7 / 8
決別と告白
しおりを挟む
元婚約者はエリザに何かを言いたかった様子だがランセルは彼がエリザに接触するのを許さなかった。
(あいつのエリザを見る目…ああっ!!苛々する。本当に諦めの悪い男だな。エリザは俺のモノになったのに!もう絶対にあいつをエリザに近付けさせるものか…)
ランセルは苛立ちを隠さず無言でエリザを抱き上げると大股で馬車へと向かい彼女を中に押し込めた。そして彼はエリザを痛い程に抱き締めた。
「お前は俺のモノだ!あいつにも…他の誰にもエリザを死んでも渡さないっ!!クソッ!エリザは…、エリザは俺の女なのにっ!」
「っ!……ランセル」
怒りに震えて酷く興奮状態のランセルにエリザは焦った。このままでは彼はまた良からぬ事を言い出しかねない。とっさにエリザは両手でランセルの頬を引き寄せ自分から唇を重ねた。
エリザはランセルの唇を割り舌を入れていつも彼が自分にするようにねっとり口内に舌を這わせた。ランセルは一瞬の事にビクッとして目を見開いたがすぐにエリザの舌に自分のソレを絡める。
「んっ、んぅ…、、はぁっ」
チュパッ!と音を立てて唇を離したエリザをランセルは自分の胸に掻き抱く。エリザはランセルの背中に腕を回してきつく抱き締めた。
「ああエリザッ!俺のエリザ…好きだっ!愛してる!お前を自分のモノにしたけれど俺はいつも不安で堪らない……エリザが俺の側から離れて行くんじゃないかと考えたら…怖くて頭がおかしくなるっ!くっ…嫌だ……エリザ」
「ん……ランセル。私は何処にも行かないから安心して?あのね…さっき……彼に会った時に私……不思議なくらいに何も感じなかったの。彼を好きだったはずなのに…それなのに…もう知らない人みたいだった」
「っ…?!エリ…ザ?」
「私……いつの間にか彼の事は何も思わなくなってたの。だからランセルが心配する事なんて無いわ。本当よ?それに………」
エリザは顔を上げてランセルの深翠色の瞳を見つめて微笑んだ。
「私はランセルが好き。好きに…なってた」
「……えっ?」
「私の心の中に居るのはランセル…貴方よ?」
エリザは顔を真っ赤に染めてかろうじて聞き取れるくらいの小さな声でランセルに告げた。
「……エリザが俺を好き……エリザが、エリザが俺を……」
「貴方に無理矢理抱かれて…婚約者と婚約破棄させられて私…貴方を恨んだわ。どうしてこんなに酷い事が出来るのかって、毎日辛くて悔しくて…でも…何も出来なくて…」
「っ……ごめん。エリザ…離してやれなくて」
エリザはランセルの頬に手をのばし流れる涙を拭った。
「簡単に許せる事じゃないけど…あの時ランセルは私に言ったでしょう?俺のこれからの人生ぜんぶエリザに捧げる、エリザを一生大切にするって!だから…その約束はちゃんと守ってよね!」
「っ…!!勿論だっ!俺がエリザを愛する気持ちに嘘偽りなんか無い!あっ…、その…本当に?エリザは俺が好き…?」
ランセルが先程の言葉をいま一度確認するようにじっとエリザを見つめると彼女は頬を染めてゆっくり頷いた。
「エリザ!!」
「きゃっ!」
勢い良くエリザを抱き締めたランセルは噛みつくようにキスをした。口内をメチャクチャに掻き回され痛い程に舌を吸われ興奮したランセルの激しい口付けにエリザの息があがる。
「んっ、エリザ…はぁっ、」
「ラン…セル、んぅっ、ん……」
濃厚な口付けが終わりランセルがエリザから顔を離した。けれどすぐにまたエリザの唇を塞ぎちゅぱちゅぱリップ音を立てながら激しく口付ける。
「んんっ、ランセル…くるしっ!」
「はぁっ…はぁっ、、エリザ……俺めちゃくちゃ嬉しいよ…何があっても絶対にお前のこと離さない!愛してるっ愛してる愛してる愛してる!」
「うん…私もランセルを愛して、んぅっ!」
言い終わらないうちにエリザの言葉はランセルの口の中に飲み込まれた。
(あいつのエリザを見る目…ああっ!!苛々する。本当に諦めの悪い男だな。エリザは俺のモノになったのに!もう絶対にあいつをエリザに近付けさせるものか…)
ランセルは苛立ちを隠さず無言でエリザを抱き上げると大股で馬車へと向かい彼女を中に押し込めた。そして彼はエリザを痛い程に抱き締めた。
「お前は俺のモノだ!あいつにも…他の誰にもエリザを死んでも渡さないっ!!クソッ!エリザは…、エリザは俺の女なのにっ!」
「っ!……ランセル」
怒りに震えて酷く興奮状態のランセルにエリザは焦った。このままでは彼はまた良からぬ事を言い出しかねない。とっさにエリザは両手でランセルの頬を引き寄せ自分から唇を重ねた。
エリザはランセルの唇を割り舌を入れていつも彼が自分にするようにねっとり口内に舌を這わせた。ランセルは一瞬の事にビクッとして目を見開いたがすぐにエリザの舌に自分のソレを絡める。
