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【第一章】王都追放編
【第七話】拷問 ※残酷描写あり
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僕は別の部屋に連れて行かれ、椅子に縛り付けられた。
「最後のチャンスだ。君の目的は、なんだね?」
目隠しをされているので、スタンナードの表情は見えない。
口調からも、やはり何も感じ取れなかった。
「僕は、ただ召喚に巻き込まれただけです・・・」
それしか言うことは出来なかった。
僕は本当に、魔王側のスパイなどではないのだ。
しかし、スタンナードは全く信じていないようだった。
多分、国王もそうなのだろう。
クラスメイトとの交流も皆無だったので、僕を擁護してくれる人も居ない。
現状、僕の味方は誰も居なかった。
「よし、まずは一枚だ」
スタンナードがそう言うと、右手の人差し指に激痛が走った。
経験したことがない痛みだ。
「うぅがっっ・・・」
爪が剥がされたのだと、すぐに分かった。
「痛いだろう。だが、まだ爪は十九枚も残っているぞ」
スタンナードは言葉でも、苦痛を与えようとしている。
二枚目も剥がされた。
「辞めてください、辞めてください」
自分でも情けないと思うほど、懇願した。
「ならば吐け」
「辞めてください、僕は、何もしていない」
べりっ。
三枚目だった。
もう、右手の感覚は痛みしか無かった。
「剥がされるのは手だけとは思うな」
左足の爪に何かが触れた瞬間、またもや激痛が走る。
「お願いです、助けて下さい」
涙は流れ、口から唾液が垂れていても、それ所ではなかった。
「こいつ、もう小便を垂らしてるぞ」
拷問官と思われる男が、おかしそうに言った。
僕の口からは、もう言葉は出てこなかった。
「口ほどにもない。もう脱力したか」
スタンナードのそのセリフを聞いたのを最後に、僕の意識は朦朧としていた。
「拷問の種類はまだまだある。異世界から召喚された人間を拷問する機会など滅多に無いのだから、存分に楽しませてもらおう」
それからは、様々な方法で身体を痛めつけられた。
ムチや鉄の棒で叩かれるのはまだ序の口で、脚を綱で縛られて馬に引きずられたりした。
まる二日間、全裸で柱に磔にされ、その後一日だけ地下牢で休まされた後、また二日間磔にされたりもした。
何度それを繰り返したのか、数回も繰り返されると数えるのも辞めた。
◇◇◇◇◇
この世界に召喚されて、おそらく二十日ほどが経った。
何度も意識を失ったりもしたので、正確な日数は分からない。
もう身体で、無事なところは無かった。
始めに剥がされた爪は、新しいのが生え始めている。
全く身に覚えが無くても、魔王側のスパイとして白状しようかと、何度も思った。
そうすれば処刑されて楽になるかもしれない。
しかし、召喚された人間は不死身だと国王は言っていた。
白状したとしても、この苦しみは無くならない。
「最後の機会だ。白状すれば、君を無罪放免しても良いと、国王陛下は仰られた」
「最後のチャンスだ。君の目的は、なんだね?」
目隠しをされているので、スタンナードの表情は見えない。
口調からも、やはり何も感じ取れなかった。
「僕は、ただ召喚に巻き込まれただけです・・・」
それしか言うことは出来なかった。
僕は本当に、魔王側のスパイなどではないのだ。
しかし、スタンナードは全く信じていないようだった。
多分、国王もそうなのだろう。
クラスメイトとの交流も皆無だったので、僕を擁護してくれる人も居ない。
現状、僕の味方は誰も居なかった。
「よし、まずは一枚だ」
スタンナードがそう言うと、右手の人差し指に激痛が走った。
経験したことがない痛みだ。
「うぅがっっ・・・」
爪が剥がされたのだと、すぐに分かった。
「痛いだろう。だが、まだ爪は十九枚も残っているぞ」
スタンナードは言葉でも、苦痛を与えようとしている。
二枚目も剥がされた。
「辞めてください、辞めてください」
自分でも情けないと思うほど、懇願した。
「ならば吐け」
「辞めてください、僕は、何もしていない」
べりっ。
三枚目だった。
もう、右手の感覚は痛みしか無かった。
「剥がされるのは手だけとは思うな」
左足の爪に何かが触れた瞬間、またもや激痛が走る。
「お願いです、助けて下さい」
涙は流れ、口から唾液が垂れていても、それ所ではなかった。
「こいつ、もう小便を垂らしてるぞ」
拷問官と思われる男が、おかしそうに言った。
僕の口からは、もう言葉は出てこなかった。
「口ほどにもない。もう脱力したか」
スタンナードのそのセリフを聞いたのを最後に、僕の意識は朦朧としていた。
「拷問の種類はまだまだある。異世界から召喚された人間を拷問する機会など滅多に無いのだから、存分に楽しませてもらおう」
それからは、様々な方法で身体を痛めつけられた。
ムチや鉄の棒で叩かれるのはまだ序の口で、脚を綱で縛られて馬に引きずられたりした。
まる二日間、全裸で柱に磔にされ、その後一日だけ地下牢で休まされた後、また二日間磔にされたりもした。
何度それを繰り返したのか、数回も繰り返されると数えるのも辞めた。
◇◇◇◇◇
この世界に召喚されて、おそらく二十日ほどが経った。
何度も意識を失ったりもしたので、正確な日数は分からない。
もう身体で、無事なところは無かった。
始めに剥がされた爪は、新しいのが生え始めている。
全く身に覚えが無くても、魔王側のスパイとして白状しようかと、何度も思った。
そうすれば処刑されて楽になるかもしれない。
しかし、召喚された人間は不死身だと国王は言っていた。
白状したとしても、この苦しみは無くならない。
「最後の機会だ。白状すれば、君を無罪放免しても良いと、国王陛下は仰られた」
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