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やられたらやり返す浮気返しだ!
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私の婚約者は浮気ばかりしている。今度の相手は最近転入してきた元平民のキャピキャピした頭の悪そうな女だ。血統書付きばかりに囲まれて雑種が珍しいからか婚約者はすぐその女に夢中になった。
「ねぇねぇブシャール様ぁ、リマとイチャイチャしてくれるの嬉しいけどぉ婚約者をほっといて良いんですかぁ?」
「んー?ジュリアかぁ、別にどうでも良いさ!どーせアイツとは政略結婚だし愛は無い。俺が愛してるのはリマ♡お前だ♡結婚してからもお前の事は俺が囲ってやるからな♡それに…ジュリアはお硬すぎる!キスすら許さないんだぞ?結婚するまで何もさせないって今時ありえないだろぉー?」
「あはっ!嬉しいっ!リマもブシャール様を愛してるよ!じゃあリマがエッチな事いっぱいさせてあげるね!んー♡」
学園の裏庭のベンチで婚約者ブシャールと尻軽リマがベロチューしながら服を脱ぎ交尾をおっぱじめた。私は冷めた目で2人を見つめながらある事を決意した。
……………………
翌日、前触れを出し私はとある屋敷を訪ねた。応接室のドアが開き長身イケメンが満面の笑みで私を抱きしめた。
「ジュリ!!」
思えばかなり失礼な手紙を出してしまった。浮気ばかりする婚約者にやり返したいから婚約者の友人子息のトーマスに私を抱いてくれなんて……
でも彼は1つ返事で引き受けてくれた。私は彼に手を引かれ寝室で服を脱がされながら最終確認された。
「ジュリ本当に後悔しない?」
真っ赤な顔で何度もコクコク頷くとイケメンは噛み付くように私の唇にキスをした。唇を舐めてこじ開けて舌をねじ込まれ歯や歯茎、頬の内側をなぞられる。
舌を絡められてチュウチュウ吸われゾクゾクした。初めてのキスがこんなに激しくて私はもういっぱいいっぱいだ。息のあがった私を愛おしげに見つめるイケメンのトーマス。
「ふふっ、可愛いジュリ。沢山気持ち良くしてあげるから俺に任せてくれれば良いよ。バカなアイツに仕返ししようね?」
「うん…ごめんねトーマスにこんな非常識な事をお願いして…でも他に頼める人が居なかったの。誰でも良い訳じゃないし…」
「っっ!!む、むしろ俺に相談してくれて良かったよ!ああ!これは俺にしか出来ない事だからっ!」
何故か焦ったような様子のトーマスを不思議に思いつつも再びキスされて私はベッドに沈められた。
………………………
「ジュリ身体は平気かい?もう痛くない?ごめんね…君を抱けて嬉しくて加減できずに無理させてしまって……」
トーマスはそれはそれは優しく私を抱いてくれた。壊れ物のように扱われ一瞬私は彼に心から愛されているのでは?と錯覚した程だった。痛みに涙を流す私を気遣う彼に胸のトキメキを抑えるのに必死だった。
「っっ、だ、大丈夫!あ、あのトーマスが凄く優しくしてくれたから……わ、私っ、幸せ…だったわ!」
トーマスは終わった後も何故か私を抱きしめたまま顔にチュッチュッとキスを落とす。無理なお願いをして抱いてもらっただけなのに何だか変な感じ。
「…ねぇジュリ?アイツはいつも君の前で浮気相手とイチャついているんだろう?同じようにやり返すなら俺達もアイツの前でイチャイチャしてやろうよ!他にアイツはどんな事をしてるんだい?」
「そうねぇ…休み時間の度にずっとくっついて話してるしお昼ごはんは毎日一緒に食べてる。あと登下校も一緒の馬車に彼女を乗せてるし夜会も私を放置して彼女をエスコートしてるわ。休みの日もデートして、お互いの家に泊まりに行ったり。そのくらいかしら?」
「はぁぁ?!何だよソレッッッ!!!」
トーマスはブシャールのあまりの酷さに声を荒げた。そして明日からトーマスが私の浮気相手役を引き受けてくれる事になった。
