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プレリュード
第三話 (前編・パート2)
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「なっ…!?」
やだっ…コイツ、ほんとにわたしが知ってるクロフクなの??
ありえなかった。
その存在性からモノの言いようから何から何までが!
後ろに立つクロフクとはまた違ったイレギュラーさ加減だ。
いっそ完全に振り切った危なさがある。
背筋に悪寒めいものが走る娘はほんとに絶句してしまう。
だがそれをいいことに完全になめきった目線をこの身から頭上とへ差し向ける赤毛のデブは、背後の同業者(?)へといかにも慣れた口調でのたまう。
「よう、久しぶりじゃねえか、クロ? 訓練校時代はずいぶんと世話になったもんだが、お偉いエリートさまがさっぱり噂を聞かなくなっちまったよな? 近頃羽振(はぶ)りはどうよ?? あん、相変わらずムカつくポーカーフェイスを気取ってやがるようだが、そんなもんはすぐにひっぺがされることになるぜ? ま、見ての通りでスタートは譲っちまったみたいだが…な?」
「シシド…! やはり来たか。ある程度予想はしていたが、少々、想定外のコトもあるようだな…まあいい、お前が今回のイレギュラー、言わば競合者となるのか…!」
暗いサングラスの奥の表情はどんなものなのか、あまり再会を喜んでいるようには見えない無表情がしごく落ち着いた声音で応える。
すとるかすかに肩をすくめさせる、シシドと呼ばれたヤクザ者みたいなそぶりのクロフクはニヤリとして含みのある言葉を吐き出す。
「あん、そう固く構えるなよ…オレはまだお前とここで張り合うとは言ってないぜ? でかい分け前を仲良く折半(せっぱん)ってことで、うまいこと共闘だってできなくはないんだろ。何しろこの目的は一緒、なんだからな?」
「は? 目的は一緒って、あんたたち仲間なんじゃないの? だっておんなじクロフクでしょうよ?? あとあんたムカつくわね! そのふざけた態度といいなめた口の聞き方といい…! ただのチンピラじゃない!!」
デブとデブの間に挟まれてすっかり立つ瀬がなくなった少女が金切り声を上げてみずからの存在を必死にアピールする。
そんな間近で騒がれてはじめてこの存在を思い出したようなクロフクは、おどけたサマでまたみずからの肩をおやおやとすくめさせた。
「はん? ああそうか、いたんだよな、今回のクライアントさまってのが? てか、これがそれなのか?? ちっちゃな画像(写真)でしかデータがなかったから、ちっとも分からなかったぜ、ふ~ん…!」
「なっ、なによっ!」
またしてもジロジロと遠慮のかけらもない視線を浴びせられて、嫌悪感以外の何ものでもない悪感情が胸の内に渦巻くルナなのだが、おまけにこの赤毛の日焼けしたデブがぬかしくさったセリフにいよいよ全身が総毛立ってしまう。
意味深な陰りを帯びた表情は下品な笑みとしか言いようがなく、この背後の仲間に向けた言葉も品性のカケラも無くしたただの暴言だった。
「おい見ろよっ、相棒! メスだぜ、メスっ! 女ってヤツだ、この依頼人、データでは知ってたがこんなチビっこいとは思わなかったぜ? 拍子抜けだよな! でもだったらできるのかね、アレ? とりあえず女なんだから??」
「なっ…あれ?? あれって、何よ?」
訝(いぶか)しく背後を振り返るに、相変わらずサングラスで目線を隠したクロフクはかすかにこの肩をすくめるばかりだ。
すると代わりに赤毛に応じて背後の無表情デブが無表情のままに応える。
ただしこの淡々とした返事の内容にぎょっと目を丸くする女の子だった。
「あれ? ああ、つまりはセックスのことかい? だったらできなくはないんじゃないのか、とりあえずはメス、もとい、女なのだから…ただこんなに小型なのはその範疇(はんちゅう)に入るのかわからないが? でもおれたちはそんなものはしないで済むようにできているだろう? もともと生殖能力がないから必要がないんだ。教科でもある程度の知識としか教わってないものだし、おれには興味がないな…どんなものだか見てみたい気はするが。ああ、シシド、もしかして興味があるのかい?」
「おうよ、ありありよ! ただし相手がこんなちゃちなガキじゃなかったらな! カネさえ出せばいくらでもできるって言うしよ、この世の中じゃ!!」
「だったらそれでいいんじゃないのかい? おれは遠慮しておくが、それでも後学のために見学させてもらえるなら、シシドがそれをやっているところをじっくりと見させてもらうよ…」
「かあ、見学って、おいおいやめろよっ、なんか照れちまうぜ! ダチなんだからそこは張り切って一緒にやってくんなきゃよ? オレのおごりだぜ??」
「3Pというヤツか? ますますわからないな…」
「オレもわかんねえって! つーか、さんぴーってなんだ??」
※ここに雑な挿し絵が入ります♪ とりあえず著者のグーグル+に画像をアップしますが、やっぱりジャマですかね??
