漆黒の碁盤
正倉院の宝物の一つに木画紫檀棊局という碁盤がある。史実を探ると信長がこの碁盤を借用したという記録が残っている。果して信長はこの碁盤をどのように用いたのか。同時代を生き、本因坊家の始祖である算砂の視点で物語が展開する。
第一章 信長と算砂
第二章 正倉院宝物 木画紫檀棊局
第三章 明智光秀
第四章 安土宗論
第五章 本能寺の対局
第六章 本能寺の変の前夜
第七章 家康と算砂
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