僕が私になったのは

めぐみ

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僕が私になったのは 17

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今回は先週、薬の後遺症後から昨日の金曜日までのヤスのお話しです。

土曜日の朝、二人は目が覚めてヤスにフェラさせられ暫く布団の中じゃれあっていました。私は色々とヤスに聞きたいことが有りました。ヤスの顔の傷、お洋服のお話しやグループを抜けたと言った話しとか、ヤスは私を優しく抱き締めながら少しづつ話し始めました。
まず、二人が別れてから彼なりにどうしたら許して貰えるのか考えたそうです。私が言っていた女装を止める話しに対して、「もう一度女装して欲しい」と。その為には女性用の服を買わなければいけないと。服だけでなく下着やストッキングとか、勿論ヤスは一人で買いに行ったことなどないと。そしてウィッグやサンダルも。彼は金曜日の夕方に買って私に渡そうと決めたそうです。出来ればそれを着てもらい翌日にデートしたいと思っていたそうです。(何 調子いいこと言っているのか)。何日間も色々調べて駅ビルの洋服屋さんが可愛いと言うことでそこにしたそうです。それと私が言った「レイプ集団の人とは付き合わない。」を思い出し、他の四人にグループを抜けさせてくれるよう話すつもりだったと。結局それも金曜日の夜になってしまったと。
彼は買い物を全部済ませ私の家の近くの公園に付きました。(私の家に駐車場がないのでバスで来たそうです)。公園にはグループの四人が既にいました。「ヤス、どうしたの、こんなところに呼び出して。」リーダ-らしき男がヤスに聞きます。「兄貴(ヤスはアニキと呼んでいました。)、ごめん、俺、グループを抜けたいんだ。」「何言ってんだ。お前。」ヤスは紙袋(私へのプレゼント)を大事に抱え頭を下げました。一人の男が紙袋を取り上げようとします。ヤスは必死にそれを阻みましたが、遂に紙袋がヤスを手から落ちました。紙袋からピンク色のワンピースが少しはみ出しました。ヤスは慌てて紙袋を拾い上げワンピースを中に押し込みました。兄貴がヤス聴きます。「ヤス、それは女物の服か?」ヤスがゆっくり頷きます。「ヤス、何時女が出来たんだ。お前ゲイだろ?」ヤスは黙ったままです。「なんだ、女でなく女装か?」ヤスの顔が兄貴に向かいます。「ズボシか、何時の女装だ?この前のか、可愛いかったもんな。ケツもよく締まって気持ち良かったもんな。」「兄貴、そんなこと言うなよ。」ヤスが怒りを露にします。「もう一回彼女をみんなで犯してやろうか?」ヤスは紙袋を自分の横に置き、兄貴に向かって膝を付き、手をついて頭を下げました。「兄貴、それだけは勘弁してくれ、俺ならどんだけ殴っても蹴っても構わないから彼女には絶対に手を出さないでくれ。この通りです。」ヤスが土下座します。「俺、彼女が好きなんです。」「だからグループを抜けたいのか?」「なら、ヤスからも彼女からもケジメとらなきゃな。」「頼むよ兄貴、俺だけにしてくれ、もうあの娘を傷付たくないんだ。」ヤスが言います。「ヤス、こうしよう、俺達がヤスからケジメを取る。お前が最後まで倒れずにいたらお前の勝ちだ。今後一切ヤスにも彼女にも関わらない。でも、お前が途中で倒れたら、又 彼女をズタズタに犯して俺達のペットにする。どうた?」「解った。約束だよ。兄貴。」ヤスは離れたベンチに紙袋を置き、男達の輪の中に戻りました。
