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第一章 サイレント・マドンナ
第五話 対話
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授業間の休み時間、北条は一人だけまだ授業が続いているかのように正面を向き背筋をぴんと伸ばした姿勢を保ち続けている。語らずとも存在感を示す背中は、それに反して凝視すると黒板が透けて見えそうな程、儚く危うい。
クラス一、いや学校一の有名人である彼女が、容易に今この瞬間クラスメートの認識から存在ごと消えてなくなり、元より居なかったものとなりそうで怖ろしい。
昨晩姉さんと話した後、今迄に得られた情報を整理しながら考えた今後の対策を、もう一度頭の中で反芻する。
今の北条にとって学園生活は楽しくない筈だ、苦痛と言っても過言ではないだろう。だが彼女は毎日通学し部活にも参加して完全下校時間まで部室で過ごす。それは何故か。学校以上に苦痛な場所があるからに他ならない。
家に帰りたくないのだ。北条は家庭に問題を抱えている。
ジジイから貰ったメモ書きの家族構成には、父親のみが記してあった。俺と同じで北条も父子家庭だ。父親が原因である可能性が極めて高い。父親が絡んだ家庭の問題となれば、家庭内暴力、多額の借金、リストラ、女性問題、これくらいか・・・
まず削除できるのは女性問題だ。母親が居ない段階で父親が何処の誰と関係を持とうが問題にはならない。娘として思うところはあるだろうが、北条が今の状態になるとは考えにくい。同様にリストラも切実な問題ではあるが、北条の精神にまで影響は及ぼさないだろう。
次に父親が多額の借金を背負ったと考えると、これも線は薄い。この数日間で北条が悪に対して正義で抗える性格であることは想像できる。仮に悪質な借金取りに毎夜強襲されたとしても、北条ならばすぐさま法的手段に打って出るだろう。彼女はそれに臆するほど弱くはない。
最後に家庭内暴力、これも考え難い。北条が暴力に対して無抵抗であるとは考えられない。たとえ肉親だろうと北条なら警察に訴え出るだろう。それ以前に、口より先に足が出る事は俺が身を持って経験している。
類稀な容姿を持って生まれ、常に好奇の目に晒された続け、それでも己を律し強く正しくあり続けた彼女なら大概の問題は対処出来る。
昨晩、この考察自体が無駄だと結論を出した。今の俺に出来る選択肢は二つ、直接聞くか、家を訪ねるかだ。だが、どちらかの方法を選択はしない。俺は決めている。出来る事は全てやると。
あの背中が消えてしまう前に。
放課後、北条より先に部室に入り、家から持参した珈琲メーカーで珈琲を淹れる。今日は彼女を怒らせる為に話をするのではない。リラックスするのに珈琲は最適だ。
丁度準備ができたところで北条が部室に現れる。
「あら、いい香りがするわね」
二年十二組の教室では自ら会話をしない北条も部室では口が軽い。
「ああ、珈琲を淹れたんだ。北条の分もあるから」
「ありがとう。頂くわ」
家にあった新品のティーカップへ丁寧に珈琲を注ぎ、北条と俺の机に置く。俺が席に着くのを待って北条はブラックのまま珈琲を一口啜った。
「美味しい」
そう言って、ニコリ微笑む。
夕方の四時、今日彼女が初めて見せた笑顔だろう。二年十二組の教室で彼女は微笑まない。
「それはよかった」
砂糖とミルクを自分の珈琲カップに入れスプーンで掻き混ぜる俺を彼女は不思議そうに眺める。
「折角美味しい珈琲なのに、ブラックで楽しまないの」
「苦いのは苦手なんだ」
珈琲メーカーまで持参しているくせに砂糖とミルク無しで珈琲を飲めないのは、我ながら格好が悪いと思う。
「意外ね。私のことをガールなんて言うくらいだから、てっきりブラック珈琲ぐらい飲めると思っていたわ」
北条は今日二度目の笑顔を見せ、ブラック珈琲をもう一口啜った。
「北条。今日は君に訊きたいことがある」
「やけにサービスがいいと思ったら。それで、私に訊きたい話しって何かしら」
これから北条に話しづらいことを訊かなければならない。その前に少しでも彼女をリラックスさせてあげたかった。珈琲は充分にその役目を果たしてくれたようだ。
俺は場面を切り替えるように、穏やかな表情を一変して真顔で北条に問う。
「あの日、初めて北条がこの部屋に来た時のことだ。何故こんな辺鄙なところに一人で来た。理由を教えて欲しい」
