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第二章 教会編

第一話 妹よ、俺は今走っています。

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「へっくしょん!」

 トキオです。最近くしゃみが止まりません。


 ログハウスを出て三日、襲い掛かってくる魔獣を蹴散らしながら日中走り続けているが、まだ人の気配は無い。

「今日はこれくらいにするか」

 マジックボックスに手を突っ込み、出発前カミリッカさんが持たせてくれた大量の弁当を一つ取り出す。

「おっ、鮭弁だ。やったね」

 それにしても流石は人類未開の地、走っても、走っても景色が変わらない。どれだけ広いんだよ、まったく。
 夕日が落ちる前に結界を張り今夜の塒を確保して弁当を頬張る。あっという間に平らげゴミはマジックボックスへ。食後しばらくは今後生活に必要な物をせっせと「創造」でこしらえる。眠気を覚えたところで以前「創造」で作った手巻きの懐中時計を確認すると時刻は夜の九時。

「やることやったら、とっとと寝るべ」

 今の俺なら昼夜を問わず走り続けるのも可能だが無理は禁物。ここは魔獣の大森林、疲れ果てたところでドラゴンクラスの敵と会う可能性だってある。

 ちなみに、出発の際カミリッカさんから渡されたものがもう一つ。なんと金貨3600枚、日本円にして約3600万円也。流石にお金を貰うのはどうかと思ったのだが、これは前世で俺が所持していたお金をこの世界のレートに換算したもの。妹の治療費に充てる予定だったお金だ。前世の財産を持ち越すのは創造神様組合での決まりらしい。

 転生者にやさし過ぎる・・・ああ素晴らしきかな、創造神様組合。



 朝五時、勝手に目が覚める体になりました。身支度を整えまずは朝食。アイテムボックスからカミリッカさんお手製の朝食を取り出す。

「おっ珍しいのが出た、サンドウィッチだ」

 大変美味しゅうございました。食べ終えたらすぐに出発、目的地のトロンへ向かって最短コースをひた走る。それにしても魔獣の大森林の名の如く、次から次へと魔獣が襲い掛かってくる。「索敵」で位置は把握しているので襲い掛かってさえ来なければスルーするのだが、ほとんどの魔獣(100体中99体くらい)はスルーさせてくれない。おかげでログハウスを出てからレベルが2上がった。

「なんか凄いのが来た!」

 背後から強大な気配を持った魔獣が「索敵」にかかる。
 拙いぞ。全力で走る俺の背後から「索敵」の範囲内に入ってくるとなると、俺より移動速度が速いということになる。
 今まで魔獣の大森林で出会った最強のサンセラより強者の気配がする。興味はあるが安全を優先し「隠密」で気配を消して進路を変更してやり過ごそう。

「追ってくる!捕捉された」

 もの凄いスピードだ、逃げきれない。
 戦うしかないか。覚悟を決め斬究と雷鳴に両手を添える。数秒後、現れたのは炎を纏った巨大な鳥。

「フェニックスだと・・・マジかよ、聖獣じゃないか」

 物理攻撃が効きそうもない。魔法で対処するにも何が効果的だ・・・一番効果のありそうな闇属性は熟練度が低すぎる。サンセラと戦ったときのように結界で閉じ込めるしかないか・・・
 とりあえず水属性魔法で様子見だ。

