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第五章 アトルの街編

第二十一話 妹よ、俺は今魔王と会談しています。

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「いやー、実に見事な魔法だった。学生時代は息子と剣のライバルだったオスカー殿が、これ程の魔法職になっていたとは」

「まったくです。ただでさえ奇跡と言われている無詠唱魔法を、ああもポンポン放てるとは。きっと今夜は街中の酒場がオスカー殿の話で持ちきりですよ」

「私などまだまだですよ。泊めていただいている身で、祝賀会まで開いていただいて恐縮です」

 現在ハルトマン男爵邸では、ハルトマン男爵たっての希望でオスカーの武闘大会準優勝祝賀会が開催されている。祝賀会と言っても、ハルトマン男爵家に俺、シスターパトリ、ミルの三人が招待されただけだのこじんまりしたもの。酒と料理をハルトマン男爵邸の殺風景な庭に並べた立食パーティーだ。

「アトルの街は観光客が多いこともあって、食事はどれも美味しいです」

 片っ端から料理を皿に盛っては、次々と胃袋に納めていくシスターパトリ。痩せの大食いなんて言葉があるが、あの細い体のどこに大量の食べ物が入っていくのか。人体とは不思議だ。

「ミル、まねしちゃダメだよ。立食パーティーは自分が食べられる量の食事を、少しずつお皿にとって頂くのがマナーだからね」

「うん。絶対にまねなんてしない!」

 折角の機会なので、オスカーが作った教科書で学んだパーティーのマナーをミルに説明していたのに、シスターパトリ、出来れば目の前でマナー違反はやめていただけませんかねぇ・・・

「師匠、飲んでいますか?」

「んっ、マーカス、酔っぱらっているのか?」

 顔に赤みが差し歩調も少し乱れている。スタンピード鎮圧の打ち上げで一緒に飲んだときは酔う素振りすら見せなかったのに、流石のマーカスでも実家だと気が緩むのか。今日くらいは羽目を外させてやりたい気もするが、子供も一緒なのを忘れないでもらいたい。ただでさえ一人だらしのない姿を晒し続けている大人が居るというのに、マーカスまでもとなるとミルの教育上よくない。

