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出会い編
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「おーい、ヨトー」
ルークがヨトを探し回っている声が、王宮の廊下に響き渡る。
一旦、正式な婚姻の話は保留…暫くは婚約者という立場に置かれてしまった。
まさかまさか出会って4日で専属隠密から王子の婚約者へと華麗なスピード大出世をキメたヨトは、王宮内の使われていない物置部屋のクローゼット内に身を潜めている。
(展開が早すぎて、頭がついて行かない……)
自分がサインを書いた書面が、まさかの婚姻届で…左手の薬指にはルーク以外外すことが出来ない、100億はするであろうと噂されているタルスゼーレが施されてた指輪が嵌め込まれてしまった。
更に彼は…黒い1輪の薔薇の花と、そこから伸びる棘を模したものがヨトの首に巻き付く、魔法の刻印を刻んだのだ。
『これはヨトが俺から逃げようとこの国から出ると…この黒薔薇の術が発動して、首が引き裂かれる。夫婦の愛の証だ』
ルークはそんな事を言っていたが、ヨトからすれば「そんな物騒な愛の証があってたまるか」といった状態である。
(くっそ…せっかく1部とはいえ、タルスゼーレが手元にあるのに…)
元々、里長から「タルスゼーレを調査せよ」とこの地に送られたのだ。その現物が、今や手元にある状況。
直ぐにでも里に帰りたい気持ちでいっぱいなのだが……刻印が本物かどうかわからない以上、それは叶わない。さすがに試す勇気もヨトにはない。
(なんだよ、婚姻って……)
専属隠密になるという契約は結んだ。
それだって、ヨトは隙を見て逃げ出すつもりだった。
まさかそこから嫁になるなんて話、誰が想像出来ただろうか。
(……王子の嫁なんて…絶対めんどくさいじゃん…)
ヨトの懸念はまさかのそれであった。
権力者と結婚したところで、社交界の付き合いだ、骨肉の争いだ、……ともかく、面倒な単語しか思い浮かばない。そもそもヨトは、幼い頃から隠密として育った為、人付き合いは苦手な部類に入る。
ルークの事が好きか嫌いか、それは正直分からない。なんせ彼と出会って4日である。
(でも…アイツの傍にいると、……何故か落ち着くんだよな……)
ことある事に彼に握られていた手のひらをじっと見つめる……が、すぐに首を横に振った。
(いや、何の絆されてんだよ俺)
少し自分の体温が上がった気がする…だがヨトはそれに気付かないふりをした。
「みぃつけたァ」
キィ……と音を立ててクローゼットの扉が開く。
そこには、殺人鬼もびっくりな表情の王子様が狂気じみた台詞を吐く立ち姿があった。
「ひっ……」
慌ててヨトは、扉の影に隠れるが、すぐさまルークに腕を掴まれてしまった為にそれは叶わなかった。
「なんで逃げるんだ?…せっかく夫婦になったと言うのに」
それでも逃げようとするヨトを、ルークは影から引き摺り出す。
「いや、いきなり過ぎて話の展開についていけません。あと俺は嫁より隠密の方が性に合っていますので…」
「別に俺の専属隠密を続けたいならそうすればいい。止めろとは言っていないが?嫁と隠密、いつも傍にいるんだからどちらも大した差はないだろ」
「あ!!り!!ま!!す!!!どこの世界にそんな…隠密と嫁を兼任した人間が……っっっ!?」
思わずヨトの声が大きくなった。その時に…暗闇の中でヨトの唇に、何か暖かいモノが触れた。
それがルークの唇だと、触覚が脳に伝わり理解する事に、そう時間はかからなかった。
「俺はな、ヨト。お前と一緒に居られるなら体裁なんて何でもいいんだ。だが残念な事に世の中には不埒な輩が多い。絶対に他の人間に触れさせない…そうするには、嫁にするのが1番なんだよ」
ルークのその言葉で、脳裏にアレックスとゼノの顔が過ぎるが、そんな訳ないとヨトはそれを掻き消す。
「そんな物好き居ない……てか、なんでそんなに俺の事……」
「まぁ、そうだな……一目惚れだよ」
ルークは少し含みのある言い方をして、もう一度角度を変えて唇が触れる。
初めての感覚に、ヨトの口から、んっ…と吐息が漏れた。
「……ゃっ、やめ……」
「かわい……この唇にも、俺以外が触れたらそいつが腐る魔法でも掛けてしまおか」
「そんな都合のいいものあるわけが……」
「無ければ、編み出せばいい。魔法は得意分野だが?」
「そ、そんな簡単に作れるもんなんですか魔法って……」
「まぁ、簡単だな」
