【R18】冤罪を着せられた令嬢とお仕置き役の美形騎士

京佳

文字の大きさ
上 下
1 / 1

冤罪を着せられた令嬢

しおりを挟む
王宮の地下牢にある秘密の拷問部屋の中で両手首を縄で縛られた男爵令嬢のエリーが大きな寝台の上で騎士の男に鋭い視線を向けられていた。

エリーは金髪碧眼の騎士に後から羽交い締めされ胡座をかいた彼の膝の上に乗せられている。

「へぇ……人は見かけによらないって本当だな。こんなに可愛い顔して王女様の婚約者を寝取るんだから大した娘だ」

「わ、私っ…そんなコトしてませんっ!」

「ふん……よっぽどアッチが達者なんだろうよ。今から確認させて貰おうか」

「っ!!ふぇっ……う、うぅっ……」

「お?泣いちゃった。……泣き顔もメチャクチャ可愛いな。確かに…これはそそられる」

金髪碧眼の騎士は清楚な色気を滲ませて空色の瞳からポロポロ涙を零すエリーを凝視しながら股間を膨らませた。

……………
事の発端は何かとエリーを目の敵にしていた王女様が発したとんでもない言葉だった。

王女様の溺愛している美貌の婚約者の公爵令息にエリーが手を出したと言い掛かりをつけたのだ。

男爵令嬢のエリーが高位貴族に近寄る事などまず不可能だし不敬だとその場で処刑されかねない。

普通の常識があればそんな愚かな行為は絶対にしない。ちょっと考えれば分かりそうなのに王女様はエリーの言い分を全く聞かずに一方的に彼女を断罪した。

そしてエリーは王女様の命令で王宮の地下牢に入れられて制裁を受けていた。


金髪碧眼の騎士がエリーの頬を流れる涙を指で優しく拭いながら声を掛けた。

「可哀想だが自業自得だ。諦めろ」

涙を拭う金髪碧眼の騎士を見上げたエリーの頬がカァッと赤くなる。

(っ!この人っ、金髪碧眼で王子様タイプだ!肌白っ、メチャクチャ格好良い♡)

「どうせ逃げられないしもう拘束外すか。あぁ……手首赤くなってるな。痛むか?」

彼はエリーの手首をギチギチに締め上げていた縄を解くと擦りむけて赤くなった肌を労るように優しく撫でた。

(冷たそうに見えるけど……手付きは優しい、あぁん好きっ♡)

こんな危機的状況なのにエリーの心の中はお祭りフィーバーだった。

好みドストライクの美形騎士を与えてくれてその上これからエッチな事をさせてくれるなんて!エリーは王女様にスライディング土下座で感謝したい気持ちだ。

(あぁ~~~王女様!エリーは心から王女様に感謝いたします!感謝感激王女様ブラボォーーー!フッフゥ~♪)

一通りの淑女教育を受けたエリーはそんな表情は微塵も出さない。

エリーは潤んだ瞳で金髪碧眼の騎士の顔を見上げ困ったように眉を下げた。

「王族の婚約者に手を出した罪をたっぷりカラダで分からせてやれ・・・・・・・と王女様は仰った。大層ご立腹の様子だった。この部屋で一晩じゅうお前を可愛がってやれとの事だ」

(っ!!一晩じゅう……こんな美形騎士とエッチ三昧っ?!う、うわぁぁ、最高すぎるっっ!!)

あまりの感激にエリーはギュッと目を瞑って喜びに打ち震えた。

金髪碧眼の騎士は小動物のように怯えきって目を閉じ唇を噛み締めてブルブル肩を震わせるエリーを見て王女様の言うような毒婦には思えず何だか可哀想に思えてきた。

しかし王女様の命令に背くことは死を意味する。金髪碧眼の騎士は小さく頷くとエリーのドレスに手をかけた。

通常こういう場合には罪人に恐怖と屈辱を与える為にナイフで肌を切りつけながら衣服をズタズタに切り裂くのだが、無抵抗で可哀想なくらいに怯えているエリーにそこまでする必要は無いと金髪碧眼の騎士は判断した。

金髪碧眼の騎士はエリーの髪の色と同じ淡い桃色のドレスを丁寧に脱がしコルセットの紐を解きショーツを脱がせた。

「っ、やぁっ!み、見ないで……くださいっ」

真っ赤な顔をして瞳に涙を浮かべるエリーは胸の前で腕をクロスし太ももを擦り合わせて必死に身体を隠した。露わになったエリーの真っ白な身体を見て金髪碧眼の騎士はごくりと喉を鳴らした。

「……ぐっ、…それは無理なお願いだ。じっくり見ないと罰を与えられないからな?」

「きゃぁっ!」

エリーは馬乗りになった金髪碧眼の騎士に両肩を押さえつけられ上から下まで舐めるようにじっくりと視姦された。

「んむっ?!んっ♡」

いきなり金髪碧眼の騎士に顎を掴まれエリーはチュッとキスをされた。すぐに舌が侵入してきて口内を掻き回される。キスに気を取られていたら彼はエリーの胸に手を伸ばしてふにふにと胸を揉み乳首を弄り始めた。

(何コレ何コレ何コレ!!超絶イケメンにベロちゅーされながらちくびコリコリされてりゅようっ!んぁぁっ♡凄いっ♡キモチイイ…)


「んんっ……や、……やぁっ、」

(………何かおかしい、男慣れしてるはずなのに、この初々しい反応………この娘は本当に王女様の婚約者を寝取ったのか?)

