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しおりを挟む「さ、最近、和多流くんすごいねぇ・・・」
そろそろいいよね、と薄手の布団に切り替えた本日。
いい天気だった。干した布団はいい香り。洗い立てのシーツを敷いてベッドに入ると、和多流くんはいそいそとおれのパンツを下ろした。
あれよあれよと抱きくるめられてぽやーっとしたまま何度も果てて、気づいたら枕元のコンドームはラスト1つ。
それを手に取って和多流くんは少し悩むと、そっと戻した。
「今日、何回したの?」
息を切らしながら問いかけると、キョロキョロしながら放り投げたコンドームを数えた。
「・・・4?」
「1回口でしたよね・・・?」
「じゃあ、5回か」
「で、今新しいのつけようか悩んでた?」
「うん・・・どーしようかなって。でも涼くんのお尻が壊れちゃうと困るし、痛い思いさせたくないし、おしまいにしようかと」
チラッと下半身を見る。まだまだ元気。
和多流くんは汗を拭きながら、小さく、トイレ行ってくるよ、と言った。
「えっ」
「いやー、落ち着かせないと涼くんも安心できないでしょ」
「・・・口でするよ?」
和多流くんのペニスが跳ねる。
嬉しそうな瞳と、引き結んだ唇が可愛かった。
こく、と頷いて壁に寄りかかり、足を伸ばした。
正座をしてその間に座り、そっと唇を押し付ける。
お、おれの中に入ってくる時はあんなに硬いのに、こうして触れてみるとぷにぷにしてるんだよね・・・不思議な感覚。
しばらく口の中で可愛がっていると、ぎゅっと頭を押さえ込まれた。頭を動かしてラストスパートをかける。
「は、はぁっ、あー、きもち・・・」
「ん、ゔぶっ!ぐ、んゔぅっ、」
「い、く、・・・あっ・・・」
切ない声が漏れて胸が締まる。口の中に吐き出された体液は1度目のフェラの時よりも少なかった。匂いも薄い。最後まで吸い切ると、カクカクっと足が跳ねた。
ぶるんっと口の中から飛び出したけど、まだ反り返っていた。
す、すごいな・・・。絶倫て・・・こんなにずっと元気なんだ・・・。
すごく今更だけど、最初の頃って相当我慢してたんじゃないの・・・?
絶倫だよとは言われていたけど、今ほどガツガツ抱かれなかったし、せいぜい2回で終わっていた気がするし・・・。
だんだん過ごしていく時間が増える中で遠慮がなくなってきたというか、おれもバテずに付き合えるようになったというか、とりあえず、とりあえず、この力を維持できるのって、凄すぎる。
「ありがと・・・よかったよ」
「あ、う、うん・・・」
「痛くなかった?」
「顎?うん。平気・・・」
「うがいしよ?お風呂は朝でいい?」
「ん」
うがいをしてまたベッドに潜り込む。和多流くんのペニスが足に当たった。びっくりして見上げると、困ったように笑う。
「時間が経てば萎えるから・・・」
「さ、最近和多流くん、すごいねぇ・・・」
「んー?あはは、困っちゃうよね」
「おれは嬉しいけど・・・辛くない?大丈夫?」
「ん?うん。いっぱいしたし、いっぱい涼くんの可愛い顔見られたし・・・ほんと、これは今生理現象で勃ってるだけだと思ってくれたらいいから」
「・・・さ、最高何回した?」
「え?」
「あ、いや、気になって・・・。今までで1番したのっていつなのかなーって・・・」
「人生でってこと?1番長い時間抱いたのはポリネシアンセックスした時かな・・・あの時はキツかったけど、今考えるとずーっと涼くんに支配されて涼くんを支配していたんだよなって思うし、あんなに丁寧に抱くことがおれにもできるんだなって感動すらしたよね。5日間ずっとセックスしてる感じで、よかったよ。今しろって言われたら断るけど」
「・・・おれもあの時きもちかった。えへへ」
グンっと勃ち上がった。ビクッと体が跳ねる。
「えっ」
「・・・思い出したら、こう、なんか・・・いや、あの、治めますので、安心してね」
「く、口でする?」
「キリがなくなるし、涼くんが大変になるからいいよ。ありがとう」
「・・・寝よっか」
「え、まだおしゃべりしようよ。せっかく涼くんが起きてるんだもん。他に聞きたいこととかないの?」
「・・・なんでもいい?」
「うん」
腕枕をしてもらって抱き寄せる。
ぎゅーぎゅーにくっつくの、好き。
「あの、」
「うん」
