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第三章 学校編

第十五話 妹よ、俺は今裏ギルドを潰しています。

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「ヘイダーさん、下がってくれ。この男は危険だ!」

 仲間の声に立ち上がるヘイダー。しかし、その場を動こうとはしなかった。

「武器を下ろせ。俺達が束になっても敵う相手じゃない。命を無駄にするな」

「しかし・・・」

「ボスの言葉を忘れたのか!」

 ヘイダーの叫びに仲間が次々と武器をおろす。

 ほお。ヘイダーと言う男、なかなかやるじゃないか。俺が無抵抗な人間の命までは奪わないと見抜いていやがる。

「興味深いな。ボスはお前達になんと言ったんだ?」

「別に命令されている訳じゃねえ。ボスの口癖だ。あんたには関係ない」

「いいから言ってみろ。それいかんでボスの処遇を決める」

「・・・・・・・・・」

 口を閉じるヘイダー。口癖を教えることによりボスの正体がバレるのを恐れたのだろう。そこからも利害関係を超えたボスの人望が窺える。

「ヘイダー、37歳。旧トロン村、現在のトロン出身。父カズン、母ミーアの第一子として生を受ける。兄弟は弟ランス、妹ルーラ。7歳の時、冒険者だった父親カズンが依頼中の事故で他界。子供の頃の夢はS級冒険者になること。15歳で冒険者組合に登録。17歳の時に母親ミーアが病死。兄弟の面倒を見るため冒険者を引退し建築業に転職。妹ルーラの成人を機に冒険者組合に再登録・・・まだ続けるか?」

「な、なぜ・・・誰にも話したことのない俺の過去を知っている・・・」

「見たからだよ。俺が持つ「鑑定」スキルで。この意味、わかるよな」

 この街でお前達のボスを見つけるのなど、俺にとっては造作もないと知らしめる。実際はトロンの街すべての人間を「最上位鑑定」するのは不可能に近いのだがヘイダーにはわからない。

「なあ、あんただって世の中が綺麗事だけじゃないのはわかっているだろ。ボスはこの街の住民、特に子供や若者の身に危険が及ばない為に裏ギルドを作ったんだ。俺達は犯罪組織じゃない。この街の義賊だ」

「違う。これまではそうだったかもしれないが、今は汚い金を受け取りマザーループとシスターパトリを手に掛けようとした反社会勢力に過ぎない」

「そんな金は受け取っていない。バム達が独断で勝手に受けた依頼だ」

 それが問題なのだ。たしかにボスやヘイダー達は罪を犯していない。それどころか陰ながら犯罪を未然に防いでいた。しかし、バム達も同じ裏ギルドの一員なのだ。

「トロンの街は発展した。これからも発展していくだろう。大きくなっていく街を守るには組織も大きくせざるを得ない。バム達のような志の低い人材も使わなければならなくなった。裏組織には掟はあっても法が無い。罪を犯しても罰することができない可能性がある。トロンの街は裏組織が秩序を守れる規模を超えてしまった。今回の件がいい例だ。裏ギルドは役目を終えたのだ」

 ヘイダーとうしろの仲間達、皆が一斉に悲しげな表情を見せる。まるで、そんなことは俺達だってとっくに気付いていると言わんばかりに。

「表に出ろ。自警団でも冒険者でも構わん。志があるのならば表に出て、堂々とこの街を守れ!」

「そんなことができるのなら、とっくにやっている。こいつらだって好き好んで裏ギルドの構成員なんてやっている訳じゃない。皆、始めは夢や希望を持って冒険者ギルドの門を叩いた。だが、現実はどうだ。右も左もわからないのをいいことに難癖をつけ有り金をむしり取ったり、甘い言葉で仲間に誘い込み囮役にされて死にかけた奴だっている」

 俺と同じだ。俺にはそれを打開する知識と力があった。彼等にはそれが無かった。違いはそれだけだ。

「そいつらは俺が駆除した。トロンの冒険者ギルドに、もうそんな輩は居ない」

「あんたが言うのならそうなのだろう。だがな、読み書きや計算がまともに出来ないこいつらが冒険者になったところでいずれは食い物にされるのは目に見えている。あんたにこいつらの気持ちはわからん」

