韓劇♡三百字シアター

鶏林書笈

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善竹橋

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「仰せの通り仕留めました」
 報告に来た部下に彼は労いの言葉を掛けて下がらせた。
 惜しい人物だった。彼は、滅びゆく王朝と運命を共にするのではなく、我らと新王朝を支えていこうと再三説得した。だが返事はいつも同じだった。
 この身が百回死んで白骨になり塵と化しても主君に思う心は変わらず
 このような人物を生かして置くことは出来ない。彼は善竹橋の袂に刺客を送った。自宅近くのため必ずこの橋を渡るからだ。
 仕留めた部下によると彼は馬に逆向きに跨って橋を渡っていたと言う。自分の運命を悟り、最後まで自分たちに背を向けるという意思表示だったのだろうか?
 圃隱 鄭夢周、この名は長く残ることだろう
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