さすがにそこまで頼むのは気が引けるので断ったのだけどトーマスは自分には特定の相手も居ないから誰に気にする必要もない。何よりブシャールの言動が全ての原因だと頑として聞かなかった。でも彼の申し出が私はものすごく嬉しかった。
翌日から私はブシャールが浮気相手としている事をトーマスと真似てやり出した。
登下校をトーマスの馬車に乗り、休み時間の度に会いに行き愛してると言い合い、階段下の死角でキスしたり裏庭で愛を語り(ブシャールと浮気相手は裏庭で交尾しまくり)
誰もいない空き教室でハグしたり(ブシャールと浮気相手は空き教室で交尾しまくり)トーマスにエスコートされお互いの髪色と瞳の色で合わせた格好で夜会に出たり、お互いの屋敷に泊まりに行ったり、街でデートしたり…
もうまわりがブシャールと尻軽リマ、私とトーマスが婚約していると思い込む程に馴染んでしまった。トーマスと一緒に過ごす時間が長すぎて私もそう思っていたくらいだ。
すると段々ブシャールの様子がおかしくなってきた。ある日ついに彼は泣きながら発狂した。
「ジュリァァァーーー!!!お前は俺の婚約者なのに何でトーマスとベタベタしてるんだ!お前トーマスと浮気してるだろう!何度も見たぞ!お、俺にはキスもさせない癖に!グググ、許さない!別れろ!よりによって俺の大嫌いなトーマスと浮気しやがってぇ!今すぐ俺の女を返せ!殺すぞトーマス!!グァァァァァー!!」
ブシャールは巨大なブーメランを投げつけた。私とトーマスは笑いを噛み殺した。ブシャールは全てにおいて自分より優秀でイケメンのトーマスを昔から目の敵にしていたのだ。そんな完璧なトーマスに私を寝取られてプライドがズタボロなのだろう全てブシャールの行いによる自業自得なのに。
既にブシャールと私の婚約は解消されている。私はトーマスと新たに婚約を結び学園を卒業したら結婚する予定だ。
奇声をあげながらトーマスに殴りかかったブシャールは呆気なく返り討ちにあいボコボコにされて泣きながら去って行った。
…………………
風の噂で聞いたけど元婚約者ブシャールは尻軽リマに捨てられたとか。彼女はもっと格上の貴族子息にベッタリらしい。ブシャールは精神を病んで長期入院している。永遠にさよならだわ!
後日トーマスと私はお互い密かに片思いしていた事が分かったのだった。学園を卒業した私とトーマスは盛大な結婚式をあげた。
ちなみに尻軽リマは王子にまで手を出そうとしていた。リマは王子が溺愛する婚約者に冤罪をなすり付け陥れようとしたのだがすぐその事がバレて処刑された。人のモノに手を出すのも程々にしないと最後には身を滅ぼすのだ。
「ねぇねぇブシャール様ぁ、リマとイチャイチャしてくれるの嬉しいけどぉ婚約者をほっといて良いんですかぁ?」
「んー?ジュリアかぁ、別にどうでも良いさ!どーせアイツとは政略結婚だし愛は無い。俺が愛してるのはリマ♡お前だ♡結婚してからもお前の事は俺が囲ってやるからな♡それに…ジュリアはお硬すぎる!キスすら許さないんだぞ?結婚するまで何もさせないって今時ありえないだろぉー?」
「あはっ!嬉しいっ!リマもブシャール様を愛してるよ!じゃあリマがエッチな事いっぱいさせてあげるね!んー♡」
学園の裏庭のベンチで婚約者ブシャールと尻軽リマがベロチューしながら服を脱ぎ交尾をおっぱじめた。私は冷めた目で2人を見つめながらある事を決意した。
……………………
翌日、前触れを出し私はとある屋敷を訪ねた。応接室のドアが開き長身イケメンが満面の笑みで私を抱きしめた。
「ジュリ!!」
思えばかなり失礼な手紙を出してしまった。浮気ばかりする婚約者にやり返したいから婚約者の友人子息のトーマスに私を抱いてくれなんて……
でも彼は1つ返事で引き受けてくれた。私は彼に手を引かれ寝室で服を脱がされながら最終確認された。
「ジュリ本当に後悔しない?」
真っ赤な顔で何度もコクコク頷くとイケメンは噛み付くように私の唇にキスをした。唇を舐めてこじ開けて舌をねじ込まれ歯や歯茎、頬の内側をなぞられる。
舌を絡められてチュウチュウ吸われゾクゾクした。初めてのキスがこんなに激しくて私はもういっぱいいっぱいだ。息のあがった私を愛おしげに見つめるイケメンのトーマス。
