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ヨダレ
しおりを挟む「ごめんね、僕、もう我慢できない。」
「わっ、オイッ、待てって。」
急に抱きつかれた春日部はびっくりして布団を落としたが、そんなことには構っていられないくらい僕は、ここで繋がりたいって気持ちに囚われてた。
背後から春日部のガウンの胸元に手を入れて乳首を撫でる。
さっきまで風呂場で散々僕に吸われて乳輪ごとぷくりと膨れてしまっている乳首は、とても敏感になっていて、春日部はすぐに気持ち良さそうな声を漏らした。
「――あッ、ん、こら、…っ、ダメだって。」
『ダメ』には明らかに甘い響きが含まれている。
止めなくて良さそうだ、と僕は増長し、今度はガウンの裾を捲り、下着を着けていない尻を露出させた。そこに猛っている僕のチンポを直接押し付ける。
「んんっ、…まち、やッ、ここじゃ、…ん、ヤだよ。」
「どうして?」
どうして?なんて聞いたくせに僕は歯でゴムのパッケージを開けて、チンポに装着してしまっている。
春日部は音でそれに気付いたのか、首を捻って僕の方を見た。
「っ、マジで、すんのか?」
「うん。さっき解したから大丈夫だよね。」
ガウンのポケットからローションを出して、春日部の尻と自分のチンポに塗りたくる。
ローションをポケットに戻してガウンで手を拭いて、挿入に邪魔だからそれを脱いで、春日部のガウンも脱がせた。
肌の上を冷気が滑っていくが、興奮した僕にとっては心地好い。
「足、開いて。」
肩幅くらいに足を開かせて、更に腰に手を回して引っ張り、尻の位置を下げさせた。
春日部は立つのに少し不安定な体勢になったが、自分の膝に手を置くことでバランスを取った。
アナルに何度が先端を擦り付けながら背中にキスするのは「入れるよ、力を抜いて」という合図。春日部はそれに悩ましげな声で答える。
ぬぷり、とチンポが春日部の中に飲み込まれる。
一番抵抗のある入り口を抜ければ、柔らかな肉が僕を迎える。前立腺のある辺りは少しだけ道が広くなっていてふんわりと、それより奥はぎゅっと、僕を抱き締めてくれる。
「っ、……ア、ア、アーッッ、んんんっ、奥ッ、ア……熱ッ。」
「く、春日部ッ、ふ、僕の、一気に、全部、飲み込んじゃうように、くッ、…なったね。」
「っ。アアアッ、やべぇッ、よ。」
「うん。ヤバくて、っ、最高だよ、春日部。」
ぬちゅぬちゅと中を掻き回してやると、春日部は立っていられなくなり、落とした布団の上に膝を突いて倒れた。
腰を支えていたから危なくは無く、ゆっくりと倒れたがチンポは抜けてしまった。
尻をこちらに向けたまま、ふーふーと肩で息をする春日部。
僕の形にポカリと開いたアナルは呼吸するごとに、元の形に戻ろうと口を閉じていく。
そこをもう一度開かせる。
のし掛かるように突き入れれば春日部からくぐもった喘ぎ声が聞こえてきた。
尻だけを突き出しながら、布団をぎゅっと握り締めて顔を埋め、快感に耐えている春日部の姿は僕の嗜虐心を大いにに煽ってくれた。
いつもより激しく腰を動かすと、春日部はくぐもった声をより大きくさせた。そして耐えられなくなったのか顔を横に向け、視線だけを僕に向けた。
「もうっ、んアアアッ、イキたいッ。たのむッ、ち、……っ、チンチン、もッ、触って、アッ、アッ、ほしいッ。」
イキたくても自分で扱かないのは、多分、僕に扱かれた方が気持ちいいから。
春日部の依存が心地よくて、僕は言われるままにチンポを扱いた。すると、すぐに手の中で弾けて、ピュッピュッと勢いよく精液が吐き出された。
愛しい。
キスマークで背中に『スキ』って文字を書いてやりたいほど。
でもそんなことは出来ないから『スキ』の代わりの言葉を耳元で囁く。
「イッたのに、まだ腰が動いてる。春日部は、ホントにエロい。インラン、だね。」
春日部は何か反論したかったようだが、イッたばかりでまだ思うように口が回らないのか、目を細めて僅かに僕を睨んだだけに留まった。
「ごめん、謝るから、僕もいかせてね。」
吐息のような「ああ」という返事が聞こえたので、また動き出すとすぐに射精感が込み上げてきた。
「イクよ。中で出して、っ、いい?」
「っ、あ、あ。……ふっ、ア、ッ、ん、いっぱい、出せよッ。」
ナマで入れてる訳じゃないから、中で出していいかなんて聞いても、勝手にしろよと返されるのだろうと思っていたら、意外な返事をされて、ヤバイくらいに興奮した。
「出すよ、っ、中にッ。――ふっ、あ、あ、いくッ、っ。」
春日部の一番深いところで、僕はイッた。
ゴム無しだったら、後処理がちょっと面倒な場所。そこにたっぷりと出した。
あまりにも気持ちが良くて動けないでいたら、先に回復したらしい春日部が、繋がったまま体を捻って上体を半分起こし僕の顔を見上げた。
目が合うと春日部は、吹き出して、笑いながら手を伸ばしてきた。
そして僕の口元に触れると指をつつっと滑らせた。
「ふははっ、お前、ヨダレ出てるぞ。すげぇ中でドクドクいってたし、そんなに気持ち良かったのかよ。」
自分だってさっきまで余裕無く喘いでたのに、僕をそんな風に茶化してくる春日部が可愛らしくて、つい、想いが口から溢れそうになった。
「……春日部が、ホントに、エロ過ぎるからだよ。」
――春日部が、ホントに、好き過ぎる。
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