どうにかしてルークの体を押し退けようとその胸板を押すがビクともしない。
(お、俺もそこそこ鍛えているのに…どうなってんだよこの王子……)
押し退けようとすればするほど、執拗に唇は重ねられる。
「も、……やめっ……」
抵抗する為に唇を開いた瞬間に、ルークの舌が口内に差し込まれる。
「…………っっ……!?」
舌を重ねられ、そのザラザラとした感触を楽しむかのように先端同士を擦られる。
そこから更に奥へと舌は侵入し、歯列をなぞられ上顎を舐められると、ヨトの体から力が抜ける。
「……ふ、……ここ、きもちい……?」
崩れ落ちそうなヨトの体を片手で支え、何度も上顎を擦ると、最後に自らの唾液を送り込み唇を離す。
コクン、とそれを反射的に飲み込むと、ヨトはやっと得た酸素を取り込もうと肩で息をする。
「ここは冷えるから…部屋に戻ろうか」
初めて2人が出会った彼の私室に、ヨトはルークに横抱きの状態で連れてこられた。
この部屋で捕らえられた時は、軽い尋問を受けていた。それがまさか4日後に同じ部屋で熱い口付けを交わして居ようとは……誰が想像出来ただろうか。
「ん、ふ…んぅ……」
部屋に甘い吐息が漏れる。
ルークと部屋に戻り、ベッドに降ろされてからずっと舌を貪られている。一体、どのくらいの時間が経ったのだろうか。
彼は呼吸をする事すら赦してくれない。
もう限界だ…そう思うと一瞬息を吸うことが出来るが、また直ぐにその口は唇で覆われる。
「可愛い…かわいい、ヨト」
「はっ、……くる、し……」
呼吸の限界を迎える度に、ルークの背中に爪を立てる。……もう何度抉ったかわからない。おそらくそこにはヨトの爪痕が深く刻まれているだろう。
「……ふ、は……っ……はっ、は……」
漸く唇が解放され、2人は肩で息をする。互いの舌は未だ糸で繋がったままだ。
「真っ赤になって…可愛い。キスは初めて…だよな?」
その頬に触れれば上がりきった体温が分かる程に、ヨトの顔は真っ赤に染まっている。
その問い掛けに、ヨトはこくん…と頷きかけて眉を寄せた。
唇に柔らかいものが触れた感触…ヨトにはそれに覚えがあった。
(…あれ、なんで?いやでも、いつ…誰と…?思い出せない……たしか、子供の頃に…)
『よと……』
ぼんやりとヨトの名前を呼ぶ誰かの姿が脳裏に蘇る。だがそれが誰だかハッキリせず、声も聞き覚えがない。
無意識に自分の唇を触り思案しているのをルークは見逃さなかった。
「は?何、したことあるのか?…誰だ、相手は」
急にルークの声がゾッとするほど低くなる。彼の綺麗な瞳が赤黒く光っているようにも見えた。
優しく頬を撫でていたルークの手は今、痛い程にヨトの手首を握っている。
「……いたっ……いや、子供の時にたしか…誰かとまでは…。すいません、小さい頃の事…あんま覚えてなくて」
そう言って目を泳がすヨトの表情は、心做しか薄雲って見える。
「子供の頃…か、…それならいい。…悪い、痛かっただろ」
手首を握っていた手の力を緩め、その赤くなった場所にルークは唇を落とす。
「……ぁっ、……い、いや、大丈夫……」
(って、なんで過去の事でそんな怒るんだよ…関係ないだろ…)
うっかり口に出してしまえば、またルークが怒り出すかもしれないと考えたヨトはその言葉を飲み込む。
しばらく手首を撫でていたルークが、いきなりその腕を強く引いた。
バランスを崩したヨトは、そのまま座っていたベッドに倒れ込んでしまった。
「ちょ……!?主……!なにするんですか」
「今日はもうこのまま寝てしまおう」
「へ?いや、主…まだ夕食も食べてないでしょ……」
「ヨトから離れたくない」
いつの間にか窓の外は月の光で溢れていた。
私室に連れて帰られてからずっと唇を合わせていたせいで、彼らはまだ食事も取っていない。
「せめて、軽く何か食べてシャワーくらいは浴びましょ。体に障ります」
「……じゃぁ、一緒に入ろうか」
「……………………はぁぁぁぁ!!!?????」
再び大沸騰した顔で勢いよく起き上がるヨトを見て、ルークは至極愉しそうに笑いながら自らの体もゆっくりと起こす。
「冗談だ。…わかった、じゃぁこの部屋でちゃんと待ってろよ?さっきみたいによく分からない部屋に行くな…約束出来るか?」
そう言ってルークはヨトの顎を指で持ち、自分の方を向かせる。真剣な…強い赤い瞳から、ヨトは目を逸らすことが出来ない。
「わ、わかりました。約束します」
その返答にルークは満足したかのように、軽く口付けると、そのまま部屋にあるバスルームへと向かっていった。