「ふふっ、可愛いジュリ。沢山気持ち良くしてあげるから俺に任せてくれれば良いよ。バカなアイツに仕返ししようね?」
「うん…ごめんねトーマスにこんな非常識な事をお願いして…でも他に頼める人が居なかったの。誰でも良い訳じゃないし…」
「っっ!!む、むしろ俺に相談してくれて良かったよ!ああ!これは俺にしか出来ない事だからっ!」
何故か焦ったような様子のトーマスを不思議に思いつつも再びキスされて私はベッドに沈められた。
………………………
「ジュリ身体は平気かい?もう痛くない?ごめんね…君を抱けて嬉しくて加減できずに無理させてしまって……」
トーマスはそれはそれは優しく私を抱いてくれた。壊れ物のように扱われ一瞬私は彼に心から愛されているのでは?と錯覚した程だった。痛みに涙を流す私を気遣う彼に胸のトキメキを抑えるのに必死だった。
「っっ、だ、大丈夫!あ、あのトーマスが凄く優しくしてくれたから……わ、私っ、幸せ…だったわ!」
トーマスは終わった後も何故か私を抱きしめたまま顔にチュッチュッとキスを落とす。無理なお願いをして抱いてもらっただけなのに何だか変な感じ。
「…ねぇジュリ?アイツはいつも君の前で浮気相手とイチャついているんだろう?同じようにやり返すなら俺達もアイツの前でイチャイチャしてやろうよ!他にアイツはどんな事をしてるんだい?」
「そうねぇ…休み時間の度にずっとくっついて話してるしお昼ごはんは毎日一緒に食べてる。あと登下校も一緒の馬車に彼女を乗せてるし夜会も私を放置して彼女をエスコートしてるわ。休みの日もデートして、お互いの家に泊まりに行ったり。そのくらいかしら?」
「はぁぁ?!何だよソレッッッ!!!」
トーマスはブシャールのあまりの酷さに声を荒げた。そして明日からトーマスが私の浮気相手役を引き受けてくれる事になった。
さすがにそこまで頼むのは気が引けるので断ったのだけどトーマスは自分には特定の相手も居ないから誰に気にする必要もない。何よりブシャールの言動が全ての原因だと頑として聞かなかった。でも彼の申し出が私はものすごく嬉しかった。
翌日から私はブシャールが浮気相手としている事をトーマスと真似てやり出した。
登下校をトーマスの馬車に乗り、休み時間の度に会いに行き愛してると言い合い、階段下の死角でキスしたり裏庭で愛を語り(ブシャールと浮気相手は裏庭で交尾しまくり)
誰もいない空き教室でハグしたり(ブシャールと浮気相手は空き教室で交尾しまくり)トーマスにエスコートされお互いの髪色と瞳の色で合わせた格好で夜会に出たり、お互いの屋敷に泊まりに行ったり、街でデートしたり…
もうまわりがブシャールと尻軽リマ、私とトーマスが婚約していると思い込む程に馴染んでしまった。トーマスと一緒に過ごす時間が長すぎて私もそう思っていたくらいだ。
すると段々ブシャールの様子がおかしくなってきた。ある日ついに彼は泣きながら発狂した。
「ジュリァァァーーー!!!お前は俺の婚約者なのに何でトーマスとベタベタしてるんだ!お前トーマスと浮気してるだろう!何度も見たぞ!お、俺にはキスもさせない癖に!グググ、許さない!別れろ!よりによって俺の大嫌いなトーマスと浮気しやがってぇ!今すぐ俺の女を返せ!殺すぞトーマス!!グァァァァァー!!」
ブシャールは巨大なブーメランを投げつけた。私とトーマスは笑いを噛み殺した。ブシャールは全てにおいて自分より優秀でイケメンのトーマスを昔から目の敵にしていたのだ。そんな完璧なトーマスに私を寝取られてプライドがズタボロなのだろう全てブシャールの行いによる自業自得なのに。
既にブシャールと私の婚約は解消されている。私はトーマスと新たに婚約を結び学園を卒業したら結婚する予定だ。
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…………………
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