https://plus.google.com/u/1/105662930974054407735/posts/UatUtyqCQDf?pid=6196739467770878226&oid=105662930974054407735
「さんっ、なっ、なっ、なっ…!? それに、せ、せせっ、セックス、ですって? クロ、こいつら!!」
「ああ、ひどいな…完全に中2男子の会話だ! もとい、あまり気にするな。ただの戯れ言(ざれごと)だ…! あのシシドというやつは性格的に多少難ありで、それでもクロフクとしての能力は高い。それよりも少々、厄介だな?」
「…?」
「あいつは見ての通りの自信家で、不用心なだけにここにはてっきりピン(単身)で来るものとばかり思っていたのだが、よもやコンビでやって来るとは…! しかもあの後ろのヤツも、地味で目立たないキャラながらこの物腰からして相当に熟練していると見ていいだろう…加えてシシドとの相性は抜群にいいはずだ。このコンビでの仕事の成功率は9割を切らないはずだからな? ヘタなトリオ(三人編成)よりよっぽど上手だぞ。何より被弾(負傷)率が極端に低い! さては性格的に先走りしやすい相棒をうまく抑えるブレーキ役を果たしているのか、あいにく地味すぎて名前がわからないのだが…手強いな!」
「な、なにが手強いってのよ! ただのどスケベ赤毛ザルととむっつり白ブタ野郎じゃない!? 生理的に受け付けないわっ、どうにかして!!」
「赤毛ザルと白ブタ…! ちょっと露骨に過ぎるような? それだとこの俺は黒ブタになるのか、クロだけに?? あまり相手を挑発しないほうがいい、俺個人としてもさして笑えた立場でないわけではあり…後ろのヤツの名前が不明な都合、確かに仮称は必要なわけだが、ならばここはひとつ、食べ物で例えるのが妥当ではないか? キムチとスルメ、このくらいが順当だろう…!!」
「なんだっていいわよ! キムチだろうがスルメだろうが、ケチャップだろうがマヨネーズだろうが、タバスコだろうがラードだろうがね!!」
※次回、後編に続きます…!
やだっ…コイツ、ほんとにわたしが知ってるクロフクなの??
ありえなかった。
その存在性からモノの言いようから何から何までが!
後ろに立つクロフクとはまた違ったイレギュラーさ加減だ。
いっそ完全に振り切った危なさがある。
背筋に悪寒めいものが走る娘はほんとに絶句してしまう。
だがそれをいいことに完全になめきった目線をこの身から頭上とへ差し向ける赤毛のデブは、背後の同業者(?)へといかにも慣れた口調でのたまう。
「よう、久しぶりじゃねえか、クロ? 訓練校時代はずいぶんと世話になったもんだが、お偉いエリートさまがさっぱり噂を聞かなくなっちまったよな? 近頃羽振(はぶ)りはどうよ?? あん、相変わらずムカつくポーカーフェイスを気取ってやがるようだが、そんなもんはすぐにひっぺがされることになるぜ? ま、見ての通りでスタートは譲っちまったみたいだが…な?」
「シシド…! やはり来たか。ある程度予想はしていたが、少々、想定外のコトもあるようだな…まあいい、お前が今回のイレギュラー、言わば競合者となるのか…!」
暗いサングラスの奥の表情はどんなものなのか、あまり再会を喜んでいるようには見えない無表情がしごく落ち着いた声音で応える。
すとるかすかに肩をすくめさせる、シシドと呼ばれたヤクザ者みたいなそぶりのクロフクはニヤリとして含みのある言葉を吐き出す。
「あん、そう固く構えるなよ…オレはまだお前とここで張り合うとは言ってないぜ? でかい分け前を仲良く折半(せっぱん)ってことで、うまいこと共闘だってできなくはないんだろ。何しろこの目的は一緒、なんだからな?」
「は? 目的は一緒って、あんたたち仲間なんじゃないの? だっておんなじクロフクでしょうよ?? あとあんたムカつくわね! そのふざけた態度といいなめた口の聞き方といい…! ただのチンピラじゃない!!」
デブとデブの間に挟まれてすっかり立つ瀬がなくなった少女が金切り声を上げてみずからの存在を必死にアピールする。
そんな間近で騒がれてはじめてこの存在を思い出したようなクロフクは、おどけたサマでまたみずからの肩をおやおやとすくめさせた。
「はん? ああそうか、いたんだよな、今回のクライアントさまってのが? てか、これがそれなのか?? ちっちゃな画像(写真)でしかデータがなかったから、ちっとも分からなかったぜ、ふ~ん…!」
「なっ、なによっ!」