「マーカス、少し休んだ方が・・」
「マーカスさん。オスカー先生と乾杯はしたの?友達のマーカスさんが一番にお祝いしてあげないと。はい、お酒」

 俺の言葉を遮るように、ミルがマーカスに酒瓶を渡す。マーカスは上機嫌で受け取った。

「ミル、気が利くじゃないか。それでは師匠、オスカーのところへ行ってまいります」

 オスカーのもとへ向かうマーカスを嬉しそうに見ながらミルが言う。

「マーカスさん、友達のオスカー先生が大活躍して自分のことのように嬉しいんだよ。今日くらいは沢山お酒を飲んでもいいと思う」

「そうだね。オスカーが頑張っているのを一番近くて見ていたのはマーカスだから、嬉しくて仕方がないんだね」

 少しずつ感情を表に出し始めたミルが、今は他人の気持ちを慮るまでになった。教え子が勉強だけでなく心も成長していく姿は、俺に幸福感を与えてくれる。




 祝賀会が始まって一時間ほど経過したとき、使用人がハルトマン男爵に来客者を告げる。

「直ぐにお通ししろ。失礼のないようにな」

 現れたのは武闘大会優勝者、ガイアソーサだった。

「お寛ぎの最中に突然の訪問をお許しください」

「ガイアソーサ殿なら大歓迎だ。大したおもてなしは出来ぬが、どうぞこちらへ」

「お気遣いは無用です。オスカー殿にどうしても聞きたいことがあってやってまいりました。それが聞けたなら、直ぐに帰ります」

 場に不穏な空気が漂う。決勝戦で自ら負けを認め舞台を降りたオスカーの姿勢に納得がいかない様子だ。まさか、ここで再戦などとは言わないだろうが、ひと悶着ありそうだ。

「ミル、あっちでシスターパトリと一緒にデザートを食べておいで」

「・・・うん」

 ミルは空気が読める子。えらいぞー。

 とりあえず、俺は離れた場所で聞き耳を立てる。

「オスカー殿、どうしてあの時点で勝負を降りた。君にはまだ、僕に対抗する手段があった筈だ」

 声は荒げていないものの、その言葉には怒気が含まれていた。だが、オスカーは顔色一つ変えず、平然と言葉を返す。

「今回の武闘大会で私の目的が優勝ではなかったからです。どの道、あのまま戦いを続けていても私はガイアソーサ殿には勝てなかったでしょう」

「勝ち負けの問題ではない。僕は君との勝負が楽しかった。君の全てをぶつけてもらいたかったのだ」

「それは出来ません。私には私の都合がある」

「どうしてもか?」

「どうしてもです」

 うーん・・・あまりよろしくない雰囲気だな・・・

「どうすれば全力の君と戦える?」

「それを知って、どうされるのですか?」

「実行するまで」

 それを聞いたマーカスが剣に手を掛ける。その動作に今度はガイアソーサとマーカスが睨み合いを始める。拙い、拙い、二人共熱くなり過ぎだ。仕方がないなぁ・・・

『コタロー、お前は気配を消しておけ』

『御意』



「ちょっといいか」

 ガイアソーサとマーカスの間に割って入ると、マーカスは自分の行動が行き過ぎていたと気付いて直ぐに剣から手を離した。

「ガイアソーサ殿、少し話がしたい」

「僕はオスカー殿に・・」

「いいから、黙ってついてこい!」

「なっ!」

 言葉にほんの少しだけ殺気を込めた。ガイアソーサの「魔王」スキルなら反応する筈だ。

「あ、あなた様は・・・」

 その質問にはオスカーが答える。

「トキオセラ様、我々の師匠です」

「世界最強のオールラウンダーを知っているというのは、本当だったのか・・・」

「ほお、ガイアソーサ殿にもわかりますか。先生の凄さが」

「まさか、このようなお方が・・・オスカー殿の言われる通りだ。僕如きでは比べるに値しない」

 そう言うと、ガイアソーサはその場に片膝をつき頭を下げる。

「失礼いたしました。オスカー殿の都合も考えずご迷惑をお掛けしたこと、謝罪いたします」

「ああ、それはもういい。ハルトマン男爵、彼と話がしたいので部屋をお借り出来ますか?」

「はい。先日会談させていただいた部屋をお使いください」

「ありがとうございます。ついてこい、ガイアソーサ」

「はっ!」

 いい機会だ。ガイアソーサに悪意は感じないが、何の目的で人族の国に来ているのかは気になっていたから、この際聞いておこう。


『サンセラ、聞こえるか?』

『はい、師匠。緊急事態ですか?』

『緊急事態という程ではないが、今から迎えに行く。準備しておけ』

『御意』


 ガイアソーサを引き連れ屋敷に入る。部屋の前で立ち止まり、ガイアソーサには部屋の外で待つように言って俺とコタローだけで部屋に入る。

『サンセラを連れてくる』

『わかりました。私とサンセラ殿は睨みを利かせておけばよろしいのですね』

『そういうことだ』

 直ぐに転移してサンセラのもとへ。事情を説明すると嬉しそうな表情でノリノリだ。

『私とコタロー殿が師匠の両翼ということですね』

『ああ。これだけの戦力を見せておけば、変な気は起こさないだろうからな』

 とんぼ返りでハルトマン男爵邸の部屋に転移し、俺の右側には羽ばたきもせず宙に浮いたコタロー、左側にはサンセラを配備。

「入れ」

「はっ、失礼いたします。なっ!」

 よし、つかみはオッケー!

 部屋に入ると俺以外にも二つの強大な気配に当てられたガイアソーサの動きが止まる。

「何をしている。早くドアを閉めてこちらへ来い」

「はっ、申し訳ございません」

 ガイアソーサは慌ててドアを閉める。

「結界」

 ドアを閉めた途端、結界で外部と遮断されたことに驚きと恐怖を覚えるガイアソーサ。何もするつもりはないが、この状況で恐怖を感じるなと言うのには無理があるか・・・

「別に取って食おうという訳ではない。少し聞きたいことがあるだけだから、そこへ座れ」

「はっ、畏まりました」

 緊張しながらもガイアソーサは俺達と向かい合ったソファーへ腰を下ろす。ちなみに、俺とサンセラはソファーに座っているが、コタローはソファーだと姿が見えなくなってしまうので宙に浮いたままだ。

「単刀直入に聞く。「魔王」スキル所持者の魔族ガイアソーサよ、お前が人族の国に来ている目的は何だ?」

 全てを見透かされていると悟ったガイアソーサは素直に口を割る。ガイアソーサは目的を話す前に、魔族国で神仏化されている人物の話を始めた。その内容は、俺がまったく想像もしていないものだった。


 ♢ ♢ ♢


 今から約百六十年前、当時の勇者ブルジエ王国初代国王の手により魔王は討伐され、人族と魔族の間に起きた争いに終止符が打たれた。魔族は人族に比べ寿命が長い分繁殖力が低い。魔王と同時に多くの同胞を失った魔族国は復興もままならない状態に陥る。そんな魔族国に助け舟を出したのは、一人の人族だった。

