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※匂い
しおりを挟む「部活休みになった」
「そりゃそうだよね」
倉庫で昼食を取りながら窓の外を見る。文字通りの土砂降り。10月も後半だというのに少し蒸している。僕と彼の体温が高いのだろうか。
現在予選真っただ中の真喜雄は、できると思うんだけどなーと、もごもごパンを食べながら呟いた。彼の感覚は少しおかしいのかもしれない。ぬかるんだグラウンド、大粒の雨、強く吹く風。こんな中で練習したって楽しくないだろうに。
学ランを脱いだ真喜雄はワイシャツの袖をめくると、手で顔を扇いだ。
「朝練だってなかったんでしょ?」
「ううん。した。筋トレとドリブル」
「ドリブル?どこで」
「2階の渡り廊下。朝は生徒すくないから、雨の日にたまにやる」
去年、朝の自習として図書館を利用していた時期があった。突然響いた鈍い音がうるさくて、図書室に通うのはやめた。まさかサッカー部のドリブルの音だったとは。
モグモグと口を動かしながら弁当箱を片していると、顎を優しくつかまれた。くんっと持ち上げられ、少し厚い唇が重なった。目を閉じて穏やかなキスを堪能する。そっと離れたと思ったら、突然鼻に噛みつかれた。
「うわっ!何するの、」
「・・・おいしそう?だったから・・?」
「僕が聞いてるんだよ」
「・・・あのさ、透吾」
突然声のトーンが低くなった。すりすりと頬を摺り寄せて、肩に押し付けた。刈り上げた襟足を撫でると、緩やかに腰を抱かれた。
「・・・なんか、モテるみたいだから、気をつけろよ」
「・・・自慢?そんなこと君より知ってるよ。いつもキャーキャー言われて、ファンクラブみたいなものだってある、」
「透吾のことだ」
強く抱きしめられた。苦しいくらい、強く。
僕がモテる?初めて知ることに戸惑いを隠せなかった。だけどすぐ、冷静になる。そんなことあるはずないと思ったから。
普段僕は大勢の中の一人で、存在感なんてそっと消している。だから僕の名前を知らない人も、僕の存在すら知らない人だっているので。だからいくら真喜雄が言ったって、信じられることではなかった。
返事をしないで腕の力を感じていると、かぷっと耳たぶを噛まれた。腰が跳ねる。その瞬間にマットに押し倒された。
雨の音が遠くに聞こえる。じっと見つめられて、目を反らすことができなかった。真黒で真っ直ぐな瞳は本当にきれいだ。いつもボールを捉えているその視線が一心に自分に注がれているのが嬉しくてたまらない。
右手がベルトを外して、ボクサーパンツをそっとずらして、柔らかいペニスを指先で撫でた。
「・・透吾、声抑えて・・・」
「なん、で・・・」
「我慢してるの、可愛いから・・」
「・・変態」
「うん」
あ、開き直った。
ぶにゅっと、意外と柔らかい頬をつねるとくすくす笑う。真喜雄も前をくつろげるとペニスを出した。熟れた雄の匂いがする。すごく好きな匂いだ。硬い手が2つを包み込み、ゆっくりを腰を振る。
「ん・・・っく、」
「透吾・・可愛い・・・」
「ふっ・・・!」
「・・・この間言ったこと、覚えてる・・・?おれの透吾って、言ったんだよ・・・なぁ、いいよな・・?」
優しく微笑まれ、胸がぎゅっと締まった。林間学校で1晩2人で過ごして、体を重ねた。あんなにつらくて快楽に溺れた射精は初めてだった。
たくさん汗をかいたのに不快ではなく、むしろとても官能的で僕を酔わせた。
あの言葉は今でもはっきり覚えている。返事はしなかった。だって、もう、僕はとっくに真喜雄のものなんだ。
「透吾・・・」
うなずこうとした時、ひどく愛おし気に名前を呼ばれた。ぶわっと鳥肌が立ち、ペニスが大きくはねた。
快感が緩やかに全身をめぐっていき、伝える暇もなく射精した。声が大きく漏れそうで、必死に目を閉じて手で口を押えた。息を詰め、真喜雄も肩を震わせて射精した。
