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ルンタルンタ
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さて、アリスとのお話も纏まった。
「そろそろ教室に戻りますか?」
「そうね。ストーリー通りなら、私達が転入してきた日はお昼が終わったら、
もう帰れる筈だし。」
ふむ、土曜日みたいな感じですねぇ。
「では、アリス。一緒に帰りましょう。」
すっと手を差し出す。
「繋がないわよ。」
ちっ。
「でも、一緒に帰りましょう。」
「ストーリーなら、ミリアムはノエル王子に纏わりついて、今日は無理矢理一緒に帰るって話だけど。」
そうなのか、絶対にお断りだけど。
「私はゲームのミリアムでは無いので、アリスと帰ります。
このゲームの事も頭に入れておく必要もありますし。」
「そうね。」
アリスも同意する。
私はまだ、このゲームのタイトルすら知らない。
はっ!!
「アリス、今日私の家に来ませんか?」
「え!」
友達を家に呼ぶ。
何と言う幸せな響き。
「ゆっくりお話したいですし、駄目?」
「うぐっ!その上目遣い反則よ!!」
ふふん。
アリスに会心の一撃!効果はバツグンだ!!
ミリアム好きとさっき言ってたから、効くかなと思ったから予想通りです。
「・・・別にいいわよ。行っても。」
「!!!ありがとうございます!!」
「だから、その顔!」
「?」
アリスは顔を赤くしながら、溜息を付く。
「アンタの顔、凶器だわ。」
「凶器。」
顔面凶器とな。
「その顔見たら、どんな男でも落ちそうな顔してんのよ。」
「落ちて欲しくないです。」
本当に遠慮したい。
「美少女って、面倒ですね。」
「そうね。」
二人は頷きながら、歩き出す。
「私の家のメイドのリリィちゃんも凄く可愛いんですよ。
ここの世界の人達、顔面偏差値高いですよね。」
「そりゃ、そうよ。ここはゲームの世界だもの。」
「ああ、なる。」
そうだわ、ゲームの世界だった。
整った人達が多いのも当然だわな。
「とにかく、可愛いリリィちゃんの淹れてくれる紅茶が凄く美味しいから、
アリスも気に入ると思うんです。」
「へぇー。楽しみだわ。」
「あ、あと父親がイケメンだけど、鬱陶しいので適当に流してください。」
「へ、へぇー、そうするわ・・・。」
わぁい。アリスが家に来る~!
その事実が嬉しくて、地に足が付いていない足取りで教室に戻った。
アリスが言った通り、今日の授業は無く帰宅するだけとなった。
先生が教室から出たのを確認して、颯爽とアリスの所へ向かう。
「さぁ!さぁ!!アリス!!一緒に帰りましょう!」
満面の笑みを浮かべた後に、何故か教室に居る皆さんがどよめく。
「ええ!氷の令嬢があんなに笑ってるなんて・・・。」
「さっきの挨拶の時も笑ってたけど、凄く可愛いよな・・・。」
「ミリアム様・・・。素敵・・・。」
ん?
首を傾げてると、アリスが小声で私に話しかける。
「だから、アンタの笑顔って、破壊的にヤバいのよ。」
破壊的にヤバい。
そんなに私の笑顔はマズいのだろうか。
私もアリスに小声で話す。
「アリス、私あんまり笑わない方が良いのですかね?」
「多方面からモテたくないなら、笑わない方が良いけれど。」
すん、顔が真顔になる私。
嫌だ!モテたくなんかない。
あと、沢山の人に注目も浴びるのも嫌だ。
「ま、まぁ?私の前では別に笑っても?
見てるの私だけだから、良いんだけどね?」
どうしよう・・・。ツンのデレがべらぼうに甘い。
胸がキュンキュンする。
「分かりました。笑うのはアリスの前だけにします。」
このデレを見られるのならば、笑わない事なんて簡単な事。
前世では感情の無いロボットと呼ばれた私ですからね!
「では、私の家に行きましょう、アリス。」
頬が薄っすら赤いアリスに心の中で萌え悶えながら、
教室を出ようとすると、
「おい、ミリアム嬢。」
聞き覚えのあるような、無いような・・・。
うん、無いな。
野郎の声なんて、私の記憶からデリートされるのだよ。
名前を呼び止められたので、後ろを振り返る。
「何でしょう?・・・ええと・・・・。
・・・・・どちら様でしたっけ?」
「ちょ、ミリアム!!」
「何です?アリス。」
アリスに耳打ちされる。
「さっきも話し掛けられてたでしょう!ウルフィン様よ!」
「ウル、フィン?・・・・ああ!のう・・ふが」
アリスの手が私の口を塞ぐ。
うむ、柔らかい手だ。
何かいい匂いもするし。
「思ったまま言い過ぎだから!!」
「ふぁりふぁふぉうほはいはふ。ほふぃほうはまへふ。」
「何て?」
「いえ、何でも。」
アリスの手を堪能させて頂いたお礼を言っただけです。
「おい、もういいか?」
おっと、全く彼を無視していましたね。
そのまま立ち去ってくれても良かったのですが。
「すみません。の・・ウルフィン様。私に何か?」
アリスの眼光が鋭かったので、もう言いませんよ。
「今から、そのアリス嬢と一緒に帰るのか?」
「はい。」
「なら、俺も一緒に「お断りします。」
「はやっ。」
ツッコミを入れたアリスの手を握り、教室を出る私達。
だが、諦めの悪い男の様で、機敏に私達に正面に回り込み行く手を阻む。
「女性二人では何かと危ないだろう?だから俺も「お断りします。」
空いていた隙間からするっと通り過ぎる。
またしつこく先回りする脳筋、いやウルフィン。
ちょっと、いい加減にしろよ?
