アンダーサイカ -旧南岸線斎珂駅地下街-

唄うたい

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第1章 噂【うわさ】

1-3

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『稔兄ちゃんってどんな人だったの?』

 ほとぼりが冷めた頃。
 そんな言い方でいいのかは分からないけど、お母さんの傷がだいぶ癒えてきた頃、私は稔兄ちゃんのことを訊いてみた。

 案の定、あんまり詳しくは教えてくれなかったけど、でもお母さんは言ってくれた。

『とっても優しくて、友達にも頼られる良い子よ。豊花の自慢のお兄ちゃんね。』

 それを聞いた時、私は胸がぽっと熱くなるのを感じた。お母さんが稔兄ちゃんのことを褒めるのが、自分のことのように嬉しかった。

 今はもういない、私の頼りになる素敵なお兄ちゃん………。
 人は死んでも、こうして誰かの胸に生きる。永遠になる。

 その日、稔兄ちゃんは私のヒーローになった。


 ***


「いらっしゃいませ、お客様。」

 ヨシヤが開店準備を整えて5分も経たないうちに、オバケがひとり、のそのそと来店してきた。

 ひどく腰を屈めた小人。顔のパーツは目玉しかなくて、それをぎょろぎょろさせて店の中を見てる。

「………っ。」

 しまった、目が合った。体を強張らせてると、オバケと私の間にヨシヤが立ちはだかった。

「本日は何をお求めですか?」

 物腰も言葉遣いも丁寧で商売人の鏡みたい。
 オバケはヨシヤの顔を見上げて、自分の喉を指さした。声が出ないのかな。

「なるほど、喉風邪ですか。それはさぞお辛いでしょう。
 ではうがい薬をひと瓶でよろしいですね。」

「!?」

 ーーーなんで分かるの!?

 長年の経験ってやつなんだろうか。
 ヨシヤは流れる手つきで戸棚から黒い瓶を取り、用法用量の説明をしている。

 私は興味深くなって、ついつい首を伸ばしてやり取りを眺めてしまった。
 そのせいで、

「っ!!」

 またオバケと目が合った。目玉だけだからオバケがどんな表情をしてるのかは分からない。その不可解さが怖い。けど、目が離せない。
 どうしよう…。そう困っていると、

「ほら、何をポヤッとしてるんですか。
 早く商品袋を持ってきてください。そこの台の裏です。」

 ヨシヤが私にそう命じてきた。
 やんわりと、しかし威圧的に。

 なんで私が…って思ったけど、その言葉のおかげてオバケの視線から逃れることができた。
 言われるままに後ろの台に回り込み、袋を探す。
 普通お店の袋といったらビニール袋だけど、そこにはきちんと畳まれた茶色の紙袋の束しか無い。

「これかな………。」

 “特大、大、中、小、最小”とサイズ分けされてるうちの、“小”を手に取った。

 ちらっと二人に目を向ければ、……あ、一本だったうがい薬の瓶がなんか増えてる…!!

「いがらっぽさが無くなってきたらこちらをお使いください。炎症が治りますからね。」

【…………。】

「その後にこちらを使えば、新しい炎症を防いでくれますからね。あ、ではそれぞれ三本ずつ予備を入れておきましょうか。」

 端から見てても分かるほど、ヨシヤはお客様に対して尽くしすぎていた。敬意があるのか無いのかは知らない。ただそのゴリ押しっぷりに、オバケが若干たじろいでいるのは分かった。

「はい、では24本のお買い上げですね。
 ありがとうございます。」

 ヨシヤのゴリ押しという名の交渉が済んだ時、オバケは小さな両手に抱えきれない瓶を持たされていた。足元もおぼつかない。
 ちょっと気の毒になって、私は台の裏から“大”の紙袋を引っ張り出して、オバケの傍に寄っていく。

