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Watch out!
しおりを挟む最近美喜ちゃんがおかしい。
体調とか態度じゃない。時間だ。
仕事が終われば真っ直ぐ帰ってくるタイプなのに、最近寄り道をしているようだった。かなり遅い時間に帰ってくることが増えた。
あと、なぜかオーダーメイドのスーツを着なくなった。クローゼットを見てみるとどこにもなく、不安になった。
だけど怪しい感じはない。というかそんな器用なタイプじゃないからそれはないと思いたい。
じゃぁ何なのかしら。
もやもやしていた時に見てしまった。
部屋に入った美喜ちゃんを追いかけてそっとドアの隙間から覗いたら、鞄の中から可愛らしいラッピングが施されたプレゼントが出てきた。
悪い予感が当たってしまった。美喜ちゃんは絶対にしないと思っていたのに。
怒るなり冷静に証拠を集めて突きつけてやればよかったのに、僕は静かに膝を折って泣き崩れてしまった。
ドアが開き、着替え途中の美喜ちゃんが驚いた顔で僕を見下ろした。
「・・・なんだ?どうした?」
「美喜ちゃん、」
「何を泣いてる」
「だ、誰かのものになるなら殺して死にたい・・・」
我ながらアホなことを言っていると思う。
でも常々思っていることだし定期的に口にしているので、美喜ちゃんは呆れることも嗜めることもしなかった。
慣れてしまって呆れることさえ放棄したのかもしれない。
また言ってる、くらいに思われていたらたまったもんじゃない。僕は本気よ。
手を伸ばそうとしたら何を思ったのかしゃがみ込んで指を絡められた。
優しく握り、うん、と頷いてくる。
その顔が優しくて、格好良くて、胸が苦しくなってきた。
「お前のもんだろ。好きにしたらいい」
「・・・ほんと?」
「うん」
うん、だって。可愛い。
甘えている時や疲れている時はいつも可愛い返事になる。いつもは、あぁ、とか、ん、なのに。
ん?疲れてるの?
よくよく顔を見ると、ほんの少し疲れが滲んでいた。仕事の疲れとは別なような気がする。
「美喜ちゃん、疲れてる?」
「・・・そうだな、少し」
「どうしたの?僕が重荷だったりする?」
「いや、むしろ求めてる」
「へっ!?」
「疲れた」
ふかーいため息をついた。
これは、あのプレゼントのことは後回しだわ。
なんだか疲れが滲み出ている。
甘いココアを入れてテーブルに置き、一声かけて家を飛び出す。
マンションの前にあるコンビニに飛び込んでプリンとシュークリーム、ついでにクレープとショートケーキをカゴに入れて会計を済ませ、また大急ぎで家に戻る。
スウェットに着替えた美喜ちゃんがぼんやりしたままココアを飲んでいた。
デザートを手当たり次第並べて隣に座る。
「食べて」
「・・・あー、じゃぁ、これ」
真っ先にプリンをとった。
やばい、かなり、疲れているわ。
普段だったら買い過ぎだとかいらんとか言うのに素直に手を伸ばした。これ、全部食べちゃうかも。もっと買って来ればよかった!
「今からホットケーキくらいなら焼けるけど」
「・・・うん」
小さく頷いた。
甘えてる!可愛い!と叫びたいところだけど押し殺して急いでホットケーキを焼く。どうしてもペシャンコになってしまうのが悲しいが、今はそんなことで落ち込んでいる場合じゃない!
美喜ちゃんが、大変なのよ!