「・・・すごーく、幸せだなーって思ったセックスとか、あった?」
「あるよ」
「いつ?元カレ、」
口を塞がれた。驚いて見つめると、眉をしかめていた。すぐに手が離れて、寂しそうに笑う。
「なんで元カレとか言うの?」
「え?」
「すげー幸せだったのにな」
「・・・え、あ、ごめんなさい、」
「いいよ。萎えたし。ちょうど良かった。寝ようか」
「あの、あの、」
「いつまで低く見積もるの」
口を閉じる。
最後の一言が重くて、また和多流くんを傷つけたと思った。
低く見積もったんじゃない。最近ようやく元カレさんのことを話してくれて、なんだか、嬉しくて、調子に乗ってた。
頑なに話さなかったのに、やっと話してくれたから、やっと聞けたから、聞きたかったんだよ。
聞いてどうするのって言われたら、答えられないけど・・・。知らなかった和多流くんを知りたかっただけなんだよ。
和多流くんは何も言わず、ゆるくおれを抱きしめて目を閉じていた。
鼻がつんとしたけど、無理やり目を閉じた。
******************************
起きたらすごく、ぎこちなかった。
お互いに気を遣って遠慮して、ギクシャクしていた。
出かける約束をしていたけど・・・このまま出かけても楽しくないよね・・・。
クレープ、一緒に食べる約束、してたんだけど・・・。
ウジウジしていたらお昼になってしまった。
出かけようって、言われない。言えない。
怒ってるのかな。そっと和多流くんの部屋を覗く。パソコンで何か作業をしていた。
仕事かな・・・。
ドアを閉めようとした時、くるっと振り返った。目が合うと少し驚いた顔をしたけど、手招きをされる。恐る恐る近づくと、ポンポンと膝を叩かれた。
「・・・乗っていいのぉ・・・?」
「うん。乗って?」
「・・・和多流くん・・・!えっ!?」
甘えようとして抱きつこうとすると、ノートパソコンの画面が目に入った。たくさんのおれの写真が表示されている。ギョッとしているとカチカチとマウスを動かして、スライドショーにした。あられもない姿が、とろけた表情が、何度も何度も、何枚も表示されては消えていく。
「や、」
「もっと別のもあるから、見る?」
「み、見ないよ!消して!」
「ほら、おれの口に押し込んで嬉しそうな顔してる」
「やだ!い、意地悪!なんでこんな、」
「だって、分かってないから。幸せだなって思うのは涼くんとしてる時だけだよ」
抱き寄せられて膝の上に乗る。しがみついて顔を隠すと、優しく背中を撫でられた。
「分かった?」
「わ、分かったから、」
「一緒にビデオも観ようか」
「いやだよっ・・・」
縮こまっていると、おれの声が流れてきた。甘ったるく和多流くんを求める声。
獣みたいな喘ぎ声。
耳を塞ぐと、グリッと腰を押し付けられた。和多流くんは窮屈そうにしていた。
「も、もぉ言わないから・・・!ごめんなさい・・・」
「うん。言わないで」
「・・・和多流く、怒ってない・・・?」
「寂しかったな。だってせっかくのピロートークで違う男のこと出してくるし。どんなに愛しても自己肯定感低いのかなって・・・おれの前では、おれが1番だもんねって、思ってて欲しいよ」
「・・・う、うん・・・」
「・・・おれの愛、否定しないでね。疑わないでね」
「・・・疑ったこと、ないよ・・・否定も、しないよ・・・お、おれとの、その、行為が、1番幸せだったら、いいなって思うよ・・・」
「1番幸せだよ。毎日更新してる。仲直りしよう?クレープ食べに行こう?」
「う、うんっ。覚えててくれたんだ・・・」
「忘れるわけないじゃん。ホイップクリームたっぷりの、フルーツスペシャルがいいんだよね」
「うん。食べたい・・・」
「その前にお詫びして?」
「へ?」
「お詫び」
にこーっと微笑まれる。
お、お詫び・・・。
少し考えて、恐る恐る頭を撫でる。
嬉しそうにした後、あとは?と聞かれた。
「あ、あと?あ、んと、ご飯好きなの、」
「うん、あとは?」
「え?!」
「んん?ここは?」
ペロッとシャツの上から乳首をなめられた。
ゾワゾワっと腰が反応する。
「え、え、・・・あ、ど、どうぞ・・・」
そっとシャツを捲ると、満足そうに口の端を上げてパクッと口に含んだ。
「う、」
「他のこと、考えちゃダメだよ。おれだけ、見てて」
「は、ふ、・・・うー・・・」
たっぷりと乳首を舐められ、優しく愛撫された。いくか、いかないか、きわどい快楽。
