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酒場のビール
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コトコトと小石にぶつかり揺れる音。
明るい日差しのなか、馬車は出発した。
他の旅人たちも、雪弥たちも無言になり馬車の中は静かな時が流れていた。
ジョナサンは横で眠ってしまった小さな旅仲間に視線を送る。
"警戒を怠らないで"
ルーナンが注意を促す様に、警戒は必要だ。
少しずつ探りを入れながら観察、監視をしていくべき対象だ。
そばに置くのが最善と考えた。
だが
ジョナサンはくすっと笑いをもらす。
元々の気質か、育ちの良い環境であったのか
雪弥はどこから見ても無防備な少年にしか見えなかった。
葉が擦れるように、目元が震えて弧を描く、そんな笑顔を頭に思い描く。
本当に、雪弥は純粋な子だった。
気の合う仲間は限られる。
長い人生ではあるが、そういう者に易々と巡り会えるとは限らない。
時を変え、場所を変え旅をする身
特に人を見る目はあると自負してしる。
肩を震わせながら、涙を溜めて声を絞り出す少年に、なぜだか気持ちが揺さぶられた。
どうにかしなければと強く感じた
腕の中に引き入れてからもその気持ちは強くなっていた。
ゆれる馬車の中では静かに記憶をたどる。
淡々と過ぎていく。
ジョナサンはもう一度笑みをこぼす。
...................以下、メモ書き。書く場所が見つかったら、移動します。
ぐっと引き寄せた体は思いの外軽く、小さかった。
手加減はしなかったが、それにしても
一連の動作の中で、ぼぅっと(見つめてくる瞳と)思考の止まったような間抜けな顔で
目はずっと合わせていたが
無防備なその姿に少し(興味がわくのと)愉快な気持ちになるとともに、手を当てた腰の軽さに意識が行く。
はっと目に力が宿る頃には、こちらとしては何の害もないのだと結論付けていた。
微弱な抵抗を試みる仕草に、少しからかってやろうとイタズラ心がわく。
明るい日差しのなか、馬車は出発した。
他の旅人たちも、雪弥たちも無言になり馬車の中は静かな時が流れていた。
ジョナサンは横で眠ってしまった小さな旅仲間に視線を送る。
"警戒を怠らないで"
ルーナンが注意を促す様に、警戒は必要だ。
少しずつ探りを入れながら観察、監視をしていくべき対象だ。
そばに置くのが最善と考えた。
だが
ジョナサンはくすっと笑いをもらす。
元々の気質か、育ちの良い環境であったのか
雪弥はどこから見ても無防備な少年にしか見えなかった。
葉が擦れるように、目元が震えて弧を描く、そんな笑顔を頭に思い描く。
本当に、雪弥は純粋な子だった。
気の合う仲間は限られる。
長い人生ではあるが、そういう者に易々と巡り会えるとは限らない。
時を変え、場所を変え旅をする身
特に人を見る目はあると自負してしる。
肩を震わせながら、涙を溜めて声を絞り出す少年に、なぜだか気持ちが揺さぶられた。
どうにかしなければと強く感じた
腕の中に引き入れてからもその気持ちは強くなっていた。
ゆれる馬車の中では静かに記憶をたどる。
淡々と過ぎていく。
ジョナサンはもう一度笑みをこぼす。
...................以下、メモ書き。書く場所が見つかったら、移動します。
ぐっと引き寄せた体は思いの外軽く、小さかった。
手加減はしなかったが、それにしても
一連の動作の中で、ぼぅっと(見つめてくる瞳と)思考の止まったような間抜けな顔で
目はずっと合わせていたが
無防備なその姿に少し(興味がわくのと)愉快な気持ちになるとともに、手を当てた腰の軽さに意識が行く。
はっと目に力が宿る頃には、こちらとしては何の害もないのだと結論付けていた。
微弱な抵抗を試みる仕草に、少しからかってやろうとイタズラ心がわく。
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