俺の問いに北条は珈琲カップを持ったまま固まった。目は俺を見つめたままだ。
「これは俺の想像でしかないが、あの日、何故ここに来たのか、北条自身にもわからないんじゃないか」
北条は口を半開きにして固まったまま、瞬きもせずに俺を凝視している。
「気付いたらここに来ていて、目の前に俺が居た。思わず話し掛けた。藁をもつかむ思いで。違うか」
北条はまだ固まっている。俺はここで少し待った。このままでは一方的な詰問になりかねない。それでは駄目だ。
こちらの心意に気付いたのか、固まっていた北条がようやくく溶解して口を開く。
「ごめんなさい・・・よく覚えていないの。あの日、知らないうちに貴方の後ろに立っていて・・・」
北条は珈琲カップに目を落とすと、珈琲を一口啜って大きく嘆息した。
「そうね・・あの日、貴方に話し掛けたとき、まるで黄泉の国から戻ってこられた感覚がしたの。貴方は迷惑そうだったけれど、貴方と話せば話すほどこっちの世界に戻ってこられるような感覚だったわ」
やはりそうか・・・竹ヶ鼻商店街歴史文化研究部の存在意義、俺がこの部屋に居た意味が明確になった。
俺は藁だ。だがこの藁は効果絶大だ。北条は俺に出会って黄泉の国から帰ってきたのだ。ジジイが俺や姉さんをこの部屋に置いたのは実に的を射ている。
良かった。本当に良かった。毎日部室に来ていて。この部屋に来ることが日常になっていて。
「もう一杯、どうだ」
全てを拒絶している北条が部室では俺を受け入れてくれる。そして今、俺の淹れた珈琲を口にし、俺に心情を吐露している。だからこそ調子に乗ってはいけない。あまり一度に多くを話させるのは負担が大きい。精神を落ち着かせる必要がある。
「ええ、頂くわ」
二つのカップに珈琲を注ぐと、香りが鼻腔を刺激する。それを楽しむように北条はブラックのまま一口啜った。
「うん。やっぱり貴方の淹れる珈琲、美味しいわ」
「そうかい。ありがとう」
返事をしながら砂糖とミルクを珈琲に掻き混ぜる俺を見て、北条がクスりと笑った。
誰かの為に何かをして、その相手が喜んでくれる。北条の笑顔に安堵し、彼女より少し甘い珈琲を一口啜ると姉さんの顔が頭を過ぎった。
俺は姉さんにこんな笑顔を見せたことがない。
「何があったのか、話してくれないか」
珈琲カップを見つめる北条は黙ったままだ。
「北条にとって俺は、たまたま目の前にあって思わず掴んだ藁でしかないかもしれない。だが俺は話すことも、考えることも、動くことも出来る」
俯いて珈琲カップを見つめる北条は小さく震えている。俺は話を続けた。
「教室で全てを拒絶した北条の後姿、綺麗な黒髪と華奢な背中が今にも消えてしまいそうに見えたよ」
北条は俯いたままだが、俺の話を聞いてくれている。
「俺は・・・北条の力になりたい」
カップを持つ手が小刻みに震えながらも、北条はブラック珈琲を一口啜り、フーっと深呼吸をすると俺に目を向ける。
「初めてね」
今迄見せたことの無い、無垢な表情で俺に語り掛ける。
「初めて、私のいい所を言ってくれた。髪・・綺麗だって・・・」
思わぬ言葉に驚いた。学園のマドンナと囃し立てられていても、髪を褒められれば嬉しいものなのだろうか。
「どうして・・・私なんかを・・」
語尾が聞き取れないような声音で話す北条は、小さく震えながらも目だけは俺を見据えている。
「心配だからさ。以前話しただろ、俺は北条を他人だとは思わない。北条志摩子は学内で俺に最も近しい人間だ。たった二人の部活じゃないか」
北条の左目から静かに涙が零れ落ちた。
「ありがとう・・心配してくれて・・私のこと気に掛けてくれて・・本当に・・本当に・・ありがとう」
堪えていた涙腺が崩壊する。端正な顔立ちが大きく崩れ、止めどなく涙が溢れる。
「一人で寂しかった・・・誰も巻き込んじゃいけないのに・・あの日、入間川君と初めて話した日から・・・貴方に縋ってしまって・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
流れる涙を拭わず、俺の目を真っ直ぐに見つめて北条は話し続ける。
「貴方のこと、もっと早くに気付いていたら、きっと良いお友達になれたと思うわ。でも・・言えない。勝手に縋っておきながら・・ごめんなさい。貴方には・・貴方にだけは・・知られたくない」
そう言って北条は俺から顔を逸らす。
このままじゃ駄目だ、俺は更に一歩踏み込む。
「父親か・・・」
逸らした顔が俺に向き直る。
先程までの小刻みな振るえではなく、ワナワナと驚愕に振るえ顔面は蒼白だ。
