【R18】絶対にお断りします。私はキモイ王子よりイケメン騎士が良い

京佳

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召喚美少女ユイカ②

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ガチャリと寝室の鍵を閉めてクリフト様がゆっくりと私の待つベッドに向かって歩いてきた。お風呂上がりで髪の毛からポタポタ滴を滴らせてる。これぞ水も滴るイケメンだわ。

ちょ、ちょヤバ!クリフト様の色気が半端ないんだけど大丈夫ですか?!

ギシッとベッドが沈み込んで私の隣にクリフト様が腰掛けた。ポタポタと垂れる滴が気になり私はクリフト様が首にかけたタオルを手に取りワシャワシャと彼の頭を拭いてあげた。


「ちゃんと拭かないと風邪をひきます」


「っっ!!ありがとう…ユイカっ」

クリフト様は視線をさまよわせてソワソワしている。お風呂上がりだからか頬が赤くなってて可愛い。

「………?」

クリフト様の視線を辿れば彼は私の胸元をガン見していた。チラッと自分の胸を見てみると…

私の着ている薄い生地のベビードールから見事におっぱいがスッケスケで乳輪の形も乳首も丸見えになっていた!

ひぇぇ~恥ずかしいっ!!

でも今更隠すのも変だし愛するクリフト様にならいくら見られても構わない。私はクリフト様の視線に気付かない振りをして黙々と彼の頭を拭いた。

そうこうするうちにだいぶ髪の毛の水気がなくなってきた。サラサラのクリフト様の髪の毛が気持ち良くてずっと撫でていたらスッと手を取られた。そしてクリフト様は私の手の甲に恭しく口付けた。

「ふぇっ?」

驚きと嬉しさで私は思わず変な声を出してしまった。


「ユイカ俺は君だけを一生死ぬまで愛すると誓うよ」


(ズキュン!!!バタッ………)

っっあ!ごめん今撃たれて一瞬倒れてた。


クリフト様が私に愛を誓ってくれた。キャー!ヤバいメチャクチャ格好良いよぉ。映画のワンシーンみたい!


あっ、私も言わなきゃ!!私はサッと姿勢を正してクリフト様の目をしっかりと見つめながら口を開いた。

「クリフト様、私も貴方だけを一生死ぬまで…いいえ!たとえ死んでも永遠に貴方だけを愛し続ける事を誓いますっ」

もしもクリフト様が死んで生まれ変わっても私は絶対また貴方を見つけるね!そんで絶対に離さないからねぇ♡

「っ…、ありがとうユイカ!愛してる」

クリフト様の綺麗な顔が近付いて唇が重なった。





__

「……ん、ふぁっ?」

翌朝目を覚まして思わず私は声をあげそうになった。だだだだって目の前にクリフト様が寝てんだよ?!

うわ、睫毛ながー、鼻たっか!唇…あ、あ、あう、この唇にいろんな所をキスされてペロペロちゅーちゅー吸われてメチャクチャ厭らしいコトいっぱいされちゃった♡

重だるい身体と違和感のある下腹部に昨晩の出来事を思い出した私は1人で赤面した。

身体を起こそうとしたけどクリフト様の逞しい腕に拘束されていて動けない。

私を抱きまくらにして気持ち良さそうに寝息を立てて眠ってるクリフト様。な、なんかすんごい恥ずかしい。お互いマッパだから肌がピッタリ密着してクリフト様の胸板に私のおっぱいがくっついてお腹にも熱くて硬いのが当たってる。

モゾモゾと身体をよじるとグッとクリフト様に引き寄せられ耳をベロリと舐められた。

「ひゃん!!」

「ん……ユイカ?昨晩は……済まなかった。余りにユイカが愛らしくて我慢出来なかった」


「っ!!クリフト様っ…私は、だ、大丈夫ですっ」

昨晩のクリフト様とのメチャクチャ濃厚でエッチな初夜が瞬時に蘇った。クリフト様ははじめから終わりまでずっと優しくしてくれてガチガチに緊張してる私を気遣ってくれた。

クリフト様のおっきなおちんちん(巨こ…)を私のアソコに挿れる時に痛くて泣く私にいっぱいキスして抱きしめて背中を撫でてくれた。

ヤッてる時もずっと「ユイカ愛してる」「君を絶対離さない」「可愛い大好き」と囁いてくれた。

でも…クリフト様はこんなに爽やかでイケメンなのに愛撫はものすごーくねっとりしてた。とにかく濃厚でしつこくて(悪くない)クリ責めが好きでとんでもなく絶倫だった。

自分とクリフト様の身体に体力回復魔法をかけながら一晩中激しくエッチしまくった。クリフト様はすんごい肉食系男子だった。まぁ、私も肉食系女子だけどね!