最初に手を出したのは兄貴と呼ばれる男です。ヤスの顔面に強力な一撃が入ります。ヤスが思わずよろけますが、後ろの男がそれを許しません。ヤスの脇腹に強力なボディーブローを入れます。ヤスは足を踏ん張り耐えます。次々に男達がヤスに殴り掛かります。兄貴がヤスの溝落に膝を入れると、さすがにヤスも膝を付きます。それでも、ヤスは溝落を押さえ立ち続けました。さらに男達は膝立しているヤスの顔に上から拳をおろします。男達は何十発とヤスにパンチや蹴りを入れました。ヤスは目の上が切れ腫れ上がり、鼻血が吹き出し、唇も切れ、口からも血を流し、顔面血だらけでしたが決して倒れることは有りませんでした。兄貴の手が止まり「なぁヤス、俺達は彼女にかなり酷いことをしたんだぞ。今更許してなんてくれないぞ。そん時はどうすんだ?」「兄貴、あの娘あの後、ずっと泣いてたんです。俺、馬鹿だから彼女が許してくれるか解りません。彼女が死ねと言うなら死んで詫びます。でも彼女に笑って欲しいんです。その為ならなんでもします。」「ホント馬鹿だな、お前の勝ちだよ。もう手が痛くなっちまった。」兄貴が続けてヤスに言います。「ヤス、彼女に許して貰えると良いな。」ヤスは涙が出てきました。別の男が「ヤス、頑張れよ!」。また違う男はヤスの紙袋を持ってきてヤスに手渡します。「彼女に渡す大切な物だろ。失くすなよ。」「ヤス、じゃあな。」男達は公園から出ていきました。
ヤスはヨロヨロと立ち上がり私の家に向かって歩きます。途中何度も意識が途切れながら私の家にたどり着き玄関の前で意識を失いました。それからの事は前回のお話しした通りです。
私はヤスの話しをずっとヤスの腕の中で聞いていました。最初は性的欲求から始めた女装も今は少し変わって来てます。私の心の中に変化がはっきりと現れています。自分でも戸惑いますが一時的に快楽を得るための女装が(勿論今でも性的欲求は有りますが)、一人の男性から愛されていたいと変化してきています。それは私に圧倒的に女装時間の延長を意味するものです。その男性の前では自分は女装し続ける事です。
そんなことが可能でしょうか?いつか私の男性の部分を彼の前にさらけ出すことに成るのではないか?それでも彼は私を愛し続けてくれるでしょうか?そんな不安が私の中に生まれます。「ねぇヤス、私は普段は男性として生活しているのよ。そんな私を見てヤスはどう思うの?」「めぐみちゃん、俺はゲイだよ。男性のめぐみちゃんも好きだよ。だけどめぐみちゃんはゲイじゃなく女装している時の自分を女性として愛されたいんじゃないの?」そうかもしれない。この人の前で女性でいられるそんな自分が好きなのかも?もし、この人と付き合い続けていくなら私はもっと自分を女にしなくちゃいけない。それが私の中の欲求なんだ。ヤスの言葉に私はひとつの答えを見つけました。「めぐみちゃん、俺、女装している時のめぐみちゃんが好きなんだ。上手く言えないけど中身がめぐみちゃんのままで、そんなめぐみちゃんが女装しているからもっともっと好きなんだ。でも服を脱いでもめぐみちゃんが好きなんだ。何言ってるか解らなくなってきた。」私は笑いだしました。私に「好き」を一生懸命に伝えてくれる彼が私は好きなのかも?
「ねぇヤス、私これから買い物に行きたいんだけど一緒行ってくれるかな?」「それと、まずはヤスのその血だらけの服を何とかしないとねぇ。」自分の服をヤスに手渡しますがどれもピチピチ。二人で大笑い。後で買うことにしてそれまでこれで我慢してもらって。私はヤスが買ってくれたワンピース。化粧を直して「よし、可愛いい。」ヤスが嬉しそうに私を見てます。「何見てるのよ、女の子のお化粧や着替えは見ちゃいけないのよ。」「ごめん、でもめぐみちゃん可愛いから。」誉められると何だか嬉しい。「めぐみちゃん、俺と付き合ってくれるんだよね。」私はわざと意地悪く「誰が付き合うと言ったの?私まだヤスの事許していないんだからね。」「何時許してくれる?」「一生許さないかも?」「なら、俺、一生めぐみちゃんに謝り続ける。」そんな時に「グゥ~。」と私のお腹がなった。私は恥ずかしくて顔を赤くして「まずは朝御飯を食べに行きましょ。」ヤスが笑って「何処にでも御供します。」と大袈裟に敬礼します。
時計を見たらもう10時を回っていました。
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