【R18】ごめんね諦めて?

京佳

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婚約破棄

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エリザが眠っている間にランセルはあちこち飛び回り全ての処理を終わらせていた。



「婚約……破棄」

エリザはランセルの腕の中で力なく呟いた。彼はエリザの頬にチュッとキスをして彼女をきつく抱き締めた。


「そっ!あの後エリザの婚約者と令嬢を家に帰らせたんだけど…エリザの婚約者は令嬢をお持ち帰りして部屋でヤリまくってたんだって。しかも親にその現場見られて殴られて大変だったらしいよ?それで…エリザの家にも連絡が入って君のお父上が激怒して……くくっ、フハハハッ!エリザのお父上が婚約者に婚約破棄を告げたんだ!もちろん相手方の有責だよ。でね?でね?俺が新しくエリザの婚約者になったからこれからずーっと宜しくね?もう絶対にエリザを逃さないよ。もし俺から逃げようとしたら今度はあの媚薬をもっともっと飲ませて本当にちんぽ狂いにさせてやるからな分かったエリザ?」


「ひっ!……び、媚薬は嫌っ!!」


エリザはイヤイヤと頭を振りランセルの胸に縋り付く。怯えるエリザをランセルは目を細めて愛おしげに見つめた。



「はー、、、可愛い。あぁ…エリザが可愛いすぎて俺…頭がおかしくなりそうだよ~。ん、好き…」


ランセルはエリザの頬を両手で挟み赤く濡れた唇にキスをする。舌をねじ込まれエリザはびくびく身体を震わせながらランセルの襟元を掴んだ。


「んっ、はぁっ、エリザの唇美味しいよ?エリザのカラダはどこもかしこも柔らかくて温かくて…甘い……」


「んうっ!嫌っ!」


エリザが腕を振り上げた際に彼女の爪がランセルの頬をかすめ彼は痛みに顔をしかめた。


「あっ!……ごっ、ごめんなさい!…あのっ、ランセルっ」


「……ハッ、そんなに嫌なの?俺はエリザを優しく可愛がってあげようと思ったのに。そんっなに嫌がられたら……なーんか興冷めしちゃった。やっぱ媚薬飲ませて無理矢理抱こっかなー?昨晩のエリザはめちゃくちゃエロくてすんごい可愛かった。あんあん喘いで素直に俺に抱かれてくれたのになぁ。もう…俺に反抗すんならいっその事エリザを薬漬けにしちゃおうかなぁ?」


ランセルは仄暗く淀んだ瞳でエリザを冷たく見下ろしながらブツブツ呟いている。


「ひっ…、ラン…セル、」


「あ!そーだ、薬漬けにして部屋に閉じ込めりゃいいじゃん。エリザを俺のちんぽ狂いにさせて誰にも会わさず世間から隔離して監禁しよう!…ククッ…ふはははっ!何それすんごい楽しそう!!ふふっ、ふふふっ!ねぇーエリザ?そうしよっかぁ?」


ランセルはものすごく良い事を思い付いたかのように笑顔でエリザの顔を覗き込んだ。エリザはフルフル頭を振りランセルの胸に両手を突っ張り距離を取ろうとする。しかしその手を掴まれ彼の胸の中に閉じ込められた。


「やっ、…ランセルッ…く、薬はイヤっ!お願いっ…わ、私っ、ランセルの言うとおりにするからっ…」



薬漬けにされて部屋に監禁されてひたすらランセルに凌辱されるなんて絶対に嫌だ。エリザはブルブル震えながら涙をこぼし必死でランセルに懇願する。


「……………ふぅ。駄目だなぁ俺……エリザの泣き顔見たら絆されちゃう。ん、いいよ。薬はやんないし監禁もしないから。でもエリザの行動範囲は制限させて貰うからね?俺がここまでするのはそれ程までにエリザを愛してるからなんだよ?分かってんの?」


「んっ…うん……」


「あーもうっ!可愛いっ!エリザ愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる!んんっ!」


「んうっ……ふぁ、、」


エリザはギュッと目を瞑り口の中を暴れまわるランセルの舌に耐える。しつこく嫐られて舌を吸われランセルの唾液を飲まされた。


ランセルは息の上がったエリザを抱き上げベッドに座らせるとドレスと下着を全て脱がせて自身も服を脱ぎ捨てた。


エリザは改めてランセルをまじまじと見つめた。昨晩は薄暗い部屋で媚薬を飲まされ朦朧とする意識の中で彼に滅茶苦茶に抱かれた。自分がランセルに何を言ったのかもあまり覚えていない。


エリザの顔に触れる柔らかな金色の髪。エリザを見つめる深翠の瞳。肌は白くきめ細やかで中性的で綺麗な顔立ち。細身ながらも薄っすらと筋肉が付いた引き締まった身体。エリザが視線を下ろすと美しい容姿に似合わない血管の浮き出た太く逞しい肉棒がそそり勃っている。エリザは慌てて目を伏せた。子供の頃は女の子に間違われるほど可愛かったランセルはエリザの知らぬ間に魅力的な大人の男性に成長していた。


「エリザ…本当に好きなんだ」


「んっ!ランセ…んっ、んうっ!」


エリザはまるで全てを奪うかのようなランセルの激しい口付けに翻弄された。歯列や歯茎を舌でなぞり痛いほど舌を吸われ息をつく暇さえ与えられず必死に鼻で息を吸う。エリザは口付けされながらランセルの大きな手のひらで首の後ろを撫でられてゾクゾクした。


ちゅぱちゅぱイヤらしいリップ音を立てながら舌を絡め合う2人。いつの間にかエリザはランセルの首に腕を巻き付けていた。


(なんで?どうしてこんなにランセルのキスが気持ち良いの?あんな酷い事をされたのにっ、なんで…私っ…ランセルに触れられて喜んでいるの?)


ランセルは自分を求める可愛いエリザに目を細めた。口付けしながらエリザの胸に手を伸ばし柔らかな膨らみをふにふにと揉みしだく。エリザは抵抗する様子もなく相変わらず夢中になってランセルの舌を吸っている。


「んっ、ラン…セル?」


ちゅぽん!と大きな音を立ててランセルの唇が離されて2人の唇から透明な糸が垂れぷつりと切れた。


「エリザ…昨晩はあんな事してしまって本当にごめん。でもっ!どうしてもエリザが欲しくて堪らなかったんだ。俺のこれからの人生ぜんぶエリザに捧げるから…エリザを一生大切にする。愛してる!だからエリザお願い俺と結婚して…エリザの全てを俺にちょうだい?」


エリザの頬に手を添えてランセルがプロポーズした。エリザにもエリザの元婚約者にも散々酷い事をしておきながらそんな事は何もしてないかのようにランセルの深翠の瞳が不安そうに揺れている。


(ひどい……ランセルは何て自分勝手なの!ランセルに婚約者と純潔を奪われて…もう私には彼を断る選択肢なんて無いのを分かってる癖にっ!!)


エリザはこみ上げてくる怒りや様々な感情に飲み込まれそうになりながら震える唇を開いた。


「…っ…、、分かった…ランセルと…結婚…するっ、もう…私にはランセルしか居ないんだから…だからっ、ちゃんと責任取ってよっ!」


エリザはガバっとランセルに抱き着き彼の唇に吸い付いた。ランセルはエリザの舌を嬉々と迎え入れるとゆっくり彼女をベッドに押し倒した。
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