韓劇シアター♡楽屋裏話

鶏林書笈

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三伏

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 三伏とは夏至以降の三回の庚日の総称で一年で最も暑い時期とされています。
 現代のように冷房設備のない昔日は、暑さを凌ぐためにいろいろと工夫をしたようです。
 この物語の主人公・四佳先生もお茶に氷を入れたり、涼しい場所で昼寝をしたり。睡眠を邪魔されないように来客はすべて断る。
 四佳先生が三伏の過ごし方を詩に残してくれたお陰で21世紀に生きる私たちも数百年前の朝鮮の夏の様子の一端を知ることが出来る訳ですね。
 さて、四佳先生こと徐居正(1420~88)は、朝鮮王朝前期の士大夫で、世宗、文宗、端宗、世祖、睿宗、成宗の六人の王に仕えました。
 様々な官職を歴任し、「経国大典」、「東国通鑑」、「東国輿地勝覧」等の編纂に参与しました。また詩話「東文選」、説話集「筆苑雑記」を著し、詩も多く残しています。

三伏 
一椀香茶小點氷
啜來端可洗煩蒸
閑憑竹枕眠初穩
客至敲門百不應 
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