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それのために
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春空は突き抜けるように青い。夜間に降った雨に余計なものはみんな洗い流されたかのような早朝の空気は、どこかさっぱりとしていて気持ちよかった。
メインストリートに面した場所に立っている止まり木は、出た瞬間から人でごった返していた。朝市場だ。
テントは不規則に並んでいて、食材から布、軽食から鍋まで様々な商品がその下で売られていた。黄色いテントからは食欲をそそる匂いがする。
パンに香草で焼き上げた肉とレタス、チーズを挟んだサンドイッチを売っているそのテントは、朝市の名物だと咲也子はミリーから情報をもらっていて。ティオヴァルトに頼んで七つ買ってきてもらい、いつもの場所で食す。
咲也子がうっかり甘い匂いにつられてのぞき込んだ、ねじった揚げ菓子を売っている屋台に気をとられ、ティオヴァルトに置いていかれそうになったのは秘密だ。ちなみにその時から人ごみでは手をつなぐかティオヴァルトに抱っこしてもらうことが決められた。
ボリュームのあるそれをひんとティオヴァルトで三つずつ平らげて、普段朝ご飯は食べない派の咲也子はティオヴァルトに一口貰うことでその味を知った。
余ったひとつは情報料としてミリーに渡したところ、初めてのおつかいを達成させた子どものようにフードをかぶった頭をなでこくられた。解せぬ。
食後には自販機で買ってきた飲み物を飲んでベンチでまったりと過ごす。
ひんが咲也子の肩にすり寄ったり、咲也子がひんのウサギのような耳をなでてじゃれあっているのをティオヴァルトはぼんやりと見つめていた。平和である。正直、数日前まででは考えられないような奴隷生活である。
もっとこう、なんか、違うだろう。奴隷として。とティオヴァルトの中の奴隷根性というか何かが告げていたが、そんなことはさらっと無視する。平和ならそれでいい。
そんなこんなで朝は過ぎ去った。お昼の分の食べ物を食堂であらかじめ調達すると、神殿に向かって出発した。
止まり木を出て左に曲がる。賑やかなそこを通り過ぎてもう一度左にまがると、大きな城がそびえたっていた。
真っ白い外壁にはどこを見ても汚れ一つ見当たらず、一段ごとに柱が二本立っていて、無数に柱が奥に向かって並んでいる。
周りに立ち並ぶ煙突や尖塔の中でも一番大きく、なによりも眼前にした時の重量感がすごかった。咲也子が今まで見てきた建物の中で一番重そうだった。どこか気後れしそうなほどの白さと荘厳さは圧迫感にも似ていて。見るものを圧倒させた。家々の中に城が立っているという違和感もあったが。
「もともとは、この地方を治めてた王族の別荘だったらしいぜ。岩山くり抜いて作ったんだと」
上を見すぎてひっくり返りそうになっている咲也子の背後にさりげなく立ちながら、ティオヴァルトはため息をついた。
「ここが神殿。その中でも最高峰と言われてる、主神殿だ。……気にしてねえよ」
解呪の方は建物が違うし、会うこともねぇだろ。
上を見ることをやめた咲也子は気づかわしそうにティオヴァルトを見る。どうせ、ティオヴァルトが買われるときに言った『主神殿でも解けなかった』という言葉を気にしているのではないかと思われたため、ティオヴァルトは断っておいた。呪印が解けている今、気にすることなんて髪の毛一筋ほどもないのだから。
それに解呪されていることを知られないために、左目には包帯を巻いておいた。
これで厄介事もないと首を振ったティオヴァルトにこくりと一回頷いた後、咲也子は主神殿と呼ばれる城の無数の柱が立つ白い石で出来た階段を一緒に昇って行った。
「こちらがキメラ様を描かれたとされる絵画です」
階段をのぼってすぐに白い修道服を着た少女に声をかけたところ、喜んで案内を引き受けてくれた。
嬉しそうな笑顔とともに『信仰深い方なのですね』と言われたが、信仰も何も本人である。思わずティオヴァルトと顔を見合わせた。つないだ手にぎゅと力がこもったのをティオヴァルトは感じた。ちなみに当の咲也子は顔を見合わせた後、神妙そうな空気を作りつつうなずきながら流していて。