突然大きく首を左右に振りながら北条が叫んだ。
「い・・嫌・・嫌・・嫌―――――」
叫びながら鞄を抱えて部室を飛び出す。
「北条―」
俺はすぐさま後を追った。
クラス一、いや学校一の有名人である彼女が、容易に今この瞬間クラスメートの認識から存在ごと消えてなくなり、元より居なかったものとなりそうで怖ろしい。
昨晩姉さんと話した後、今迄に得られた情報を整理しながら考えた今後の対策を、もう一度頭の中で反芻する。
今の北条にとって学園生活は楽しくない筈だ、苦痛と言っても過言ではないだろう。だが彼女は毎日通学し部活にも参加して完全下校時間まで部室で過ごす。それは何故か。学校以上に苦痛な場所があるからに他ならない。
家に帰りたくないのだ。北条は家庭に問題を抱えている。
ジジイから貰ったメモ書きの家族構成には、父親のみが記してあった。俺と同じで北条も父子家庭だ。父親が原因である可能性が極めて高い。父親が絡んだ家庭の問題となれば、家庭内暴力、多額の借金、リストラ、女性問題、これくらいか・・・
まず削除できるのは女性問題だ。母親が居ない段階で父親が何処の誰と関係を持とうが問題にはならない。娘として思うところはあるだろうが、北条が今の状態になるとは考えにくい。同様にリストラも切実な問題ではあるが、北条の精神にまで影響は及ぼさないだろう。
次に父親が多額の借金を背負ったと考えると、これも線は薄い。この数日間で北条が悪に対して正義で抗える性格であることは想像できる。仮に悪質な借金取りに毎夜強襲されたとしても、北条ならばすぐさま法的手段に打って出るだろう。彼女はそれに臆するほど弱くはない。
最後に家庭内暴力、これも考え難い。北条が暴力に対して無抵抗であるとは考えられない。たとえ肉親だろうと北条なら警察に訴え出るだろう。それ以前に、口より先に足が出る事は俺が身を持って経験している。
類稀な容姿を持って生まれ、常に好奇の目に晒された続け、それでも己を律し強く正しくあり続けた彼女なら大概の問題は対処出来る。
昨晩、この考察自体が無駄だと結論を出した。今の俺に出来る選択肢は二つ、直接聞くか、家を訪ねるかだ。だが、どちらかの方法を選択はしない。俺は決めている。出来る事は全てやると。
あの背中が消えてしまう前に。
放課後、北条より先に部室に入り、家から持参した珈琲メーカーで珈琲を淹れる。今日は彼女を怒らせる為に話をするのではない。リラックスするのに珈琲は最適だ。
丁度準備ができたところで北条が部室に現れる。
「あら、いい香りがするわね」
二年十二組の教室では自ら会話をしない北条も部室では口が軽い。
「ああ、珈琲を淹れたんだ。北条の分もあるから」
「ありがとう。頂くわ」
家にあった新品のティーカップへ丁寧に珈琲を注ぎ、北条と俺の机に置く。俺が席に着くのを待って北条はブラックのまま珈琲を一口啜った。
「美味しい」
そう言って、ニコリ微笑む。
夕方の四時、今日彼女が初めて見せた笑顔だろう。二年十二組の教室で彼女は微笑まない。
「それはよかった」
砂糖とミルクを自分の珈琲カップに入れスプーンで掻き混ぜる俺を彼女は不思議そうに眺める。
「折角美味しい珈琲なのに、ブラックで楽しまないの」
「苦いのは苦手なんだ」
珈琲メーカーまで持参しているくせに砂糖とミルク無しで珈琲を飲めないのは、我ながら格好が悪いと思う。
「意外ね。私のことをガールなんて言うくらいだから、てっきりブラック珈琲ぐらい飲めると思っていたわ」
北条は今日二度目の笑顔を見せ、ブラック珈琲をもう一口啜った。
「北条。今日は君に訊きたいことがある」
「やけにサービスがいいと思ったら。それで、私に訊きたい話しって何かしら」
これから北条に話しづらいことを訊かなければならない。その前に少しでも彼女をリラックスさせてあげたかった。珈琲は充分にその役目を果たしてくれたようだ。
俺は場面を切り替えるように、穏やかな表情を一変して真顔で北条に問う。
「あの日、初めて北条がこの部屋に来た時のことだ。何故こんな辺鄙なところに一人で来た。理由を教えて欲しい」
俺の問いに北条は珈琲カップを持ったまま固まった。目は俺を見つめたままだ。
「これは俺の想像でしかないが、あの日、何故ここに来たのか、北条自身にもわからないんじゃないか」
北条は口を半開きにして固まったまま、瞬きもせずに俺を凝視している。
「気付いたらここに来ていて、目の前に俺が居た。思わず話し掛けた。藁をもつかむ思いで。違うか」
