掛かるし、胴絞だと今の強化された俺がやったら、相手が死ぬだろうと確信していた。それは駄目だ。
「……何で殺さなかったんだ?」
「こいつは、あの教祖へと繋がる手掛かりだ。殺すよりも、後で尋問して情報を絞り出す方が、有効活用できるだろう?」
そう。殺したら勿体無いのだ。とは言え、実際の尋問は、諜報部隊のようなプロに任せるしか無いが。……俺がそう言うと、アドルフは満足したように微笑んだ。
「いつもの冷静さを取り戻したようだな。それで良い。……そいつ、俺が運んでやろうか?」
「……頼む」
ギフトの発動を解除した後、俺はアドルフに男の身柄を渡した。それから彼に背を向けて、歩き出す。
男が気絶したことで、アンデッドの群れは全て消滅したようだ。仲間達が勝鬨を上げている。
情報を入手するために生かしたが、本当は同胞の死体を弄んだ野郎なんて、ぶっ殺してやりたかった。裸絞じゃなくて、胴絞を使いたかった。あれなら獣人の力で内臓破壊ができたのに。
そんな荒んだ心を静めつつ、俺が向かった先は……先程まで、ゾンビになった同胞達の亡骸があった場所だった。
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