「お待たせ!焼けたよ!」
お皿にたっぷりとホットケーキを載せて持っていくと、美喜ちゃんは最後に残っていたショートケーキに手を伸ばすところだった。その手をホットケーキに伸ばし、たっぷりとメープルシロップをかけてから折り畳み、一気に口に入れた。
ワイルドねぇ・・・。
口の端についたシロップを拭きながら様子を伺う。
「んまぃ」
「よかった。全部食べていいからね」
「ん」
聞きたいことは山ほどあるけれど、とにかく美喜ちゃんの空腹を満たさないと。
「お米あるよ。お茶漬けでも食べる?」
「いや、いい」
「揚げ物がいい?」
「いや、これで十分だ。ありがとう」
「本当に大丈夫?」
ゆっくりと顔が上がる。口の端にシロップがついていたので顔を寄せて舐めとると、少し角度を変えてキスをされた。
少し驚いて舌を絡める。
目を開けたまましばらくキスをした。
シロップの味が邪魔だった。
早く美喜ちゃんが欲しい。
でも急いじゃだめ。
ゆっくりゆっくり丁寧に、美喜ちゃんの中にある疲れの理由を探す。
「悪かった」
「え?」
唇が離れた時、隙間から呟くように言った。
「お前が不安になってたのに、何もしなかった」
「・・・気づいてたの?」
「何か言いたげにしていたのも、時々目を伏せて考え込んでいたのも知っていた。でも、何があるか分からなかったから言わなかった」
「何を?」
「・・・愛喜が付き纏い行為に遭っていた」
「・・・え?」
「以前にもあったんだがどうやらその時は捕まえて話をして納めたらしいんだが、最近また現れてな」
確か愛喜ちゃんから直接聞いたことがある。
彼氏に片想いをしていた子が付き纏ってきて迷惑だった、と。
話をして引き下がってもらったと聞いた時は逞しいなと思ったけど、今回美喜ちゃんが出て行ったということはかなり心労があったのかもしれない。
ぐわっと怒りが湧き上がり、つい、顔をしかめる。
「僕の可愛い愛喜ちゃんに付き纏うだなんて・・・許さないわ。どこにいるのよ」
「・・・行ってほしくないから言わない」
予想と違う言葉に目を大きく開く。
アホか、言うわけねぇだろ、無視、この三つのどれかが返ってくると思っていた。
行ってほしくないなんて言われるとは思わず言葉に詰まる。
「・・・最初は家に白い封筒に入った何も書かれていない便箋が入ってたり、後ろから誰かついてくることが1週間ほど続いて、流石に見えない相手だと気味が悪かったらしい」
「そりゃそうよ!女の子だもの、怖かったに違いないわよ!」
美喜ちゃんがじっと僕を見る。静かに目を逸らして小さく息をついた。
「・・・そうだな」
「・・・うん。女の子だよ」
「・・・最初に気づいたのは飛鳥だった。夜中に電話があった日、覚えてるか」
「あぁ、うん。舌打ちしていた時のね」
思えばあの時から疑っていたのだけど、あれは飛鳥くんからだったのね。
「どうやら2人で出かけていたらしいんだ。いつもなら愛喜は10分前に待ち合わせ場所に来るらしい。さらにその10分前に到着している飛鳥が気を遣わせないようにあえてどこかで時間を潰して、愛喜がくる頃にしれっと現れて合流する・・・はぁ、妹のデートの話なんて聞きたかないんだがな」
「まぁまぁ、それは置いといて。複雑なのはわかるんだけど」
「まぁそういう感じでいつも待ち合わせしていたらしいが、どうやら愛喜は10分前ではなく時間ぴったりにきたみたいだ。それが最早おかしい、何かあったんじゃないかと電話をかけてきた。おれからしたら何の話がしたいんだって思うんだが、あまりにも真剣に言うから突っ込む気力もなくてな」
