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和栗

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首絞めてます
愛ある首絞めですが苦手な方は飛ばしてください
























あまりにも気持ち良すぎて、和多流くんの上に乗ってがむしゃらに腰を動かした。
頭がバカになっていたんだと思う。
気づいたら手が伸びて、和多流くんの首に触っていた。
「ぐっ、ゔぅっ、」
ハッと我に返って青ざめた。
体の力が一気に抜けて、冷静になる。
「げほっ、情熱的、だったね、・・・涼くん?」
震える手を離して和多流くんを見下ろす。
おれ、今、今・・・!



********************



「落ち着いた?」
「ゔ、ぅうっ、え、ごめ、」
嗚咽が止まらなくて、また涙が出てきた。
和多流くんの手が優しく背中を撫でる。
それがまた申し訳なくて、涙が止まらなかった。
「ごぇんなざい、ごめ゛、」
「大丈夫、大丈夫」
「あ゛、ゔぅっ、も、ごめ、おれ、おれ、」
「あのね、嫌いにならないし別れるつもりもないから。分かってくれる?」
「でも、でもっ、!」
「いつまでも泣いてないで、おれのこと見てくれない?」
冷たく言われて体が跳ねる。
慌てて顔を上げると、微笑まれた。手が伸びてきて、首に触れる。
「おれが同じことしたら分かってくれるのかな」
「・・・して、」
「ん?」
「して、くださいっ、・・・おれのこと、ころ、」
「あのさ、違うでしょ?」
ガッと乱暴に顎を掴まれた。壁に押し付けられて目をきつく閉じる。
耳元に和多流くんが近づいた。
「・・・分かんない?」
「ひっ!?あ、ご、ごめんなさ、」
「嬉しいんだよ、おれ」
「ゔ、ゔぅ、」
「涼くんがおれのところに来てくれて嬉しい。ほら、しよう?」
べろ、と頬を舐められた。
目を開けるとキスをされる。甘くて優しいキス。
「ん、ふぅ、ふ、ふん、」
「ほら、指が入っていくよ」
「はっ!あ、あぅ、」
「・・・さっきほぐしたからもういれちゃうね。見て、おれの」
恐る恐る和多流くんのペニスを見る。反り返り、ビクビクと跳ねていた。
壁に寄りかかったまま足を抱えられ、ズルンッと入っていく。
「ふぁあ゛っ、」
「あー・・・締まる・・・でも、萎えちゃってるね。そんなに怖かったの?」
何度も頷くと、和多流くんは嬉しそうに笑った。そしてそっと、両手を首に添えた。ひた、と和多流くんの手が触れた時、腰が跳ねた。
「・・・絞めてあげる」
「っ・・・!んっ、」
「いい?おれを見てて。さっきみたいに」
「ふぐっ、ゔぅっ、」
ゆっくりと絞まっていく。頭がぼーっとする。苦しいより、ふわふわしてる感じ。
あれ・・・?和多流くんのが、すごく、分かる。おれの中で嬉しそうに跳ねている。それがたまらなく嬉しくて、なぜか、なぜか、口元が緩んだ。気持ちいい。感じる。中が、気持ちいい。
和多流くんが嬉しそうに笑って、さらに手に力がこもる。
「ゔ・・・!っ、っ、!」
「あ゛ー・・・すっげぇ、気持ちいい・・・締まる・・・おれのを離さないって、うねって絡みついてるよ」
「っ、・・・がっ、・・・!」
「ゔぅっ、」
低く唸った瞬間、手が離れた。一気に肺に空気が入ってきて咽込む。
「がはっ!はぁ!はぁ!げほっ!あ゛っ、はぁ!」
「ん゛・・・!あぁ・・・よかった・・・すげー締め付け・・・!」
「はー・・・はー・・・!あ、あ、」
「はぁ、はぁ・・・はぁ、ねぇ、おれ、今、最高に気持ちいいよ・・・。幸せ・・・」
「お゛、お゛ぇ、も、」
「ん?」
「・・・ぎもち、かった・・・」
目がぼんやりする。かすむ。心拍が激しい。下半身が熱くて、腰に痺れが走る。
「・・・ね?だからね、涼くんもまた、してね?」
「え・・・」
「約束。また絞めてね。おれもするから。おれ、幸せだったよ。涼くんが笑って絞めてくれて、このまま死んでもいいって本気で思ってたんだから」
「・・・ほんと?」
「うん。愛が溢れすぎるとどうしても狂気的になってしまうものなんだよ。涼くんがそうなってくれて嬉しかった。愛してるよ。心の底から、涼くんだけを、愛してる」
「・・・うん、」
こくん、と頷いた瞬間、意識を手放した。
深い深い眠りについた。


******************


目を覚ました時、和多流くんはいなかった。買い物に行くと連絡が入っていた。
ぼんやりしたまま洗面所に行き鏡を見る。
うっすらと和多流くんの手の跡がついていた。
ゾクっと背中が震える。和多流くん、嬉しそうだった。幸せって言ってくれた。またしたいって、してって、言ってくれた。最低なことをしたと思っていたのに、あんなに悲しくて苦しかったのに、もう、悦びに変わってしまった。
「あぁ、ここにいた」
ドアが開いて和多流くんが入ってきた。目が合って、逸らせなかった。
微笑みながらおれの後ろに回る。よく見ると、おれの指の跡が首についていた。
「あ、」
「幸せ」
「・・・おれも、」
「すごく良かった。またしたいよ」
腰を抱かれ、押し付けられた。
ブルっと体が震える。
「多分明日になっても残っちゃうと思うんだ。だからね、ネットで調べて化粧品買ってきた」
「・・・うん」
「今日が休みでよかった。ね、気持ちよかった?」
「うん、」
「怖かった?」
「ううん。・・・和多流くんが目の前にいたから・・・」
「おれもだよ。もう怖がらなくていいからね。おれもずっとしたかったんだ」
「え?」
「独り占めしたくて、どうしても狂気的になってしまって、だけど怖がらせたくないからさ・・・。本能ってやつかな。気持ちよくて、もっともっとって求めて、求め合って、究極の愛って感じがする。だから涼くんがしてくれて本当に嬉しかった。ね、またしてね。お願いね。おれもしたいから」
優しく抱きしめられる。その優しさに嘘がなくて、安心して涙が出た。
嗚咽を漏らすと、こっちにおいでと抱き上げられた。ベッドに座らされ、背中を撫でられた。嬉しくて嬉しくて眩暈がする。
縋り付くように背中に手を回して泣きじゃくった。
和多流くんはずーっと、好きだよと、囁いてくれた。


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