「…ほら、これ使いなよ。」

 紙袋を開いて、瓶を入れるよう促しただけ。…でも、オバケは心なしか驚いてるみたいだ。ふたつの目玉が私を凝視したまま動かない。

 それはヨシヤも同じだった。顔は相変わらず笑ってるけど、言葉を失ってるらしい。
 二人ぶんの視線を受けるのはあんまり気持ち良いもんじゃないなぁ…。

 オバケはやがて、両手をそっと伸ばして、大量の瓶を紙袋の中にドサッと落とした。

「あ。」

 ―――良かった、使ってくれるみたい。

 姿は不気味だけど、特に文句も言わず素直に受け取ってくれたそのオバケに、ちょっと好感が持てた。
 だからつい嬉しくなって、

「うふふ、気をつけてね。」

 オバケに挨拶してみた。まるで、拓くんや潤ちゃんに言うようなフレンドリーさで。

【…………。】

 また、オバケに凝視された。

「………?」

 けどそれも数秒間の出来事。オバケは紙袋をしっかり持つと、小柄な体を翻して、用が無くなった店から出て行ってしまった。

「あっ………。」

 何て声をかけるべきか迷って固まる私。
 しかしとっさに、そんな私をフォローするようにヨシヤがオバケに呼びかけてくれた。

「ありがとうございました。
 またのご来店をお待ちしています。」

 あっという間にやって来て、あっという間にいなくなっちゃった。

 なんだか想像していたお店屋さんと違う。
 私の想像では、店主とお客さんはもっと楽しく親しげにお喋りをして、帰る頃にはお得意さんくらい仲良くなって…。

「…って、お店屋さんごっこと本物は違うよね。」

 自分でも少しがっかりな声を出してると気づいた。
 その呟きに、ヨシヤがこちらに体を向けて答える。お客さんはいないのに姿勢はしっかりしていて、例えるならマネキンみたいだ。

「ええ、僕達は毎日こういう生活を送っているんです。
 日々やって来る様々なお客様方と、ひたすらに商売をする僕達。それだけの関係です。
 表面上は丁寧な態度を取っていても、お客様と深く関わるつもりはありませんし、そもそも許されないでしょう…。………でも、」

 ふっと、ヨシヤの声色が柔らかくなった。

「さっきの豊花ちゃんのフレンドリーな対応。
 お客様も驚いていましたよ。」

「!」

 さっきあのオバケがじっと私のこと見てたのって、やっぱりビックリしてたからだったんだ…。

 …でもあんまり喜べない。
 だって今のヨシヤの口ぶりは、私のことを褒めてるようには聞こえないんだもの。

「私、何かまずいことしちゃった?」

「ええ、とてもまずいです。」

 ヨシヤはハッキリと言い返してきた。
 何がまずいんだろ。もしかして何か危ない目に遭うとか?お仕置きされるとか…?
 頭の中に嫌な予想をいくつも浮かべる。

 ヨシヤは笑顔で言った。

「さっきのお客様は、“感じの良い店員がいる良い店だ”と触れ回ると言っていました。つまり、明日から更に来店なさるお客様が増えてしまいます。
 僕がきみを食べるチャンスが減ってしまいました。非常にまずいです。」

「えっ。」

 この時、私は三つのことを考えた。

 一つは、さっきのオバケは特に何かを言ったようには見えなかったのに、どうしてこの人には分かるんだろうってこと。

 二つは、まだ私のこと食べようと思ってたのかってこと。悪い冗談でもおふざけでもなかったみたいだ。

 …最後に、

「え、でも明日からって……私帰るよ?おうち帰してよ。」

 だってその話じゃ、まるで私が今後もここに居続けるみたいじゃない。
 馬鹿な、馬鹿な。私はすぐにでも帰りたいくらいなのに。

「え?当然、明日から毎日店のお手伝いをしてもらいますけど、何か問題でもあります?」

 やっぱりかっ!!
 優しい顔してこいつ!

「お、大あり!!やだよ私っ、こんなオバケだらけなとこ!帰してよ!」

「いやぁ、僕もずっと人手が欲しいと思ってたんですよね。ここでは一つの店につき店主兼店員は一人しかいませんから。豊花ちゃんを獲得した僕はなんて運が良いのでしょう。
 あーっ、明日からだいぶ楽になる。」

「話聞いてっ!」

 私の言うことを敢えて無視するヨシヤ。
 冗談じゃない。拓くんと潤ちゃんが帰った以上、私がここにいなきゃいけない理由なんてないんだから。ましてこんなよく分からない人と、二人きりでお店番だなんて!