「・・・あー、ちょーっとだけ飛鳥くんの気持ちわかるかも・・・」
「あ?」
「いや、なんかね、いつもと少し違うと相手のこと観察しちゃうからますます変かもって思っちゃうんだよね。で、我慢できなくて電話をかけてきたんだよきっと」
「・・・そうだろうな。実際そうだったわけだし。普段なら絶対に人前で繋がないのに手を繋いできたとも言っていたしな」
「えー。美喜ちゃんと同じじゃん。やっぱり兄弟なんだね。かっわいい」
「黙れ。・・・あんなでも、一応愛喜の彼氏なんだな。あいつがおかしいと思った時って絶対に外れないんだ」
目を擦った。
寝ようかと声をかけようとして、やめた。
全てを話してしまいたいという気持ちを感じた。
頰を撫でて続きを促す。
「実家に帰って愛喜を問い詰めたら渋々話し始めて、白い封筒を何通も出してきた。どうやら愛喜が帰ってくる時を狙って投函されてたらしくてな。お袋も、真喜雄も知らなかったんだ」
「・・・気持ち悪っ・・・」
「白い封筒の束を見ておれもゾッとした。どうしたらいいか分からなくなった。あの愛喜が静かに泣き出した時にようやく我に返った。あいつが泣くなんて相当だからな」
「いやいや、そりゃ泣くでしょ。女の子よ?すごく怖かったはずよ」
美喜ちゃんが顔をしかめた。
僕に苛立っているのではない。自分に苛立っているのだろう。
冷めたココアを飲み干して、天井を見上げた。
「おれもお袋も、あのクソ親父でさえも、愛喜が女だということは頭でわかっていても腕っ節があるからどこかで気が緩んでいたんだろうな。本人も自信があったようだ。だから白い封筒のことも後ろから付けられている事も黙っていたんだ」
「それとこれとは別よ。どんなに強くても相手が男だったら絶対に太刀打ちできないわよ。腕力が違うし体重も体格も違うのよ」
「・・・うん」
はぁ、とため息をついて姿勢を正すと、マグカップを持って立ち上がった。
キッチンでインスタントコーヒーを淹れて戻ってくる。カップが2つに増えていた。
手招きをされたのでソファに移動すると、珍しく寄りかかってきたので全力で抱きしめる。
かっわいいー!
「で、どうやってストーカーを見つけたの?」
「・・・愛喜は、相手は絶対に女だと言うんだ。足音とか、歩幅とか気配で分かると言ってな。正直いつ現れるか分からない女性をおれが見つけ出すのは無理な話だから、お前に頼もうかと思ったけど、やめた。頼んだら後悔すると思った。踏みとどまって正解だったな」
「どういうこと?」
チラッと僕を見て直ぐに逸らした。くしゃくしゃと頭を撫でられる。
「愛喜がストーカーに遭って予想以上に切れてたのが真喜雄だったんだ。あいつ、愛喜のことは大好きだからな」
愛喜のことは、だって。
やきもち妬いてるんだ。自分は冷たい態度を取られるから。ちょいちょい可愛いことを言うのよね。
「それに真喜雄も付き纏われていた時期があるからな。まぁあの時は相手の子とおれが鉢合わせをして説教したら解決したが、生活を脅かされる不自由さを知っているからおれが見つけると言って聞かなくてな。気は進まなかったが仕方ない、やらせてみたんだ」
「どうやったの?」
「昔いたサッカーチームの女子メンバーと良人と田所くんに張ってもらったんだ。人海戦術ってやつか。よく学生が通る道だから不審に思う人間もいないしな。それで目星がついたのが愛喜と同い年くらいの女だった。今の高校生はすごいな。携帯で写真と動画を撮って証拠を集めて送ってきたよ」
