7 / 24
第一章
7 仲良くなれるかな
しおりを挟む
翌日疑問をそのままカジュにぶつける。
「なぜあいつにメシをやるんだ」
「…………暇なのはわかるがお前までオレんとこに来るな」
アオの襲来にはやっと慣れてきたカジュだったのに、クロまでやってきて本気で辟易していた。
「そんなことは訊いていない」
「んだよ、お前にも出さなかったからスネてんのか?」
面倒くさすぎて適当に返事をして、目も合わせない。
「違う!」
「はいはい、別に毒なんか食わしてねーよ、余計な心配するな」
「だから何故だ」
「は? 理由なんて別にねーよ。食うかって聞いたら頷くから用意してやっただけだ」
「本当にそれだけか?」
「しつけーな」
カジュがいよいよ煩わしくなって答えるのを放棄しようとした時、それを察したクロが奥の手を出した。
「おい、アオ!」
「はあーーい」
「なんで呼ぶんだよ、お前アイツがオレの所に来るの嫌なんだろ」
二階に向けて叫ぶクロにダイニングテーブルに肘を付き片手でこめかみを揉むカジュの元へ、アオが楽しげに降りてきた。
「クロどうしたの?」
「こいつにメシを食わせる理由を聞いてみろ」
「うん! あのねカジュ、どうしてアオにご飯くれるの?」
単純なアオの方は見ず、カジュは頬杖をついたままクロにだけ冷たい視線を向ける。
「こいつの色香はオレには効かないって言っただろ」
「じゃあなぜ昨日はあんな話をしたんだ」
「は? あー、暇? だったから」
「本当の事を言え」
アオに対して甘い自覚があるカジュは、八つ当たりも込めて少し強気で出た。
「だからー、ってかさ、お前こいつに嘘言えんのか? オレにもこいつのことを騙して欲しいのかよ」
「嘘など吐かん、騙そうものなら殺す」
「だったら別にいいだろ、お前には適当に言うが、こいつには嘘吐くのも面倒なくらい面倒だから、それでいいだろ」
「良いわけないだろ、面倒だとは何だ!」
「面倒だろ、納得しないといつまでも纏わり付く。嘘吐きゃその時は信じるくせに暫くするとまた訊いてきやがるし、本当に面倒だ」
「面倒じゃない! 可愛いだろ!!」
「はあああ?」
カジュの心底呆れた様子に、言ってから仕舞ったと思ったのかクロは顔を背けた。
カジュは一瞬茶化してやろうかとも思ったが、それこそ面倒でクロの発言は無視してやることにし、会話も仕舞いにしようとした。
「じゃあそういう―――」
「きゃははは」
笑ったのはもちろんアオ。楽しそうに二人を見比べながら笑っている。
「どうした?」
先ほどまでとは打って変わって優しく尋ねるクロを見てカジュはもう好きにしろと言わんばかりに無視しようとしたのだが、アオがそれを阻止する。
「カジュはとーーっても優しいし、クロとカジュは仲良しさんだと思ったの」
「またそれか、全然仲良くなんかねーよ。お前の目はホント節穴だな」
呆れたカジュは冷たく言い放つが、アオはニコニコしたままで、むしろクロが怒気を放つ。
「お前、殺すぞ」
もちろん気にするカジュではなく、それも日常になっている。
「はいはい、わかったからさっさと二階に帰れ」
「いや、俺にもメシを食わせろ」
「は!? なんでそんな事しないといけねーんだ」
「どんなものを食べさせているのか知らないわけにはいかない」
「わあーーい」
「…………お前らマジうざい」
その日から食事はなぜか三人で取ることになってしまった。カジュも最初こそイヤイヤだったが、次第にそれも面倒くさくなり当たり前に三人前の食事を用意するようになっていった。
そうなると会話することも当たり前のことになって、クロはカジュの監視という名目で一階にいる時間も長くなっていった。
昼下がり、カジュはダイニングで薬草作りに精を出し、その横のラグでクロはアオに膝枕していた。
「術に嵌ってるとは考えないのか?」
カジュが体調を確認する意外の質問を投げかけることなど稀だったが、クロがそれに多くを考えることなく答えることはもうこの家ではあまり不思議なことではなくなっていた。
