51 / 127
第四章 トロンの街編
第四話 妹よ、俺は今謝罪と報告を受けています。
しおりを挟む「・・しちしちしじゅうく、しひはごじゅうろく、しちくろくじゅうさん」
言い終えたシオンが俺の目を見てニッコリ微笑む。
「合格!」
「やったー!」
喜びの声と同時に差し出されたカード。そこに七の段合格のシールを貼ってあげると、席に戻って一足先に八の段まで到達しているカルナとハイタッチを交わす。
マザーループとシスターパトリの教育もあって、孤児院の子供達は年中組の年齢にもなれば全員足し算引き算は出来るようになっていた。年中組の中にも差はあり、10歳、11歳の子供はある程度の掛け算も出来るようになっている。
と、いうことで、計算の授業は2グループに分け、年上グループは筆算を用いた掛け算割り算、年下グループは九九から始めた。やる気を促すため前世のラジオ体操カードをまねた九九カードを作ってみたのだが、これが子供達に好評で皆カードをシールでいっぱいにしようと競い合うように九九を覚えている。
しかし、ここで一つ問題が生じた。そう、このクラスには天才児が居る。
九九カードとは別で一番に全部のシールを獲得した子にはメダルを用意してあったのだが、最初にテストに挑戦したミルが一気に一の段から九の段まで制覇して、他の子が挑戦する暇もなくメダルをかっさらってしまった。これには仲の良いカルナやシオンも大ブーイング。実力で勝ち取っただけにミルを責める訳のもいかず、結局シールを全部集めた子にはもれなくメダルを授与することとなった。
ミルには試しにインド式掛け算もやらせてみたのだが、天才児はこれも一発合格。もう一つメダルを要求されたので一回り大きなメダルと九九永世名人の称号を与えると飛び跳ねて喜んでいた。そういうところは子供らしい。
今は年上グループに混ざって掛け算割り算ドリルをやっているが、これも長くはもつまい。あっ、ドリルを閉じた。褒めてと言わんばかりに満面の笑みでこちらへ向かってくる。こりゃ、ミル専用の特別なカリキュラムが必要だな・・・
午後からは冒険者志望組の特訓。初日以降、ミルやミーコが参加することもなく三人がただひたすらに基礎体力向上のため体を虐めている。現在は「勇者の仲間」の称号で基本ステータスが圧倒的なアルバが何をやらせてもダントツだ。だからといってアルバも手は抜けない。「勇者の仲間」のことは三人にも伝えてあるため、今はリードしていてもレベルが上がればノーランが一気に追いついてくる。魔法職のキャロと違い、ここで手を抜けばアルバ一人が置いていかれる可能性もあると危機感を持って取り組んでいる。
「本日はここまで」
「「「ありがとうございました」」」
挨拶とともにへたり込む三人。頑張れ、今の頑張りが将来必ず役に立つ。あとは腹一杯食べて、十分な睡眠だ。
暫し筋肉の付き具合などを確認しながら三人と談笑していると、今日の門番を担当してくれているトロンの盾のチャップが慌てた様子でこちらへ向かってくる。
「トキオ先生、ブロイ公爵とエリアス様がお見えになりました」
「えっ、お二人で!わかった、すぐに向かう。教会の方へお通ししてくれ」
「畏まりました」
何事だ・・・公爵だけでなくエリアスまで一緒なのが気になる。トロンの街のトップ二人がわざわざ出向いてくるとは、悪い話でなければよいのだが。
♢ ♢ ♢
「申し訳ない」
来客室へ入ると、開口一番ブロイ公爵が謝罪の言葉を口にする。隣ではエリアスも深々と頭を下げていた。
「とりあえず頭を上げてください。それで、何があったのですか?」
部屋にはマザーループとシスターパトリ、なぜか俺より先にサンセラも居る。オスカーはまだ学校、マーカスは冒険者活動のため今日は来ていない。
「脱獄者が出ました」
心の底から申し訳なさそうに声を絞り出すエリアス。その表情から痛恨の極みといった感情が読み取れる。
マザーループとシスターパトリの襲撃事件後イレイズ銀行には徹底的な捜査が入り、首謀者の行員ジャンセンだけでなく、別件でも多数の逮捕者を出した。王都にあるイレイズ銀行本店はトロン支店を切り捨て、土地、財産、すべて没収のもと、イレイズ銀行トロン支店は僅か二年で廃業となる。
速やかに裁判も執り行われ逮捕者のほとんどが実刑、襲撃事件首謀者のジャンセンと実行犯の元裏ギルドメンバーは鉱山での強制労働が課せられた。
「脱獄したのは三名。元イレイズ銀行行員ジャンセン、元冒険者ジャッジ、元裏ギルドメンバーのジャコウ、「発掘」のスキルを持った男です」
最悪だ。元冒険者のジャッジはともかく、襲撃事件に深く関わったジャンセンとジャコウはなんとしても罪を償わせたい。
ジャコウの「発掘」スキルは公爵家にも伝えてあるのに、みすみす逃げられたことも腑に落ちない。七人いた元裏ギルドメンバーの内、脱走したのがジャコウだけだったのも違和感がある。どちらにせよ、犯罪者を捕らえている牢が杜撰な管理体制なら大問題だ。
「ジャンセンと元裏ギルドメンバーは「発掘」スキル対策も兼ねて全面鉄製の牢に収監していました。ジャコウの「発掘」では外に出られない筈なのですが、牢の一部が破壊されていて・・・」
コン、コン!
