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6章
隠匿
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翌日。
昼過ぎにミシェルがソニアと共に屋敷へ来た。
シルヴィアは屋敷の外でミシェルを出迎える為、待っていた。
ミシェルがソニアに手を引かれ馬車から降りてくる。
「姉さま。」
シルヴィアを見るなり、ミシェルはシルヴィアに抱きつく。
シルヴィアも抱き締め返す。
「姉さま、会いたかったわ。」
「ミシェ。私もよ。」
「姉さま、怪我はもう大丈夫なの?」
ミシェルが悲しげに眉を寄せて、シルヴィアの左胸辺りに触れる。
シルヴィアは安心させるように、ミシェルの頭を撫でて微笑む。
「心配してくれてありがとう。本当にかすり傷だったから、直ぐに治ったわ。大丈夫よ。
でも、折角ミシェが仕立ててくれたドレスを台無しにしてしまって、本当にごめんなさい。」
「ドレスなんて、幾らでも作れるから気にしないで。
姉さまが無事ならそれでいいの。」
ミシェルが更にシルヴィアを抱きしめる。
「ミシェ・・・。」
「姉さまを傷つける人間は誰であろうと許せないわ。
誰であろうとも・・・・。」
シルヴィアを抱き締めたまま、ミシェルは屋敷を睨みつける様に呟く。
「レイフォード様、ミシェとは初めてお会いになられますよね?」
「ああ。」
シルヴィアは嬉しそうに笑顔でレイフォードに言う。
その笑顔に頬を赤く染めながら頷くレイフォード。
「私の妹のミシェルです。とても可愛くて、優しくて、何でも器用に出来る自慢の妹なのです!」
レイフォードはミシェルを見る。
まるで人形。
第一印象はそうだった。
シルヴィアの様に銀色の髪だが、ミシェルは癖もなく真っ直ぐな髪を腰まで伸ばし、
瞳はノーラン寄りの水色の瞳。
彼女も瞳の色が変化する。
現にシルヴィアと話している時には、澄んだ空色のキラキラした瞳だったが、
レイフォードを前にすると、輝きが失せる。
その感情の無くなった水色の瞳のミシェルは、ただじっとレイフォードを見ている。
「初めまして、ミシェル嬢。俺の事は、兄だと思って構わない。」
「・・・・・。初めまして、レイフォード様。」
小さな声でそう返すミシェル。
そうして、シルヴィアの後ろに隠れる。
照れているのだなと、レイフォードは考えた。
シルヴィアは少しだけ申し訳なさそうにレイフォードに言う。
「レイフォード様、私、部屋に忘れ物をしてしまって、少しだけお待ちになって戴けますでしょうか?」
レイフォードは二つ返事で了承する。
シルヴィアは軽くお辞儀をする。
「ありがとうございます。直ぐに取って参ります。
ミシェ、少し待っていてね。」
ミシェルにそう告げ、シルヴィアはソニアと共に部屋へ向かう。
その場に残されたレイフォードとミシェル。
お互い無言のまま、数分。
気まずい思いを打開すべく、レイフォードはミシェルに話しかける。
「あー、ミシェル嬢、いや、ミシェルと呼んでもいいかな?」
「・・・・・。」
「シルヴィアのあのドレス、君が作ったのだって?
素晴らしい才能だな。」
「・・・・・・。」
「今日も、シルヴィアは君をどうしても呼びたいと言っていた。
とても頼りにされているのだね。羨ましい限りだよ。」
「・・・・・・。」
一向に口を開こうとしないミシェル。
レイフォードは困窮する。
ただ、照れているだけでここまでの態度は有り得ない。
現に、彼女の瞳は以前のノーランの時の様に冷えた瞳をしていた。
「・・・・から。」
ミシェルの口から漸く零れた言葉。
「済まない。上手く聞き取れなかった。もう一度言ってくれるか?」
レイフォードは会話の糸口を掴む為に、ミシェルに聞き返す。
シルヴィアとの仲を深める為に、身内とも親交を深めておきたい。
レイフォードは必死だった。
「・・・許さないから。」
ミシェルからの言葉にレイフォードは固まる。
「貴方のした事、全部知っているの。
姉さまに言った酷い言葉、姉さまを泣かせた事、傷つけた事。
全部知っているわ。」
「な・・・。」
「何故、知っているか知りたい?」
ミシェルもシルヴィア同様に社交の場にあまり顔を出さず、
ビルフォード家に籠っていると聞いた事があった。
身内が話さない限り、知りようが無いと考えた。
だが、あそこの身内は過剰なまでに身内を甘い。
姉への仕打ちをわざわざ心配するであろう妹に伝えるであろうか。
シルヴィア?