「アオのか? 無いな、出会った頃のこいつはヒドイ姿でとても淫魔には見えなかった。姿かたちは関係なかった。あっという間に愛していた」
アオはクロの膝ですやすやと眠りについていた。気が向けば日に何度も昼寝をしているアオは元々欲望に忠実な性質が森での暮らしで開花していると言えた。
そんなアオをクロは愛おしそうに撫でる。
カジュは当然その様を見ている。
「悪魔の愛……違和感だらけだ」
皮肉もあったが、素直に不思議だと思う探究心のような気持ちもあった。
「俺も最初はさすがに」
「戸惑ったか?」
カジュは語尾を捕らえるように突っ込んだ。
「ああ、そんな感情は知らなかったからな」
「知らないのによくもまあそんな傷だらけになるまで守れるもんだな」
「出会ったときにアイツが今みたいな容姿だったら全く違っただろうな」
クロは過去を振り返るように少し遠くを見ながら言った。
「あれか、自分が磨いたから手放しがたいってやつか?」
これはカジュの嫌味ではなく、純粋な考察だった。
「いや、俺はアイツに何もしていない。アイツ自身も容姿を磨くために何かしてるわけでもない」
「それでこれだけってどんだけすごいんだよ、世間の女が聞いたら発狂するんじゃないか」
薬師をしているからこそ余計に実感があったカジュだった。
「淫魔の魔力に性別は関係ない」
淫魔は相手の望む性になることができるため、誰でも誑かすことができるが、カジュの言いたいこととは完全にはズレている。
「発狂ってそういうことじゃなくて。一般論だよ、大抵の美女ってのは何かしらしてるもんなんだよ。それを本気で何もしないで美しいなんて知ったら、強烈な嫉妬で刺されるか、妄信的な信者が現れるかだな」
「なんだやけに詳しいな」
クロは少し口の端を上げた。そんな美容に固執した恋人でもいるのかと考えたのだが、それを感じたカジュは首を横に振る。
「これでも薬師なんでね、その手の要望にもそれなりに応えてるんだよ」
カジュが棚からいくつもの瓶や軟膏、その他にも様々な物が入った籠を持ってきて、それぞれの効能を軽く説明すると、クロは心の底から溜息を吐いた。
「人間てのはつくづく愚かだな」
「そうだよなー、でもそうじゃなきゃ人間らしいと言えないのかもな」
「愚かなことが本質にあるとは無駄な生き物だ」
「悪魔にしてみればそうだろうなー、俺もそう思うし。でも悪魔も世界に必要かどうかはわからないところだろう、天界のも同じくな」
取り出した籠を戻しながら、さらりとそんなことを言うカジュにクロは流石に苦笑いした。
「天使たちには聞かせられないと台詞だな」
しかしカジュは以外にも真面目に呟いた。
「大昔のように世界がきっちり分かれてればよかったと俺は思ってるんだ」
「俺もその時代には生きていないから詳しくは知らないが、それでも互いに干渉しあっていたと聞く」
「それでも今より諍いはずっと少なかったさ、魔道士なんて仕事も公にはされないで本当に少数が隠れてやっているようなものだった」
「……見てきたような言い方だな」
「見せられたんだよ」
「誰に? どこでだ?」
クロに言われて少し考えてから、あっと声を上げた。
「……あーと、これは一応機密事項だった。でもま、俺からすれば昔は良かったなって話だったよ。俺にそれを見せたやつは違う意図があったみたいだけどな」
機密事項などと物騒なことを言いながら、適当に誤魔化したと思ったら、また気になることを言う。
けれどカジュの表情はいつものように飄々と、薬作りを再開しながら特に秘密を話している感じでもない。
「お前以前はどこにいた?」
言うはずはないと分かっていてもクロは聞かずには入れなかった。
カジュは、一瞬ふと動きを止めると、とんでもなく不味いものでも食べたかのように顔を顰めた。