「ウオーター・・・」

「待たれよ!こちらに戦闘の意思はない」

 喋った!
 流石は聖獣、当たり前のように人語を話す。戦闘の意思がないのなら会話で何とかなるかもしれない。「交渉」さん、出番ですよ。

「あのー、それではどういったご用件で?」

 相手は聖獣様、戦闘の意思はなくても横柄な態度で怒らせてはいけない。下手に出て様子を窺おう。

「トキオ セラ様とお見受けする。間違いありませんか?」

「は、はい。俺がトキオ セラで間違いありませんが、どうして俺の名を?」

 えぇー、なんで俺のこと知っているの?・・・しかも、トキオ セラ様・・・様ってなによ・・・

「私は女神様によってトキオ セラ様の御身をお守りするよう遣わされました」

「女神様って、妹のことですか?」

「はい。女神様の兄君様をお守りさせていただける誉れ高き大任。何卒、御側に」

 俺これから街に行くんですけど・・・こんな巨大で火だるまの鳥連れて行けないでしょ。

「そのままでは・・・姿は変えられますか?」

「勿論です。どのような姿がご所望でしょうか。人型でも小さな鳥型でもトキオ セラ様の思うままに」

「俺のことはトキオでいいですよ」

「かしこまりました。ではトキオ様とお呼びさせていただきます。私はトキオ様の忠実なる僕、敬語は必要ございません」

「わかりまし・・・わかった」

 カミリッカさんのときも同じやり取りをした気がする。しかし・・・聖獣が僕か・・・

「それで、どういった姿に致しましょう?」

「じゃあ、小さな鳥で」

「どんな鳥にも姿を変えられますが、何がよろしいでしょうか?」

 そうだな・・・平和の象徴と言えば鳩だけど少し大き過ぎるし、ひよこは・・・飛べないか。雀は・・・可愛いけど弱そうだし・・・小さくてもカッコいい鳥かぁ・・・そうだ!

「燕になれますか?」

「非才の身である私は燕という鳥を知りません。お教え願えますでしょうか」

 そっか、前世の生き物がこの世界に居るとは限らないのか。どうしよう、でも燕がいいなぁ・・・なんか忍者っぽくってカッコいいし。まあ、魔法があって魔獣が居るこの世界だ、何とでも誤魔化せるか。

「創造」

 マジックボックスから取り出した粘土で燕を作る。勿論色彩付き。

「おおー、随分とシャープなフォルムですね」

「だろ、素早い身のこなしが持ち味でさ、特に切り返しが抜群なんだ。前世では佐々木小次郎という剣豪の必殺技にも名が用いられた鳥さ」

「どのような技なのですか?」

 おっ、食いついた。斬究で実演してあげようじゃないか。

「燕返しといってな、まず大太刀で上段から斬りかかる、避けた相手は隙が出来たと踏み込んで反撃にかかるだろ・・・」

「当然ですね」

「そこをいっきに切り返して上段へ跳ね上げる!」

「おおー、お見事!」

 なんだか気持ちいい。このフェニックスとは気が合いそうだ。

「この技は佐々木小次郎が燕の動きから編み出した、だから燕返しと言うんだ」

「かっこいいですねー」

「そうだろ、それに燕ってなんか忍者っぽくて好きなんだよな」

「忍者とは、あのスキルにもある忍者ですか?」

「そう、あの忍者。お前も忍者好きなの?」

「勿論です。かっこいいじゃないですか」

「わかってるじゃん。かっこいいよな、忍者」

「かっこいいですよね、忍者」

 なに、このフェニックス。滅茶話が合うんですけど。

「それでは、早速」

 フェニックスの体が光に包まれ燕に姿を変える。見た目は完璧。

「これは確かに機動性が高そうですね。早速飛んでみますのでおかしなところがあれば言ってください」

 離陸以外はほとんど翼をバタつかせることなく美しく宙を舞う。時折入れる切り返しや宙返りはまさに燕そのもの。

「完璧だよ。本当に知らなかったの?」

「はい。トキオ様のお話とフォルムから想像するにこのような動きになるかと。しかし飛び心地の良い鳥ですね。もう少し飛んでいてもかまいませんか?」

「ああ、見ているこっちも楽しいよ」

 燕の姿をとったフェニックスが空高く飛んでは切り返す。この姿を見て正体がフェニックスだと気付ける人間はいないだろう。

「気持ち良さそうだなぁ」

 今度飛行魔法にも挑戦してみるか。あまり目立つのも避けたいからこの世界の飛行魔法事情を知ってからにした方がいいかな。そんなことを考えながら優雅に飛ぶ燕を眺めていると前世で見たことのない大きな鳥が近付いて来た。あれ・・・拙くないか?