ぐったりと体から力が抜け、腕を上げるのも億劫だった。真喜雄もそうだったのだろう。かろうじて、なんとか僕の上に倒れないようにマットの上に倒れると、びっしりと額に汗をかきながらふふっと笑った。肩を抱き寄せられ、唇が重なる。
「すっごく、よかった」
「・・僕も」
「色っぽくて、可愛かった」
「君もね」
「なぁ、今日さ、」
「うん、どこか、寄る?」
問うと、嬉しそうに笑った。
***************
「・・え・・?」
6限の終わり、体育の授業を終えて更衣室に入り、ロッカーを開けると、一番上に置いてあったインナーがなくなっていた。ほかの荷物も、なぜか微妙に位置がずれている気がした。ぞっとして思い切り扉を閉めると、一気に視線が集中した。近くにいた人にどうしたのかと声をかけられたが、答えられなかった。
視界の端で人が動く気配がした。真喜雄だった。近づいてきてドアを開ける。
「・・・何がない?」
「・・・インナー・・。ワイシャツの下に、着てる・・」
「おれの貸す。ほかは?」
気持ち悪かったが、もう一度荷物を確認する。ハンカチがなかった。
「なぁ、教室も危ないんじゃないか?成瀬の時もそうだったじゃん」
サッカー部の人が言った。どの部活でもこういうことがあるらしく、ひどい時は貴重品も取られるという。人気者は大体経験しているようだ。じゃぁどうして僕のがなくなるんだ。
「・・さっき言ったろ」
口の中で呟いた声は、僕にしか聞こえなかった。気味が悪くて、制服を着ることができなかった。
「・・おれが盗られたとき、生活指導の先生が対応してくれたから・・・一緒に行くよ、水出」
ジャージを差し出された。真喜雄のジャージは少し大きくて、でも安心する匂いだった。
「・・ありがとう、成瀬君・・・」
「・・いや、別に」
「成瀬、今回も探す?」
「・・・うん。頼んでいいか?」
いいよー、と軽い返事をするサッカー部員が数名。シャツを探してくれるのだろうか。正直もういらない。誰が触って何に使ったのか分からないのだ。
初めてのことに呆然としたが、だんだん腹が立ってきた。人がいないところに忍び込んで物を盗むなんて、どういう神経をしているんだ。
2人で職員室へ向かう。雨はやむことなく、すべてを濡らして流していく。
「・・多分、他のものもなくなってると思う・・・」
「・・え、嘘でしょ・・?」
「多分・・・。戻ったら、ちゃんと見たほうがいい」
「・・真喜雄も、結構盗られたの・・?」
「・・・うん。タオルとか、色々・・」
職員室につくと、真喜雄は生活指導の先生の元へまっすぐに進んだ。事情を説明すると、意外なことに親身になってくれた。普段係ることのない先生だったので、変に緊張してしまう。
退室するとき、なぜか真喜雄に向かって、去年みたいなことはするなよと声をかけた。返事もせず携帯をいじりながらドアを閉める。珍しい姿だった。なんか、雰囲気がいつもと違う。
「・・・あの、怒ってる・・・?」
「・・普通」
「・・普通って、」
「学ラン、着ないで帰った方がいい。何がついてるか分からないから」
「どういうこと?」
「おれは手作りのケーキとかクッキーが突っ込んであって、別のやつはローションがついてた」
気持ち悪い。なんでそんなことをするんだ。
真喜雄のジャージを借りたまま帰ることにして、教室へ入る。ペンケースを確認すると、シャープペンが入ってなかった。ペンケースごと買い直すことに決めた。
うんざりした気持ちで学校を出る。ジャージのジッパーを首まであげると、更に真喜雄の匂いが強くなった。
電車に乗り込み、無言のまま窓の外を眺める。昼間よりも気温が下がったようだ。少し肌寒く感じる。荷物が重くて肩が痛い。
少し上にある顔をちらりと盗み見ると、じっと携帯を見つめていた。時折忙しなく親指が動く。サッカー部の連絡事項だろうか。
2人で最寄り駅へ降りると、突然、カラオケに行こうと言われた。
「君、歌うの?」
「ううん」