またしてもジロジロと遠慮のかけらもない視線を浴びせられて、嫌悪感以外の何ものでもない悪感情が胸の内に渦巻くルナなのだが、おまけにこの赤毛の日焼けしたデブがぬかしくさったセリフにいよいよ全身が総毛立ってしまう。
意味深な陰りを帯びた表情は下品な笑みとしか言いようがなく、この背後の仲間に向けた言葉も品性のカケラも無くしたただの暴言だった。
「おい見ろよっ、相棒! メスだぜ、メスっ! 女ってヤツだ、この依頼人、データでは知ってたがこんなチビっこいとは思わなかったぜ? 拍子抜けだよな! でもだったらできるのかね、アレ? とりあえず女なんだから??」
「なっ…あれ?? あれって、何よ?」
訝(いぶか)しく背後を振り返るに、相変わらずサングラスで目線を隠したクロフクはかすかにこの肩をすくめるばかりだ。
すると代わりに赤毛に応じて背後の無表情デブが無表情のままに応える。
ただしこの淡々とした返事の内容にぎょっと目を丸くする女の子だった。
「あれ? ああ、つまりはセックスのことかい? だったらできなくはないんじゃないのか、とりあえずはメス、もとい、女なのだから…ただこんなに小型なのはその範疇(はんちゅう)に入るのかわからないが? でもおれたちはそんなものはしないで済むようにできているだろう? もともと生殖能力がないから必要がないんだ。教科でもある程度の知識としか教わってないものだし、おれには興味がないな…どんなものだか見てみたい気はするが。ああ、シシド、もしかして興味があるのかい?」
「おうよ、ありありよ! ただし相手がこんなちゃちなガキじゃなかったらな! カネさえ出せばいくらでもできるって言うしよ、この世の中じゃ!!」
「だったらそれでいいんじゃないのかい? おれは遠慮しておくが、それでも後学のために見学させてもらえるなら、シシドがそれをやっているところをじっくりと見させてもらうよ…」
「かあ、見学って、おいおいやめろよっ、なんか照れちまうぜ! ダチなんだからそこは張り切って一緒にやってくんなきゃよ? オレのおごりだぜ??」
「3Pというヤツか? ますますわからないな…」
「オレもわかんねえって! つーか、さんぴーってなんだ??」
※ここに雑な挿し絵が入ります♪ とりあえず著者のグーグル+に画像をアップしますが、やっぱりジャマですかね??
https://plus.google.com/u/1/105662930974054407735/posts/UatUtyqCQDf?pid=6196739467770878226&oid=105662930974054407735
「さんっ、なっ、なっ、なっ…!? それに、せ、せせっ、セックス、ですって? クロ、こいつら!!」
「ああ、ひどいな…完全に中2男子の会話だ! もとい、あまり気にするな。ただの戯れ言(ざれごと)だ…! あのシシドというやつは性格的に多少難ありで、それでもクロフクとしての能力は高い。それよりも少々、厄介だな?」
「…?」
「あいつは見ての通りの自信家で、不用心なだけにここにはてっきりピン(単身)で来るものとばかり思っていたのだが、よもやコンビでやって来るとは…! しかもあの後ろのヤツも、地味で目立たないキャラながらこの物腰からして相当に熟練していると見ていいだろう…加えてシシドとの相性は抜群にいいはずだ。このコンビでの仕事の成功率は9割を切らないはずだからな? ヘタなトリオ(三人編成)よりよっぽど上手だぞ。何より被弾(負傷)率が極端に低い! さては性格的に先走りしやすい相棒をうまく抑えるブレーキ役を果たしているのか、あいにく地味すぎて名前がわからないのだが…手強いな!」
「な、なにが手強いってのよ! ただのどスケベ赤毛ザルととむっつり白ブタ野郎じゃない!? 生理的に受け付けないわっ、どうにかして!!」
「赤毛ザルと白ブタ…! ちょっと露骨に過ぎるような? それだとこの俺は黒ブタになるのか、クロだけに?? あまり相手を挑発しないほうがいい、俺個人としてもさして笑えた立場でないわけではあり…後ろのヤツの名前が不明な都合、確かに仮称は必要なわけだが、ならばここはひとつ、食べ物で例えるのが妥当ではないか? キムチとスルメ、このくらいが順当だろう…!!」
「なんだっていいわよ! キムチだろうがスルメだろうが、ケチャップだろうがマヨネーズだろうが、タバスコだろうがラードだろうがね!!」
※次回、後編に続きます…!
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