「文明ってすごいわね。美喜ちゃんは愛喜ちゃんと一緒に?」
「あぁ。待ち合わせして一緒に帰っていた。それが出来ない時は真喜雄かお袋。でも大体はおれだった。・・・はぁ、その時にスーツを汚されてな・・・」
「へ?」
「何着かやられたんだ。上着だけならまだしもスラックスもやられたのもある。地味にダメージが残ったな」
「・・・あの、もしかしてさ、オーダーメイドの・・・」
美喜ちゃんは苦々しい顔をして小さく頷いた。
どうりでクローゼットにないわけだ。
ムカムカしたが必死に抑える。
「美喜ちゃんに怪我はないのね?」
「あぁ、ない」
「ちなみになにで汚されたの?」
「・・・生卵」
「・・・はぁあ!?」
「と、墨汁」
「許さない!!僕の可愛い愛喜ちゃんをストーカーしたあげく世界で1番大事な美喜ちゃんに生卵と墨汁を投げつけただなんて!!どこのどいつよ!!絶対に絶対に許さない!!」
「墨汁は安物の方にかかったから良かったが・・・もらったやつだったら泣いてただろうな」
泣いちゃうんだ。そんなに大事にしてくれてたんだ。嬉しいけど怒りが勝る。
僕の美喜ちゃんに物を投げつけるなんてとんだ不届きものよ。
「クリーニングに出したの?」
「あぁ。オーダーメイドだから丁寧にとお願いしたら結構時間がかかってるな」
「墨汁の方は?」
「捨てた。・・・まぁ、そんなこんなでようやく顔が分かったんだが、愛喜に写真を見せたら前に付き纏ってきた女性だと言うんだ。あれは驚いたな。和解したと聞いていたからまた同じようなことをしてくるとは思わなくてな」
「・・・ん?前の時から何年経ってるの?」
「・・・5年くらいか?」
「なんでまた付き纏いなんかしてくるの?」
「・・・彼氏と別れたから」
「はぁ?」
「顔が分かったからさあどうするって話になって、家まで直談判しに行くほうがいいんじゃないかということになったんだが、家を知ってるのは飛鳥だけなんだ。この時点で飛鳥は何も知らなかったから説明するとなると非常に面倒でな」
「え?飛鳥くん知らなかったの?なんで?」
「前のストーカー行為の件で自宅謹慎になってる」
「・・・はい?」
「過剰に問い詰めて相手の家まで押しかけてな。まぁ、やり過ぎたんだ。だから今回もやり過ぎて警察沙汰にでもなったら大変だろ。もう学生じゃないからな。でも間の悪いことにストーカーを捕まえたのが飛鳥でな。たまたまうちに来る途中、おれと愛喜が歩いてるのを見つけて追いかけてきたらストーカーを見つけたんだ」
「あら、タイミングの悪い・・・」
「家に入れるのも嫌で仕方ないからファミレスに入って色々聞いたら、付き合っていた彼氏に振られて初恋相手の飛鳥は今何をしているのか気になってつけ回って結果、ストーカー行為をしてしまったと言っていた。自分でも気持ちを抑えられないんだろうな」
「飛鳥くん大丈夫だったの?」
「愛喜が抑えてた。愛喜の言うことなら犬みたいにいうことを聞くからな」
「あははは!わたくんみたいじゃない。あの人も春日部くんの言うことなら大人しく聞くし」
「・・・でも、飛鳥の外見はお前に似てる」
静かな声だった。
でもそれで分かった。僕に話さなかった理由。
ふんわりした髪型に色素の薄い肌。背格好、体格が確かに僕と似ている。自分で言うのもなんだけど、物腰が柔らかい感じとか?