和多流くんは楽しそうに吸い、おれを見て笑った。
「気持ちい?」
「う、うんっ・・・!」
「いきたい?」
「こ、このままでも、いい・・・和多流くんに、コントロールしてほしい・・・」
「どうしようかなぁ?楽しいな」
指で弾かれた。
カタカタと腰が揺れる。シャツを持ち上げたまま体を縮こませると、耳にキスをされた。
「あふっ、ひ、」
「昨日あんなにたくさんしたのに、涼くんもかなり体力があるよね」
「ゔぅ~・・・く、い、んく、」
「優しく撫でてあげるね。好きだよね」
「しゅ、きっ・・・!しゅきっ、あ゛っ、・・・」
「いきたい?いきたいの?可愛いね」
「も、も、いっちゃう、はぁ、あぅう・・・」
「だーめ。いかないよ。クレープ行けなくなっちゃうよ」
「は、はいぃ・・・!あ゛っ、もぉ、」
「このまま行こうか。ね」
「んはっ、はぁ・・・」
手が離れて、力が抜ける。ぜーぜーと息を切らして呆けていると、ぺた、とニップルシールを貼られた。
外れないように優しく押し付けるように撫でられる。
「あふ、ふぅ・・・」
「これで安心だね。勃起乳首が擦れたらいっちゃうもんね?それに、勃ってるとジロジロ見られちゃうし」
「う、うん・・・ん、」
「あれ?もしかしてシールの上から撫でられるの気持ちよかった?」
「うやぁ・・・!」
サリサリと撫でられる。もどかしい。
「ふふっ。さ、行こうか?」
くたーっと倒れ掛かると、抱き上げられた。
ひょいひょいっとおれのカバンに必要最低限の荷物を詰めて、玄関まで歩く。
ノロノロと靴を履いていると、首筋にキスをされた。
「んひゃっ!」
「可愛いね」
「う、・・・」
「クレープ好きなの買ってあげる」
「・・・フルーツスペシャル・・・」
「うん。食べようね」
くんっと手を引かれて車に乗り込む。
風に当たりながら外を眺めていると、気持ちが落ち着いた。
信号待ち、タブレットでお店のメニューを確認していると、手が伸びてきた。繋ぎたいのかなと思ったら、乳首をカリカリと擦られた。
「あんっ、」
驚いて変な声が出る。
慌てて口を塞ぐと、手が離れた。
「まだ敏感?」
「きゅ、急にやめてよ・・・」
「あーあ、遠隔乳首ローターもさぁ、こう・・・立体的なやつばっかりじゃなくて平らのさ、シールタイプみたいなのがあればいいのに。そしたら遠隔でいつでも遊べたのになぁ」
「そんなのしたくないよ!」
「ちぇー。したいのにぃ」
「・・・あの、怒らないで欲しいんだけど・・・」
「ん?」
「・・・お、おれと、だけ?こーゆーことするの・・・他の人と、したことある?」
「ない。興味なかったもん」
「えぇ!?」
「え!?そんなにびっくりする?」
「だ、だって!いつも変なお店行くし変なサイト見て買い物してるし、知らないおもちゃとか増えてるし・・・車にも積んであるし、イタズラしてくるし・・・」
「コスプレもさせるし?前も言ったけど全部涼くんのせいだよ」
「おれのせい!?」
「興味なかったのに涼くんと付き合ってから世界が広がっちゃったんだよねぇ・・・。あれしたい、これしたいって。それが叶うと幸せいっぱい」
「・・・」
「ねちっこくても怒らなかったの、涼くんだけだもん。でも可哀想」
「え?な、なんで?」
「こーんなねちっこい男に開発されて調教されて、喜ぶようになっちゃったんだもん。かわいそー。もうおれだけしか満足させられないんだよ」
カーッと顔が熱くなる。
それで、いいんだけどな。
それが、いいんだけどな。
そう言ったらまたイタズラをされそうで何も言えなかった。
「でも嬉しい」
「・・・バカ」
「好き、に聞こえるなー。へへへ。・・・涼くんとのセックスが1番幸せだよ」
「・・・おれも」
「嬉しい」
「んぁっ!」
きゅっと押しつぶされた。
つい手を叩くと、いたずらっ子みたいに笑ってハンドルを切った。
******************************
「すごい・・・」
「・・・怖気付いちゃってごめんね」
ホイップクリームがこれでもかと巻かれたクレープを見つめる。あまりの量に、和多流くんは直前でおかずクレープに注文を変更して、さらにコーヒーを頼んでいた。
「えへへっ」
「すごい量だな・・・」