まだ寝ぼけているクリフト様は私の唇に優しくキスをした。

「んっ♡」

肉厚の熱い舌をヌルリと滑り込ませ私の口内を楽しむようにゆっくりと舌を這わせた。唇が触れ合う度にチュプチュプとリップ音が耳に入ってきて私は羞恥で耳まで真っ赤になった。

チュウッと舌を吸い上げるとクリフト様は名残惜しそうに私の唇を離した。


「クリフト様…私ものすごく幸せ。愛するクリフト様に出会えた事と私達を魂の伴侶にしてくれた神様に心から感謝してます」


今更だけど私とクリフト様は本当に魂の伴侶だったのだ。最初はキモイ王子を拒絶してクリフト様をGETする為に適当に言った言葉だったけど結果オーライで真実になった。

今はクリフト様と相思相愛のラブラブ夫婦になれたのだから私の選択は間違ってなかった。

クリフト様は顔だけじゃなく中身も超絶イケメンの素晴らしい人だった。イイ男を捕まえた私グッジョブ!


「ユイカ愛してるっっ!」

「きゃう!」

昨晩あんなにヤリまくったのに(股が悲鳴)またクリフト様にベッドに沈められて私は声が枯れるまでアンアン喘がされた。

そして見事に腰が立たない私をクリフト様はお姫様抱っこしてお風呂で丁寧に身体を洗ってくれた。

洗いながらまたクリフト様のおちんちんが元気になっちゃったので私はネットのエロ知識を駆使してお口で奉仕してあげた。

そしたら何を勘違いしたのかクリフト様に「こんな破廉恥な事を一体誰に教わったんだ!」と肩を掴まれてキレられた。

元居た世界では普通にコンビニや本屋でエロ本を売ってるし、スマホやパソコンでもエロ漫画やエッチ動画を簡単に見れるからいくらでも知識は得ることが出来る。だけどこの世界にはそんな物は存在しない。

それをクリフト様に1から説明して何とか納得してもらえたのでとりあえずは良かった。私がクリフト様以外に身体を許すなんてあり得ないよ?

でもその後に「悪い子のユイカにはお仕置きだ!」と言われてお風呂でもクリフト様にエッチなコトをいっぱいされてしまったの。ああ…騎士の体力恐るべし!

_____

嫌な話を聞いてしまった。貴族って初夜が終わると夫婦別の寝室になるらしいと。子作りやお互いがヤりたい時にそれぞれの寝室に通うらしい。

で、子供産まれたらもう後は仮面夫婦まっしぐら。お互いに好きな相手を作ったり(公認愛人)中には何人も愛人囲う貴族も居るらしい。この国では当たり前だし政略結婚はそんなものだと。

は?控えめに言って最低じゃん。クズじゃん。ゲロきもい!貞操観念無いの?生理的にムリ!不特定多数の愛人持つ男って性病のデパートやん!


私は不安になりクリフト様に泣きついた。

「貴族って本当にこんな事するんですか?クリフト様…も?」

ヒックヒック泣きじゃくりながら私がこの話をするとクリフト様は真っ青な顔をして私を痛いくらいにギュウギュウ抱き締めた。うぅ苦しいけど嬉しい!


「俺とユイカは愛し合って結婚したんだ!寝室を分けるつもりも愛人なんか持つ気もない!貴族だからって皆がみんなクソみたいな事はしないよ?うちの父も兄達も政略結婚とは言えども皆妻一筋だ!むしろ貴族の悪習を嫌ってるんだ!だからユイカが心配するような事は何も無いっ」


「ふぇ…クリフト様。良かった…わ、私クリフト様が他の人を抱いたり…愛したら、私から離れて行っちゃったら……ムリ!もう私生きてられないよぉっ……うっ、グスン、ひっく、ふぇぇん」

私はえぐえぐ泣きながらクリフト様の胸に顔を埋めて彼の匂いを必死で嗅いだ。落ち着くエエー匂いやぁ。


「っっ!そんな事有り得ないっ!俺はユイカしか愛せない!君以外の女なんかゴミだ!他の奴等が死のうが生きようが関心など無いっ!俺はユイカだけ居れば良いっ!!愛してるっ、愛してるユイカ!」


っっはぁぁぁー!良かった。

ふふっ♡私はクリフト様は愛人なんか持たないと信じてたよ。てかクリフト様ってばサラッと酷い暴言吐いてたし(笑)クリフト様は絶対に『不倫は文化腐れヤリチン』じゃないって信じてた!

クリフト様は私の涙が止まるまでずっと抱きしめてキスしてくれた。私にその話をしたのは誰なんだと聞かれたから素直に話すと一瞬だけクリフト様の顔が般若みたいになってすぐにいつもの優しくて格好良いクリフト様に戻った。

そしてその日の夜は私の不安を掻き消すようにクリフト様はいつもよりメチャクチャ優しく私を抱いてくれた♡

しばらく経ってから私に嫌な話を教えて来た上から目線の公爵令嬢…もう名前忘れちゃったけど、その人がいつの間にか居なくなってた。
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