「勝手にアンダーサイカに入ってきて悪かったよ、ごめんなさい!もう二度と来ないし、誰にも言わないから!
 だからもういいでしょ、早くおうちに帰して!」

 こう考えてるのは私だけかもしれないけど、小学生っていうのはとことん負けず嫌いで、仲良くもない相手に謝るのが大っ嫌いだ。

 だからこの得体の知れない男に謝った時、私はひどく悔しい気分になった。
 その時は。

 …でも、急にヨシヤの空気が変わったのを敏感に感じ取って、私はビクッと肩を強張らせた。

 ヨシヤは笑顔だ。でも、鋭い視線は私を射抜かんばかりに研ぎ澄まされていて、彼の、ゆっくりと開く口を目で追えば、

「今更、逃げられるわけがないでしょう。」

 冷たい口調で、そう言われた。

 背筋がぞくりとする。アンダーサイカに最初に入った時と同じくらい、言いようのない恐怖感が蘇ってくる。
 私は悟った。ヨシヤは冗談なんか言ってない。本気だ。

 ―――本気で…私を逃がさないつもりなんだ。

 気圧けおされて黙り込んだ私に対して、ヨシヤは続ける。

「本当にお子様だ。まだ、これがどういう状況か分かっていないんですね。
 いいですか。なぜ僕達が異形の者を相手に商いをしていると思います?それは彼らに“支配”されているからですよ。
 それほどこのアンダーサイカにおける“お客様”という存在は絶対的なのです。
 ……そのお客様に気に入られたきみはまさに異例。地上人でありながら、こうもやすやすと地下の世界にやって来れるなんて、とても稀なんです。」

 言いながら、ヨシヤが一歩一歩近づいてくる。それから逃げるために、一歩一歩下がる私。でもここは店の中だ。4歩程度下がったところで、レジのカウンターに背中がぶつかってしまった。

「っ!」

 逃げようとしたけど、すかさずヨシヤが両手を私の体のすぐ横に突いて、更にぴったりと密着してきた。罠にかかり、檻に閉じ込められたタヌキの気分だ。

「本来ならば出会うはずがない。しかし僕ときみはこうして出会った。
 これも縁です。僕がアンダーサイカから逃げるために協力していただきますよ。
 きみを食べるのは、その最後の手段です…。」

 ヨシヤの瞳には、野心がありありと浮かんでいた。

 逃げること…。それは消極的な問題のはずなのに、ヨシヤはむしろその先にある場所に行きたくて仕方ないように見える。

「…ヨシヤはここに閉じ込められてるの?
 ここから、出られないの?」

 私の感じた見えない鎖は、

「…ええ。
 身動きもできないのですよ。」

 確かに存在していた。

 ここは、この世界は、一体“何”なんだろう。
 ヨシヤは、なぜ閉じ込められているんだろう。

 人を閉じ込める理由。そんなの私には、“悪いことをしたから”としか思いつかない。

「ヨシヤは……、罪人なの?」

 ザイニンという言葉を、誰かに言う日が来るなんて思ってもみなかった。
 悪い人なら協力するわけにはいかない。悪事の片棒を担ぐなんて、絶対にイヤ。

 ……でももし、彼が何も悪いことをしていないなら……、

「…罪人なものですか…。僕は死ぬまで、罪を犯さないと心に誓ったのです。
 だって、人の道を外れたら、誰も僕を愛してくれなくなる………。」

 さっきまでの覇気のあった声から一転して、その理由を語るヨシヤはひどく苦しそうだった。
 彼は心から言ってるんだ。これはきっと嘘でも冗談でもない。
 ヨシヤは不気味で怖いけど、人間離れしてるけど、…それに少し意外だったけど、“愛”を欲しがるその姿は、人そのものだ。

 じゃあ、私はどうするか。
 答えは、

「分かったよ。手伝ってあげる。」

「………え?」

 私がこうもあっさりOKすることを、彼は予想してなかったんだろう。当然だよね。私も予想してなかったもの。

「何も悪いことしてないならヨシヤが閉じ込められるのはおかしいもの。だから、アンダーサイカから逃げるっていうのは手伝ってあげる。もちろん私にできることだけね。
 でもその後の“私を食べる”っていうのはダメ。
 それは悪いことだから。」