「読み書きや計算くらいやる気があればすぐに覚える。そんなことは俺が教えてやる。俺は教師だ!」

 孤児だけが学びを必要としている訳ではない。学びたい者、学びを必要とする者を差別したりしない。こいつらが高い志を持ち表の世界で活躍するのに学びが必要なら、俺はいくらでも協力する。

「お前達のボスは○○さんだな」

「どうして・・・」

「俺は運よくこの街で生活の基盤を築くことができたが、もしつまずいていたら俺もきっと○○さんの所に相談しに行っただろうからな」

 ヘイダーと話しているうちにボスが誰なのか分かった。上手くいかない若者を放っておけない人物には、俺も心当たりがある。

「本当に、俺達は表の世界に行けるのか?冒険者としてやり直せるのか?」

「そんなものはお前達の努力次第だ。だが、きっかけは作ってやる。読み書きや計算は俺が教えてやるし、冒険者組合のギルド長には俺が間に入って口を聞いてやる。その後の人生は自分達で切り開け」

「信じていいんだな」

「慈悲の女神チセセラ様に誓う。俺を信じろ」

 ヘイダーの目に光るものが見える。うしろの仲間達からも鼻を啜る音や嗚咽する声。子供だけじゃない、大人にも希望が必要だ。もとより、苦しい立場を強いられても悪事に手を染めず義賊として街の平和を望んだ男達だ。心配はいらない。

「ヘイダー、ボスの口癖を教えてくれ。興味がある」

「はい。ボスの口癖は「死んだら許さねえ」です」

 嫌いじゃない。ぶっきらぼうだが部下への慈悲が詰まった良い口癖だ。



 気絶した者に回復魔法をかけ元裏ギルドのメンバーを地上へ出す。書類や部屋の備品を片っ端からをマジックボックスにしまい俺とコタローも外へ。

「何をするつもりですか?」

 ヘイダーが敬語で話しかけてくる。

「埋め立てるんだよ。そう言っただろ」

「埋め立てるって・・・どうやって?」

「少し下がっていろ」

 ウォーターボムで開けた穴に手をかざし、地下にウォーターボムを連射。爆音と共に裏ギルドのアジトが壊滅する。

「グラウンドキーパー」

 地下が緩くならないよう補強魔法をかけて、はい、終了。裏ギルドのアジトは影も形も無くなり文字通り完全に消滅した。続いて元裏ギルドのメンバーに図書館の基礎を破壊したときにでた瓦礫を集めさせる。

「創造」

 スキルを使って元に戻し、元裏ギルドのメンバーを下がらせマジックボックスから図書館を取り出す。

「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」

 大歓声ありがとう。結界内だからいいけど、夜中に外で大声出してはいけませんよ。

「創造」

 最後に切り離した部分を「創造」で元に戻して健全な図書館の完成。本棚が倒れて中の本が散乱しているのはごめんなさい。

「お前ら見たか!戦っていたら今頃俺達全員土の中だぞ」

 元裏ギルドのメンバーは無言で首を上下する。そんなことするか!図書館の下には大量の死体が埋まっているって、どんなホラーだよ。

「ヘイダー、明日の朝全員で教会まで来てくれ。冒険者組合のギルド長も呼んでおくから今後の話をしよう。今回の件は俺からブロイ公爵に伝えておく。ボスやお前達が罪に問われることはないので安心してくれ」

「はい、色々とありがとうございます」

「落ち着いたら今迄の礼も兼ねてボスの所へ挨拶に行くといい。あの人ならお前達の新たな門出を祝福してくれる」

「はい!」

 未来に希望を持った瞳はおっさん達でもそれなりに綺麗なのだな。思いもよらない展開にはなったが当初の予定通り裏ギルドを壊滅させ帰路に就いた。


 ♢ ♢ ♢


 教会に戻るといつものメンバーだけでなくブロイ公爵と三男のクルト、さらには何処で聞きつけたのかギルド長も俺の帰りを待っていた。

「先生、お怪我はありませんか?痛っ!」

 心配して一番に声をかけてきたオスカーの頭をサンセラがはたく。

「誰に言っている。師匠が裏組織の壊滅ごときに傷を負われる訳がないだろう」

 たしかにその通りだが、なんかサンセラいつもよりオスカーに厳しくない?