首を横に振りながら、僕の方も見ずにスタスタと歩いていく。さっきから様子が変だった。慌てて追いかける。
カラオケなんて滅多に来ないので、物珍し気に周りを見てしまう。真喜雄は慣れた手つきで名前を書き、カードを受け取って階段へ進んだ。2階の1番奥の部屋だった。薄暗い部屋の中で、テレビが激しく色を変えていく。誰もいないのに賑やかだ。
腰掛けようとカバンを下ろしたとき、腕を引っ張られて壁に押し付けられた。ごつっと頭を打った時、バンっと耳元ですごい音がして目をつむる。
恐る恐る目を開けると、真喜雄の腕が顔の横にあった。表情は室内が薄暗いからか、険しく見えた。やっぱり様子がおかしい。名前を呼ぼうとしたら、顎を掴まれて無理やり上に向かされた。キスをされるのかと思ったら、突然唇に噛みついてきた。甘噛みなんて可愛いものじゃない。
「んぶっ・・!ゔっ・・!」
「ん・・・」
「いたっ、ゔぅ・・・!まき、」
抵抗しようとすると、両手を取られた。そのまま片手で押さえられ、じんじんと骨が痛む。ジャージのジッパーを下ろされ、シャツがめくられた。首筋、胸に噛みつかれる。
「痛い!いった、痛いよ!」
「うん」
「何!?痛いよ!やめ、やめてよっ・・!いた、い!痛い!!
じたばたもがいても、真喜雄は動かなかった。がぶがぶと噛みついていく。様子のおかしい真喜雄に怖くなり、喉の奥が苦しくなった。
どうして何も言わないんだろう。どうしてこんなことするんだろう。お昼はあんなに優しく触れてくれたのに。
シャツを盗まれたから?迷惑をかけたから?それとも、もっと他のこと?原因は何なのだろうか。喉の奥が熱い。
「怖いよ・・・真喜雄っ・・・」
絞り出すように伝えると、動きが止まり、そっと離れた。ようやく表情が見えた。少しだけ泣きそうな顔をしていた。
服を整えようとしたら、自分の指先が震えていることに気づいた。そっと、褐色の大きな手が整えてくれた。
「・・・ごめん」
「・・・どうしたの・・僕が、何か・・・」
「少し、忘れられたか・・?」
「え?」
「・・・ショック受けてたみたいだったから、気を紛らわせようと・・・ごめん、こんな方法しか思い浮かばなかった・・。言葉じゃ薄っぺらい気がして・・・」
確かに、今のですっかり頭の中は真喜雄一色になった。そういう理由だったのかとほっとして、力が抜ける。ふらふら視線を漂わせて壁に体を預けようとすると、優しく抱きしめられた。
真喜雄の心音が強く胸を打つ。
「ありがとう、君のことで頭がいっぱいだ」
「・・ごめん、おれも冷静じゃなかった。何で透吾がって思ったら、頭にきて・・・ごめん、心臓、めちゃくちゃ痛い・・。怖い思いさせて、ごめん」
「びっくりしたけど、安心したよ。ありがとう。物を盗まれたのも、ロッカーを漁られたのも初めてで、怖かった。真喜雄がいてくれてよかった。ありがとう」
抱き返すと、更に力がこもった。唇が首筋に押し付けられる。ピクリと跳ねると、するっとシャツの中に手が入ってきて、噛んだところをくまなく撫でた。温かい手が気持ちよく、目を細める。指先の震えは収まっていた。
「あの・・嫌いに、なったか・・?」
「なるわけない。そばにいてくれてありがとう。このまま帰っても、気持ち悪いだけだった」
「よかった・・」
「・・・ありがとう」
「心臓が、変なんだ。バクバクする・・。すごく痛い」
「慣れないことしたからだよ」
「透吾が怖がってるって分かってるのに、痛いって分かってるのに、やめられなくて・・・、透吾が汚されたって思ったら、おれが汚して、上書きしなくちゃって、思って・・・・」
カッと顔が熱くなった。強烈な告白に、頭がくらくらする。狂気的で、強く求められている事実に胸が痛いくらいに暴れだす。真喜雄にもそんな気持ちがあることが、衝撃的だった。それと同時にひどく嬉しかった。僕にしかない乱暴な感情だと思っていたけど、違うのだ。真喜雄にも確かにあるのだ。嬉しくて目が合わせられない。
「透吾・・?」