不審に思いながらも金髪碧眼の騎士はエリーの若く美しい敏感なカラダを前にして手を止める事が出来なかった。

そしてされるがままのエリーは金髪碧眼の騎士に執拗にキスをされ身体じゅう弄られ恥ずかしい所も全部舐められ吸われて潮を吹いて何度も達した。

金髪碧眼の騎士はドロドロに蕩けたエリーの秘部にビキビキに勃起したちんぽを挿入しガンガン腰を振りまくった。

「……なっ?!……」

あまりの気持ち良さにエリーの膣内に数回連続で射精した金髪碧眼の騎士はちんぽを引き抜き驚愕した。

エリーの秘部とシーツには己の精液と混じった血がべっとり染み付いている。それはエリーが男を誘惑して寝取る毒婦などではなく清純な乙女だった事を意味していた。

金髪碧眼の騎士がはじめからエリーに感じていた違和感は間違いでは無かったのだ。

「あああっ!!俺はっ………俺は何という事をしてしまったのだ、清廉潔白な令嬢に酷い仕打ちを……否、こうなったのは……あのクソ女王女様の身勝手な嘘のせいだ!クソッ!!」

金髪碧眼の騎士は気を失って眠るエリーの身体を濡らしたタオルで拭き清潔なシーツで包むと彼女を抱き上げて拷問部屋を後にした。

__

金髪碧眼の騎士はエリーにかけられた冤罪の証拠を王様に提示して王女様を告発した。拷問部屋でエリーを抱いた時の彼女の様子とシーツの血痕が決定的証拠となった。

何も非が無い男爵令嬢を王女様が気に食わないという理由だけで冤罪を被せ騎士に凌辱させた事は王家で大問題になった。

王女様は公爵令息に婚約破棄され狂ったように泣き喚いた。そして王宮の敷地内にある王家の追放者を収監する北の棟に入れられた。王女様は一生そこから出ることは無い。

ちなみに王女様は元婚約者の公爵令息と相思相愛だった伯爵令嬢に横恋慕してムリヤリ彼を自分の婚約者にしていた。

王女様が起こした事件の後に公爵令息と伯爵令嬢はようやく結ばれる事となった。

王家は王女様の資産の全てを慰謝料としてエリーに支払った。

……………

金髪碧眼の騎士は男爵家の屋敷にあるエリーの部屋に居た。エリーは彼の口元にハンカチをあてて父親に殴られ切れた傷を拭った。

王女様の命令とは言え無実のエリーを凌辱した事を金髪碧眼の騎士は彼女の父親に土下座して何度も謝罪した。

そして責任を取ってエリーを娶りたいと告げた。

「痛かったでしょう?お父様ったら思い切り殴ったから。ごめんなさい…」

「っ!良いんだっ!俺が悪いのだから…でも君との婚姻を許して貰えて本当に良かった」

「っ!私も…嬉しいですっ」

金髪碧眼の騎士はエリーの腰を引き寄せて口付けした。段々と深くなる口付けに溺れるエリーと金髪碧眼の騎士はお互いをきつく抱き締めた。

チュパッ!と音を立てて唇を離した金髪碧眼の騎士はエリーを胸に抱きぽつりぽつりと話しだした。

「ほんとは俺…君が無実なのは分かってたんだ……俺に触れられてビクビク震えながら必死に耐える君があまりに可愛くて……辞めれば良かったのにっ、欲に勝てず、あの女の命令を良い事に…ムリヤリ君を抱いた……すまなかった。本当にすまなかった!」

「っ!もう……謝らないで下さい。私…怒ってませんから!確かにあの時は、いきなり拘束されて薄暗い地下牢に入れられて怖かった。でも……好みだったから…あ、貴方なら良いかなって…好みドストライクの美形騎士に抱かれるなんてなかなか無い事ですし!」

「っ?!はっ……」

「一目惚れっ………でした。自分でもおかしな事言ってる自覚は…ありますが…あの時私は貴方に一目惚れしたのですっ!」

「俺もだっ!!俺も…一目見て…君に惹かれた!」

「んっ!」

エリーと金髪碧眼の騎士は再び抱き合い何度も口付けを交わした。そして2人は寝室に籠もったきりしばらくの間出て来なかった。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして

みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。 きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。 私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。 だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。 なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて? 全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです! ※「小説家になろう」様にも掲載しています。

【完結】体目的でもいいですか?

ユユ
恋愛
王太子殿下の婚約者候補だったルーナは 冤罪をかけられて断罪された。 顔に火傷を負った狂乱の戦士に 嫁がされることになった。 ルーナは内向的な令嬢だった。 冤罪という声も届かず罪人のように嫁ぎ先へ。 だが、護送中に巨大な熊に襲われ 馬車が暴走。 ルーナは瀕死の重症を負った。 というか一度死んだ。 神の悪戯か、日本で死んだ私がルーナとなって蘇った。 * 作り話です * 完結保証付きです * R18

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】私は義兄に嫌われている

春野オカリナ
恋愛
 私が5才の時に彼はやって来た。  十歳の義兄、アーネストはクラウディア公爵家の跡継ぎになるべく引き取られた子供。  黒曜石の髪にルビーの瞳の強力な魔力持ちの麗しい男の子。  でも、両親の前では猫を被っていて私の事は「出来損ないの公爵令嬢」と馬鹿にする。  意地悪ばかりする義兄に私は嫌われている。

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。

恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。 パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。

イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。 きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。 そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……? ※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。 ※他サイトにも掲載しています。

冤罪から逃れるために全てを捨てた。

四折 柊
恋愛
王太子の婚約者だったオリビアは冤罪をかけられ捕縛されそうになり全てを捨てて家族と逃げた。そして以前留学していた国の恩師を頼り、新しい名前と身分を手に入れ幸せに過ごす。1年が過ぎ今が幸せだからこそ思い出してしまう。捨ててきた国や自分を陥れた人達が今どうしているのかを。(視点が何度も変わります)

処理中です...