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52 報告連絡相談
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フォンテーヌ公爵から与えられた死の恐怖からか吐き気を催して、えずき始めた大使キルデリク。
その異常な様子に。
「『晩餐会を開いて頂いたのに大変申し訳ないのですが、長旅の疲れからか大使の気分が優れないようでして……今夜はお開きとさせて頂けませんか?』」
一緒に来ていた外交使節団の外交官が、晩餐会のお開きをネムス国側に通訳を通して提案した。
ネムス国の言葉があまり得意ではない外交官には、今そこでなにが起きていたのかわからない。
加えてまさか大使がそんな不躾な態度を、外交で訪れた国の公爵夫人にするとは外交官は思わない。
だから大使が長旅の疲れから体調を崩したのだろうとその様子から判断して、提案したのである。
その願ってもない提案に。
この場をさっさと収めてしまいたい国王シュナイゼルは、一も二もなく飛びついた。
「それは大変だ。大使には直ぐに客室でお休み頂きましょう、こちらのことは何もお気になさらず」
と、通訳を通して外交官に伝え。
この晩餐会はとりあえずこれでお開きとなり。
国王シュナイゼルはひと息ついた。
――が、残念なことに。
「陛下、あとで大事なお話がございます。よろしいですわね?」
笑顔なのに何故かとても怖い王妃アイリーンに、そう国王は呼び止められて。
国王シュナイゼルの本当の戦いはこれからだということが、判明したのだった。
「アイリーン……」
◇◇◇
ここは王妃の私室。
大事な話があると言ったのに、悪びれる事もなく平気で遅れてきた国王シュナイゼルに王妃アイリーンは淡々と告げる。
「シュナイゼル、離婚しましょう」
「それだけは絶対に出来ない」
この問答を、席に着いてから二人は既に幾度となく繰り返している。
が、話は平行線をたどる。
「……だったら、王位をレオンハルトに譲ってください。貴方に王は相応しくない」
「でもあの子が王になるにはまだ早いと思うよ? 早過ぎる即位は、レオンハルトの負担になるんじゃないかな……」
「レオンハルトはもうすぐ成人です。それにあの子は貴方より王としての才覚があります」
レオンハルトが王になるには、まだ早いと言う国王シュナイゼルの言葉に。
貴方なんかより息子の方がよっぽど王としての才能があると、王妃アイリーンはハッキリと答えた。
「それはそれは……アイリーンはほんとうに痛い所ばかり付くなぁ? でも成人と言ってもまだレオンハルトは十代、私が王位を継承したのは三十代になってからだったし……まずは王太子にしてから地盤をしっかり固めてからの方がいいと思うよ?」
「……わたくしだってあの子にはまだ王座は早いと思っています! でも貴方が頼りないから、仕方なく」
先程の自分の行いを全て棚に上げて、正論ばかりを並べ立てるシュナイゼル。
そんな事は言われなくてもわかってる。
王妃アイリーンだって母親としては、まだ十代の若者でしかない息子から自由を奪いたくない。
それにもう少し好きにさせてやりたいし、レオンハルトには王としての地盤を固めてあげてから何の憂いもなく王位を継承させてやりたい。
だが王妃としてはそうも言っていられない。
そんな悠長な事を言ってこの不甲斐ない夫に国を全て任せていたら、臣下に革命を起こされかねないのだ。
「そんなにアイリーンは、私に頼り甲斐のある王になって欲しいの? でもこの国の王は少し頼りないくらいの方が、丁度いいと思うけどね?」
「貴方に頼り甲斐のある王になって欲しいと言った所で、今更なれるわけないでしょう!? それにさっきのアレは、少し頼りないで済まさせるのようなものではありませんでしたわ」
臣下に『許して』や『お願いします』なんて恥ずかしげもなく言って、懇願する王なんて見たことも聞いたこともない。
「仕方ないなぁ……実は私が有能だったって所、アイリーンに見せてあげようか?」
「見せなくていいですから。大人しく王座を退いて、レオンハルトに王位を譲ってください」
アイリーンはもう夫に何も期待していない。
