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第四章 トロンの街編
第一話 妹よ、俺は今教壇に立っています。
しおりを挟む「へっくしょん!」
時々くしゃみが止まらなくなる。なんでだろ?
昨日の開校式と始業式を終え、いよいよ今日から本格的に学校のスタートだ。新築の真新しい木材の香りが鼻腔を擽る中、俺が担当する年中組の教室へ向かう。
教室のドアの前。この先で年中組12名の生徒が待っている。2カ月前から顔見知りの子供達だが生徒と教師の立場に変わったせいか、なんだか緊張してきた。こんな時は・・・
「ヒィ、ヒィ、フー、ヒィ、ヒィ、フー」
創造神様直伝のラマーズ法。よし、落ち着いた。
ドアを開けると席に着いた子供達の視線が一斉にこちらへ向く。子供達も緊張しているみたいだ。ミルだけが緊張という感情をどこかに置き忘れてきたのかニコニコしている。
静寂に包まれた中、教壇に立つ。ここから始める。ここからがスタートだ。
「おはようございます!」
「「「おはようございます!」」」
元気な挨拶に思わず笑みが零れる。子供達も大きな声を出して緊張がほぐれたのか、皆口角が上がった。
「改めまして、今日から年中組の担任になったトキオです。本来なら最初は一人ずつ自己紹介から始めるんだけど・・・ミーコ」
「はい!」
名前を呼ばれて元気な返事と共に立ち上がるミーコ。ここへ来た初日のようにおどおどした姿はもうない。
「みんなの顔と名前は覚えたかい?」
「うん。みんなと友達になったよ」
友達が沢山できたことを誇らしげに言うミーコを見て、皆も嬉しそうに微笑む。
「自己紹介は必要ないな。それじゃあ学園生活を送る中で必要な係を決めていこう」
黒板に係を書き出していく。クラス代表と副代表、保健係、生き物係、体育係、整理整頓係、お手伝い係。クラス代表と副代表を除いた係は各二名。全員に何らかの係を受け持たせる。
「まずはクラス代表からだな。立候補者はいるか?」
うーん、居ないか・・・
「それじゃあ、推薦したい人は居るかい?」
「はい!」
「はい、ミル」
俺にあてられたのが余程嬉しいのか、ニコニコしてミルが席を立つ。
「ガンちゃんがいいと思う。ガンちゃんは優しくて力持ちだし、頼りになる」
ミルの言葉に他の子供達からも拍手が起こる。ガインは歳も一番上だし、いい人選だ。
「ガイン。みんなもこう言っているし、やってくれるか?」
「わかりました。頑張ります」
「それじゃあ副代表はガインが指名してくれ」
「はい。それじゃあマリー、頼めるかい?」
「了解」
ガインが指名したのは同い年のマリシア。最年長の二人が責任を持ってクラスのリーダーを引き受けてくれるのは良い傾向だ。孤児院の子供達は年上が年下を引っ張っていかなければならないことをよく理解している。
「よし、ここからの係決めは二人に任せるよ。交代だ」
教壇を降り、先生用の席に腰を下ろす。なんでもかんでも教師が決めるのではなく、任せられることは出来るだけ生徒に任せる。困ったことがあれば助けてあげればいい。社会に出ても上司の指示を待つだけの人間になってはいけない。
「やったー!」
当たりクジを引いたミルが渾身のガッツポーズを決める。
ガインとマリシアは俺の助けを借りることなく順調に係を決めていった。人気のあったお手伝い係はマリシアがクジを作って立候補者に引かせた。孤児院でもこういったことはよくあるのか、なんとも手際がいい。
「トキオ先生、終わりました」
「見事な采配だったよ。困ったら助け舟を出そうと思っていたんだが、まったくその必要は無かったな。ガイン、マリシア、ありがとう」
上手く行った時、成功した時はちゃんと言葉にして褒める。上手くいかなかった時、失敗した時はどうしてそうなったのかを説明してあげる。成功体験も失敗体験もすべてが大切な経験だ。
「次はこれからみんなが使う学校の施設を見に行くぞ」
学校が始まってもすぐに授業とはいかない。社会に出てからもルールを守れない者はコミュニティーを除外される。まずはルール説明からだ。
「学校には大きな子も小さな子もいるから、ぶつかったら怪我をしちゃうかもしれない。廊下は緊急時以外走っちゃダメだよ」
「「「はーい」」」
移動しながら一つずつ丁寧にルールを教えていく。これはダメ、あれもダメ、だけではなく、理由も一緒に教える。ちゃんとした理由があるからルールは決められているのだと理解してもらう。理不尽なルールに従う必要は無い。