いいや、彼女はもっとない。
彼女が自分の夫であるレイフォードを貶める発言をする人間で無い事は、
分かっているつもりだ。
「情報を得る手段なんて、幾らでもあるのよ。」
にいいと口元を大きく引き上げ笑うミシェル。
レイフォードは背中を伝う汗が氷水の様に冷たく感じられた。
「私、姉さまを傷つける人、大嫌いなの。
特に姉さまの心を傷つける人は絶対に許さないわ。
例え、姉さまの好きな人でも、ね。」
ミシェルがレイフォードを射抜く。
瞳が真っ青に変化したミシェル。
部屋の温度が氷点下にまで下がったように感じられる。
やはりビルフォード家の娘と言えるだろう。
胆力は父親譲りである。
しかし、負けじとレイフォードも自分を奮い立たせてミシェルを見据える。
「許さないなら、俺をどうするつもりなんだ?」
レイフォードの言葉に全く表情を変えずに、ミシェルは言ってのける。
「別に、どうもしないわ。ただ許さないだけ。」
「どういう事だ。」
許さないのなら、何かしらの報復をしてくると思っただけに、何もしないと言われて肩透かしを食らう。
笑顔を張り付けたままのミシェルは、目を細める。
「だって、貴方に何かすれば姉さま、悲しむでしょう?
姉さまを傷つけるのは例え私であっても許す事は出来ないわ。
だから、何もしない。」
レイフォードは黙ったまま。
ミシェルは更に笑みを深める。
「でも、貴方は私が何かしなくても、勝手に自滅しそうだけれどね。」
「・・・!!」
言葉にならず、目を大きく見開くだけのレイフォード。
それが愉快で堪らなかったのか、声を上げて笑い出すミシェル。
「うふふふ。姉さまに隠している事、知られたらどうなるのかしら。ふふふふふ。」
「君は、何を言っているのだ!!」
レイフォードは思わず声を荒げるが、ミシェルは全く動じる事無く、笑い続ける。
「あら、うふふ。言ってもいいの?貴方が執事にさせていた事。」
「!?な、ぜそれを・・・。」
驚愕の眼でミシェルを見る。
「言ったでしょう?手段は幾らでもあるって。」
「まさか、シルヴィアには・・・。」
レイフォードが言い終わる前に、ミシェルが笑うのを止め、鋭い眼差しをレイフォードに向ける。
レイフォードはその強烈な瞳に言葉を飲み込む。
「言わないわ。言ったら間接的でも私が姉さまを傷つける事になるじゃない。
私は絶対に言わない。
貴方がした事で、何故私が姉さまを傷つけなければいけないの?