「待った!待った!何故そんなに頑なに拒むんだ?
俺が何かしたか?」
何か失礼な事を言われた気がするけど、まぁそれはそこまで気にしていない。
「いいえ、何も?」
「なら、一緒に帰るくらい、いいだろう?」
こう、無駄に押しの強い、男男している奴は生理的に受け付けない。
押したら何とでもなる感、とても気に入らない。
「一緒に帰る理由も無いですので。」
「俺がミリアム嬢と帰りたいだけだと言ったら?」
ほう・・・?
「私は帰りたくありません。では、さようなら。」
「ミリアム・・・。」
心配そうに私を見るアリス。
大丈夫ですよ、こう見えて私、バ神にチートを授かっているのです。
再び歩き出すと、私の肩を強引に掴んできたウルフィン。
アリスがあっと助けようとしてくれたのが分かる。
大丈夫です、アリス。
ウルフィンに引き寄せられようとするの力を利用して、
彼の腹部に思いっ切り肘鉄を喰らわす。
予想だにしていない私の攻撃を、防ぐ事も無くまともに受け、
「ふぐっ!!」
床に蹲るウルフィン。
「強引にしたら、誰でも言う事を聞くと思ったら大間違いですよ?
私は、貴方みたいな力だけのお馬鹿さんは嫌いなんです。
もう少しお勉強をしてから、出直し・・・も要らないですね。
では、今度こそさようなら。」
呆然とするアリスを促してその場を去る。
「ぐふ・・・・。俺は・・・・諦めないからな・・・。」
いや、もう諦めてくれよ!そこはよ!!!
聞こえないふりをして、足早に歩く。
こえええええ。
「そろそろ教室に戻りますか?」
「そうね。ストーリー通りなら、私達が転入してきた日はお昼が終わったら、
もう帰れる筈だし。」
ふむ、土曜日みたいな感じですねぇ。
「では、アリス。一緒に帰りましょう。」
すっと手を差し出す。
「繋がないわよ。」
ちっ。
「でも、一緒に帰りましょう。」
「ストーリーなら、ミリアムはノエル王子に纏わりついて、今日は無理矢理一緒に帰るって話だけど。」
そうなのか、絶対にお断りだけど。
「私はゲームのミリアムでは無いので、アリスと帰ります。
このゲームの事も頭に入れておく必要もありますし。」
「そうね。」
アリスも同意する。
私はまだ、このゲームのタイトルすら知らない。
はっ!!
「アリス、今日私の家に来ませんか?」
「え!」
友達を家に呼ぶ。
何と言う幸せな響き。
「ゆっくりお話したいですし、駄目?」
「うぐっ!その上目遣い反則よ!!」
ふふん。
アリスに会心の一撃!効果はバツグンだ!!
ミリアム好きとさっき言ってたから、効くかなと思ったから予想通りです。
「・・・別にいいわよ。行っても。」
「!!!ありがとうございます!!」
「だから、その顔!」
「?」
アリスは顔を赤くしながら、溜息を付く。
「アンタの顔、凶器だわ。」
「凶器。」
顔面凶器とな。
「その顔見たら、どんな男でも落ちそうな顔してんのよ。」
「落ちて欲しくないです。」
本当に遠慮したい。
「美少女って、面倒ですね。」
「そうね。」
二人は頷きながら、歩き出す。
「私の家のメイドのリリィちゃんも凄く可愛いんですよ。
ここの世界の人達、顔面偏差値高いですよね。」
「そりゃ、そうよ。ここはゲームの世界だもの。」
「ああ、なる。」
そうだわ、ゲームの世界だった。
整った人達が多いのも当然だわな。
「とにかく、可愛いリリィちゃんの淹れてくれる紅茶が凄く美味しいから、
アリスも気に入ると思うんです。」
「へぇー。楽しみだわ。」
「あ、あと父親がイケメンだけど、鬱陶しいので適当に流してください。」
「へ、へぇー、そうするわ・・・。」
わぁい。アリスが家に来る~!
