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★目からうろこのお話し★

①和尚の教えー他人の意見を安易に信じるな

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(和尚から教わった目からうろこの話①)

*20代のころ人生のどん底に落ちたわたし。そんな私を救ってくださったのは高野山の和尚(大阿闍梨様)の教えでした。そして和尚は私が訪ねるたびに、2時間も3時間も、ときにはお寺ではなく自宅にまで招いてくださりお昼をごちそうしてくれたりしました。

そんな和尚から最初に学んだことは、実は予想に反して......他人の意見を安易に信じるな、ということだったのです。和尚はいつも「どんなに和尚の言うことがすばらしいと思っても、そのままうのみにして取り入れてはいけない」と言っていました。

和尚の言うことは本当に正しいのか?

あなたの中に何の違和感がなかったとしても、まずは自分自身でことの真意を考えること。あなたの人生はあなたのものなんだから、自分の人生(いのち)に責任を持つ覚悟が必要。「いのちに責任を持つ」ということの意味が本当に理解できるなら、他人の言うことを安易に受け入れるのは危険だってわかるでしょ。だからね、どんなことでも自分の力で考えてみる。そして自分の体で感じてみる。繰り返しそれを実践していけば、やがては「すべてのものは自分の内側にしかない」ということに気づくはず、と言われました。

和尚の言葉を信じた私は、いまの和尚の言葉が正しいのかどうかをも判断しなければならなくなり、その後は和尚の言うことすべてについて、まずは自分自身で考えてみる、そして「受け入れる」のか、「受け入れない」のか、を自分の魂と相談しなければならなくなりました。そして私はスピリチュルに関するすべてに対して、自分自身で腑に落とせないものは安易に信じない、と慎重に物事を観察するクセがつきました。でも私はそのおかげで「自分の内側にすべてがあったのだ」という和尚の言葉を理解できるようになりました。

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ちょっとややこしくなってしまいましたが、私がお伝えしたいことは

スピリチュルの世界には「どう考えても真逆じゃない?」という情報や考え方がよくあると思いますが、そんなときはやっぱりここが大切なポイントになると思うのです。「これを信じていたのに、いったいどっちが真実なの?」という問題にぶつかることは多々あります。スピリチュルのプロでさえ「自分軸がブレてしまったの?」と思うほど発言がずれてしまうときもあります。

自分自身が「何を信じて、何を選択して取り込んでいくのか」「誰を信じるのか」「どの情報を信じるのか」を決めることはとても大切であり重要なことです。まさしく安易に他人を信じてはいけないという和尚の言葉が思い出されます。

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私は和尚から、この世界には「いいこと、悪いこと」は存在しない、と教えられました。一方オーラの泉に出演していた江原さんや美輪明宏さんは「この世界は正負の法則」で成り立っている、と言っていました。

これはほんの一例ですが、スピリチュアルの世界って本当に真逆に見えるような情報があふれています。しかし、一見すると真逆に見えるこのような問題も、実は同じことを言っていたりすることも多々あります。

どこから変化球を投げられてもブレない自分軸を築くのはとても大変なことだと思いますが、やはり和尚の言う通り他人の言うことを安易に信じないこと、まずは自分自身で腑に落とすこと、がポイントになってくるのだと思います。

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その②へ続く
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