貴方が言えばいいでしょう?貴方の責任だもの。」
「俺は・・・。」
瞬間、ミシェルの瞳が輝き始める。
「姉さま!」
ミシェルがレイフォードをすり抜け、戻ってきたシルヴィアの元へ走り寄る。
「レイフォード様、ミシェ。ごめんなさい。お待たせしてしまって。」
「ううん、大丈夫よ。お義兄さまとお話していたから。」
レイフォードは肩を震わせる。
先程のミシェルとは真逆の雰囲気なのに、レイフォードを見る瞳は相変わらず冷えているのだ。
「ね、お義兄さま?」
「あ、ああ。」
頷くしか、レイフォードには選択肢は無かった。
何も知らないシルヴィアは、二人が仲良くなる事を喜び微笑む。
「それなら、良かった。じゃあ、応接室へ参りましょう?」
「・・・そうだな。」
「姉さま、早く行きましょう?」
シルヴィアの手を引くミシェル。
二人の後にレイフォードは続く。
「何故、あの事を、彼女は知っている・・・。」
二人に聞こえないレイフォードの呟き。
シルヴィアに想いを告げるだけで、この関係から先に進めると、
楽観視していたレイフォードの心に澱の様に不安が溜まっていった。
昼過ぎにミシェルがソニアと共に屋敷へ来た。
シルヴィアは屋敷の外でミシェルを出迎える為、待っていた。
ミシェルがソニアに手を引かれ馬車から降りてくる。
「姉さま。」
シルヴィアを見るなり、ミシェルはシルヴィアに抱きつく。
シルヴィアも抱き締め返す。
「姉さま、会いたかったわ。」
「ミシェ。私もよ。」
「姉さま、怪我はもう大丈夫なの?」
ミシェルが悲しげに眉を寄せて、シルヴィアの左胸辺りに触れる。
シルヴィアは安心させるように、ミシェルの頭を撫でて微笑む。
「心配してくれてありがとう。本当にかすり傷だったから、直ぐに治ったわ。大丈夫よ。
でも、折角ミシェが仕立ててくれたドレスを台無しにしてしまって、本当にごめんなさい。」
「ドレスなんて、幾らでも作れるから気にしないで。
姉さまが無事ならそれでいいの。」
ミシェルが更にシルヴィアを抱きしめる。
「ミシェ・・・。」
「姉さまを傷つける人間は誰であろうと許せないわ。
誰であろうとも・・・・。」
シルヴィアを抱き締めたまま、ミシェルは屋敷を睨みつける様に呟く。
「レイフォード様、ミシェとは初めてお会いになられますよね?」
「ああ。」
シルヴィアは嬉しそうに笑顔でレイフォードに言う。
その笑顔に頬を赤く染めながら頷くレイフォード。
「私の妹のミシェルです。とても可愛くて、優しくて、何でも器用に出来る自慢の妹なのです!」
レイフォードはミシェルを見る。
まるで人形。
第一印象はそうだった。
シルヴィアの様に銀色の髪だが、ミシェルは癖もなく真っ直ぐな髪を腰まで伸ばし、
瞳はノーラン寄りの水色の瞳。
彼女も瞳の色が変化する。
現にシルヴィアと話している時には、澄んだ空色のキラキラした瞳だったが、
レイフォードを前にすると、輝きが失せる。
その感情の無くなった水色の瞳のミシェルは、ただじっとレイフォードを見ている。
「初めまして、ミシェル嬢。俺の事は、兄だと思って構わない。」
「・・・・・。初めまして、レイフォード様。」
小さな声でそう返すミシェル。
そうして、シルヴィアの後ろに隠れる。
照れているのだなと、レイフォードは考えた。
シルヴィアは少しだけ申し訳なさそうにレイフォードに言う。
「レイフォード様、私、部屋に忘れ物をしてしまって、少しだけお待ちになって戴けますでしょうか?」
レイフォードは二つ返事で了承する。
シルヴィアは軽くお辞儀をする。
「ありがとうございます。直ぐに取って参ります。
ミシェ、少し待っていてね。」
ミシェルにそう告げ、シルヴィアはソニアと共に部屋へ向かう。
その場に残されたレイフォードとミシェル。
お互い無言のまま、数分。
気まずい思いを打開すべく、レイフォードはミシェルに話しかける。
「あー、ミシェル嬢、いや、ミシェルと呼んでもいいかな?」
「・・・・・。」
「シルヴィアのあのドレス、君が作ったのだって?
素晴らしい才能だな。」
「・・・・・・。」
「今日も、シルヴィアは君をどうしても呼びたいと言っていた。
とても頼りにされているのだね。羨ましい限りだよ。」
「・・・・・・。」
一向に口を開こうとしないミシェル。
レイフォードは困窮する。
ただ、照れているだけでここまでの態度は有り得ない。
現に、彼女の瞳は以前のノーランの時の様に冷えた瞳をしていた。
「・・・・から。」
ミシェルの口から漸く零れた言葉。
「済まない。上手く聞き取れなかった。もう一度言ってくれるか?」
レイフォードは会話の糸口を掴む為に、ミシェルに聞き返す。
シルヴィアとの仲を深める為に、身内とも親交を深めておきたい。
レイフォードは必死だった。
「・・・許さないから。」
ミシェルからの言葉にレイフォードは固まる。
「貴方のした事、全部知っているの。
姉さまに言った酷い言葉、姉さまを泣かせた事、傷つけた事。
全部知っているわ。」
「な・・・。」
「何故、知っているか知りたい?」
ミシェルもシルヴィア同様に社交の場にあまり顔を出さず、
ビルフォード家に籠っていると聞いた事があった。
身内が話さない限り、知りようが無いと考えた。
だが、あそこの身内は過剰なまでに身内を甘い。
姉への仕打ちをわざわざ心配するであろう妹に伝えるであろうか。
シルヴィア?
