ねえ、なんでキミ、男の子なのにこんなに乳首、起たせてるワケ?

さかい 濱

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おっぱい男子

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私は肉食女子ではない。と、思っていた。
昨夜、課の新入社員歓迎会と称した飲んべえの集まりで、酔い潰れた新人君をお持ち帰りしてしまうまでは。


言い訳をさせてほしい。格好いい新人が入ってきたな、と思ったのは間違いない。できたら仲良くなりたいな、とも思ってた。だから、居酒屋の座敷で、彼がお酌をする為に隣に座ってくれた時、ゆっくり話ができると思って嬉しかった。でも決して5歳年下の22歳の青年をどうこうしてやろうなどと考えていたわけではなかったのだ。

全てはアルコールのせいなのである。

隣に座った若者とは意外と話が合った。彼は聞き上手な上に多趣味なのか話題が豊富だった。それで楽しくなって酒が進んでしまった自覚はある。けれど決して私は彼に無理やりお酒を進めたりはしていない。

目を合わせて楽しい会話をしながら、喉が乾いたと、グラスを取ってお酒を一口飲むと、彼も私と同じようにお酒を飲んだ。それがなんだか嬉しくて、何度もグラスを口に運んでいるうちに思ったより飲み過ぎてしまったのだ。

比較的アルコールに強い私と同じペースで飲んでしまった彼は、最終的には真っ直ぐ歩けないほどに酔っぱらってしまった。

まだ飲み足りない他のメンバーは厄介払いをするように『お前が酔い潰したんだから責任持って送り届けろ』と私たちを置いて二次会(カラオケスナック)に行ってしまった。薄情なおっさん達(何人か女子もいたけど中身はおっさん)に取り残された私は取り敢えず、新人君に肩を貸し居酒屋から出た。

新人君はふらふらしながらも歩いてはくれたけれど、自分の家の住所を言えなかった。何回も同じことを聞いていると『北海道室蘭市~』とおそらく実家のある場所の住所を言った。

取り敢えず、随分遠いところから来てるんだね、キミ。と声を掛けながらどうしたものかと考えた。

きっと彼の財布の中には免許証があるだろう。それを見れば今住んでいるところの住所は分かるかもしれない。でも勝手に人の財布に触ってしまうのはどうかと思った。じゃあ、カプセルホテルにでも突っ込んでおくか?そうも考えたけれど、大概自分も酔っ払っていて面倒になってしまった。

だから自分のアパートに連れ帰った。

新人君もべろべろに酔っ払ってるし、変な気も起こさないだろう、と。

タクシーの中で完全に寝てしまった新人君を、運転手さんにも肩を貸してもらって、アパートの部屋の前まで連れてきた。お手数をお掛けしましたと運転手さんにお礼を言って、玄関から先は私一人で引き摺るようにしてベッドにまで運んだ。ベッドに寝せると新人君は赤い頬を枕に擦り付けるようにして『ふへへ』と笑って寝息をたてた。可愛いなぁ、オイ。

私は取り敢えずシャワーを浴びることにした。成人男子を運ぶのはかなりの重労働だった為に汗だくになってしまったからだ。

シャワーを浴びて髪の毛を乾かして、少し酔いが覚めたところで、新人君のスーツを脱がせる作業にかかった。明日も仕事なのでシワになったら困るだろうし、新入社員だから替えのスーツも持っていないだろうと、私なりに気を使ったのだった。

しかしこれも骨が折れる作業だった。長い手足からなんとかジャケットとスラックスを剥ぎ取り、ハンガーに掛けた時はまたうっすらと汗をかいてしまっていた。

まったく世話の焼ける新人君だ。独り言を呟きながらネクタイを外してワイシャツも脱がせる。

作業を終え、やりきったという達成感から、白いTシャツとボクサーパンツに靴下という格好になった新人君をじろじろと眺めた。

服を着ていた時は細いように見えていた体も、脱がせてみたら意外と筋肉質だった。道理で運ぶのが大変だったはずだと納得した。

男らしい上腕二頭筋の盛り上がり、胸筋も発達している。美しくてため息が漏れてしまう。
思わず出来心から胸を触ってみると、指先にわずかに引っ掛かる段差を感じた。目をこらしてよく見ると、乳首のあたりに薄茶色のシート状の何かが見えた。

何だろうとさっきより強めにそこを触ってみると、寝ているはずの新人君から熱い息と『んっ』という色っぽい声が漏れた。起こしてしまったかと手を離して様子を伺うと、目を開ける気配もないのでホッとした。