「・・ごめん、今、嬉しくて・・」
「・・・怖くない?」
「うん、もう、平気・・・」
両手で頬を包まれた。そっと上に持ち上げられ、唇が重なる。ゆっくり目を閉じ、温かさを確かめる。胸に手を置くと、少し早い鼓動を感じた。唇が離れると、真剣な顔が見えた。
「学ラン、見せて」
「え・・」
「何かついてたら大変だから」
カバンから学ランを引っ張り出す。真喜雄は入念にチェックすると、大丈夫だなと呟いた。ほっと胸をなでおろすと、置いてあった消臭スプレーを学ランに振りかけ、ハンガーにかけた。
「少し干しておこう。クリーニング出せないから」
「ありがとう。慣れてるね」
「うん、一時期酷かったから。こうしておくと気持ち的に違うしな」
もう一度お礼をいい、そこから1時間ぼんやりとすごした。時々触れるだけのキスをして、手を繋いでお互いに寄りかかって、ようやく穏やかな時間を過ごせた。
********************
数日が過ぎたころ委員会の仕事を終えて下校しようと歩いていたら、グラウンドから名前を呼ばれた。ゼッケンをつけた真喜雄だった。手招きされて部室棟へとついて行くと、そっと建物の陰になるところへ腕を引かれた。
「ん・・・」
「・・これ、」
「・・・見つけて、返してもらった」
「探すって・・・盗った人のことだったの?」
驚いて訊ねると、うん、とうなずいた。渡されたのはまぎれもなくあの時なくなったシャツだった。そしてハンカチ、シャープペン。
もしかしてずっと携帯を気にしてたのって、みんなからくる情報を見ていたからなのだろうか。
「・・返してくれって言ったら、返してくれた」
「・・あの、自分の時も、探したの・・・?まさか・・・」
「うん。おれの時は女子が質悪くて、中々返してもらえなかったから・・・あの先生に言った」
なるほど、生活指導の先生の言葉が今ようやくわかった。ちょっとした危険行為だ。
「・・1年生の女子だった。透吾のこと、好きだったんだって。身に着けてるもの何でもいいから、手元に置いておきたかったって言ってた。ごめんなさいって何度も謝ってたし、すぐに返してくれたから、先生には捨てられてたのを見つけたって言っておこうと思うんだけど・・・」
「僕が今から言ってくるよ。ありがとう、真喜雄。でもこれ、さすがに捨てるよ。怖いもん」
「うん。その方がいいと思う。おれが捨てておくよ。・・・あの、さ、・・これ・・・代わりに・・」
反対の手で差し出されたのは、新しいシャープペンとハンカチ、そしてシャツだった。シャープペンは真喜雄が愛用している物の色違いで、ハンカチは水色のさわやかな物だった。
真喜雄の顔を見る。真っ赤に染まっていた。でも、真剣な表情。受け取って見つめる。
「・・・お、おれの、着てた・・・やつだけど・・その、洗ってあるし・・・いい匂いって、言ってたし・・・何度も、顔、寄せてたから・・あの、えっと・・・あ、安心、するかなって・・・」
一気に顔が熱くなる。恥ずかしくてたまらなかった。汗が噴き出してきた。ぎゅっとシャツを掴む。真喜雄は何度も顔を擦ると、じゃぁ、と小さく言った。うん、と小さく返事をして勢い良くその場を離れる。
確かに安心する。いい匂いだし、あの日だって真喜雄がそばにいるみたいで、家に帰ってからもこっそりと抱きしめていた。
まさか、そのシャツを差し出してくるなんて思わなかった。
呼吸を整えるために立ち止まり、そっと校舎の陰から覗くと、真喜雄はしゃがみ込んで頭を壁に押し付けていた。分かる、分かるよその気持ち。受け取った僕だって同じことしたいもん。
匂いが消えないようにそっとカバンに押し込んで何度も深呼吸して校舎へ戻る。後で、電話しよう。そしてもう一度、お礼を言おう。
結局そのあと、顔の火照りが取れないまま帰宅した。早く夜にならないかな。真喜雄の声が聞きたい。
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