「図書室では本を読んでいる人の邪魔になるから不必要な私語は禁止。今はまだ誰も使っていないから喋っても大丈夫だよ」
「うわー、本がいっぱいある!」
子供達が本棚に並べられた見たこともない大量の本に興奮する。7割くらいは俺が「創造」で作ったものだ。大量の魔力を使った力作ぞろいなので、是非とも子供達には有効活用してもらいたい。
「貸出もしているから、ルールを説明するね」
図書委員には年長組の生徒が当たる。学校の生徒であればここにある本はすべて借りることができる。閲覧禁止図書などここには存在しない。
「次に移動するよー」
理科室、音楽室、美術室といった特別教室を回っていく。理科室ではガラス扉の棚に並べられた実験道具に、用途は知らなくても興奮する子供達。逆にさぞ驚くだろうと思っていた音楽室のピアノには数人の子供しか興味を示さない。結構な力作なのだが・・・子供心は難しい。美術室では絵の道具よりデッサン用に作った石像に興味が向いてしまった。男の子たちが胸像の鼻に指を入れるフリをしてケタケタ笑っている。そろそろ集中力の限界かな・・・
「靴を履き替えて、外に行くぞー」
外に出て最初に向かったのは中庭。芝生を敷き詰め、ベンチも数脚設置してある。池も作ったが、まだ魚はいない。最後にレンガで囲われた土の前で花壇について説明。やはり女の子は花に興味のある子が多い様で食いつきがいい。
花壇の手入れはクラブ活動にする。興味のある子だけ参加すればいい。他にも動物の世話、美術、音楽などもそうする予定。授業は午前中だけで午後からはやりたいことをさせる。前世の学校と違い、必要最低限しか詰め込み教育はしない。趣味や教養に繋がる授業も時間割には入れない。興味のある子だけがやればいい。生き物が苦手な子もいるし、歌が苦手な子もいる。苦手だから克服したいと言う子には教えるが、苦手だからやりたくない子に無理矢理参加させる必要は無い。俺自身も音楽を聴くのは好きだが、音楽の授業は苦手だった。
「次は飼育小屋に行くぞー」
まだ動物は入っていないので、隣の小屋にある飼育道具の説明だけ。動物は受け入れ態勢が完全に整ってからでないと入れられない。動物の世話をしたい参加者の人数を把握してからになる。
実は俺も動物を楽しみにしている。なにせ、俺には「自動動物語翻訳」があるからな。早く試したいのだが、この世界に動物は少ない。というか、見たことが無い。街で野良猫にでも会ったら、どれだけ罵声を浴びせられようと一度試してみたいと思っていたのだが、未だにこの世界の猫も犬も姿を見せてくれない。前世で日本に来た外国の人が忍者を探しているような感じだ。必ず居る筈だと思って街では目を光らせていたが、残念ながら俺の前には現れてくれなかった。
「次が最後だよ」
最後に森へ向かう。途中で武道場の前を通ったが、ここは年長組になってからしか使わないので説明だけしてスルー。森と言っても大した広さではないので子供が迷子になったりすることはない。かくれんぼするのに丁度いいくらいの広さだ。
「森って、作れるんだ・・・」
流石はミル、なかなか鋭い指摘だ。
「森を作るのは可能だけど簡単じゃないよ。ただ木を植えればいいだけじゃないからね」
「木を植えるだけじゃダメなの?」
「ああ、栄養のある土も必要だし、水捌けや日光のことも考えないといけない。自然を壊すのは簡単だけど作るのは何倍も大変なんだ。この世界にはまだ沢山森がある。作ることを考えるより、壊さないことを考える方が合理的だね」
「・・・なるほど」
学校初日の緊張感から解放された子供達が自由に森を散策する中、一人だけ立ち止まり思考の海にダイブする天才児。顎に手を当て森の前で一人立ち止まっていたミルをカルナが呼びに来た。
「あー、やっぱり自然の中は空気が美味しいね。ミルも森の中に行こうよ!」
「えっ!・・・カルナ・・・い、今、なんて言った?」
呼びに来たカルナの両肩を手で掴み、ミルはワナワナと小刻みに震え始めた。
「だから、ミルも一緒に森の中へ行こうよ!」
「違う、その前!」
カルナの両肩を掴んだまま、鬼気迫る表情のミル。
「自然の中は空気が美味しいって・・」
「それ、それだよ!ありがとう、ありがとうカルナ!」
鬼気迫る表情が歓喜に変り、カルナを抱きしめるミル。一体どうした?