いいや、彼女はもっとない。
彼女が自分の夫であるレイフォードを貶める発言をする人間で無い事は、
分かっているつもりだ。
「情報を得る手段なんて、幾らでもあるのよ。」
にいいと口元を大きく引き上げ笑うミシェル。
レイフォードは背中を伝う汗が氷水の様に冷たく感じられた。
「私、姉さまを傷つける人、大嫌いなの。
特に姉さまの心を傷つける人は絶対に許さないわ。
例え、姉さまの好きな人でも、ね。」
ミシェルがレイフォードを射抜く。
瞳が真っ青に変化したミシェル。
部屋の温度が氷点下にまで下がったように感じられる。
やはりビルフォード家の娘と言えるだろう。
胆力は父親譲りである。
しかし、負けじとレイフォードも自分を奮い立たせてミシェルを見据える。
「許さないなら、俺をどうするつもりなんだ?」
レイフォードの言葉に全く表情を変えずに、ミシェルは言ってのける。
「別に、どうもしないわ。ただ許さないだけ。」
「どういう事だ。」
許さないのなら、何かしらの報復をしてくると思っただけに、何もしないと言われて肩透かしを食らう。
笑顔を張り付けたままのミシェルは、目を細める。
「だって、貴方に何かすれば姉さま、悲しむでしょう?
姉さまを傷つけるのは例え私であっても許す事は出来ないわ。
だから、何もしない。」
レイフォードは黙ったまま。
ミシェルは更に笑みを深める。
「でも、貴方は私が何かしなくても、勝手に自滅しそうだけれどね。」
「・・・!!」
言葉にならず、目を大きく見開くだけのレイフォード。
それが愉快で堪らなかったのか、声を上げて笑い出すミシェル。
「うふふふ。姉さまに隠している事、知られたらどうなるのかしら。ふふふふふ。」
「君は、何を言っているのだ!!」
レイフォードは思わず声を荒げるが、ミシェルは全く動じる事無く、笑い続ける。
「あら、うふふ。言ってもいいの?貴方が執事にさせていた事。」
「!?な、ぜそれを・・・。」
驚愕の眼でミシェルを見る。
「言ったでしょう?手段は幾らでもあるって。」
「まさか、シルヴィアには・・・。」
レイフォードが言い終わる前に、ミシェルが笑うのを止め、鋭い眼差しをレイフォードに向ける。
レイフォードはその強烈な瞳に言葉を飲み込む。
「言わないわ。言ったら間接的でも私が姉さまを傷つける事になるじゃない。
私は絶対に言わない。
貴方がした事で、何故私が姉さまを傷つけなければいけないの?
貴方が言えばいいでしょう?貴方の責任だもの。」
「俺は・・・。」
瞬間、ミシェルの瞳が輝き始める。
「姉さま!」
ミシェルがレイフォードをすり抜け、戻ってきたシルヴィアの元へ走り寄る。
「レイフォード様、ミシェ。ごめんなさい。お待たせしてしまって。」
「ううん、大丈夫よ。お義兄さまとお話していたから。」
レイフォードは肩を震わせる。
先程のミシェルとは真逆の雰囲気なのに、レイフォードを見る瞳は相変わらず冷えているのだ。
「ね、お義兄さま?」
「あ、ああ。」
頷くしか、レイフォードには選択肢は無かった。
何も知らないシルヴィアは、二人が仲良くなる事を喜び微笑む。
「それなら、良かった。じゃあ、応接室へ参りましょう?」
「・・・そうだな。」
「姉さま、早く行きましょう?」
シルヴィアの手を引くミシェル。
二人の後にレイフォードは続く。
「何故、あの事を、彼女は知っている・・・。」
二人に聞こえないレイフォードの呟き。
シルヴィアに想いを告げるだけで、この関係から先に進めると、
楽観視していたレイフォードの心に澱の様に不安が溜まっていった。
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