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幸せな結末
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夜会の夜に再会した元婚約者はエリザの心から消えて既に過去の人になっていた。そしてエリザはランセルに好きだと告白した事で彼の態度がガラリと変わった。
彼はエリザへの溢れんばかりの愛を隠そうともせず顔から火が出る程に恥ずかしくなるような言葉を人前でも平気で吐く始末だ。ベッドの中では相変わらず虐められるけれどランセルの言葉と態度には狂おしい程の愛情を感じている。
ランセルに溺愛されて何よりも優先し壊れ物のように大切にされ今ではランセルが居なくては生きていけないと思う程にエリザは彼に依存し溺れていた。
…………………
軽く欠伸をして視線を横に向けたランセルは腕の中で眠るエリザを見て頬を緩ませた。安心しきって無防備な姿で眠っている彼女の寝顔は普段よりも幼くて本当に可愛い。癖がなくさらりとしたピンクゴールドのエリザの髪をランセルはクルクルと指に巻き付けて今日の事を思い返した。
当初の予定通りに昨日エリザとランセルは結婚式を挙げた。式も披露宴も盛大に行われ沢山の参列者に祝福された。数時間前に初夜を迎えた2人は日付が変わるまで何度も激しく愛し合った。お互いの体液でドロドロになった身体をもう一度お風呂で清めた後に眠りについた。
真っ白いすべすべの肌。瞼に影を落とす金色の長い睫毛。小さな顔に整った目鼻立ち。ランセルは幼い頃から天使のように可愛いエリザに恋焦がれていた。今は閉じているエリザの琥珀色の大きな瞳に自分の姿が映る事にランセルは喜びを感じていた。
「はぁ……エリザ…」
赤く色付いたエリザの唇にランセルは吸い寄せられるようにちゅっちゅっとキスをした。
「ん…エリザ好きだよ。あぁ……ほんとに何でこんなに可愛いんだろう。一生大事にするよ」
「っん、……ふぁ、ラン…セル?」
寝惚けた様子のエリザがランセルの首元に顔を擦り寄せる。彼はエリザの髪を撫でながら額や頬にチュッチュッとキスを落とした。
「…俺はここに居るよ?安心してぐっすりお休み。愛してるよエリザ」
「ん……私も…」
エリザは再び寝息を立てて眠りについた。ランセル熟睡するエリザの可愛い寝顔を見つめながら手に入れた幸せを噛みしめる。
「ふふっ……エリザを諦めなくて本当に良かった。もう絶対に離さない…愛してるよ俺のエリザ」
ランセルはエリザをしっかりと抱き直し彼女の唇にチュッとキスをして瞳を閉じた。自らの意志で彼に囚われたエリザは何よりも安心できる暖かい腕の中で幸せな夢を見続けるだろう。これからもずっと…
彼はエリザへの溢れんばかりの愛を隠そうともせず顔から火が出る程に恥ずかしくなるような言葉を人前でも平気で吐く始末だ。ベッドの中では相変わらず虐められるけれどランセルの言葉と態度には狂おしい程の愛情を感じている。
ランセルに溺愛されて何よりも優先し壊れ物のように大切にされ今ではランセルが居なくては生きていけないと思う程にエリザは彼に依存し溺れていた。
…………………
軽く欠伸をして視線を横に向けたランセルは腕の中で眠るエリザを見て頬を緩ませた。安心しきって無防備な姿で眠っている彼女の寝顔は普段よりも幼くて本当に可愛い。癖がなくさらりとしたピンクゴールドのエリザの髪をランセルはクルクルと指に巻き付けて今日の事を思い返した。
当初の予定通りに昨日エリザとランセルは結婚式を挙げた。式も披露宴も盛大に行われ沢山の参列者に祝福された。数時間前に初夜を迎えた2人は日付が変わるまで何度も激しく愛し合った。お互いの体液でドロドロになった身体をもう一度お風呂で清めた後に眠りについた。
真っ白いすべすべの肌。瞼に影を落とす金色の長い睫毛。小さな顔に整った目鼻立ち。ランセルは幼い頃から天使のように可愛いエリザに恋焦がれていた。今は閉じているエリザの琥珀色の大きな瞳に自分の姿が映る事にランセルは喜びを感じていた。
「はぁ……エリザ…」
赤く色付いたエリザの唇にランセルは吸い寄せられるようにちゅっちゅっとキスをした。
「ん…エリザ好きだよ。あぁ……ほんとに何でこんなに可愛いんだろう。一生大事にするよ」
「っん、……ふぁ、ラン…セル?」
寝惚けた様子のエリザがランセルの首元に顔を擦り寄せる。彼はエリザの髪を撫でながら額や頬にチュッチュッとキスを落とした。
「…俺はここに居るよ?安心してぐっすりお休み。愛してるよエリザ」
「ん……私も…」
エリザは再び寝息を立てて眠りについた。ランセル熟睡するエリザの可愛い寝顔を見つめながら手に入れた幸せを噛みしめる。
「ふふっ……エリザを諦めなくて本当に良かった。もう絶対に離さない…愛してるよ俺のエリザ」
ランセルはエリザをしっかりと抱き直し彼女の唇にチュッとキスをして瞳を閉じた。自らの意志で彼に囚われたエリザは何よりも安心できる暖かい腕の中で幸せな夢を見続けるだろう。これからもずっと…
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