今さらシュナイゼルがなにかした所で、地に落ちてしまった信頼は回復しないのである。
「……じゃあ私が内密にアウラの女王とやり取りしてて、ついっき女王エレノアが王宮に到着したっていったら?」
「え……」
「それと当時マリアベル誘拐を指示したアウラの貴族の尻尾を掴む為に女王と協力関係を築いてて、実は今回大使がこの国に来た事で関与の証拠をアウラ側が掴めたっていったら?」
「シュナイゼル、貴方それ……」
「前回、まあ二年前だけど上げ膳据え膳で大使を歓迎してあげたら、こちらを随分と下に見て油断してくれてね? ハインツ子爵と直接連絡を取ったみたいなんだよ。まあ、それについてはさっき女王が言ってたんだけど……」
「さっき、って……!?」
ぴくぴくと顔を引き攣らせる王妃アイリーン、そんな話は一言も聞いていない。
「晩餐会が終わってすぐ、ここに来る前? いやアイリーンがマリアベルをクロヴィスと婚約させてくれて良かったよ。あのまま大使に合わせていたら私が女王に怒られてしまう所だった! 流石は私の妻だね! ありがとう!」
「シュナイゼル……そんな話、わたくしは一言も聞いておりませんが?」
「そりゃ言ってないし? 敵を欺くにはまず味方からって昔から言うでしょ。それに君に言ったらレオンハルトに言っちゃうし……」
「『言っちゃう』じゃありません! 貴方はいつもいつも大事な事をわたくしに全然言わない……わたくし達は夫婦ですのに……」
「ごめんねアイリーン、夫婦でも私は王だから言える事と言えない事があるんだ。君を信頼してないわけじゃないんだよ」
と、言って。
頭を撫でようとする国王シュナイゼルの手を、アイリーンは扇で叩き落とす。
「わたくしに気安く触らないでくださいませ、シュナイゼル。だからといって貴方を許したわけではありませんのよ?」
「え……」
「なんですか晩餐会でのあの不甲斐ない態度! わたくし、恥ずかしくて死にそうでした!」
「いや、だって……フォンテーヌ公爵怖いし……」
「……今夜は寝かせません、貴方の性根を叩き直してさしあげます。覚悟なさってくださいませシュナイゼル」
「うわぁ……『今夜は寝かせない』って珍しく妻に言われたのに、全然嬉しくない」
フォンテーヌ公爵から与えられた死の恐怖からか吐き気を催して、えずき始めた大使キルデリク。
その異常な様子に。
「『晩餐会を開いて頂いたのに大変申し訳ないのですが、長旅の疲れからか大使の気分が優れないようでして……今夜はお開きとさせて頂けませんか?』」
一緒に来ていた外交使節団の外交官が、晩餐会のお開きをネムス国側に通訳を通して提案した。
ネムス国の言葉があまり得意ではない外交官には、今そこでなにが起きていたのかわからない。
加えてまさか大使がそんな不躾な態度を、外交で訪れた国の公爵夫人にするとは外交官は思わない。
だから大使が長旅の疲れから体調を崩したのだろうとその様子から判断して、提案したのである。
その願ってもない提案に。
この場をさっさと収めてしまいたい国王シュナイゼルは、一も二もなく飛びついた。
「それは大変だ。大使には直ぐに客室でお休み頂きましょう、こちらのことは何もお気になさらず」
と、通訳を通して外交官に伝え。
この晩餐会はとりあえずこれでお開きとなり。
国王シュナイゼルはひと息ついた。
――が、残念なことに。
「陛下、あとで大事なお話がございます。よろしいですわね?」
笑顔なのに何故かとても怖い王妃アイリーンに、そう国王は呼び止められて。
国王シュナイゼルの本当の戦いはこれからだということが、判明したのだった。
「アイリーン……」
◇◇◇
ここは王妃の私室。
大事な話があると言ったのに、悪びれる事もなく平気で遅れてきた国王シュナイゼルに王妃アイリーンは淡々と告げる。
「シュナイゼル、離婚しましょう」
「それだけは絶対に出来ない」
この問答を、席に着いてから二人は既に幾度となく繰り返している。
が、話は平行線をたどる。
「……だったら、王位をレオンハルトに譲ってください。貴方に王は相応しくない」
「でもあの子が王になるにはまだ早いと思うよ? 早過ぎる即位は、レオンハルトの負担になるんじゃないかな……」
「レオンハルトはもうすぐ成人です。それにあの子は貴方より王としての才覚があります」