「んっ、んぅ…、、はぁっ」
チュパッ!と音を立てて唇を離したエリザをランセルは自分の胸に掻き抱く。エリザはランセルの背中に腕を回してきつく抱き締めた。
「ああエリザッ!俺のエリザ…好きだっ!愛してる!お前を自分のモノにしたけれど俺はいつも不安で堪らない……エリザが俺の側から離れて行くんじゃないかと考えたら…怖くて頭がおかしくなるっ!くっ…嫌だ……エリザ」
「ん……ランセル。私は何処にも行かないから安心して?あのね…さっき……彼に会った時に私……不思議なくらいに何も感じなかったの。彼を好きだったはずなのに…それなのに…もう知らない人みたいだった」
「っ…?!エリ…ザ?」
「私……いつの間にか彼の事は何も思わなくなってたの。だからランセルが心配する事なんて無いわ。本当よ?それに………」
エリザは顔を上げてランセルの深翠色の瞳を見つめて微笑んだ。
「私はランセルが好き。好きに…なってた」
「……えっ?」
「私の心の中に居るのはランセル…貴方よ?」
エリザは顔を真っ赤に染めてかろうじて聞き取れるくらいの小さな声でランセルに告げた。
「……エリザが俺を好き……エリザが、エリザが俺を……」
「貴方に無理矢理抱かれて…婚約者と婚約破棄させられて私…貴方を恨んだわ。どうしてこんなに酷い事が出来るのかって、毎日辛くて悔しくて…でも…何も出来なくて…」
「っ……ごめん。エリザ…離してやれなくて」
エリザはランセルの頬に手をのばし流れる涙を拭った。
「簡単に許せる事じゃないけど…あの時ランセルは私に言ったでしょう?俺のこれからの人生ぜんぶエリザに捧げる、エリザを一生大切にするって!だから…その約束はちゃんと守ってよね!」
「っ…!!勿論だっ!俺がエリザを愛する気持ちに嘘偽りなんか無い!あっ…、その…本当に?エリザは俺が好き…?」
ランセルが先程の言葉をいま一度確認するようにじっとエリザを見つめると彼女は頬を染めてゆっくり頷いた。
「エリザ!!」
「きゃっ!」
勢い良くエリザを抱き締めたランセルは噛みつくようにキスをした。口内をメチャクチャに掻き回され痛い程に舌を吸われ興奮したランセルの激しい口付けにエリザの息があがる。
「んっ、エリザ…はぁっ、」
「ラン…セル、んぅっ、ん……」
濃厚な口付けが終わりランセルがエリザから顔を離した。けれどすぐにまたエリザの唇を塞ぎちゅぱちゅぱリップ音を立てながら激しく口付ける。
「んんっ、ランセル…くるしっ!」
「はぁっ…はぁっ、、エリザ……俺めちゃくちゃ嬉しいよ…何があっても絶対にお前のこと離さない!愛してるっ愛してる愛してる愛してる!」
「うん…私もランセルを愛して、んぅっ!」
言い終わらないうちにエリザの言葉はランセルの口の中に飲み込まれた。
57
お気に入りに追加
470
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
義兄の執愛
真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。
教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。
悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
鬼より強い桃太郎(性的な意味で)
久保 ちはろ
恋愛
桃太郎の幼馴染の千夏は、彼に淡い恋心を抱きつつも、普段から女癖の悪い彼に辟易している。さらに、彼が鬼退治に行かないと言い放った日には、千夏の堪忍袋の緒も切れ、彼女は一人鬼ヶ島に向かう。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました
ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪
奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」
「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」
AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。
そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。
でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ!
全員美味しくいただいちゃいまーす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる