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3章 都大会(1年目)
61話 リザーバー
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「二人ともおめでとう!!」
仲間達のもとに戻った瑠那と麻矢は、笑顔で祝福される。
「100mで都大会の表彰台2人も乗るなんて、うちの部の歴史で10年前の『歴代最強の世代』以来のとんでもない快挙だぞ!」
ロリ先生も大喜びで駆け寄ってくる。
「これでうちも、東京で2位と3位の俊足を同時に抱えるチームだ! 今からの四継、このままの勢いで行ったら凄いことになるぞ! って……麻矢ちゃん、その足どうした!?」
言いながら麻矢の足に視線を落とし、ロリ先生が異変に気付く。
瑠那の肩を借りて立ち、麻矢は右足首に体重がかからないようにしていた。
「すまねえ先生、みんな。四継決勝、走れないわ……」
「そんなっ! 嘘、何やったの!」
美咲が急いで駆け寄り、麻矢のジャージをまくると足首を確認する。
外傷はないが、体重がかかると、麻矢は少し痛そうな表情をした。
「嘘……ここで故障なんて」
「ゴール後、着地にミスった……多分、軽くくじいただけだけだと思うけど……悪い! 四継が控えてるってのに、自分の勝利を優先しちまった」
「いい、言うな! お前の選択は間違っちゃいないよ。だから胸を張れ!」
ロリ先生は綾乃と花火に看護を指示すると、部員達に向き直った。
「見ての通り、麻矢が負傷した。だが責めてやるなよ、私達は”限界”に挑戦しているんだ。こんなこともあるさ。四継は今いるメンバーで出るぞ!」
突然のことだが、陸上競技にこういったトラブルはつきものだ。
だからこそ、備えていなければならない。
最悪の事態を、本当の最悪にしないために。
「陽子ちゃん、準決勝から引き続きだ。1走いけるか?」
「はい!」
仲間達が不安を感じないように。
麻矢がこれ以上、罪悪感を抱かずに済むように。
陽子は、堂々と、大きな声で答えた。
「良い返事だ。こういうときにこそ、チームの地力が問われるからな。しっかり関東大会の切符を手に入れて、麻矢の負傷なんて全く問題なかった、そう言い切れるような走りをするぞ!」
陽子に続いて、今度は部員全員で「はい!」と答えた。
「これより女子4×100mR決勝を開始します。8チームで実施し、上位6チームが関東大会進出となります」
都大会2日目の最終種目。
雨が上がった競技場は走路に残った雨水がキラキラと反射しており、走路までもがフィナーレを演出しているかのようだ。
「オペレーターの香織からオーダーへ。みんな、準備はいい?」
オペレーター席から香織が呼びかける。
傍らには伊緒が立ち、サポートをしている。
「1走、陽子。コンディションは上々、準備OKです!」
「2走、蒼。陽子さん、バトンパスはご心配なく」
「3走、美咲。麻矢の分まで……走るわよ」
「4走、瑠那。準備よし」
「OK、オーダー。最後にスタンド。今日のレースは重要データ、撮影準備はOK?」
「こちらスタンドマン、綾乃。スタンド側、オールOK!」
綾乃は、意識して元気よく答えた。
オーダーチェンジから四継の決勝まで、2時間も猶予はなかった。
それでも、陽子の準備は完璧に整っている。
本来、都大会2日目に陽子の出番はない。
個人種目では1日目に予選落ち、四継も決勝メンバーには入っていなかった。
しかし、陽子はいつものようにアップを済ませている。
それは、リザーバーとしての矜持を持つ、綾乃に倣ってのことだった。
綾乃は、出場する可能性が1%でもあるのなら、自分が出場するつもりで本気の準備をする。
そして99%の場合、その準備は無駄になる。
それでも、綾乃は準備を怠ったことはない。
キッカケは、2017年、ロンドン世界選手権。
日本チームをトラブルが襲った。
エースは個人200mで初の入賞という快挙を成し遂げるものの、代償として負傷を負った。
代わりに予選で4走を務めた選手を決勝に起用しようとするも、抱えていた故障の影響でコンディションが上がらない。
残されたのはチーム6番手のリザーバーだった。
個人種目でのエントリーはなく、日本より遥か離れたロンドンで仲間のサポートに徹していた選手。
1年前のリオ五輪から引き続き、”6番目”としての役割を果たす。
予選に起用されるわけでもなく、”スペアのスペア”として出番なく終わることは容易に予想できた。
ただ1人、当事者である本人を除いて。
決勝レース当日、僅か6時間前に日本チームは急遽オーダー変更を発表した。
4走に、6番目の選手を起用すると。
日本から応援していた誰もが、悲観的な未来を想像した。
決勝で日本らしくバトンを繋いでくれればもう十分だ。
ベストコンディションではない中で、侍達はよく頑張った。
そんなコメントを投稿しようと構えていた観客は、驚愕の結果と共に、自分達の間違いを知る。
走力で劣っているばかりか、即席のオーダーで挑んだ日本チームは、まるでこれまでずっとそのオーダーで走ってきたかのような熟練のバトンパスをやってみせ、ホームストレートで4位についてみせた。
そして生ける伝説がまさかの故障、誰もが息をのんだそのトラブルの横を、あくまで冷静に駆け抜けた。
結果、日本チームは銅メダル獲得という、全世界の誰も予想しなかった快挙を成したのだ。
彼が後に語った「準備はしていましたよ」の一言は、その背景の重みと合わせて、綾乃に大きな影響を与えた。
あらゆる可能性の中で、細い一筋の道だったとしても、掴むチャンスはあるのだと。
そしてそのチャンスを掴めるのは、準備をしていた者だからなのだと。
以来、綾乃はリザーバーとして名を連ねる限り、完璧な準備をしてレースを迎えている。
その姿勢は地味で、目立たず、日の目を見ないままかもしれない。
けれども、決して無意味ではなかった。
その矜持を受け継いだ陽子が、今、トラックに立っている。
陽子はレースに向かう前、綾乃に礼を告げてから行った。
ストイックな姿勢を尊敬していること、綾乃のお陰で今日、自信を持って期待に応えられること。
(お礼を言うのは私だよ、陽子ちゃん。ありがとう。私に意味をくれて)
綾乃はスタンドから、インカムに向かって付け加える。
「オーダー、健闘を祈ります!」
いいチームだ。
速いだけじゃない、強いだけじゃない、自ら考え、支え合う力がある。
だからこそ、この先に必要なのは幸運なんかじゃない。
ここから先は、準備してきた力を発揮する必然さえあればいい。
綾乃は、仲間を信じ、祈った。
仲間達のもとに戻った瑠那と麻矢は、笑顔で祝福される。
「100mで都大会の表彰台2人も乗るなんて、うちの部の歴史で10年前の『歴代最強の世代』以来のとんでもない快挙だぞ!」
ロリ先生も大喜びで駆け寄ってくる。
「これでうちも、東京で2位と3位の俊足を同時に抱えるチームだ! 今からの四継、このままの勢いで行ったら凄いことになるぞ! って……麻矢ちゃん、その足どうした!?」
言いながら麻矢の足に視線を落とし、ロリ先生が異変に気付く。
瑠那の肩を借りて立ち、麻矢は右足首に体重がかからないようにしていた。
「すまねえ先生、みんな。四継決勝、走れないわ……」
「そんなっ! 嘘、何やったの!」
美咲が急いで駆け寄り、麻矢のジャージをまくると足首を確認する。
外傷はないが、体重がかかると、麻矢は少し痛そうな表情をした。
「嘘……ここで故障なんて」
「ゴール後、着地にミスった……多分、軽くくじいただけだけだと思うけど……悪い! 四継が控えてるってのに、自分の勝利を優先しちまった」
「いい、言うな! お前の選択は間違っちゃいないよ。だから胸を張れ!」
ロリ先生は綾乃と花火に看護を指示すると、部員達に向き直った。
「見ての通り、麻矢が負傷した。だが責めてやるなよ、私達は”限界”に挑戦しているんだ。こんなこともあるさ。四継は今いるメンバーで出るぞ!」
突然のことだが、陸上競技にこういったトラブルはつきものだ。
だからこそ、備えていなければならない。
最悪の事態を、本当の最悪にしないために。
「陽子ちゃん、準決勝から引き続きだ。1走いけるか?」
「はい!」
仲間達が不安を感じないように。
麻矢がこれ以上、罪悪感を抱かずに済むように。
陽子は、堂々と、大きな声で答えた。
「良い返事だ。こういうときにこそ、チームの地力が問われるからな。しっかり関東大会の切符を手に入れて、麻矢の負傷なんて全く問題なかった、そう言い切れるような走りをするぞ!」
陽子に続いて、今度は部員全員で「はい!」と答えた。
「これより女子4×100mR決勝を開始します。8チームで実施し、上位6チームが関東大会進出となります」
都大会2日目の最終種目。
雨が上がった競技場は走路に残った雨水がキラキラと反射しており、走路までもがフィナーレを演出しているかのようだ。
「オペレーターの香織からオーダーへ。みんな、準備はいい?」
オペレーター席から香織が呼びかける。
傍らには伊緒が立ち、サポートをしている。
「1走、陽子。コンディションは上々、準備OKです!」
「2走、蒼。陽子さん、バトンパスはご心配なく」
「3走、美咲。麻矢の分まで……走るわよ」
「4走、瑠那。準備よし」
「OK、オーダー。最後にスタンド。今日のレースは重要データ、撮影準備はOK?」
「こちらスタンドマン、綾乃。スタンド側、オールOK!」
綾乃は、意識して元気よく答えた。
オーダーチェンジから四継の決勝まで、2時間も猶予はなかった。
それでも、陽子の準備は完璧に整っている。
本来、都大会2日目に陽子の出番はない。
個人種目では1日目に予選落ち、四継も決勝メンバーには入っていなかった。
しかし、陽子はいつものようにアップを済ませている。
それは、リザーバーとしての矜持を持つ、綾乃に倣ってのことだった。
綾乃は、出場する可能性が1%でもあるのなら、自分が出場するつもりで本気の準備をする。
そして99%の場合、その準備は無駄になる。
それでも、綾乃は準備を怠ったことはない。
キッカケは、2017年、ロンドン世界選手権。
日本チームをトラブルが襲った。
エースは個人200mで初の入賞という快挙を成し遂げるものの、代償として負傷を負った。
代わりに予選で4走を務めた選手を決勝に起用しようとするも、抱えていた故障の影響でコンディションが上がらない。
残されたのはチーム6番手のリザーバーだった。
個人種目でのエントリーはなく、日本より遥か離れたロンドンで仲間のサポートに徹していた選手。
1年前のリオ五輪から引き続き、”6番目”としての役割を果たす。
予選に起用されるわけでもなく、”スペアのスペア”として出番なく終わることは容易に予想できた。
ただ1人、当事者である本人を除いて。
決勝レース当日、僅か6時間前に日本チームは急遽オーダー変更を発表した。
4走に、6番目の選手を起用すると。
日本から応援していた誰もが、悲観的な未来を想像した。
決勝で日本らしくバトンを繋いでくれればもう十分だ。
ベストコンディションではない中で、侍達はよく頑張った。
そんなコメントを投稿しようと構えていた観客は、驚愕の結果と共に、自分達の間違いを知る。
走力で劣っているばかりか、即席のオーダーで挑んだ日本チームは、まるでこれまでずっとそのオーダーで走ってきたかのような熟練のバトンパスをやってみせ、ホームストレートで4位についてみせた。
そして生ける伝説がまさかの故障、誰もが息をのんだそのトラブルの横を、あくまで冷静に駆け抜けた。
結果、日本チームは銅メダル獲得という、全世界の誰も予想しなかった快挙を成したのだ。
彼が後に語った「準備はしていましたよ」の一言は、その背景の重みと合わせて、綾乃に大きな影響を与えた。
あらゆる可能性の中で、細い一筋の道だったとしても、掴むチャンスはあるのだと。
そしてそのチャンスを掴めるのは、準備をしていた者だからなのだと。
以来、綾乃はリザーバーとして名を連ねる限り、完璧な準備をしてレースを迎えている。
その姿勢は地味で、目立たず、日の目を見ないままかもしれない。
けれども、決して無意味ではなかった。
その矜持を受け継いだ陽子が、今、トラックに立っている。
陽子はレースに向かう前、綾乃に礼を告げてから行った。
ストイックな姿勢を尊敬していること、綾乃のお陰で今日、自信を持って期待に応えられること。
(お礼を言うのは私だよ、陽子ちゃん。ありがとう。私に意味をくれて)
綾乃はスタンドから、インカムに向かって付け加える。
「オーダー、健闘を祈ります!」
いいチームだ。
速いだけじゃない、強いだけじゃない、自ら考え、支え合う力がある。
だからこそ、この先に必要なのは幸運なんかじゃない。
ここから先は、準備してきた力を発揮する必然さえあればいい。
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