 折角全員が揃っているので早速事件の詳細を説明していく。
 マザーループとシスターパトリの襲撃はバムとその手下が勝手に受けた依頼で裏ギルドは把握していなかったこと。裏ギルドとは反社会的な依頼をこなす組織ではなく、この街で起きる犯罪を未然に防ぐことが目的の自警団的な組織だったこと。発展したトロンの街に対して裏ギルドも大きくせざるを得ない状況となり、バム達のような志の低い者達が紛れ込んでしまったこと。役目を終えた裏ギルドをメンバー納得のもと壊滅させたこと。

「ブロイ公爵、罪を犯したのはイレイズ銀行とバム達です。何の罪も犯していない他のメンバーを罰するのは止めてください」

「当然だな。冒険者が一人悪さをしたからといって、全ての冒険者を罰したりはしない。それと同じだ」

「あと、図書館の地下が裏ギルドのアジトだったことからも管轄する部署か責任者は裏ギルドの設立に関わっているのは間違いないでしょう。心当たりはありますか?」

「ある。十中八九、私の弟だ」

「確証があるのですね」

「確証も何も、図書館も館内の本もすべて私の弟、オリバー ブロイ男爵の寄贈だ。運営もオリバーがしている。これで他の者が首謀者なら私の弟は相当な間抜けだ。オリバーは正義感も強く、頭もいい。何より変わり者で家ではオスカーと一番仲が良い。変わり者同士分かり合えるところがあるのだろう。トキオ殿とも気が合うと思うぞ」

 それは、俺もそっちのグループだということでしょうか・・・

「今回の件は罪にこそ問わんがきつく叱っておく。裏から義賊を支援するなど、いかにもオリバーがやりそうなことだ。街を思ってのことだろうが私にまで秘密にしていたことは許せん。何か個人的にオリバーがダメージを受ける罰を与えてやる」

 そう言ってブロイ公爵はオスカーに聞く。

「オリバーの奴が大切にしているマジックアイテムとかを知らんか?罰としてあいつが大切にしている物を取り上げてやる」

 ブロイ公爵の問いをオスカーは拒絶した。

「知っていますが言いません。罪を犯したのならまだしも、トロンの街を思っての行動。流石はオリバー叔父上だ。私とオリバー叔父上の絆はたとえ父上でも壊せませんよ」

 オスカーがそこまで気に入っている人物なら一度会ってみたいな。今度オスカーに機会でも作ってもらう。

「ブロイ公爵、俺からオリバー男爵に二つご伝言をよろしいですか」

「聞こう」

「一つは裏ギルドの隠し蓑としての役目を終えた図書館を、今後は本来の図書館として引き続き運営していただきたい。街の人が気軽に本と触れ合える場所として入館料を値下げしていただけるとありがたいです」

 金貨三枚は高過ぎる。これでは平民が近付けない。人を寄せ付けない目的で入館料を高くする理由は無くなったのだから今後は多くの人に利用してもらえる図書館にしてほしい。

「そうだな。読んでもらえない本は不憫だし民が知識や教養を得るいい切っ掛けになる。それで、もう一つは?」

「裏ギルドを埋め立てるのに邪魔だったので、一時図書館を移動させていただきました。勿論元通りに直しておきましたが、その時本棚が倒れてしまって本が散乱していると思います。謝っておいてください」

「図書館を移動させた?」

「父上、あまり深くお考えなさらぬよう。先生が移動させたと言うのなら、そのままの意味です」

「そ、そうか・・・了承した。オリバーには私から伝えておく」

 とりあえずブロイ公爵にお願いするのはこんなところかな。あれ?なんか大事なことを忘れているような気がする・・・

「トキオ殿、イレイズ銀行には兵を送ってある。エリアスが差し押さえの書類を今晩中に精査して法的に罰するつもりだ。こちらは任せてもらってかまわんな」

 そうだ、そうだ。悪の根源、一番悪い奴らの話を忘れていた。

「厳罰をお願いいたします。中途半端な裁定でない限り俺から口を出すことはありません」

「私の目が黒い内はトロンで営業させん。土地は全て没収する。今回の件に深く関わった者は個人で裁判にかける。今のところはそんな予定だが、あくどい商売をしておったようだから証拠書類から新たに罪が増える可能性は高い」