脱獄原因が特定できない中、現れたのはギルド長。彼もブロイ公爵から脱獄の知らせを受けてここへやって来たようだ。
「多分、ジャッジが持つ「怪力」スキルで鉄製の牢を無理矢理こじ開けたのだろう」
そんなことが出来るのなら、なぜ前もって伝えておかない。俺のことはすぐ伝えに行ったくせに、冒険者ギルドと公爵家は横のつながりが強固だったんじゃないのか。
「マノア殿、たしかジャッジの「怪力」はレベル3でしたよね。その程度で鉄製の牢が破壊されるとは、にわかに信じられないのですが」
レベル3か・・・だったらエリアス言葉も頷ける。そもそも、他の牢に居たジャッジが逃走のためジャコウを必要とすることはあっても、ジャンセンを助ける理由がない。
「ジャンセンがブレイクビーンを持ち込んだのではないか?」
ギルド長の言葉にブロイ公爵とエリアスの顔色が変わる。
「なんですか、そのブレイクビーンとは?」
俺の質問にエリアスが答える。
「身体強化系のスキルに特化した増強剤、違法薬物です。奴ら、そんな物までトロンの街に持ち込んでいたのか。クソッ!」
「ジャッジの「怪力」ならば、ブレイクビーンを服用すれば一時的にレベル5程度の力が見込める。鉄製の牢を破壊するのも可能だ。その後、衛兵から逃れるためにジャコウの「発掘」を使ったのだろうね」
なに冷静に分析しているんだよ。ギルド長、あんた有事の際にはってやたらと俺に言っていたわりに脇が甘すぎやしませんか。有事があってからより、事前の対策の方が重要でしょうが。公爵家の方々もスキルや魔法が横行するこの世界で、牢屋の対策が甘すぎやしませんかね。俺、間違っている?間違ってないよね?
思うところは多々あるが、とりあえず疑問に思うところを聞いていく。
「そういえば、ジャッジには仲間が居ましたよね。たしか弟も居た筈。どうして一緒に脱獄していないのですか?」
「それなのですが・・・実は・・・」
急に歯切れが悪くなるエリアス。実はなんだよ!
「ジャッジの仲間は元裏ギルドメンバーが取り押さえました。脱獄に動き出してすぐ、元裏ギルドメンバーのリーダー格だったバムが大声で衛兵を呼び、メンバー達も脱獄の妨害をしてくれたことで、ジャッジは仲間を切り捨てざるをえなかったようです」
「なんでバム達が協力を?」
「それは・・・」
なぜか言いよどむエリアス。今更隠し立てはするなと不服そうな顔で睨みを利かせるとすぐに口を割る。
「彼等が言うには、これ以上トキオ殿の怒りを買いたくないと・・・」
「俺の怒りを?」
「はい。兎に角奴らはトキオ殿が怖くて怖くて仕方がない様子で、バムが深夜に怪しげな相談をするジャンセンとジャッジの行動を密かに注視していたようです。自分達は協力者ではないと必死にアピールしていました。強制労働先もトロンから出来るだけ離れた場所を希望しています」
「・・・・・・・・・」
あっそう。随分と嫌われたものだ。悪人に嫌われてもなんとも思いませんがね。
気を取り直してアリエスが話の続きをする。
「正直な話、奴らにこの先復活の目はありません。国中に指名手配されている身ですので、どの街へ行こうと真っ当な人生を送ることは出来ないでしょう。私達が恐れているのは奴らがトロンの街を逃亡することではなく、己の境遇を逆恨みして復讐心の矛先がトキオ殿や周りの方々に及ぶことです」
エリアスの言葉に、今まで黙って話を聞いていたサンセラが口を出す。
「怒りの矛先が師匠に向かうのであれば、腹立たしくはあるが心配は無用です。あの程度の連中が何人集まろうと師匠の敵ではありません。マザーループやシスターパトリ、子供達に関しても同じです。多少の息苦しさは感じるかもしれませんが、学校の敷地内であれば師匠の結界が守ってくれます。師匠の結界はたとえドラゴンでも破るのは不可能ですから。ただ、トロンの街全体に何かを仕掛けてくるのであれば話は別です」
サンセラの言う通りだ。たったの三人で俺達に何かできるとは思えない。自暴自棄になってトロンの街を巻き込もうとする方が遥かに厄介だ。
「警戒は怠ってはならないが、今の奴らには何もできないでしょう。ブレイクビーンは見逃してしまいましたが、逮捕時に危険物は押収してありますし、ブレイクビーンを複数持っているとも思えません。そもそも、ブレイクビーンには副作用があります。一時のスキル向上のために何回も使えるものではない」
「副作用とは?」