そんな咲也子の反応にティオヴァルトは吹き出しそうなのをこらえようとして、ただでさえ鋭いまなざしはさらに鋭くなっていた。すれ違った観光客を案内する別の修道女が引きつった声をだし避けていった。
神殿内は洗礼された空気を感じるものの、外観に比べ修道女や観光客が多いためか城の中の方が解放感があった。
靴音もたたないようにと青い絨毯の敷かれた廊下を歩きながら、踊り場と思われる拓けたところ、その壁に掛けられた絵画を手で示しながら修道女は言った。
地図と思われる背景に、黒い蛇・赤い翼がある蛇・胴体に目が無数にある蛇といった奇妙な蛇たちに囲まれ、その蛇たちと同じ青い目を薄く開けて、祈るように手を組む黒髪の少女の絵だった。
高いところに飾られたその絵画。ワンピースの裾を掴み、主神殿を見上げるときのようにひっくり返りそうになっている咲也子に、ティオヴァルトはさりげなく後ろを陣取った。
いつでも受け止められるようにという配慮を感じ取った修道女がくすくすと笑っていて、そんな修道女に咲也子は首をかしげていた。
「素晴らしいお姿でしょう? 御遣い様方も神々しくていらっしゃるけれど、何よりもキメラ様の美しさといったらありませんわ!」
興奮したように告げる修道女にもうやめてくれと言いそうになった。咲也子があまりの羞恥に悶えている横で、ティオヴァルトの脳裏にはバーベキューセットの話が浮かび、あまりの想像の違いに微妙な顔になった。聞きたくなかった裏話である。
そんな三者三様に違う反応をしていると、廊下を通りがかった観光客と思わしき青年が首をかしげていた。
そんなことをしていると、聖典に書かれている内容の説明や一通りの場所を案内される。一番驚いたのが、キメラの聖骸が安置されている部屋があると言われたことだった。本来観光客では見学出来ないが冒険者ならば……ということで見せてもらえた。
ギルドプレートを掲げた咲也子にとっての、冒険者登録の本懐が遂げられた瞬間だった。
当然のように案内してもらうと、ガラスの棺に横たわる小さな骸骨がいた。ティオヴァルトが咲也子に目線で確認したところ、フードの奥で目を'怠惰'ゆえの事実透視に青く光らせる。修道女にばれない程度で首を横に振ったことから、ただ人の子の死骸であることが分かった。
本物が偽物を鑑定するなんて笑い話にもならない。
「最後に、こちらが礼拝堂です」
メインストリートに面した場所に立っている止まり木は、出た瞬間から人でごった返していた。朝市場だ。
テントは不規則に並んでいて、食材から布、軽食から鍋まで様々な商品がその下で売られていた。黄色いテントからは食欲をそそる匂いがする。
パンに香草で焼き上げた肉とレタス、チーズを挟んだサンドイッチを売っているそのテントは、朝市の名物だと咲也子はミリーから情報をもらっていて。ティオヴァルトに頼んで七つ買ってきてもらい、いつもの場所で食す。
咲也子がうっかり甘い匂いにつられてのぞき込んだ、ねじった揚げ菓子を売っている屋台に気をとられ、ティオヴァルトに置いていかれそうになったのは秘密だ。ちなみにその時から人ごみでは手をつなぐかティオヴァルトに抱っこしてもらうことが決められた。
ボリュームのあるそれをひんとティオヴァルトで三つずつ平らげて、普段朝ご飯は食べない派の咲也子はティオヴァルトに一口貰うことでその味を知った。
余ったひとつは情報料としてミリーに渡したところ、初めてのおつかいを達成させた子どものようにフードをかぶった頭をなでこくられた。解せぬ。
食後には自販機で買ってきた飲み物を飲んでベンチでまったりと過ごす。
ひんが咲也子の肩にすり寄ったり、咲也子がひんのウサギのような耳をなでてじゃれあっているのをティオヴァルトはぼんやりと見つめていた。平和である。正直、数日前まででは考えられないような奴隷生活である。
もっとこう、なんか、違うだろう。奴隷として。とティオヴァルトの中の奴隷根性というか何かが告げていたが、そんなことはさらっと無視する。平和ならそれでいい。
そんなこんなで朝は過ぎ去った。お昼の分の食べ物を食堂であらかじめ調達すると、神殿に向かって出発した。
止まり木を出て左に曲がる。賑やかなそこを通り過ぎてもう一度左にまがると、大きな城がそびえたっていた。
真っ白い外壁にはどこを見ても汚れ一つ見当たらず、一段ごとに柱が二本立っていて、無数に柱が奥に向かって並んでいる。