車の中でテレビをつけながら一口頬張る。幸せが口に広がるってこんな感じかな。すごく美味しい。昔はこんなに高いクレープを買おうなんて、思わなかったな。和多流くんのおかげで食べることの楽しみを見つけられた。
「おいし?」
「うん!少し食べて」
「うん。・・・あ、結構さっぱり・・・。でも1人じゃ無理だったな」
「苦手になってきた?」
「ううん。胸焼けするだけ。少量なら食べられる。焼肉とかもまだ平気だけど、多分これから食べられなくなるんだろうな」
「じゃあ今のうちに食べておこうよ。今夜行く?」
「・・・ふむ、いいかも。でもなー。お詫びで好きなもの作ってくれるって言ってたしなぁ」
「明日作るよ」
「うん。・・・ね、場所変えよっか。ここだと他のお客さんに迷惑だから」
「そうだね。どこかあるかな」
「近くにショッピングセンターがあるから、そこに行こうか」
パク、とクレープを咥えて車を動かす。大きな車を片手で運転する和多流くんは、かっこよかった。
ついつい見惚れてしまう。
車は人気の少ないスペースに進み、壁際に頭から駐車した。
エンジンはかけたまま、運転席と助手席につけてあるカーテンを引っ張って手招きをする。
「お膝、おいで」
「え、う・・・」
「抱っこしたい。後ろからぎゅーって。テレビみよ」
クレープを持ったままそっと和多流くんの上に移動する。座席を目一杯下げて両手を広げてくれた。ストン、と腰を下ろして寄りかかり、テレビを見る。
「お取り寄せ特集だって。涼くんお取り寄せは興味ある?」
「少し。でも、テレビでやるとすぐ完売するよね」
「ねー。ほとぼりが覚めた頃にって思って忘れちゃうんだよね」
「ね。あっ、」
シャツの中に手が入ってきた。
慌てて服の上から掴むと、ん?と、首を傾げて顔を覗き込まれる。
「あの、」
「最後まではしないよ。お詫びの続き」
「でも、食べてるから、」
「食べてていいから」
「・・・も、元カレのこと、もう、聞いちゃダメ・・・?」
和多流くんはそっと手を離すと、シートにもたれた。少し考えてから、そんなに知りたい?と首を傾げる。
「うん・・・」
「そう・・・。まぁ、おれも聞くしね」
「たまにで、いいから教えて欲しい・・・」
「・・・あんまり覚えてないけどね。なるべく答えるよ。今聞きたいこと、ある?」
「・・・今はないかな・・・。思い浮かばない・・・。でも、お詫びとかじゃなくて、普通にしたいなって、思います」
「あー・・・ごめんね。お詫びしてって言えば触らせてくれるかと思って」
「え?」
「罪悪感につけこんでごめんね。普通に触りたかっただけ。そかそか。嫌だよね。もうお詫びとかどうでもよくて、涼くんに触りたかっただけなんだ。ほんと、それだけだよ」
「わ!?」
「拗ねてごめんね。でも、幸せいっぱいの時に他の男の話はしないで。涼くんのことしか考えてないんだから」
「わ、わ、」
耳の裏に唇を押し付けられる。スルスルとシャツの上から胸を撫でて、むぎゅっと寄せた。
恥ずかしくて背中を丸めると、寄りかかって、と囁かれる。
「食べてていいからね。おいしいね」
「あ、んんっ、」
「ほら、口開けて」
小さく口を開けてクレープにかじりつく。
指先が乳首をなぞった。
「ぁうっ、」
「シール貼ってるから、もどかしいね」
「ん、んむ、」
「・・・食べてていいんだからね?」
べろ、とシャツを捲られて背中に唇が触れる。
これ、好き・・・。すごく、愛されてる感じがして、好き。
「ん、んぅっ、う、」
「しっとり汗ばんでて、おいしい」
「や、んやっ、う、う、」
「ほら。食べて」
「ぅうぅっ・・・」
「可愛い。シールの上からでも、固くなってるのが分かるよ」
「んぁっ・・・」
「シール外すね?シャツの上から触ってあげる。好きでしょ?」
「や、や、ちゃんとしたいよ、」
ピッとシールを外された。
シャツの上から撫でられる。甘い快楽が腰に走って、足が痙攣した。
「ちゃんと?したいの?」
「こ、こんな、食べながらじゃなくて、」
「いーから、テレビ見てな?」
「んふ、ぅ・・・やぁ~・・・」
「・・・撮っていい?可愛いから」
「えっ」
返事をする前にスマホをスタンドに置き、録画し始めた。
しっかりとおれと和多流くんが映る。
「あ、あ、!」
「かわい。クレープ美味しい?」
「おいし、けど、ん、ぅ、」
「乳首勃っちゃったね」
「あ、はぁあぁん・・・」
優しく摘まれて、だらしない声が漏れる。
は、恥ずかしい・・・!