ルークがヨトを探し回っている声が、王宮の廊下に響き渡る。
一旦、正式な婚姻の話は保留…暫くは婚約者という立場に置かれてしまった。
まさかまさか出会って4日で専属隠密から王子の婚約者へと華麗なスピード大出世をキメたヨトは、王宮内の使われていない物置部屋のクローゼット内に身を潜めている。
(展開が早すぎて、頭がついて行かない……)
自分がサインを書いた書面が、まさかの婚姻届で…左手の薬指にはルーク以外外すことが出来ない、100億はするであろうと噂されているタルスゼーレが施されてた指輪が嵌め込まれてしまった。
更に彼は…黒い1輪の薔薇の花と、そこから伸びる棘を模したものがヨトの首に巻き付く、魔法の刻印を刻んだのだ。
『これはヨトが俺から逃げようとこの国から出ると…この黒薔薇の術が発動して、首が引き裂かれる。夫婦の愛の証だ』
ルークはそんな事を言っていたが、ヨトからすれば「そんな物騒な愛の証があってたまるか」といった状態である。
(くっそ…せっかく1部とはいえ、タルスゼーレが手元にあるのに…)
元々、里長から「タルスゼーレを調査せよ」とこの地に送られたのだ。その現物が、今や手元にある状況。
直ぐにでも里に帰りたい気持ちでいっぱいなのだが……刻印が本物かどうかわからない以上、それは叶わない。さすがに試す勇気もヨトにはない。
(なんだよ、婚姻って……)
専属隠密になるという契約は結んだ。
それだって、ヨトは隙を見て逃げ出すつもりだった。
まさかそこから嫁になるなんて話、誰が想像出来ただろうか。
(……王子の嫁なんて…絶対めんどくさいじゃん…)
ヨトの懸念はまさかのそれであった。
権力者と結婚したところで、社交界の付き合いだ、骨肉の争いだ、……ともかく、面倒な単語しか思い浮かばない。そもそもヨトは、幼い頃から隠密として育った為、人付き合いは苦手な部類に入る。
ルークの事が好きか嫌いか、それは正直分からない。なんせ彼と出会って4日である。
(でも…アイツの傍にいると、……何故か落ち着くんだよな……)
ことある事に彼に握られていた手のひらをじっと見つめる……が、すぐに首を横に振った。
(いや、何の絆されてんだよ俺)
少し自分の体温が上がった気がする…だがヨトはそれに気付かないふりをした。
「みぃつけたァ」
キィ……と音を立ててクローゼットの扉が開く。
そこには、殺人鬼もびっくりな表情の王子様が狂気じみた台詞を吐く立ち姿があった。
「ひっ……」
慌ててヨトは、扉の影に隠れるが、すぐさまルークに腕を掴まれてしまった為にそれは叶わなかった。
「なんで逃げるんだ?…せっかく夫婦になったと言うのに」
それでも逃げようとするヨトを、ルークは影から引き摺り出す。
「いや、いきなり過ぎて話の展開についていけません。あと俺は嫁より隠密の方が性に合っていますので…」
「別に俺の専属隠密を続けたいならそうすればいい。止めろとは言っていないが?嫁と隠密、いつも傍にいるんだからどちらも大した差はないだろ」
「あ!!り!!ま!!す!!!どこの世界にそんな…隠密と嫁を兼任した人間が……っっっ!?」
思わずヨトの声が大きくなった。その時に…暗闇の中でヨトの唇に、何か暖かいモノが触れた。
それがルークの唇だと、触覚が脳に伝わり理解する事に、そう時間はかからなかった。
「俺はな、ヨト。お前と一緒に居られるなら体裁なんて何でもいいんだ。だが残念な事に世の中には不埒な輩が多い。絶対に他の人間に触れさせない…そうするには、嫁にするのが1番なんだよ」
ルークのその言葉で、脳裏にアレックスとゼノの顔が過ぎるが、そんな訳ないとヨトはそれを掻き消す。
「そんな物好き居ない……てか、なんでそんなに俺の事……」
「まぁ、そうだな……一目惚れだよ」
ルークは少し含みのある言い方をして、もう一度角度を変えて唇が触れる。
初めての感覚に、ヨトの口から、んっ…と吐息が漏れた。
「……ゃっ、やめ……」
「かわい……この唇にも、俺以外が触れたらそいつが腐る魔法でも掛けてしまおか」
「そんな都合のいいものあるわけが……」
「無ければ、編み出せばいい。魔法は得意分野だが?」
「そ、そんな簡単に作れるもんなんですか魔法って……」
「まぁ、簡単だな」
どうにかしてルークの体を押し退けようとその胸板を押すがビクともしない。
(お、俺もそこそこ鍛えているのに…どうなってんだよこの王子……)
押し退けようとすればするほど、執拗に唇は重ねられる。
「も、……やめっ……」