カジュのそれほどあからさまな表情の変化を見たクロは驚きを隠せず、どうした? と柄にもなく心配気な声を出してしまった。
カジュは、悪い悪いと笑いながら、邪気でも祓うかのように片手を軽く振るとまた薬をすり鉢でこね始めた。
「こんなところで暮らしたいって思うくらいに嫌な職場だよ、魔道士は依頼があればあちこち行くから特定の場所はないけどな」
嫌な場所だったことはクロにもしっかりと伝わったからこそ、不思議に思うこともある。
「……俺たちみたいなのを退治するのが仕事だろう、辞めたとはいえなぜ助けた?」
「それは説明しただろう、精霊に頼まれたから。あとはお前のしつこさに負けたってところか」
「……お前も所詮人間ということだな」
「どういう意味だよ」
機嫌を悪くしたようなカジュにクロは困ったような笑顔で言った。
「やはり愚かだってことだ。人間の敵を一時の感情なんかで助けて。あとでどうなっても知らない」
「褒められてないと分かっていても礼を言われてる気分だ」
この時のクロの言葉をカジュはのちに思い出すことになる。
「なぜあいつにメシをやるんだ」
「…………暇なのはわかるがお前までオレんとこに来るな」
アオの襲来にはやっと慣れてきたカジュだったのに、クロまでやってきて本気で辟易していた。
「そんなことは訊いていない」
「んだよ、お前にも出さなかったからスネてんのか?」
面倒くさすぎて適当に返事をして、目も合わせない。
「違う!」
「はいはい、別に毒なんか食わしてねーよ、余計な心配するな」
「だから何故だ」
「は? 理由なんて別にねーよ。食うかって聞いたら頷くから用意してやっただけだ」
「本当にそれだけか?」
「しつけーな」
カジュがいよいよ煩わしくなって答えるのを放棄しようとした時、それを察したクロが奥の手を出した。
「おい、アオ!」
「はあーーい」
「なんで呼ぶんだよ、お前アイツがオレの所に来るの嫌なんだろ」
二階に向けて叫ぶクロにダイニングテーブルに肘を付き片手でこめかみを揉むカジュの元へ、アオが楽しげに降りてきた。
「クロどうしたの?」
「こいつにメシを食わせる理由を聞いてみろ」
「うん! あのねカジュ、どうしてアオにご飯くれるの?」
単純なアオの方は見ず、カジュは頬杖をついたままクロにだけ冷たい視線を向ける。
「こいつの色香はオレには効かないって言っただろ」
「じゃあなぜ昨日はあんな話をしたんだ」
「は? あー、暇? だったから」
「本当の事を言え」
アオに対して甘い自覚があるカジュは、八つ当たりも込めて少し強気で出た。
「だからー、ってかさ、お前こいつに嘘言えんのか? オレにもこいつのことを騙して欲しいのかよ」
「嘘など吐かん、騙そうものなら殺す」
「だったら別にいいだろ、お前には適当に言うが、こいつには嘘吐くのも面倒なくらい面倒だから、それでいいだろ」
「良いわけないだろ、面倒だとは何だ!」
「面倒だろ、納得しないといつまでも纏わり付く。嘘吐きゃその時は信じるくせに暫くするとまた訊いてきやがるし、本当に面倒だ」
「面倒じゃない! 可愛いだろ!!」
「はあああ?」
カジュの心底呆れた様子に、言ってから仕舞ったと思ったのかクロは顔を背けた。
カジュは一瞬茶化してやろうかとも思ったが、それこそ面倒でクロの発言は無視してやることにし、会話も仕舞いにしようとした。
「じゃあそういう―――」
「きゃははは」
笑ったのはもちろんアオ。楽しそうに二人を見比べながら笑っている。
「どうした?」
先ほどまでとは打って変わって優しく尋ねるクロを見てカジュはもう好きにしろと言わんばかりに無視しようとしたのだが、アオがそれを阻止する。
「カジュはとーーっても優しいし、クロとカジュは仲良しさんだと思ったの」
「またそれか、全然仲良くなんかねーよ。お前の目はホント節穴だな」
呆れたカジュは冷たく言い放つが、アオはニコニコしたままで、むしろクロが怒気を放つ。
「お前、殺すぞ」
もちろん気にするカジュではなく、それも日常になっている。