 人を食べていい決まりなんて無い。少なくとも私は知らない。

 最後の私の言葉を聞いて、ヨシヤが不服そうな笑顔に変わった。不服そうな笑顔って表現は変だけど、そうとしか言い表せないんだから仕方ない。

「協力感謝します。
 …ですがやっぱりお子様だ。分かっていませんね。
 今後も僕の近くにいるということは、いつ僕に食べられてもおかしくないということですよ?」

「目の前に鈍臭くてドジな人がいるとする。
 その人をいじめようと考えることと、手助けしようと考えること。どっちのほうが罪だと思う?」

「?」

 私はヨシヤにそんな問題を出してみた。
 これは前学校で先生に聞いた話。私が良いことと悪いことを分ける基準として、心に留めていること。

「どっちが…って。いじめようと考えることのほうが罪深いと思いますが。明らかに。」

 ヨシヤは怪訝そうに答えた。


「どっちも罪はない。
 考えるだけで、実際に行動してないもの。」


 先生は言ってた。善悪を決めるのは頭の中に漠然とある想像じゃない。実際行動に移すかどうかだ、って。
 万引きを企む奴はただの悪ガキ。
 実際に万引きをした若者は立派な犯罪者だ。

「ヨシヤは良くないことを考えてるけど、実際私を食べてないし、もしかしたらそのうち考えを変えるかもしれない。ヨシヤはまだ罪人じゃない。だから協力してあげる。
 それに罪人になりたくないなら、私をちゃんと家に帰してくれるでしょ?
 “カンキン”は良くないことだもの。」

「………。」

 善悪うんぬんの話も、ヨシヤに協力してあげたいのも本当。

 でも目的はこっち。子供の私がいくら帰りたいと泣きわめいても言いくるめられるのがオチ。
 なら上手いこと言って、ヨシヤに私を帰させればいい。

「どう?」

 じいっと下から見つめてやる。
 ヨシヤは笑顔を引き攣らせていた。目が、私を憎々しく見下ろす。

「…ずっと思っていましたけど、きみは小賢しい子ですね。
 ……ですが分かりました。いいでしょう。きみを帰す代わりに、明日から僕に協力していただきます。
 誓いの証としてこれを。」

「…?」

 ヨシヤは白衣のポケットに手を入れ、紫色に光るものを取り出した。つられて、そっちに目を向ける。

 正体は、紫色の液体が入った、小さな小さな小瓶。さっきのオバケに売ったうがい薬の瓶よりずっと小さな物。

「この薬を一滴舐めれば地上へ帰れます。
 その代わり、僕と交わした約束は守っていただきますよ。
 例えきみに何があっても。どんな事情があろうとも。」

 私の目先に突き出された、不気味な紫色の薬。
 これで家に帰れる。それは嬉しいのに、胸に漠然とした不安があるのも確かで。

 でも、ここまできたらもう引かない。

「うん。約束する。」

 私はキッパリと告げた。
 ふっと、ヨシヤが嬉しそうに微笑む。

「良い子ですね、豊花ちゃん。」

 ヨシヤの指先が器用に瓶の蓋を押し開けた。ポンッと小さな音がする。
 それを、そっと私の口の中に挿し入れて、一滴だけ垂らした。

 ――ごくり

「………っ。」

 たった一滴なのに口の中に苦みが広がった。
 じんわりと体の中に染み渡るのが分かる。これはやっぱりただの薬じゃない。

 ヨシヤを見上げれば、彼は笑顔のまま私を見続けていた。珍しい動物でも見るような……なんていうか、失礼な目だ。

「また会えるのを楽しみにしていますよ。」

 彼が呟いた一時の別れの言葉。
 それが合図だったように、私の意識はくらりと遠退きだした。視界がぐにゃりと歪んで、まるで夢に落ちる瞬間みたい。気持ち悪さも痛みもない、何とも言えない空間で、私はヨシヤを見つめ続けた。

 視界が真っ暗になる。
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