「未成年ではないがまだ若い。親の言うことなら聞くだろうかと思って親御さんに連絡を入れたらすっ飛んできた。・・・受け取りたくはなかったが、示談金を持ってな。・・・クリーニング代と思って受けとったけど、気分のいいものではないな」
「そりゃーそうだよ。愛喜ちゃんが怖がって怯えていた時間をお金でなかった事にしてるんだもん。それにスーツも汚されたし。でも受け取ったんだね」
「・・・またもし同じことが起きたら警察に話すとは言ってある。こんな感じだ。疲れた」
「本当にお疲れ様。でも次はちゃんと僕にも話をしてね」
「絶対にしない」
「えー!?何でよ!」
「・・・お前がストーカーに遭ったらと思うと、冷静じゃいられない」
「飛鳥くんと似てるから?」
「あぁ。外見もそうだけど誰にでも優しいところが似ている。あの時お前を頼ってストーカーを捕まえても、今度はお前が狙われたらと思うと気が気じゃなかった。きっと、また似たようなことをやるだろうな。人間は変わるのが難しいから」
「僕、誰にでも優しいかな?」
「優しいよ。優しくされたら自分だけに優しいのだと勘違いする人間もいる。実際はそうじゃなくてもな」
「外見、そんなに似てる?」
「甘い顔立ちが似てる」
「兄妹揃って好みが似てるのね。面白い」
「・・・そうかもな。真喜雄の彼氏も・・・」
「え、嘘、似てるの?」
「・・・笑うと可愛い感じか?うん。まあ、そんなこんなあったんだよ」
「・・・あの、」
「なんだ?」
「・・・あの、プレゼントは?」
「プレゼント?なんだ?」
「机にあるやつ・・・可愛いの・・・」
「あぁ、あれか」
立ち上がると手招きをされたので、静かについていく。
部屋のドアを開けると、緩く背中を押されて部屋に入るよう促された。
可愛いピンクの包装紙が目に入る。それをひょいと持ち上げると、差し出された。
ギョッとして見つめると、ん、と小さく押し付けられた。
「え、何?」
「最近あんまり構ってやれなかったし、不安になってるのが分かっててそのままにしていたから、お詫び」
「・・・あ、」
「逆効果って分かってるんだが、目に入って買ってやりたいと思って。いらないなら、返してくる。おれは使わないから」
「・・・誰と買いに行ったのよ」
「ストーカーを撒くために駅ビルに入って、愛喜とウロウロしてる時に見つけた。だから、愛喜だな。買った後にギャーギャー言われたが」
「なんで?」
「初っ端から大きいの買いすぎって」
受け取ると、ずっしりと重かった。
なにこれ。
恐る恐る包みを開くと、桜の花の形をした瓶が出てきた。香水のようで、ふわりといい香りがした。
だけど。
「でっか!」
「好みの香りじゃなかったらどうするんだと言われたが、お前、桜好きだろ」
「え?あ、うん、好きだよ・・・」
僕の手のひらいっぱいの大きさの瓶に入ってるって、かなりの量よ・・・?
つけても一滴、二滴を首筋とか手首につけるくらいなんですけど・・・。これ使い切るのにどれくらいかかるかしら。
美喜ちゃんを見ると、ほらな、好きだろ。というなんとも言えない得意げな顔をしていたので、意外とこういうところもあるのねと感心してしまった。
「ありがと」
「愛喜の会社で出してるものらしい。買ってから知ったけど」
「あ、そうか。お化粧品の会社だもんね。・・・いい香りだね」
「ん。おれもそう思ったから、買ってみた」
「てっきり何処の馬の骨かわからん女に貢がれたものだと思ったわ」
「そういうのは断ってる」
「やっぱりあんの!?」
「お前だってあるだろ」
「美喜ちゃんに貢いでいいのは僕だけだもん!」
「そうだな。お前の以外はいらない」
いきなり胸ぐらを引っ張られてバランスを崩すと、美喜ちゃんに倒れかかった。そのままベッドにダイブする。
狭いベッドは激しく軋んだ。
「も、びっくりしたぁ!」
「ん」
「むっ、」
頭を掴まれて無茶苦茶にキスをされる。え、嘘、超積極的!
「美喜ちゃん、勘違いしちゃうわ」
「言ったろ」
「え?」
「求めてるって、言ったはずだが」
「・・・美喜ちゃんがいやらしくて可愛くてかっこよくて全部出ちゃいそう」
美喜ちゃんは大きく笑うと、ベシッと額を叩いてきた。笑った顔、久々に見たかも。
すごく、素敵。
香水を枕元に置いて、覆い被さる。
朝起きたらすぐにつけよ。それでこっそり、美喜ちゃんのハンカチにもつけちゃおーっと。
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