「はいはい、わかったからさっさと二階に帰れ」
「いや、俺にもメシを食わせろ」
「は!? なんでそんな事しないといけねーんだ」
「どんなものを食べさせているのか知らないわけにはいかない」
「わあーーい」
「…………お前らマジうざい」
その日から食事はなぜか三人で取ることになってしまった。カジュも最初こそイヤイヤだったが、次第にそれも面倒くさくなり当たり前に三人前の食事を用意するようになっていった。
そうなると会話することも当たり前のことになって、クロはカジュの監視という名目で一階にいる時間も長くなっていった。
昼下がり、カジュはダイニングで薬草作りに精を出し、その横のラグでクロはアオに膝枕していた。
「術に嵌ってるとは考えないのか?」
カジュが体調を確認する意外の質問を投げかけることなど稀だったが、クロがそれに多くを考えることなく答えることはもうこの家ではあまり不思議なことではなくなっていた。
「アオのか? 無いな、出会った頃のこいつはヒドイ姿でとても淫魔には見えなかった。姿かたちは関係なかった。あっという間に愛していた」
アオはクロの膝ですやすやと眠りについていた。気が向けば日に何度も昼寝をしているアオは元々欲望に忠実な性質が森での暮らしで開花していると言えた。
そんなアオをクロは愛おしそうに撫でる。
カジュは当然その様を見ている。
「悪魔の愛……違和感だらけだ」
皮肉もあったが、素直に不思議だと思う探究心のような気持ちもあった。
「俺も最初はさすがに」
「戸惑ったか?」
カジュは語尾を捕らえるように突っ込んだ。
「ああ、そんな感情は知らなかったからな」
「知らないのによくもまあそんな傷だらけになるまで守れるもんだな」
「出会ったときにアイツが今みたいな容姿だったら全く違っただろうな」
クロは過去を振り返るように少し遠くを見ながら言った。
「あれか、自分が磨いたから手放しがたいってやつか?」
これはカジュの嫌味ではなく、純粋な考察だった。
「いや、俺はアイツに何もしていない。アイツ自身も容姿を磨くために何かしてるわけでもない」
「それでこれだけってどんだけすごいんだよ、世間の女が聞いたら発狂するんじゃないか」
薬師をしているからこそ余計に実感があったカジュだった。
「淫魔の魔力に性別は関係ない」
淫魔は相手の望む性になることができるため、誰でも誑かすことができるが、カジュの言いたいこととは完全にはズレている。
「発狂ってそういうことじゃなくて。一般論だよ、大抵の美女ってのは何かしらしてるもんなんだよ。それを本気で何もしないで美しいなんて知ったら、強烈な嫉妬で刺されるか、妄信的な信者が現れるかだな」
「なんだやけに詳しいな」
クロは少し口の端を上げた。そんな美容に固執した恋人でもいるのかと考えたのだが、それを感じたカジュは首を横に振る。
「これでも薬師なんでね、その手の要望にもそれなりに応えてるんだよ」
カジュが棚からいくつもの瓶や軟膏、その他にも様々な物が入った籠を持ってきて、それぞれの効能を軽く説明すると、クロは心の底から溜息を吐いた。
「人間てのはつくづく愚かだな」
「そうだよなー、でもそうじゃなきゃ人間らしいと言えないのかもな」
「愚かなことが本質にあるとは無駄な生き物だ」
「悪魔にしてみればそうだろうなー、俺もそう思うし。でも悪魔も世界に必要かどうかはわからないところだろう、天界のも同じくな」
取り出した籠を戻しながら、さらりとそんなことを言うカジュにクロは流石に苦笑いした。
「天使たちには聞かせられないと台詞だな」
しかしカジュは以外にも真面目に呟いた。
「大昔のように世界がきっちり分かれてればよかったと俺は思ってるんだ」
「俺もその時代には生きていないから詳しくは知らないが、それでも互いに干渉しあっていたと聞く」
「それでも今より諍いはずっと少なかったさ、魔道士なんて仕事も公にはされないで本当に少数が隠れてやっているようなものだった」