レオンハルトが王になるには、まだ早いと言う国王シュナイゼルの言葉に。
貴方なんかより息子の方がよっぽど王としての才能があると、王妃アイリーンはハッキリと答えた。
「それはそれは……アイリーンはほんとうに痛い所ばかり付くなぁ? でも成人と言ってもまだレオンハルトは十代、私が王位を継承したのは三十代になってからだったし……まずは王太子にしてから地盤をしっかり固めてからの方がいいと思うよ?」
「……わたくしだってあの子にはまだ王座は早いと思っています! でも貴方が頼りないから、仕方なく」
先程の自分の行いを全て棚に上げて、正論ばかりを並べ立てるシュナイゼル。
そんな事は言われなくてもわかってる。
王妃アイリーンだって母親としては、まだ十代の若者でしかない息子から自由を奪いたくない。
それにもう少し好きにさせてやりたいし、レオンハルトには王としての地盤を固めてあげてから何の憂いもなく王位を継承させてやりたい。
だが王妃としてはそうも言っていられない。
そんな悠長な事を言ってこの不甲斐ない夫に国を全て任せていたら、臣下に革命を起こされかねないのだ。
「そんなにアイリーンは、私に頼り甲斐のある王になって欲しいの? でもこの国の王は少し頼りないくらいの方が、丁度いいと思うけどね?」
「貴方に頼り甲斐のある王になって欲しいと言った所で、今更なれるわけないでしょう!? それにさっきのアレは、少し頼りないで済まさせるのようなものではありませんでしたわ」
臣下に『許して』や『お願いします』なんて恥ずかしげもなく言って、懇願する王なんて見たことも聞いたこともない。
「仕方ないなぁ……実は私が有能だったって所、アイリーンに見せてあげようか?」
「見せなくていいですから。大人しく王座を退いて、レオンハルトに王位を譲ってください」
アイリーンはもう夫に何も期待していない。
今さらシュナイゼルがなにかした所で、地に落ちてしまった信頼は回復しないのである。
「……じゃあ私が内密にアウラの女王とやり取りしてて、ついっき女王エレノアが王宮に到着したっていったら?」
「え……」
「それと当時マリアベル誘拐を指示したアウラの貴族の尻尾を掴む為に女王と協力関係を築いてて、実は今回大使がこの国に来た事で関与の証拠をアウラ側が掴めたっていったら?」
「シュナイゼル、貴方それ……」
「前回、まあ二年前だけど上げ膳据え膳で大使を歓迎してあげたら、こちらを随分と下に見て油断してくれてね? ハインツ子爵と直接連絡を取ったみたいなんだよ。まあ、それについてはさっき女王が言ってたんだけど……」
「さっき、って……!?」
ぴくぴくと顔を引き攣らせる王妃アイリーン、そんな話は一言も聞いていない。
「晩餐会が終わってすぐ、ここに来る前? いやアイリーンがマリアベルをクロヴィスと婚約させてくれて良かったよ。あのまま大使に合わせていたら私が女王に怒られてしまう所だった! 流石は私の妻だね! ありがとう!」
「シュナイゼル……そんな話、わたくしは一言も聞いておりませんが?」
「そりゃ言ってないし? 敵を欺くにはまず味方からって昔から言うでしょ。それに君に言ったらレオンハルトに言っちゃうし……」
「『言っちゃう』じゃありません! 貴方はいつもいつも大事な事をわたくしに全然言わない……わたくし達は夫婦ですのに……」
「ごめんねアイリーン、夫婦でも私は王だから言える事と言えない事があるんだ。君を信頼してないわけじゃないんだよ」
と、言って。
頭を撫でようとする国王シュナイゼルの手を、アイリーンは扇で叩き落とす。
「わたくしに気安く触らないでくださいませ、シュナイゼル。だからといって貴方を許したわけではありませんのよ?」
「え……」
「なんですか晩餐会でのあの不甲斐ない態度! わたくし、恥ずかしくて死にそうでした!」
「いや、だって……フォンテーヌ公爵怖いし……」
「……今夜は寝かせません、貴方の性根を叩き直してさしあげます。覚悟なさってくださいませシュナイゼル」
「うわぁ……『今夜は寝かせない』って珍しく妻に言われたのに、全然嬉しくない」
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