抵抗する為に唇を開いた瞬間に、ルークの舌が口内に差し込まれる。
「…………っっ……!?」
舌を重ねられ、そのザラザラとした感触を楽しむかのように先端同士を擦られる。
そこから更に奥へと舌は侵入し、歯列をなぞられ上顎を舐められると、ヨトの体から力が抜ける。
「……ふ、……ここ、きもちい……?」
崩れ落ちそうなヨトの体を片手で支え、何度も上顎を擦ると、最後に自らの唾液を送り込み唇を離す。
コクン、とそれを反射的に飲み込むと、ヨトはやっと得た酸素を取り込もうと肩で息をする。
「ここは冷えるから…部屋に戻ろうか」
初めて2人が出会った彼の私室に、ヨトはルークに横抱きの状態で連れてこられた。
この部屋で捕らえられた時は、軽い尋問を受けていた。それがまさか4日後に同じ部屋で熱い口付けを交わして居ようとは……誰が想像出来ただろうか。
「ん、ふ…んぅ……」
部屋に甘い吐息が漏れる。
ルークと部屋に戻り、ベッドに降ろされてからずっと舌を貪られている。一体、どのくらいの時間が経ったのだろうか。
彼は呼吸をする事すら赦してくれない。
もう限界だ…そう思うと一瞬息を吸うことが出来るが、また直ぐにその口は唇で覆われる。
「可愛い…かわいい、ヨト」
「はっ、……くる、し……」
呼吸の限界を迎える度に、ルークの背中に爪を立てる。……もう何度抉ったかわからない。おそらくそこにはヨトの爪痕が深く刻まれているだろう。
「……ふ、は……っ……はっ、は……」
漸く唇が解放され、2人は肩で息をする。互いの舌は未だ糸で繋がったままだ。
「真っ赤になって…可愛い。キスは初めて…だよな?」
その頬に触れれば上がりきった体温が分かる程に、ヨトの顔は真っ赤に染まっている。
その問い掛けに、ヨトはこくん…と頷きかけて眉を寄せた。
唇に柔らかいものが触れた感触…ヨトにはそれに覚えがあった。
(…あれ、なんで?いやでも、いつ…誰と…?思い出せない……たしか、子供の頃に…)
『よと……』
ぼんやりとヨトの名前を呼ぶ誰かの姿が脳裏に蘇る。だがそれが誰だかハッキリせず、声も聞き覚えがない。
無意識に自分の唇を触り思案しているのをルークは見逃さなかった。
「は?何、したことあるのか?…誰だ、相手は」
急にルークの声がゾッとするほど低くなる。彼の綺麗な瞳が赤黒く光っているようにも見えた。
優しく頬を撫でていたルークの手は今、痛い程にヨトの手首を握っている。
「……いたっ……いや、子供の時にたしか…誰かとまでは…。すいません、小さい頃の事…あんま覚えてなくて」
そう言って目を泳がすヨトの表情は、心做しか薄雲って見える。
「子供の頃…か、…それならいい。…悪い、痛かっただろ」
手首を握っていた手の力を緩め、その赤くなった場所にルークは唇を落とす。
「……ぁっ、……い、いや、大丈夫……」
(って、なんで過去の事でそんな怒るんだよ…関係ないだろ…)
うっかり口に出してしまえば、またルークが怒り出すかもしれないと考えたヨトはその言葉を飲み込む。
しばらく手首を撫でていたルークが、いきなりその腕を強く引いた。
バランスを崩したヨトは、そのまま座っていたベッドに倒れ込んでしまった。
「ちょ……!?主……!なにするんですか」
「今日はもうこのまま寝てしまおう」
「へ?いや、主…まだ夕食も食べてないでしょ……」
「ヨトから離れたくない」
いつの間にか窓の外は月の光で溢れていた。
私室に連れて帰られてからずっと唇を合わせていたせいで、彼らはまだ食事も取っていない。
「せめて、軽く何か食べてシャワーくらいは浴びましょ。体に障ります」
「……じゃぁ、一緒に入ろうか」
「……………………はぁぁぁぁ!!!?????」
再び大沸騰した顔で勢いよく起き上がるヨトを見て、ルークは至極愉しそうに笑いながら自らの体もゆっくりと起こす。
「冗談だ。…わかった、じゃぁこの部屋でちゃんと待ってろよ?さっきみたいによく分からない部屋に行くな…約束出来るか?」
そう言ってルークはヨトの顎を指で持ち、自分の方を向かせる。真剣な…強い赤い瞳から、ヨトは目を逸らすことが出来ない。
「わ、わかりました。約束します」
その返答にルークは満足したかのように、軽く口付けると、そのまま部屋にあるバスルームへと向かっていった。
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皆様ありがとうございます😘
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