その事実が嬉しくて、地に足が付いていない足取りで教室に戻った。
アリスが言った通り、今日の授業は無く帰宅するだけとなった。
先生が教室から出たのを確認して、颯爽とアリスの所へ向かう。
「さぁ!さぁ!!アリス!!一緒に帰りましょう!」
満面の笑みを浮かべた後に、何故か教室に居る皆さんがどよめく。
「ええ!氷の令嬢があんなに笑ってるなんて・・・。」
「さっきの挨拶の時も笑ってたけど、凄く可愛いよな・・・。」
「ミリアム様・・・。素敵・・・。」
ん?
首を傾げてると、アリスが小声で私に話しかける。
「だから、アンタの笑顔って、破壊的にヤバいのよ。」
破壊的にヤバい。
そんなに私の笑顔はマズいのだろうか。
私もアリスに小声で話す。
「アリス、私あんまり笑わない方が良いのですかね?」
「多方面からモテたくないなら、笑わない方が良いけれど。」
すん、顔が真顔になる私。
嫌だ!モテたくなんかない。
あと、沢山の人に注目も浴びるのも嫌だ。
「ま、まぁ?私の前では別に笑っても?
見てるの私だけだから、良いんだけどね?」
どうしよう・・・。ツンのデレがべらぼうに甘い。
胸がキュンキュンする。
「分かりました。笑うのはアリスの前だけにします。」
このデレを見られるのならば、笑わない事なんて簡単な事。
前世では感情の無いロボットと呼ばれた私ですからね!
「では、私の家に行きましょう、アリス。」
頬が薄っすら赤いアリスに心の中で萌え悶えながら、
教室を出ようとすると、
「おい、ミリアム嬢。」
聞き覚えのあるような、無いような・・・。
うん、無いな。
野郎の声なんて、私の記憶からデリートされるのだよ。
名前を呼び止められたので、後ろを振り返る。
「何でしょう?・・・ええと・・・・。
・・・・・どちら様でしたっけ?」
「ちょ、ミリアム!!」
「何です?アリス。」
アリスに耳打ちされる。
「さっきも話し掛けられてたでしょう!ウルフィン様よ!」
「ウル、フィン?・・・・ああ!のう・・ふが」
アリスの手が私の口を塞ぐ。
うむ、柔らかい手だ。
何かいい匂いもするし。
「思ったまま言い過ぎだから!!」
「ふぁりふぁふぉうほはいはふ。ほふぃほうはまへふ。」
「何て?」
「いえ、何でも。」
アリスの手を堪能させて頂いたお礼を言っただけです。
「おい、もういいか?」
おっと、全く彼を無視していましたね。
そのまま立ち去ってくれても良かったのですが。
「すみません。の・・ウルフィン様。私に何か?」
アリスの眼光が鋭かったので、もう言いませんよ。
「今から、そのアリス嬢と一緒に帰るのか?」
「はい。」
「なら、俺も一緒に「お断りします。」
「はやっ。」
ツッコミを入れたアリスの手を握り、教室を出る私達。
だが、諦めの悪い男の様で、機敏に私達に正面に回り込み行く手を阻む。
「女性二人では何かと危ないだろう?だから俺も「お断りします。」
空いていた隙間からするっと通り過ぎる。
またしつこく先回りする脳筋、いやウルフィン。
ちょっと、いい加減にしろよ?
「待った!待った!何故そんなに頑なに拒むんだ?
俺が何かしたか?」
何か失礼な事を言われた気がするけど、まぁそれはそこまで気にしていない。
「いいえ、何も?」
「なら、一緒に帰るくらい、いいだろう?」
こう、無駄に押しの強い、男男している奴は生理的に受け付けない。
押したら何とでもなる感、とても気に入らない。
「一緒に帰る理由も無いですので。」
「俺がミリアム嬢と帰りたいだけだと言ったら?」
ほう・・・?
「私は帰りたくありません。では、さようなら。」
「ミリアム・・・。」
心配そうに私を見るアリス。
大丈夫ですよ、こう見えて私、バ神にチートを授かっているのです。
再び歩き出すと、私の肩を強引に掴んできたウルフィン。
アリスがあっと助けようとしてくれたのが分かる。
大丈夫です、アリス。
ウルフィンに引き寄せられようとするの力を利用して、
彼の腹部に思いっ切り肘鉄を喰らわす。
予想だにしていない私の攻撃を、防ぐ事も無くまともに受け、
「ふぐっ!!」
床に蹲るウルフィン。
「強引にしたら、誰でも言う事を聞くと思ったら大間違いですよ?
私は、貴方みたいな力だけのお馬鹿さんは嫌いなんです。
もう少しお勉強をしてから、出直し・・・も要らないですね。
では、今度こそさようなら。」
呆然とするアリスを促してその場を去る。
「ぐふ・・・・。俺は・・・・諦めないからな・・・。」
いや、もう諦めてくれよ!そこはよ!!!
聞こえないふりをして、足早に歩く。
こえええええ。
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