周りに立ち並ぶ煙突や尖塔の中でも一番大きく、なによりも眼前にした時の重量感がすごかった。咲也子が今まで見てきた建物の中で一番重そうだった。どこか気後れしそうなほどの白さと荘厳さは圧迫感にも似ていて。見るものを圧倒させた。家々の中に城が立っているという違和感もあったが。
「もともとは、この地方を治めてた王族の別荘だったらしいぜ。岩山くり抜いて作ったんだと」
上を見すぎてひっくり返りそうになっている咲也子の背後にさりげなく立ちながら、ティオヴァルトはため息をついた。
「ここが神殿。その中でも最高峰と言われてる、主神殿だ。……気にしてねえよ」
解呪の方は建物が違うし、会うこともねぇだろ。
上を見ることをやめた咲也子は気づかわしそうにティオヴァルトを見る。どうせ、ティオヴァルトが買われるときに言った『主神殿でも解けなかった』という言葉を気にしているのではないかと思われたため、ティオヴァルトは断っておいた。呪印が解けている今、気にすることなんて髪の毛一筋ほどもないのだから。
それに解呪されていることを知られないために、左目には包帯を巻いておいた。
これで厄介事もないと首を振ったティオヴァルトにこくりと一回頷いた後、咲也子は主神殿と呼ばれる城の無数の柱が立つ白い石で出来た階段を一緒に昇って行った。
「こちらがキメラ様を描かれたとされる絵画です」
階段をのぼってすぐに白い修道服を着た少女に声をかけたところ、喜んで案内を引き受けてくれた。
嬉しそうな笑顔とともに『信仰深い方なのですね』と言われたが、信仰も何も本人である。思わずティオヴァルトと顔を見合わせた。つないだ手にぎゅと力がこもったのをティオヴァルトは感じた。ちなみに当の咲也子は顔を見合わせた後、神妙そうな空気を作りつつうなずきながら流していて。
そんな咲也子の反応にティオヴァルトは吹き出しそうなのをこらえようとして、ただでさえ鋭いまなざしはさらに鋭くなっていた。すれ違った観光客を案内する別の修道女が引きつった声をだし避けていった。
神殿内は洗礼された空気を感じるものの、外観に比べ修道女や観光客が多いためか城の中の方が解放感があった。
靴音もたたないようにと青い絨毯の敷かれた廊下を歩きながら、踊り場と思われる拓けたところ、その壁に掛けられた絵画を手で示しながら修道女は言った。
地図と思われる背景に、黒い蛇・赤い翼がある蛇・胴体に目が無数にある蛇といった奇妙な蛇たちに囲まれ、その蛇たちと同じ青い目を薄く開けて、祈るように手を組む黒髪の少女の絵だった。
高いところに飾られたその絵画。ワンピースの裾を掴み、主神殿を見上げるときのようにひっくり返りそうになっている咲也子に、ティオヴァルトはさりげなく後ろを陣取った。
いつでも受け止められるようにという配慮を感じ取った修道女がくすくすと笑っていて、そんな修道女に咲也子は首をかしげていた。
「素晴らしいお姿でしょう? 御遣い様方も神々しくていらっしゃるけれど、何よりもキメラ様の美しさといったらありませんわ!」
興奮したように告げる修道女にもうやめてくれと言いそうになった。咲也子があまりの羞恥に悶えている横で、ティオヴァルトの脳裏にはバーベキューセットの話が浮かび、あまりの想像の違いに微妙な顔になった。聞きたくなかった裏話である。
そんな三者三様に違う反応をしていると、廊下を通りがかった観光客と思わしき青年が首をかしげていた。
そんなことをしていると、聖典に書かれている内容の説明や一通りの場所を案内される。一番驚いたのが、キメラの聖骸が安置されている部屋があると言われたことだった。本来観光客では見学出来ないが冒険者ならば……ということで見せてもらえた。
ギルドプレートを掲げた咲也子にとっての、冒険者登録の本懐が遂げられた瞬間だった。
当然のように案内してもらうと、ガラスの棺に横たわる小さな骸骨がいた。ティオヴァルトが咲也子に目線で確認したところ、フードの奥で目を'怠惰'ゆえの事実透視に青く光らせる。修道女にばれない程度で首を横に振ったことから、ただ人の子の死骸であることが分かった。
本物が偽物を鑑定するなんて笑い話にもならない。
「最後に、こちらが礼拝堂です」
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