剣と魔法の世界 酒場で声をかけられて

のん

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酒場のビール

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 落ち着いて状況を把握してみると、住んでいた日本とは別の場所で時代が異なる もしくは別の世界にいるようだ。


太陽が明るく照りつけ街の噴水や街灯、馬車などに反射していた。

白いクリーム色の壁はおだやかで、とても美しい街並みに見えた。




『コンパス、これは地図、、、パンしかない。こっちは通貨かな、、、、』

 最初に見たのは、自分の持ち物。肩からは口が紐で閉じるタイプのバッグを背負っており
中の物は ざっと

ナイフ、食料(少ししかない)、簡易的な調理器具、麻紐やロープ、硬貨、コンパス、地図や手紙、何かが書かれた紙切れなど。

他にもあるが何の目的の物か分からなかった。


それと、自分にはここの文字は読めなかった。

寝袋のような物は見当たらなかったため、夜はマント一つで過ごしていたのか。それとも半日歩けば着くような、近い場所にもう一つ街があるのか。


『寝る場所は確保しないと困る』

とにかく情報が足りない。山から街に降りることにした。マントを目深に被っていればなんとかやり過ごせるかもしれない。









 街はにぎわっていた。
生きた鶏が植物のツルでできた檻の中に入れられて忙しなく鳴き首をふり羽をまき散らかしている。

また色とりどりの果物が並べられ、日除けの屋根は骨組みは木製だが布や毛皮でできている。果物の種類が多い。

りんごなど、知っている種類の果物もあった為、日本以外のどこかの国なのかもしれない。

他にも毛皮や、屋根に吊るされた薬草、装飾品など屋台のような建物が密集しその間を人が大勢行き来していた。同時に吹く風にあおられて白っぽく砂煙がまう。





 通ってきた門のところから高い石壁が続いて地面は石畳だったが

広場に出る頃には水路に沿って道は左に曲がって続きいていき、広場の屋台周辺はむき出しの踏み固められた白い土だった。

石畳の上を馬車が行くと心地よい音が鳴る。
屋台の人混みに混じってその音が遠く聞こえてきた。



 周りの人間は日本人と外国人を比べた時に背丈の違いがあるように、日本人の平均的な身長より高い人もいれば極端に背が低い人種もあるようだ。

何を話しているかはわからないが、発音や言葉の速度などに違いがあり、数種類の言語があることがわかった。


『人が多すぎる。』

..........何度目か人や知らない臭い生き物、硬いカバンにぶつかった後、不満が漏れてしまったのは仕方がない......



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