誰か来たら、どうしよう・・・!
こんな昼間から、こんなところで、甘ったるい声を出して・・・!動画も、撮ってて・・・!
「や、だぁ・・・」
「ごめん、止まるの無理」
「やだやだ、しないっしない、」
「動くと、目立つから・・・」
「やめてぇ・・・」
「こっち向いて。おれにしがみついて」
無理やり向きを変えられる。正面で向き合うと、クレープに噛みついて残っていた半分をほとんど食べてしまった。
「あ!おれの!」
「ごめん、邪魔。あとは食べて」
「むぐっ、」
最後の一口を口に押し込まれる。
乳首をぎゅっと摘まれた。
「ん゛っ!」
「したい・・・」
「ここじゃやだ!絶対に嫌!ひ、ぅうっ・・・」
じゅる、と乳首を吸われる。
頭を抱きかかえて声を殺す。
背中を撫でながら乳首を嬲られ、腰が跳ねて和多流くんのが勃ち上がっているのがはっきり分かった。
「わたぅ、く、やだ、」
「どこならいいの?家?我慢できないからホテルでもいい?」
「や、家がいい、」
「えー・・・ちょっと遠いから、ホテル・・・探すから・・・」
「も、や、や、いっちゃ、」
ゾワゾワっと体が震えて、達した。
だらしない声がずっと漏れてて、車の中に響く。
ぜーぜーと息を切らしながらしがみついていると、首筋に何度もキスをされた。
「可愛いね。気持ちよかったね」
「は、はぁ、う、う、・・・バカ、」
「ホテル探すね」
行くなんて言ってないのに・・・。
素早く調べておれを抱いたまま車を走らせようとしたので、慌てて助手席に戻る。
和多流くんはソワソワしたまま車を出した。
******************************
「うーっ・・・!」
「ん?痛い?大丈夫?」
気遣うところが違う・・・!
服を着たままベッドに押し倒されて、身体中撫でられて、お尻もほぐされて、奥を突かれて、何度果てたか分からない。
休みなく腰を動かすのでついうめくと、心配そうに腰を引いた。
「ふ、服、汗で、くちゃくちゃ、」
「あ、ごめんね・・・脱ごうか。干しておこうね。起きて」
「ひぁっ!?」
無理やり起こされて膝に乗せられる。ぐぶ、と変な音を立てて腰が落ち、奥を貫いた。
「ん゛、あ゛っ・・・!あ、あ、」
「あと一回・・・すごい、気持ち・・・好き」
「あ゛ひっひ、!?もぉ、もぉらめ、い゛っちゃゔ、」
「おれもっ、」
ブルルッと体を震わせて、強く抱きしめられた。
ぐったりと倒れ掛かると、ささっと服を脱がされる。
「抜くね?干してくるからね。待っててね」
ばたりとベッドに倒れ込み、呼吸を整える。
和多流くんは消臭スプレーを服にかけてからハンガーにかけ、干してくれた。
戻ってくると抱き上げて、そのままお風呂へ向かう。
「可愛かった。ん、」
「んむ、む、」
「可愛いね。すごく可愛い。またクレープ買ってあげるからね。もう機嫌直してね」
「う、く、んもっ、」
「りょーくぅん・・・お願いだから、好きってして?」
「も、もぉ!昨日怒ったのは和多流くんで、」
「うん。仲直りしたよね。クレープ食べに行ったもんね?」
「おれの食べたくせに!」
「だから、機嫌直して?」
「無理やりこんなとこ連れてきて!」
「え、嫌だったの?・・・あ、ごめん・・・。ごめんね?ね?」
急に不安そうな顔になり、頭を撫でられた。
・・・バカだな。本当に嫌なら全力で拒否するよ。バカ。バカ。
「・・・痛かった?」
「痛くないよ。いつも、痛くないようにしてくれるじゃん。・・・もっと、キスして」
ぱっと表情が明るくなる。
これでもかってくらい、キスをしてくれた。
返すと、さらに強く抱きしめてキス、キス、キス。
「えへへ、幸せ・・・。涼くん」
「・・・ありがと」
幸せか・・・。
おれもだよ。
言葉にできなくて、精一杯の気持ちを返すようにキスをすると、デレーっと顔を崩してまたベッドに戻された。
もっとくちゃくちゃにされて、とろっとろに溶かされた。
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