 教会だけでなく他にも騙された人がいるだろう。前世ほど法が整備されていないこの世界でも、あんな商売がまかり通っていい筈がない。

「そこでマザーループに相談なのだが、ここの土地を改めて教会に譲渡したい」

「それには及びません。我々には新たな土地がございます」

 丁重にお断りするマザーループ。たしかに今貰ってもお金が無いので有効活用できない。

「これにはこちらの事情もある。教会の移転場所が大通りから離れすぎると住民も大変なのだ。特に治療院は近くに欲しい。学校の敷地とは別に街のシンボルとなる教会を建てたい。勿論、こちらの都合なので建設費は全額負担する。この土地に教会と治療院を建てるので使ってほしい。毎日でなくてもかまわん」

 それは良い話だ。教会は基本的に時曜日がメインだから平日は閉めておいても然程問題ない。治療院が大通りにできれば光属性を持つ子供達の就職先にもなる。

「どうしましょう、トキオさん」

「お受けしていいと思います。慈悲の女神チセセラ様に祈りを捧げたい方に毎回片道三十分歩いていただくのは心苦しいですから。マザーループにはご足労を掛けてしまいますが時曜日はトロンの住民の為に大通りの教会を開くのはどうでしょう」

「確かにトキオさんの言われる方法なら両立も可能ですね。来年になればネルもシスター見習いとして働き始めますし、治療院の運営も可能になるでしょう。ブロイ公爵、その方向でよろしいでしょうか?」

「ありがたい。来年までには慈悲の女神チセセラ様に恥じぬ立派な教会を造らせていただく」

「まあ、それでは今の教会がみすぼらしいみたいではありませんか」

「そのようなこと・・・これはこれで趣があって」

「冗談です。ブロイ公爵」

「マザーループ・・・お人が悪い」

「まだまだ修行中の身ですので」

 にこやかに微笑むマザーループとブロイ公爵。なんだか大人っぽい会話のやり取りだと思ったのも束の間、シスターパトリがぶっこんでくる。

「これを趣というのですか?ただぼろいだけですよ」

「パトリ!それがシスターの言葉ですか。まったく、情けない・・・」

「お言葉ですがマザー、私は自分に嘘をつきたくないだけです」

 始まったぞ。恒例のマザーループVSシスターパトリの親子喧嘩が・・・

「思ったことを口に出すのと嘘をつかないことは同じではありません」

「ほらー、マザーだってぼろいと思っているんだー」

「また、減らず口を。来年からネルを迎えるというのに、今のパトリを見てシスターに幻滅してしまったらどうするのですか」

「まだまだ修行中の身ですので」

 さっきのマザーループの言葉をそのまま返して舌を出すシスターパトリ。今日は絶好調だな。

「まったく・・・普段のだらしない姿がネルにバレても知りませんからね」

「私はだらしなくなんてありません」

「よく言います。寝ぐせのボサボサ頭でボタンを掛け違えたパジャマ姿のまま朝の挨拶をするあなたを、だらしない以外どう表現するのですか」

「ちょ、ちょっとマザー!皆様がいらっしゃる前で何てことを言うのですか」

「私は自分に嘘をつきたくないだけです」

「ぐぬぬぬ・・・」

 マザーループの見事な切り返しで勝負あり。シスターパトリ連勝ならず。

「いやー、なかなか面白いものを見せてもらったよ。クルト、我々はそろそろお暇しよう。エリアスばかりに書類仕事を任せるのも忍びない」

「そうですね。それにしても・・・寝ぐせ頭でボタンを・・プッ」

「マザーのせいで公爵家の方々にまで笑われてしまったではないですか」

「自業自得です」

 今日は色々あったから、より一層マザーループとシスターパトリの舌戦が和むなぁ。


 その後はギルド長にヘイダー達の話を相談。明日の朝教会に顔を出してもらう約束を取り付け解散となった。


 妹よ、今度立派な教会ができることになったぞ。

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