 戦争が終わって数日後のある日、その人族はふらりと魔族国に現れる。当然、生き残った魔族は親の仇、子の仇、友の仇、恋人の仇、であるその人族に襲い掛かった。だが、誰の攻撃も通じない。圧倒的な強者であったその人族は、まるで友人の家へ遊びに来たように魔王城へ正面から入っていき、生き残った者で急遽組織された政府にこう言った。

「私が復興を手伝ってやる」

 臨時政府は当然その言葉に反発する。だが、そんな魔族国側の意見を無視して、その人族はずけずけと復興に口を出してくる。なんとか排除しようと魔族国側も実力行使に出るが、圧倒的な力を持つその人族には誰も敵わない。協議の結果、この人族は居ないものとして、魔族国は相手にしないこととした。

 その人族は顔を黒い布で覆い名も名乗らない。顔を布で覆っていたため、ある程度力を持った魔族でなければ性別はおろか、種族さえ判断がつかない。それをいいことに、誰の許可を受けることなく勝手に現場へ赴いては、圧倒的な力で復興を手助けしていく。朝早くに魔王城へ勝手に入いり、復興状況の資料を勝手に見て、今最も復興を必要としている都市に勝手に向かい、圧倒的な力で勝手に復興して、人族と知らない魔族に勝手に感謝される。そんな人族に、一人、また一人と興味を持つ魔族が現れ始めたのは、その人族がふらりと魔王城を訪れてから二月ほど経った頃からだった。

 数人の魔族と話すようになったその人族は、復興を手伝いながら魔族国に足りないものを指摘していく。最初に指摘したのが農業だった。大陸北部に位置し土地の肥えていない魔族国にとって、食糧不足は常に悩みの種であった。その人族は地形や水質を調べ、地域に合い寒冷地でも育てやすい農作物を的確に指導していく。魔族国の有識者たちはその人族の豊富な知識に感銘を受け、次第にその人族の指示に従うようになる。ある程度食料の見通しがついたころには、復興会議へ当たり前のように参加し、当たり前のように意見するその人族を誰も止めなくなっていた。

 その人族が次に指摘したのは、魔族国の娯楽の少なさだった。戦争最大の原因は貧困。満足な食事ができ、仕事も得られれば、次に必要なのは娯楽だと言うその人族の意見に耳を貸さない魔族は、既に臨時政府には存在しなかった。
 魔族は人族に比べ寿命が長い。ただ、食べ、働き、寝るだけの毎日では良からぬことを考えてしまう。楽しみ、癒し、息抜きは必要だ。その人族は魔族国に祭りを開催するよう提案する。内容は収穫祭でも建国際でもなんでもいい。祭りという文化を持っていなかった魔族国だったが、年に二回、国を挙げて大々的に祝う事で国民に幸福感をもたらすと言われ、半信半疑ながらその人族の意見を採用することにする。
 さらにその人族は、魔族に相撲と将棋を教えた。これは臨時政府の魔族にも受けが良く、直ぐ国中に普及されることとなる。ここでその人族は競技大会の開催を提言する。魔法、剣術、相撲、将棋、この四つの大会を毎年行い、優勝者には魔術王、剣術王、力王、賢王の称号を与え、これをもって魔族国四天王とするとのアイデアは魔族達を興奮させた。

 その人族が現れてから二年が経ち、魔族国は敗戦から完全に復興する。それを祝い、魔族国初の祭事、復活祭が行われた。復興と平和を祝った祭りは大盛況となる。
 次に日、その人族は魔王城に姿を現さなかった。次の日も、その次の日も、姿を現さない。正式な政府となった旧臨時政府は慌ててその人族を捜索したが、見つけることは出来なかった。その人族は魔族国の復興を見届けると、来た時と同じように、ふらりと姿を消した。

 その年の秋、魔族国は二度目の祭事を行う。それと同時に、戦後の復興手助けと農業指南、さらには今多くの魔族が楽しんでいる沢山の娯楽を教えてくれたのが、名も告げず、黒い布で顔を覆った人族であったことを公表する。政府は収穫を祝うこの祭事をその人族の功績から、黒布祭と命名した。
 人族への恨みは完全に消えたわけではない。だが、多くの魔族が、黒い布で顔を覆い、圧倒的な力で復興の手助けをしていた人物を知っていた。その人族が今自分達が感じている幸せに大きく貢献してくれたことは、少なからず人族に好印象を持つきっかけとなる。
 魔族もわかっていた。戦争とは、どちらかだけが完全な悪であると言い切れないことを。

 数年後、魔族国で一冊の本がベストセラーとなる。タイトルは「黒布記」。その人族に最初に声を掛けた魔族が執筆した本の冒頭には、作者が心を開くきっかけとなった言葉が記されている。

 ──魔族も、獣人族も、人族も関係ない。皆等しく、人類である。

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