北条はまだ固まっている。俺はここで少し待った。このままでは一方的な詰問になりかねない。それでは駄目だ。
こちらの心意に気付いたのか、固まっていた北条がようやくく溶解して口を開く。
「ごめんなさい・・・よく覚えていないの。あの日、知らないうちに貴方の後ろに立っていて・・・」
北条は珈琲カップに目を落とすと、珈琲を一口啜って大きく嘆息した。
「そうね・・あの日、貴方に話し掛けたとき、まるで黄泉の国から戻ってこられた感覚がしたの。貴方は迷惑そうだったけれど、貴方と話せば話すほどこっちの世界に戻ってこられるような感覚だったわ」
やはりそうか・・・竹ヶ鼻商店街歴史文化研究部の存在意義、俺がこの部屋に居た意味が明確になった。
俺は藁だ。だがこの藁は効果絶大だ。北条は俺に出会って黄泉の国から帰ってきたのだ。ジジイが俺や姉さんをこの部屋に置いたのは実に的を射ている。
良かった。本当に良かった。毎日部室に来ていて。この部屋に来ることが日常になっていて。
「もう一杯、どうだ」
全てを拒絶している北条が部室では俺を受け入れてくれる。そして今、俺の淹れた珈琲を口にし、俺に心情を吐露している。だからこそ調子に乗ってはいけない。あまり一度に多くを話させるのは負担が大きい。精神を落ち着かせる必要がある。
「ええ、頂くわ」
二つのカップに珈琲を注ぐと、香りが鼻腔を刺激する。それを楽しむように北条はブラックのまま一口啜った。
「うん。やっぱり貴方の淹れる珈琲、美味しいわ」
「そうかい。ありがとう」
返事をしながら砂糖とミルクを珈琲に掻き混ぜる俺を見て、北条がクスりと笑った。
誰かの為に何かをして、その相手が喜んでくれる。北条の笑顔に安堵し、彼女より少し甘い珈琲を一口啜ると姉さんの顔が頭を過ぎった。
俺は姉さんにこんな笑顔を見せたことがない。
「何があったのか、話してくれないか」
珈琲カップを見つめる北条は黙ったままだ。
「北条にとって俺は、たまたま目の前にあって思わず掴んだ藁でしかないかもしれない。だが俺は話すことも、考えることも、動くことも出来る」
俯いて珈琲カップを見つめる北条は小さく震えている。俺は話を続けた。
「教室で全てを拒絶した北条の後姿、綺麗な黒髪と華奢な背中が今にも消えてしまいそうに見えたよ」
北条は俯いたままだが、俺の話を聞いてくれている。
「俺は・・・北条の力になりたい」
カップを持つ手が小刻みに震えながらも、北条はブラック珈琲を一口啜り、フーっと深呼吸をすると俺に目を向ける。
「初めてね」
今迄見せたことの無い、無垢な表情で俺に語り掛ける。
「初めて、私のいい所を言ってくれた。髪・・綺麗だって・・・」
思わぬ言葉に驚いた。学園のマドンナと囃し立てられていても、髪を褒められれば嬉しいものなのだろうか。
「どうして・・・私なんかを・・」
語尾が聞き取れないような声音で話す北条は、小さく震えながらも目だけは俺を見据えている。
「心配だからさ。以前話しただろ、俺は北条を他人だとは思わない。北条志摩子は学内で俺に最も近しい人間だ。たった二人の部活じゃないか」
北条の左目から静かに涙が零れ落ちた。
「ありがとう・・心配してくれて・・私のこと気に掛けてくれて・・本当に・・本当に・・ありがとう」
堪えていた涙腺が崩壊する。端正な顔立ちが大きく崩れ、止めどなく涙が溢れる。
「一人で寂しかった・・・誰も巻き込んじゃいけないのに・・あの日、入間川君と初めて話した日から・・・貴方に縋ってしまって・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
流れる涙を拭わず、俺の目を真っ直ぐに見つめて北条は話し続ける。
「貴方のこと、もっと早くに気付いていたら、きっと良いお友達になれたと思うわ。でも・・言えない。勝手に縋っておきながら・・ごめんなさい。貴方には・・貴方にだけは・・知られたくない」
そう言って北条は俺から顔を逸らす。
このままじゃ駄目だ、俺は更に一歩踏み込む。
「父親か・・・」
逸らした顔が俺に向き直る。
先程までの小刻みな振るえではなく、ワナワナと驚愕に振るえ顔面は蒼白だ。
突然大きく首を左右に振りながら北条が叫んだ。
「い・・嫌・・嫌・・嫌―――――」
叫びながら鞄を抱えて部室を飛び出す。
「北条―」
俺はすぐさま後を追った。
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