「トキオ先生!」
「は、はい!」
「遂に解けました。トキオ先生が出してくれた問題。どうして動物が吸収し続けても酸素は無くならないか」
凄い満面の笑み。ミルにとって一つ疑問が解けるというのは、これ程までに嬉しいことなのだな。
「聞かせて。ミルの導き出した回答を」
「うん!」
ミルの回答は、ほぼ完ぺきなものだった。ほぼ、と言ったのはこの世界でまだ知られていない物質や単語が抜けているから。酸素という単語は俺から聞いて知っていても、二酸化炭素という言葉をミルはまだ知らない。そういった部分を除けばミルの回答は正解といっていい。
「凄いぞ、ミル!少し補足すると、生き物は呼吸して空気中の酸素を取り込み二酸化炭素を排出する。逆に植物は二酸化炭素を吸収して酸素を排出するんだ。それを光合成と言うんだよ」
うんうんと頷きながら、常に持ち歩いているノートに新しく出てきた単語を次々に書き込んでいくミル。新たな知識を吸収する姿は生き生きとしている。
「どうやって結論に至ったんだい?」
「えっとね、今迄は植物って水をあげれば育つと思っていたの。でも、トキオ先生が森を作るには栄養のある土も必要だし、日光のことも考えなくちゃいけないって教えてくれたから、そっか、成長するには栄養は必要だなぁって考えていたの。そしたら・・・」
「そしたら?」
「カルナが自然の中は空気が美味しいって。その瞬間、すべてが繋がった。植物なら個体数を考えても十分に動物の酸素を賄うことができるって。ありがとう、カルナ」
「えっ、あ、う、うん。よくわからないけど、ミルの役に立てなのなら嬉しいよ」
子供には高度過ぎるミルの話に、とてもではないがカルナはついていけない。それでも友達と一緒に喜びを分かち合えるカルナは本当に優しい子だ。
「ミル、自分だけがわかって終わりじゃないよ」
「どういうこと?」
「折角新たな発見をしたのなら、他の人にもわかるように説明してあげなきゃ。ミルが気付いたことをわかりやすく纏めるんだ。論文を書こう!」
「ろんぶん?」
「そう、論文。学者さんが新たな発見や研究成果を世の中に発表するときに文章で纏めたものだよ。図書館にも幾つか論文が書かれた本があるから参考にするといい」
「面白そう。わたし論文書く!」
「書き方でわからないことがあれば何時でも相談においで」
「うん!」
満面の笑みで返事をするミルを見て、自分が何の為に教師となったのかを再確認した。
「カルナちゃーん、ミルちゃーん」
森の中からシオンが二人を呼ぶ。
「行こう、ミル。森の探検に」
「探検、行く!」
駆けだすカルナ。ミルも背中を追って駆けだすが、ピタリと足を止めこちらに振り向く。
「トキオ先生、学校って楽しいね。早く授業も受けたいし、花も育てたいし、動物のお世話もしたい。論文も書きたいし、やりたいことがいっぱいで嬉しい」
「とりあえず、今は森の探検だ」
「うん、行ってくる」
あっという間にミルは森の中へ消えていく。
慌てなくていいさ。学校は始まったばかり、時間は沢山ある。
♢ ♢ ♢
=とある地下牢獄=
「クソッ、あの新人の野郎。なんで俺がこんな目に・・・」
「おい、あんた、C級冒険者のジャッジだよな」
「なんだてめー、ぶっ殺されてぇのか!」
「落ち着けよ、俺は味方だ。あんたと同じで、あの野郎に嵌められた」
「だから何だ、間抜け野郎が。気安く話し掛けんな!」
「まあ、まあ、少し俺の話を聞いてくれ。あんたにとっても悪い話じゃない」
「チッ、聞いてやるからとっとと話せ。くだらねえ話しだったら承知しねぇぞ」
「一緒に脱獄しねえか。あんたと俺、あとこっちの牢に居るあの男の三人で協力すれば抜け出せる。他にも連れ出したい奴がいるなら声を掛けてもらってもかまわんぞ」
「本当か!ところで、てめーは何者だ」
「ああ、自己紹介がまだだったな。俺の名はジャンセン、イレイズ銀行で行員をしていた者だ」
「・・・・・・・・・」
囚人が寝静まっている中、一人寝たふりをして脱獄計画に聞き耳を立てる男が居たが、ジャッジとジャンセンは気付いていない・・・
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