ここで私は魔が差してしまう。さっき聞いた『んっ』をもう一度聞きたいと思ってしまったのだ。あれはとても色っぽくて子宮にズキュンとくるようなイイ声だった。

恐る恐る手を伸ばし、今度は円を描くように触ってみた。

「あ…ん……ふっ。」

声だけでなく、身体までピクピクとさせて感じているようだ。

私は調子に乗って両胸を触った。今度は指の腹を使って乳首がある辺りをくにくにと押してみた。また声が漏れた。
更に調子に乗った私はこの際直接触れてやれ、と思いTシャツの中に手を突っ込んだ。はい、セクハラ。一発解雇である。預金残高いくらあったかな、と退職後の生活の心配をしながらも、手は止められない。

乳首をまさぐろうとして伸ばした指先に触れたのは、ツルツルとした肌とは違う感触だった。どうやらシート状のものはシャツについていたのではなく、新人君の肌に直接貼り付けてあるようだった。

怪我でもしているのかとTシャツを捲り上げると、両方の乳首を隠すように大きめの絆創膏が貼ってあった。
両乳首を同時に切ってしまうような怪我をしたのだろうか、と考えて、自分の27年間の人生を振り返ってみる。両乳首を同時、どころか乳首に怪我をした覚えもない。

剥がしてみよう。そう思ったのはまったくの下心、だった。傷口を見るなど、とても悪趣味だ。けれど触られて痛がるどころか気持ち良さそうに喘いでいたのだ。大した怪我ではないだろう。そんな言い訳を用意するほど私は、この格好いい後輩の性感帯である乳首を拝んでみたかった。

「ゆっくり剥がすからね~♪」

エロじじいのような口調で、絆創膏を人差し指の爪でカリカリと引っ掻く。端っこの方が剥がれて指で摘まめるようになったところで、ゆっくりと剥がしていく。ぴったりとくっついている接着面は、肌を少しだけ持ち上げながらもぴりぴりと剥がれていく。そして傷口に宛てる黄色い部分にまで差し掛かった時。

「ん?………!!」

それは、ぴょこん、という擬音を立てながら現れた。

ピンク色でまるで女の子みたいな大きめの乳首だった。
しかも、パフィーニップル、というのだろうか、乳輪の部分もふっくらと膨らんでいる。

私はめちゃめちゃ興奮した。

イケメン細マッチョのパーフェクト・ガイに、こんな女の子みたいな厭らしい乳首がついているなんて。意外を通り越して、倒錯的な魅力を感じてしまったのだ。

やっべーもん発見しちゃったと、私はウキウキしながらもう片方の絆創膏もベリッと剥がした。同時に『あんっ』という声が聞こえ辛抱堪らなくなり、そこにむしゃぶりついた。

絆創膏による消毒液の匂いのする乳首は私の口の中にフィットした。こんなに吸いやすい乳首は初めてだった。口の中で存在感のある先っぽをころころと転がす。

「ひあっ、…ぁあ……っん。」

普段話す声よりもワントーン高くなっている喘ぎ声がなんとも可愛らしくて、私は行動をより大胆にしてしまう。

乳首に吸い付いたまま、もう片方の乳首を親指と人差し指で摘まんで、くりくりと優しくつねった。そして、ボクサータイプのパンツの中で窮屈そうに強張っているチンコをパンツの上から掴みしごいた。

ちゅぱちゅぱ、くりくり、さすさす。

細く高い声を上げながら、熱くて荒い息も吐き出されている。ガチガチに固くなっているチンコは更に大きさを増した。
そして新人君は『んぁあああっ』という一際高い声を上げて達した。私の手の中でびくん、びくんと何度も震えるチンコが愛しくなって思わず笑みが溢れた。

私はそこで力尽き、彼の隣で横になって、一緒に布団にくるまり眠りに着いた。


そして朝、目覚ましの音が鳴った後、『ぅああああーーっ』と言う声で一発で目が覚めたのだった。

私は、徐々に冴えていく頭で、昨夜しでかしてしまったことを思い出した。そして、あ、これ完全にクビだわ。と覚悟をした。

でも、先のことを考えて頭を抱えた私に、新人君は今にも泣きそうな顔で、胸を両手で隠しながらこう言ったのだった。

「見ました、よね?……気持ち悪いものを見せて、本当にごめんなさい」と。
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