「人間性の喪失です。常用した者が廃人になった例は枚挙にいとまがありません。その危険性から、すでに廃れた薬物です。そんなものをジャンセンが何処で仕入れたのかは気になりますが、余程の馬鹿でない限り今回だけの使用にとどまるでしょう」
結局脱獄の件は、今のところ要警戒で落ち着く。クルトを中心とした衛兵の警備強化と街の出入りの監視強化、城壁付近で「発掘」が使われていないかの監視程度しか出来ることはなく、これ以上は警戒のしようがない。所詮はC級冒険者にすぎないジャッジ、「発掘」スキル以外これといって取り柄のないジャコウ、戦う術を持たないジャンセン。こんな奴らの為に怯えながら日常生活を送るは馬鹿らしい。
解散の雰囲気になったところでシスターパトリが口を開く。
「それにしても不思議なものですね。トキオさんが魔法も剣術も凄いことは子供達も知っていますが、純粋な子供達はトキオさんのこと強くて物知りな優しい先生だと慕ってはいます。怖くて仕方がないと言っている悪い人達とは正反対です。まるで自分を映し出す鏡のような方ですね、トキオさんは」
「あら、パトリにしてはなかなか確信を付いた意見ですね」
おっ、始まったか!
「マザー、「パトリにしては」は、余計です」
「これは失礼。ところで、トキオさんが自分を映し出す鏡のような方なら、パトリにはトキオさんが随分とドジでずぼらに見えているのかしら」
「どういう意味ですか!」
「そのままの意味ですよ」
「私はドジでもずぼらでもありません!」
「まあ、これは驚いた。では、いつもの醜態はあえて演技をしているのですか?」
「いつ私が醜態を晒したのですか!」
「毎日」
「マザー、いい加減にしていただかないと堪忍袋の緒が切れますよ!」
「おお、怖い。脱獄された人達よりパトリの方が余程怖いわ。トキオさんに守っていただかないと」
「「プッ!」」
二人のやり取りにブロイ公爵とエリアスも思わず吹き出す。今回の件で重く責任を感じている二人に対して、マザーループらしい優しさだ。
「マザーのせいで、また公爵家の方々に笑われてしまったではありませんか!」
「笑いの絶えない楽しい学校。パトリは教師の鏡ですね」
「もう、いい加減にしてください!」
「「「ハハハッ」」」
暗い話をしていた来客室が笑いに包まれる。我慢していたが限界だ。今日のマザーループは絶好調過ぎる。
今のところ実害はない。しかし、この素晴らしい仲間たちと作っている笑顔の絶えない学校を標的にするようなことがあれば、俺は絶対に許さない。
144
お気に入りに追加
285
あなたにおすすめの小説
四つの前世を持つ青年、冒険者養成学校にて「元」子爵令嬢の夢に付き合う 〜護国の武士が無双の騎士へと至るまで〜
最上 虎々
ファンタジー
ソドムの少年から平安武士、さらに日本兵から二十一世紀の男子高校生へ。
一つ一つの人生は短かった。
しかし幸か不幸か、今まで自分がどんな人生を歩んできたのかは覚えている。
だからこそ、今度こそは長生きして、添い遂げるべき人と添い遂げたい。
そんな想いを胸に、青年は四度目の命にして今までの三回とは別の世界に転生した。
世界が違えば、少しは生き延び易いかもしれない。
そんな勘違いをしてしまった早死にの男が、今度こそ何者かになる物語。
本作は、「小説家になろう」、「カクヨム」、にも投稿しております。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
信徒守護官カトリナの辺境ライフ〜魔王討伐後、救済はじめました〜
藤原遊
ファンタジー
「魔王討伐で平和が戻る?そんなわけないでしょ!」
かつて魔王討伐の前線で戦い抜いた伝説のシスター、カトリナ。教会から授かったのは……栄誉でも感謝でもなく、“辺境送り”の命令だった!?
魔物の残党に盗賊、そして復興を拒む村人たち。問題山積みの土地で、破戒僧カトリナの拳と浄化魔法が今日も火を噴く!
しかし、集まった他の信徒守護官たちも一筋縄ではいかないキャラばかり。
熱血騎士のレオナール、無口な結界使いアメリア、皮肉屋の元盗賊ユリウス、無骨な盾使いバルド……クセ強な仲間たちと共に、復興への道を突き進む!
「破壊から始める救済なんて、私たちにしかできませんよ!」
(ツッコミ役のリリアナ:「いやいや、それ普通は救済じゃないですから!」)
魔王討伐後の世界で繰り広げられる、笑いと涙の復興奮闘記。
「平和って、こんなに体力使うんですか!?」
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる