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杜門不出
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「今回も駄目だったか‥」
王は息子・靖安君の報告に肩を落とす。
新王朝を開いてずいぶん経つが、旧王朝に仕えた人々は新たな王を受け入れなかった。元同僚だった彼らの能力を王は高く買い、この国の民たちのためにその能力を役立てて欲しいとずっと思っていた。何度も彼らのもとに使いを送り出仕を求めたが、二君に仕えることを潔く思わぬ彼らは応じなかった。それどころか都を去り杜門洞に集まり世間との関わりを断ってしまった。
若い靖安君は彼らの行動が新王朝ー自分たちに対する叛意と思い、この地域を焼き討ちにしようと提案した。だが、王は同意しなかった。立場が違ったら自分が彼らのようなことをしただろうと思ったからだった。
王は息子・靖安君の報告に肩を落とす。
新王朝を開いてずいぶん経つが、旧王朝に仕えた人々は新たな王を受け入れなかった。元同僚だった彼らの能力を王は高く買い、この国の民たちのためにその能力を役立てて欲しいとずっと思っていた。何度も彼らのもとに使いを送り出仕を求めたが、二君に仕えることを潔く思わぬ彼らは応じなかった。それどころか都を去り杜門洞に集まり世間との関わりを断ってしまった。
若い靖安君は彼らの行動が新王朝ー自分たちに対する叛意と思い、この地域を焼き討ちにしようと提案した。だが、王は同意しなかった。立場が違ったら自分が彼らのようなことをしただろうと思ったからだった。
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