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しおりを挟むピピピピピ!ピピピピピ!
けたたましく鳴る心電図のモニター音。
「田中さんVF*起こしてます!」
「カウンターショック準備!みんな離れて!」
ドッと患者の体が揺れて、電流が患者の身体に流れる。
「心拍再開、血圧70/43」
テレビで放送されていた医療ドラマ、それを目を輝かせながら食い入るように見ている一人の少女。
「私、お医者さんになる!」
小学5年生の鈴木ひかりは夢を見ていた。いつの日かこのテレビに映る医者のようにカッコよく病気の人を助けたい。
ー8年後
「はああぁ…」
「ダメだったか。」
「ダメだった。」
高校3年生になったひかりは、地元の大学の医学部を受験したが見事に落ちた。
「B判定だったからいけると思ったんだけどなぁ。リコはいいよね、第一志望A判定だったし、推薦でしょ?」
「で、どうすんの?浪人?それとも他受けるの?」
「いーや、浪人はキビシイって。うちそんなお金ないし。」
「じゃあ…」
「うん、専門学校行って看護師になるしかない。」
こうして、彼女は医者の道を諦め、看護師になる事にした。
もちろん、目指すは救命科。かっこいい医者になれないなら、せめてかっこいい看護師になりたい。
*VF:心室細動。心臓の心室の心筋が痙攣し、血液を全身に送り出すことができない状態。
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