「うそ!」

 燕が口から火を吐いた。台無しだよ、そんな燕はいません。

「おーい、そろそろ行こうか」

 綺麗な宙返りから俺の肩に着地。見事な燕っぷりだ。

「ところで、お前のこと何て呼べばいい?」

「お任せします。名を付けてください」

「いいのか?それって・・・」

「元より僕の身、トキオ様と従魔契約していただけるならば最高の名誉です」

「わかった」

 聖獣様にファミリーネームを付けるのはなぁ・・・お互い忍者好きだし、ここは高名な忍の名を拝借するか。

「ハンゾー、ダンゾー、コタロー。この三つから気に入ったのを選んでくれ。どれも前世で有名だった忍者の名だ」

「それではコタローで。燕返しの使い手佐々木小次郎殿と響きが似ておりますので、さぞ高名な忍者だったとお見受けします」

 おっ、一番かわいいの選んじゃった。

「よし、コタロー。出発だ」

「はっ!お供いたします」

 コタローを肩に乗せ魔獣の大森林を疾走する。レベル上げにもなるので途中で出くわす魔獣の対処は全て俺が担った。
 この三日間一人だったので気の合う話し相手が居るのは嬉しい。コタローが喜ぶものだから途中出くわしたオークの群れには魔法を使わず斬究で乱れ斬り。最後に群れのボスだったオークキングを燕返しで仕留めてやると拍手喝采。喜んでもらえて何よりだ。
 戦う俺に触発されたのかコタローも戦いたそうにしていたが、得意な攻撃が火属性魔法とのことなので却下。森林火災に発展しかねないからね。
 コタローの火属性はSランク、さらに風属性と光属性もSランクで蘇生魔法の使い手。聞いたときは驚いたが、どうやら蘇生魔法が使えるから俺のお供に選ばれたらしい。

「凄いなコタロー。これで死んでも安心だ」

「何を仰います、蘇生魔法はあくまでも保険程度にお考えください。トキオ様に蘇生を施さなければならないような事態が起きたとなれば、私は責任を取って自ら腹を切ります」

「いやいや、フェニックスだから死ねないだろ」

「気持ちの問題です」

 こんな感じであっという間に夕方。今晩の塒を見つけて本日の移動はここまで。

「飯だ、飯だ。コタローも人化して一緒に食べよう」

「私は聖獣ですので食事を必要としません」

「でも、食べられない訳じゃないだろ」

「はい。ですがトキオ様の貴重な食糧を私ごときが頂くなど・・・」

「いいんだよ、そういうのは。ご飯は一人で食べるより二人で食べた方が何倍も美味しいんだから」

「わかりました・・・では」

 俺の肩から飛び立ち光に包まれると、年の頃なら十五、六歳の少年姿になった。

「コタローって結構若いんだな。何歳?」

「年齢という概念はございませんが、この世界に誕生して千六百年程度です」

 滅茶年上でした。なんかタメ口聞いてすみません・・・まあ、本人の希望だからいいか。

「じゃあ、コタローからお弁当ルーレットだ。何が出るかなー」

 マジックボックスに手を突っ込んで弁当を取り出す。

「じゃーん、から揚げ弁当・・・って、なんかごめん」

「お気遣いなく。私は鳥と似た形態はしていますが鳥ではありませんので」

「本当に、気を遣っていない?」

「はい。聖獣とは唯一無二の個体で生物上どの種でもありません」

 そっか、良かった。鳥類にから揚げ弁当とか、いじめを通り越して拷問だろ。

「今度は俺の分な。えーと、これだ。やった!焼き肉弁当。大当たりだ」

「おめでとうございます」

 二人で仲良くシェアして食べました。その後は眠気が来るまで「創造」で新生活の準備。今作っているのは食器類だがコタローが興味深そうにのぞき込む。

「見事なものですね、魔法ですか?」

「いや、スキルだよ。コタローも必要な物があれば言ってくれ。知識と材料さえあればなんでも作れるからさ」

「それでは手裏剣とまきびし、あとは煙幕玉など」

「いいねー。すぐに作ってやるよ」

 マジックボックスから鉄、火薬、紙を取り出し「創造」っと。

「ほら」

「おー、凄い。いざという時はこれをマジックボックスからばら撒いてやります」

 嬉しそうにまきびしをジャラジャラ鳴らしながらマジックボックスへしまっていくコタロー。気分は完全に忍者だ。いつか本当にスキルを習得するかも。

「コタローもマジックボックス持ちか」

「はい。トキオ様ほど大きなものではありませんが」

 眠気も来たし今日はここまでだな。

「そろそろ寝るか」

「就寝中の警戒はお任せください。といってもトキオ様の結界を破れる魔獣が居るとは思えませんが」

「コタローも無理せず休める時は休んでおけよ。それにしてもあとどれくらいで魔獣の大森林を抜けられるのやら」

「今のペースなら一月ほどですね」

「マジか!一カ月もこの生活が続くのか・・・」

 どれだけ広いんだよ、魔獣の大森林。

「よろしければ私がお運びしましょうか?フェニックス形態なら二日もあれば森を抜けられますよ」

「いやいや、俺が燃えちゃうでしょ」

「いいえ、フェニックスが纏うのは生命の炎ですので、熱くも無ければ燃え移ったりもしません」

「マジで?」

「マジです」

 やったぜ!早速明日乗せてもらおう。

 妹よ、有能で気のいい相棒をありがとう。
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