「……見てきたような言い方だな」
「見せられたんだよ」
「誰に? どこでだ?」
クロに言われて少し考えてから、あっと声を上げた。
「……あーと、これは一応機密事項だった。でもま、俺からすれば昔は良かったなって話だったよ。俺にそれを見せたやつは違う意図があったみたいだけどな」
機密事項などと物騒なことを言いながら、適当に誤魔化したと思ったら、また気になることを言う。
けれどカジュの表情はいつものように飄々と、薬作りを再開しながら特に秘密を話している感じでもない。
「お前以前はどこにいた?」
言うはずはないと分かっていてもクロは聞かずには入れなかった。
カジュは、一瞬ふと動きを止めると、とんでもなく不味いものでも食べたかのように顔を顰めた。
カジュのそれほどあからさまな表情の変化を見たクロは驚きを隠せず、どうした? と柄にもなく心配気な声を出してしまった。
カジュは、悪い悪いと笑いながら、邪気でも祓うかのように片手を軽く振るとまた薬をすり鉢でこね始めた。
「こんなところで暮らしたいって思うくらいに嫌な職場だよ、魔道士は依頼があればあちこち行くから特定の場所はないけどな」
嫌な場所だったことはクロにもしっかりと伝わったからこそ、不思議に思うこともある。
「……俺たちみたいなのを退治するのが仕事だろう、辞めたとはいえなぜ助けた?」
「それは説明しただろう、精霊に頼まれたから。あとはお前のしつこさに負けたってところか」
「……お前も所詮人間ということだな」
「どういう意味だよ」
機嫌を悪くしたようなカジュにクロは困ったような笑顔で言った。
「やはり愚かだってことだ。人間の敵を一時の感情なんかで助けて。あとでどうなっても知らない」
「褒められてないと分かっていても礼を言われてる気分だ」
この時のクロの言葉をカジュはのちに思い出すことになる。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】悪役令嬢の反撃の日々
くも
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

魔喰のゴブリン~最弱から始まる復讐譚~
岡本剛也
ファンタジー
駆け出しの冒険者であるシルヴァ・ベルハイスは、ダンジョン都市フェルミでダンジョン攻略を生業としていた。
順風満帆とはいかないものの、着実に力をつけてシルバーランク昇格。
そしてついに一つの壁とも言われる十階層の突破を成し遂げた。
仲間との絆も深まり、ここから冒険者としての明るい未来が待っていると確信した矢先——とある依頼が舞い込んできた。
その依頼とは勇者パーティの荷物持ちの依頼。
勇者の戦闘を近くで見られることができ、高い報酬ということもあって引き受けたのだが、この一回の依頼がシルヴァを地獄の底に叩き落されることとなった。
ダンジョン内で勇者達からゴミのような扱いを受け、信頼していた仲間にからも見放され……ダンジョンの奥地に放置されたシルヴァは、匂いに釣られてやってきた魔物に襲われた。
魔物に食われながら、シルヴァが心の底から願ったのは勇者への復讐。
そんな願いが叶ったのか、それとも叶わなかったのか。
事実のほどは神のみぞ知るが、シルヴァは記憶を持ったままとある魔物に転生した。
その魔物とは、最弱と名高いゴブリン。
追い打ちをかけるような最悪な状況に常人なら心が折れてもおかしくない中、シルヴァは折れることなく勇者への復讐を掲げた。
これは最弱のゴブリンに転生したシルヴァが、最強である勇者への復讐を果たす物語。

少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!
菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる